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坂本 茂雄


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2022年8月15
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今後の予定

予定 県政かわら版第69号
   15  月  オンライン市役所防災対策課   
  16  火  下知秋フェス実行委員会   
  18  木  わらこう夏祭り準備   
  19  金  平和憲法ネットワーク高知会   
      日朝友好国交正常化促進委員会役員会   
      わらこう夏祭り準備    
  20  土  夏休み子ども将棋教室    
      わらこう夏祭り   
  22  月  オンライン市役所防災対策課   
      日中友好協会広報部会   
  23  火  自治労自治体議員連合   
      二葉町防災訓練打ち合わせ   
  24  水  下知地区減災連絡会事務局会   
  26  金  県職連合高知支部大会   
  27  土  神戸大学オープンゼミナール   
  28  日  サーパス知寄町Ⅰ夏休み防災塾   
  29  月  県議会危機管理文化厚生委員会県外調査   
  30  火  県議会危機管理文化厚生委員会県外調査   
  31  水  県議会危機管理文化厚生委員会県外調査   

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8月15日「この国は『なぜ、人を粗末に扱うのか?』」

 アジア・太平洋戦争の敗戦の日から77年目を迎えた今日、ロシアのウクライナ侵攻は止まることなく長期化し、核兵器が使われる危険性も高まり、ペロシ米下院議長の訪問を契機に台湾を巡る緊張が高まり、かつてないほど平和への危機感を抱かざるをえません。

 その危機感を利用した改憲への加速化、軍備拡大への政権が平和を願う国民の声を軽視し続けています。

 今こそ、先の大戦の反省から、戦後の日本は紛争解決の手段として武力を認めない憲法9条を掲げ、「紛争なき世界」の実現を強く願う平和国家としての意思を改めて決意すべきだと思う国民も多いと思います。

 そんな中で、手にした戦史・紛争研究家の山崎雅弘氏著「未完の敗戦」集英社新書の帯には、「この国は、なぜ人を粗末に扱うのか?今、変るために必要なこと」と書かれた帯に、「コロナ対策、東京五輪、ハラスメント、低賃金、長時間労働」という言葉が並びます。

 カバーの「そで」には「日本の組織はあまりにも人間を、人の命や暮らしを、軽視していないか?こうした状況と酷似するのが、先の戦争中の日本社会だ。本書では、大日本帝国時代の歴史を追いながら、その思考の構造を明らかにし、今もなおその精神文化が社会のあちこちはびこる事実を数多くの事例を通して検証。敗戦で否定されたはずの当時の精神文化と決別しなければ、一人一人の人間とその暮らしが尊重される『民主』社会は実現しない。」と、あります。

 「日本人は、なぜ死ぬまで働くのか。日本の経営者は、なぜ死ぬまで社員を働かせるのか。」という精神文化は、いまだに根強く残る「大日本帝国時代の精神文化」との関係で、検証されています。

 例えば、太平洋戦争末期に日本軍が行った特攻について、自国の軍人を敵艦に体当たりさせて死なせるという非人道的な戦法をなぜとったのかと考えれば、それは、現在の日本での組織と個人の関係にも影を落としているのではないか。

 人が死んでも、それを大ごとだとは思わないような考えが精神文化として残っている会社組織もあり、社会全体でも一時的には問題視されるが、時間がたてば繰り返されるところに、「大日本帝国時代の精神文化」は根づいているのではないかと思わざるをえません。

 著者は、「はじめに」の中で、「現代における社会問題を解決・改善する糸口として、本書は先の戦争における『大日本帝国型の精神文化(思考法)』に現代の視点から改めて光を当て、さまざまな角度から、その精神文化の構造を読み解いていきます。」と書かれているが、この時期学びたい課題です。

8月13日「自民党・政治家と旧統一教会との関りを9割近くが説明不足と指摘」

 岸田首相が、党内バランスに気を使い、閣僚経験者を重視するなど「有事に対応する政策断行内閣」として行った内閣改造は、安倍元首相の遺志を継がんとする憲法改正や軍備拡大・安全保障路線の延長線上にあり、されを確固たるものとするための「国葬」強行のためであると思わざるをえません。

 さらに、その人事において注目されたのは旧統一教会との近しい人材の入れ替えであったが、結局接点のあった7閣僚を交代させたものの、新閣僚の中にも旧統一教会と接点のあるものが、7閣僚いたことが明らかになりました。

 そして、昨日の閣議で決めた副大臣26人と政務官28人の人事においても、閣僚人事と同様に旧統一教会との関係を点検し、見直すことを受け入れた人物のみを任命したというが、結果的には54人中20名が教団や関連団体の接点が認められています。

 この中には、今回デジタル担当政務官となった尾﨑前知事も入っており、氏は「反社会的勢力を助長してはならないので、今も問題があるなら距離を置かないといけない」と話したと報じられています。

 他の皆さんも同様ではないかと思われるが、この言葉には、今も問題があるかどうかを自らで調査するのか、自民党として組織的に調査するのか明確でなくて、「見直し」とは言えないのではないでしょうか。

 共同通信社の全国緊急世論調査による旧統一教会と自民党国会議員との関わりについての質問では、自民や所属議員の「説明が不足している」と89.5%が答えているにもかかわらず、こんな調子で岸田首相は事足れりとしていることに、国民は納得しないだろうと思われます。

 また、県内の自民党県議、市議の中にも旧統一教会の関連団体が昨夏、高知市などで開いた自転車イベント「ピースロード」の出発式で、挨拶したり出席したことも明らかになっていますが、高知新聞の取材に「以前と同じような体質なら、付き合い方を見直さないといけない」「問題があるとは知らなかった。今考えれば軽率だった。問題がある団体であれば、今後は付き合いを遠慮しないといけない」などと答えています。

8月11日「防災でマンションのコミュニティづくりを」

 今朝の朝日新聞20面「くらし考 高齢化するマンション 防災編:上」の記事に、馴染みの方のお名前を見つけました。

 それは、自分の住むマンションで、マンションライフ継続支援協会さんの支援も受けて、マンション管理適正化・再生推進事業に取り組み防災計画も策定した際に、いろいろとアドバイスを頂いた神奈川県横須賀市の「よこすか海辺ニュータウン・ソフィアステイシア」の当時の防災会長の安部俊一さんと跡見学園女子大学の鍵屋一教授でした。

 お二人からは、マンションのコミュニティ強化のための日頃の実践的な取組が災害時に力を発揮することを実践的・理論的に学ばせて頂きました。

 最近は、コロナ禍で、防災訓練などの実施が困難になっている中、日頃から、マンション入居者の中で、困りごとを抱えた人たちの変化に気づいた時の対応や「地域包括支援センター」へのつなぎ方など、災害時だけでなく、日常から見守る仕組みの必要性をはじめ、防災の中で、「フェーズフリー」の備えを「わがこと」として入居者に取り組んで頂けるようウィズコロナの防災会活動に尽力したいと考えているところです。

 今朝の記事の中でも、鍵屋先生は「防災は資産価値を高めることにつながるだけではなく、コミュニティーづくりの入り口にもなる。いざというときに助け合える関係があることは、住民の生きがいにもなる」と指摘されています。

 今は、孤立を防ぎ、災害に備えるためにも、多様な世代との交流を進め、持続可能なコミュニティーを形成することが求められているのではと考えています。

 自主防災会を結成してからの16年間で交替した入居者の災害への備えや防災意識の状況について把握したうえで、原点に返った取り組みを始めていきたいと思いで、「防災アンケート」を実施中だったところでの記事でしたので、意を強くすることができました。

8月10日「豪雨時は『早め、みんなで、懲りずに』避難」

 一週間前ほど前から、山形県と新潟県に大雨特別警報が出され、北陸、東北地方各地で水害被害が出ており、昨日からは青森県に豪雨がもたらされています。

 改めて、豪雨時の避難と向き合わざるをえない時期に迫られています。

 災害復興学会や地区防災計画学会でご指導いただいている室﨑益輝先生が、今年3月に発刊された著書「災害に向き合い、人間に寄り添う」に「豪雨時の避難」について書かれた章があります。

 先生は、豪雨時の避難について、「早めの避難」「みんなで避難」「懲りずに避難」の3原則を貫くことが肝要だと指摘されています。

 ①「早めの避難」は、避難の情報が出されたら、安全な場所に早めに避難するように心がけて欲しい。

 ②「みんなで避難」は、逃げ遅れを生まないために、コミュニティーで助け合って避難することで、安否確認や要援護者支援を含めて、地域ぐるみの相互避難に努めて欲しい。

 ③「懲りずに避難」は、結果として避難の必要がなかったという「空振り」の経験に懲りずに、最悪の場合を考えて率先して避難するように心がけて欲しい。

 先生は、最後に「不測の事態に備えるには、『逃げるが勝ち』であり、避難という安全のための無駄を進んで受け入れるようにしなければならない」と結ばれていますが、そのことを肝に銘じ、行動に移したいものです。

8月8日「テーマは違えど『生きやすく』なるために」


 昨日は、県民文化ホールで開催されている「ピアサポフェスin高知」に参加していました。

 このイベントは、6日から2日間で開催されていたのですが、6日はカンガルーの会「子育て支援・児童虐待予防研修会」にオンライン参加していたため、7日のみの参加となりました。

 カンガルーの会「子育て支援・児童虐待予防研修会」では、「抱きしめる子育て」と題して澤田由紀子先生を講師に、医師であり、里親としても活躍する一方、多くの子育てに混乱を起こしているお母さんお父さんの支援をし、保育園や幼稚園、学校での命の授業などの実践を通じた「虐待予防」との向き合い方についてお話頂きました。

 虐待をされて育った人間はいい子育てを知らないために自分の子どもに虐待をしてしまうが、ダメな親でなく、いい子育てを知らないから「虐待の連鎖」が起きていることを具体的な事例を通じてお話しいただき、その事例でどのように育て直しなどの支援がされたのかなどを学ばせて頂きました。
 また、「ピアサポフェスin高知」では、「えいやんか みんなピアで えいやんか」を合言葉に、立場を越えて、高知県内だけでなく県外からの参加者も含めて、「ひきこもり」のことだけでなく、「生きづらさ」を通じて、共に考え、支えあい生きていく地域や社会について、考えあいました。

 「自分自身とピアになるには?」とのトークショーや「ひきこもり大学の部屋」で、高知のひきこもりピアサポーターのお話やフロアの方々が抱えてきた「生きづらさ」を出し合いながら、いろいろな「生きづらさ」と向き合ってきたつらさを聞く中で、「抱え込まない、頼っていい「えいやん」「自分らしく」「普通って」ということも考えさせられました。

 「児童虐待」「ひきこもり」というテーマは違えど、虐待をしたり、ひきこもったりということは「生きづらさ」と向き合う中で、生まれているということは共通しています。

 今の社会があまりに生きづらい社会でありながら、助けてと言えないことで苦しまれている方があまりにも多いのではないでしょうか。

 誰でもが助けてと言える「受援社会」が求められていると感じた二日間でした。

8月6日「国葬は認められない」

 安倍晋三元首相の国葬に反対する街頭集会が昨日、高知市の県庁前交差点で、「高知憲法アクション」の呼び掛けで開催され、私も参加してきました。

 急遽の呼びかけにも関わらず、約70人が集まり、県内立憲野党の代表らが反対する理由をはじめ抗議の声を上げました。

 本年9月27日に安倍元首相の「国葬」を行うと決定したことについては、民主主義の観点からも、また国民の思想・信条の自由の観点からも、重大な懸念があり、これには次のような理由から反対せざるをえないと思っています。

 「国葬」は、明治憲法下においては天皇の勅令である「国葬令」に基づき行われていたが、1947年をもって失効し、「国葬」を行うことについても、その経費を全額国費から支出することについても、現在は法的根拠がありません。

 しかし、岸田首相は、「国葬」を行う法的根拠について、内閣府設置法第4条3項33号で内閣府の所掌事務とされている「国の儀式」として閣議決定をすれば実施可能としているが、内閣府設置法は内閣府の行う所掌事務を定めたものにすぎず、その「国の儀式」に「国葬」が含まれるという法的根拠もなく、政府が経費を国費から支出して「国葬」という形の儀式を行うことは、認められません。

 また、政府は、「歴代最長の期間、総理大臣の重責を担い、内政・外交で大きな実績を残した」などとしているが、安倍長期政権の評価は国民を二分していることは明白です。

 特に、安倍元首相の在任中に行われた教育基本法改正、イラク特措法の延長、教育三法改正(以上第一次安倍内閣)、特定秘密保護法制定、労働者派遣法改正、集団的自衛権行使を容認する閣議決定、安全保障関連法の制定、共謀罪の制定、検察庁法の改正(以上第二次安倍内閣)等について、国に対する功績と評価して安倍元首相の「国葬」を行うことなどは、立憲主義及び憲法の基本理念を揺るがすものであり、私たちは認めることはできません。

 さらに、安倍元首相が在任中から退任後も主張し続けてきた「憲法9条への自衛隊の明記」「緊急事態条項の設置」等の改憲や敵基地攻撃能力保持等の議論においても、「国葬」によって安倍元首相の意見を容認していると受け止められかねない危惧も生じます。

 そして、「国葬」の実施は、国民に対して特定の個人に対する弔意を事実上強制することになる危険性によって、国民の思想・良心の自由(憲法第19条)との関係で好ましくない状況がもたらされかねないことも反対の大きな理由であります。

 首相が、国会を通じて、これらの点について説明をせずに、議論を深めないまま強行することには、断じて反対していかなければならないと思っています。

8月5日「旧統一教会との関りは断つべし」

 岸田自民党は閣僚や所属議員との接点が次々と表面化する「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」との関わりについて、何ら調査説明せずに「議員個人の問題」として責任逃れをしています。

 そうした中、議員によっては「何が問題か分からない」「悪いとは思っていない」などと発言しては、釈明する事態となり、岸田首相は7月31日、記者団に「社会的に問題になっている団体との関係については、政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明をしていくことは大事だ」と話し、議員個人で対応する問題との認識を示しています。

 中でも、反社会的な教団の正体隠しにつながった名称変更を、文化庁文化部宗務課が認証した当時の担当大臣であった安倍派会長代理の下村博文元文科相は、疑惑の渦中にありながら、明確な説明をすることなく、関与を否定し続けています。

1997年に旧統一教会から名称変更を求められた文化庁は「組織の実態が変わってない」と申請を突っぱね、以降も対応を変えなかったが、2012年の第2次安倍政権の発足で一転し、15年6月申請、7月受理、8月認証という急展開の経過をたどったことが、明らかになっています。

しかも、15年10月には文科相を交代したとなれば、いかにも宗教法人を所轄する文科相でいられるギリギリのタイミングでの「駆け込み認証」だったのではないかとの疑念さえ生じているのです。

 そのような中、下村氏は、名称変更に関して「今となっては責任を感じる」と述べたが、自身の関与については「政治的な圧力は全くなかった」と否定し、「今後は一切の関係を絶つ」と明言せざるをえなくなっていますが、さらなる真相の究明は、求められています。

 他にも、安倍派に所属する現職閣僚では、萩生田光一経済産業相が旧統一教会主催のイベントに出席して挨拶し、岸信夫防衛相は旧統一教会関係者を選挙の活動員として受け入れ、末松信介文科相は、旧統一教会系の関係者から政治資金パーティー券計4万円分の購入を受けており、第1次安倍政権で安倍氏の政務秘書官を務めた井上義行参院議員は、旧統一教会の「賛同会員」だと明らかにしするなど、議員個人の関係は覆い隠しようもない事実が、次々と明らかになっています。

 このような状況を、議員個人の問題で片付けるのではなく、自民党として、組織的な対応を行い、これまでの旧統一教会との精算をしなければならないのではないでしょうか。

8月3日「社会経済活動継続の緩和策でたが外れることなきよう」

 昨日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長らは、「第7波」が拡大する中、政府がとるべき対策について提言をまとめ、発表しました。

 医療逼迫の深刻化を避けつつ、社会経済活動を継続することを選択する場合は、感染者の全数把握の段階的な中止や、保健所が濃厚接触者を特定しないことを容認するなどの検討が早急に必要であるとしています。

 このことについては、昨日の知事の記者会見でも、同趣旨のことを全国知事会としても政府に申し入れたことに言及していました。

 提言では、今後「重症者・死亡者数が増え、医療逼迫がさらに深刻化する懸念がある」と指摘したうえで、医療と社会経済活動の両立をめざすならば、「感染拡大を招かない一人一人の主体的行動」「オミクロン株の特徴に合わせた柔軟かつ効率的な保健医療体制への移行」の二つについて検討が必要だとしています。

 しかし、感染が収束しつつある中ではなく、感染拡大期における「ウイズコロナ」の社会経済活動を継続するために、感染者の全数把握や濃厚接触者を特定しないという方向性はいかがなものかと感じざるをえません。

 これまでもコロナ対応については、感染拡大が迫ってからではなく、縮小しているときにじっくりと検討すべきということが言われてきたにも関わらず、今回も医療逼迫の深刻化が迫ってからも動かない政府に対して専門家の皆さんが業を煮やして動いたものです。

 「感染拡大を招かない一人一人の主体的行動」が求められているが、そのためには、大人数での会食を避けるなど基本的な対策の徹底をあげ、「社会経済活動の継続」とは「感染リスクの高い行動をしてもよい」ということではないと強調されているが、このことによって「たがが外れたかのような行動」が、夏休み期に横行するのではないか、そして、「コロナを普通の病気と同じに」との受け止めによっては、そのことが医療のさらなる逼迫を招くのではないかと懸念されます。
 

 ■提言の骨子
 ◆社会経済活動を続けながら医療逼迫の深刻化を抑えるためには次の二つが必要
 (1)感染拡大を招かない一人一人の主体的行動
 ・大人数の会食や混雑する場面を避ける
 ・濃厚接触者は感染リスクにつながる行動を控える
 (2)オミクロン株の特徴に合わせた柔軟かつ効率的な保健医療体制への移行
 ・保健所が濃厚接触者を特定しないことの容認
 ・感染者の全数把握の段階的な中止
 ・一般医療機関の診療への参加
 ・保健所の一律の健康観察はせず、必要時に相談
 ◆国が早急に取り組むべき課題
 ・重症者・死亡者が増える可能性を社会に説明、理解を求める
 ・抗原検査キットを確実に入手できる体制の確保
7月31日「旧統一教会と政治の関係」

 けして許されない安倍元首相の銃撃、殺害という凶行を契機として、この襲撃事件後の展開に多くの驚くべきことが明らかになりつつあります。

 元首相であり退任後も大きな影響力を持ち、安倍一強政治と言われた中で、反社会的団体とも言われる宗教団体=世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党安倍派をはじめとした政治家のつながりの存在が、次々と顕在化し、そのことが日本の政治にどのような影響を及ぼしてきたか、改めて明らかにされようとしています。

 凶行に至った山上容疑者の動機の一因として、安倍元首相と旧統一教会の関係性があったことから、旧統一協会についての過去から現在までの問題点に注目が集まっています。

 旧統一協会が、韓国でつくった「国際勝共連合」と日本の反動勢力とつながり、岸信介元首相らとともに日本の勝共連合を発足させた1968年以降の政治活動、そして、いわゆる霊感商法や合同結婚式が社会問題化していた時期をはじめ、資金集めや布教過程などで、多くの違法行為が後を絶たなかったことなどが改めて問題視されています。

 しばらく、報道にも取り上げられることがなかった旧統一教会を2015年に文化庁が団体の名称を「世界平和統一家庭連合」へと変更を認めていたことも、その経緯が大きくアベ政治に関わっていたことも取りざたされるようになっています。

 岸田首相は、凶弾に倒れた安倍元首相の国葬を閣議決定したが、国民の反対の声が大きい中、もしこれを強行すれば、安倍氏のメッセージをイベントで披露したほどの旧統一教会が「国葬」を利用することも懸念されます。

 旧統一教会と関わる政治勢力に自浄作用がなければ、国民からの徹底追及が求められています。

7月30日「縮小する命をつなぐ面会行為」


 ここにきてやっと、県は対応ステージを5段階で上から2番目の「特別警戒」に引き上げたという感じです。

 特別警戒は3月24日以来ですが、ハードルを下げて、引きあげを延ばしに伸ばしたという感じで、ここにきても社会経済活動を維持する観点から、新たな行動制限は行わないとのことです。

 さらに、次を見越して、「非常事態」としていた最も上のステージ名も、占有率が50%になっても直ちに本格的な行動制限を検討しない方向が強まっている中で、「非常事態」という名称は実態に合わないとのことから、「特別対策」と改称したことを県民は、どのように受け止めるでしょうか。

第7波の感染は、これまでに比べて重症化率が格段に低いという特色を踏まえ、「特別警戒」のステージでは、例えば会食、旅行、イベントなどに関しての本格的な行動制限については求めないこととしたからと言って、「感染対策をしなくていい」という意味ではないと、知事は言ってますが、お盆・夏休みの中での「気の緩み」を生じさせないことを願うばかりです。

 そのような中で、浜田知事は、医療従事者の方々への負担軽減を何としても図っていかなければならない局面として、県の対応ステージを上から2番目の「特別警戒」に引き上げながら、ワクチン接種や無料検査活用で「安心して社会経済活動を行うことを引き続き」お願いされても、県民は困惑するばかりです。

 そして、医療提供体制の逼迫緩和に直接効果のある対策として、検査協力医療機関、特に、小児科部分を充実していくことや、コロナ専用病床の上積みをし、そのための入院協力医療機関や、後方支援病院の体制を拡充するとともに、高齢者施設などへの集中的検査を県下全域で行うよう強化していくとのことだが、今からではなく、6月定例会の提案説明で言及していたことだから、すでにしておかなければならなかったのではないでしょうか。

 県民には、「ワクチン・検査を受けて安心して社会経済活動の継続」を要請する一方、ご家族などが高齢者施設に入所されている場合、施設に出向いての面会を極力控えていただくという「命をつなぐ面会」という重要な行動には制限をかけるのは、いかがなものかと思わざるをえません。

 それをいうなら、「オンラインによる面会の実施も含めて対応を検討してください。」ではなく、そのための支援を充実させるべきではないでしょうか。

 知事の県民へのメッセージにある「社会経済活動を縮小するお願いは、極力したくない中で、最小限のお願いとして今回、『高齢者施設を訪ねての面会は、極力控えていただきたい』というお願いをしました。」との文言に違和感を覚えます。

7月28日「県政かわら版69号のお届け準備中」


 6月定例会の報告を掲載した「県政かわら版」69号が、遅くなりましたが印刷できましたので、配布・発送準備に取り掛かかっています。

 1面では、「県議会でもコロナ・クラスター発生~第7波急拡大を前に、感染拡大防止を第一に」との見出しで、県議会でのコロナクラスターにおける教訓、「社会経済活動の優先姿勢」で、第7波のコロナ感染拡大を懸念していることなどについて報告しています。

 2面では、危機管理文化厚生委員会審査と「選択的夫婦別姓制度の法制化を求める意見書」「会計年度任用職員の処遇改善に向けた法改正と雇用安定に関する意見書」議案が残念ながら少数否決されたことについての報告。

 3面には「個別避難計画の策定状況と誰一人取り残さない避難行動要支援者対策」について、そして4面にかけて、政務活動報告で、県民と調査内容を共有している取組について報告させて頂きました。

 皆様のお手許には、手配りでの配達や郵送などで届くのは来週以降になろうかと思いますので、それまではリンクを貼っているこちらから、お読み頂ければと思います。

7月27日「コロナ感染急拡大で対応目安の緩和を心配」


 この間急拡大を続けている県内の新型コロナウイルスの感染状況は、昨日963人の感染者が確認されるという状況に至っています。

 そのことを踏まえ、昨日開催された第48回県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を受けて知事がメッセージを出しました。

 重症化リスクの高い70歳以上の高齢者の感染が増加傾向にあるほか、医療従事者が感染者や濃厚接触者になって出勤できない事例が増えている中で、医療提供体制については、医療従事者、その家族の方々のコロナ感染に伴い、治療に当たる人材の確保が問題になっていることや、発熱外来、無料検査センターなど、検査に関わる現場においては、感染者数の増加に伴い、検査を希望する方々で混雑するといった状況が出始めていることから、少しでも医療機関の負担を軽減するために、介護付きの宿泊療養施設「やまもも」の開設、発熱外来の負担を軽減するための検査キットの配布、そういった対策の強化が示されました。

 感染力は強い一方、重症化率は低いのが第7波の特色であるとして、今までの「県の対応の目安」の運用の考え方や、「特別警戒」、「非常事態」というステージの判断基準、その時点での対応について、運用変更を次のようにすることが発表されています。

 1点目の「県の対応の目安」の運用については、医療のひっ迫状況を適切に判断するため、従来から「最大確保病床の占有率」「直近7日間の70代以上の新規感染者数」を重視してきたことに加えて、ステージの変更に当たっては、医療関係者の方々のご意見、各都道府県の状況、その背景にある国の方針、こういったものを踏まえて、総合的に判断する。

 2点目は、「特別警戒」、「非常事態」ステージの判断基準として、「最大確保病床の占有率」の指標の判断基準を、40%以上は「特別警戒」ステージに、50%以上は「非常事態」ステージに変更する。

 3点目は、「特別警戒」ステージにおいては、医療提供体制のひっ迫緩和に直接的に効果がある対策や、社会経済活動への影響が比較的限定的な対策を講じていくことを検討、会食・旅行・イベントなどに関する本格的な行動制限を行うことについては、「非常事態」ステージに相当する段階において、検討することとしています。

 県民の皆さまには、引き続きコロナ感染に対して、十分警戒をいただき、「不織布マスクの着用」、「三密回避」、「十分な換気対策」、「小まめな手指消毒」など、基本的な感染防止対策の徹底に加え、発熱外来の受診希望の症状がある方に対しては抗原定性検査キットの家庭配付などの早期実施なども検討されています。
 
 医療従事者の方々への負担をできる限り、速やかに軽減するよう最大限の努力をすると言いつつ、ステージ変更の判断基準を緩和し、社会経済活動への「規制」はできるだけ加えない姿勢への懸念を感じざるをえません。

7月26日「若者が無関係でない政治意識を高めるために」

 24日に、県内の若者と地方議員が政治や選挙について意見を交わす「若者と議員の座談会」に参加しました。

 昨年は、所用があって欠席しましたが、参加者の大半が大学生だったころからほぼ毎回参加しています。

 今年は、コロナ禍でも43人の高校生を中心とした若者の皆さんが参加してくださっていました。

 議員は県議、高知市議が18人参加し、17のグループに分かれて、ざっくばらんに意見交換をさせて頂きました。

 私が、入った最初のグループは、小津高校の生徒さんで、インターネット投票の話が話題になりました。

 しかし、不正投票があるのではないかとの懸念、ツイッターでいろんな政治家の話が流れてくるけど、それぞれの候補者の訴えはSNSではなく、日常の主張やきちんとした公報で知りたいとのご意見もあり、改めて日常活動や選挙公報や法定ビラも重視する必要性を感じました。

 また、グループ替えで後半に入った須崎総合高校の生徒さんとは、議員の日常活動のことを聞かれたが、須崎市での「子ども議会」に参加して、自分が課題と思っていることの話を聞かせて頂いたが、非常に的を射た視点で取り上げられていたので、感心しました。

 以前ニュースで、山形県の若者投票率が高いことの一例として、遊佐町で行われている「少年議会」が、中学生と高校生で構成され、遊佐町の若者の代表として「中学生・高校生の政策」を議論し決めており、実際に町の施策に反映され、自分たちの政策を実現するための独自の予算(45万円)も持っているということが紹介されていました。

 そして、山形県は、行政において具体的な施策を議論する全ての審議会等に若者委員(20-30代)を1名以上登用することを目標としており、積極的に若者の意見を行政に反映させるなど、若者の政治意識を高めていく仕組みの大事さを感じさせられました。

 今朝の高知新聞記事に、「アルバイトの給料が安いことも政治に関係している。無関心であっても無関係ではいられない。課題を知って自分なりの判断ができるようになって」と議員が語り掛けた。とありましたが、このことが、毎回私が、伝えさせていただいていることです。

7月25日「 大川小を舞台に3.11を通じて紡がれる人間ドラマ」

 昨日、午後から参加していた「若者と議員が語る座談会」が、終わるやいなや、メフィストフェレス2階ミニ劇場で開催されていた「ある春のための上映会in高知」にかけつけました。

 少し遅れての鑑賞でしたが、一気に惹きこまれ、3.11の100日目に訪ね、目の当たりにした大川小学校の様子が頭の中に蘇ってきました。

 この映画は、宮城県石巻市出身の映像作家佐藤そのみさんが、大学時代に、自身の東日本大震災での経験を元に撮影した自主映画『春をかさねて』と『あなたの瞳に話せたら』で、石巻市大川地区を主な舞台に、地元住民の出演・協力のもと製作されたものでした。

 監督の佐藤さん自身が、津波で児童や教職員計84人が死亡、行方不明となった石巻市大川小の卒業生で、当時6年生だった妹さんを亡くされています。

 そして、大川小の語り部として高知でもご講演頂き、多くのことを学ばせて頂いてきた佐藤敏郎先生の娘さんでもありました。

 劇映画「春をかさねて」の後に、ドキュメンタリー「あなたの瞳に話せたら」を観せて頂いたことで、「春をかさねて」の主人公たちの思いが、余計に伝わってきたように思いました。

 監督とゲストによるトークで、「津波の傷跡を通して伝えたかった大川小という愛しい場所」を「いろんな立場の人がいろんな思いを馳せて頂いてよい」と言われていたことに少し救われた思いもしました。

 「将来の被災地となるであろう未災地に伝えられたらとの思いで、高知での上映会を開催した」と言われ、「その未災地の方々に、辛くても前を向いていけるという勇気を与えられたらと思う。」との言葉をしっかり受け止めたいと思いました。

 佐藤監督は、21年4月4日付けの河北新報で「『本作は、地域の人々を癒やす大河の一滴になる。』と書いていただけたことがとても嬉しかったです。そのために作った作品でしたから。」とFBで述べられていますが、これからは「被災地・未災地の人々を勇気づける大河の一滴」として、全国の被災地・未災地に上映会が広がることを期待しています。

7月24日「社会の構造・差別に無関係ではいられない」

 7月10日(日)~20日(水)の間は、「部落差別をなくする運動」強調旬間でありました。

 第49回「部落差別をなくする運動」強調旬間啓発事業では、7月19日に、松村元樹さん(公益財団法人反差別・人権研究所みえ常務理事兼事務局長)による「無関心でいられても無関係ではいられない人権問題~インターネット上の部落差別の現状等から考える~」と題した講演を聴講させていただきました。(写真撮影が許可されませんでした)

 多様な視点・切り口から「差別」の問題を掘り下げて頂いたが、やはり「差別問題の大原則」を腹に据え直すことが大事であることを学ばせていただきました。

 まずは、「誰もが偏見を持たされる社会におり、人は差別するもの」「差別する意図はなくても、無意識に人を傷つけていることが起きる」「能動的に学ばないと人を傷つけていること・差別を支えていることに気づけない、加差別者になる」「差別解消の責任をマイノリティに課してはならず、マジョリティがマジョリティを教育する」「常にアップデートが必要な問題」「意識ではなく、社会構造そのものを変えること」という「大原則」を踏まえると「無関心」でいられても「無関係」ではいられないことが分かるのではないでしょうか。

 そして、「マイノリティの不利な現状に対して、歴史的経緯や社会環境に鑑みた上で格差を解消するための取組」をするためにも、「人権問題は意識の問題ではなく、社会構造としての問題である」「この社会で起きているさまざまな問題に対する『当事者意識』を持つ、高める」「積極的に差別を支えている(かもしれない)自分を知り、課題を見出す」「マイノリティに差別問題の解決を押し付けない」「自分でできることは何かを考え、行動するきっかけとなる」を意識しておく必要があります。

 そして、「差別」を「しない・支えない・なくす努力」として「構造(ルール等)を変えるために、自らできる行動をとり続ける」「能動的に学び、居心地の悪いところに身を置き、知識をアップデートし続ける」「マイノリティの運動に参画・賛同する」ことに具体的に取り組まれる人が広がっていくことを期待したいと思います。

7月21日「安倍政治の功罪、国葬の是非を議論できる民主主義こそ」

 岸田首相が、街頭演説中に銃撃を受けて死去された安倍元首相の「国葬」を9月に実施すると発表したことを巡って、賛否の声があがっています。

 事件から間もない先週の記者会見で、計8年8カ月にわたって首相の重責を担ったことに加え、日本経済の再生や日米関係を基軸とした外交に大きな実績を残したことなどを理由に挙げられていますが、安倍元首相の業績への評価は賛否二分されているのが事実だと思います。

 戦前には、皇族、軍人、政治家などを対象者とした「国葬令」があったが、戦後1947年に、言論・表現の自由、内心の自由(19条)、政教分離(20条)を定めた現行憲法の制定によって失効しました。

 そして、極めて異例ではあるが、敗戦直後の苦難の時代に、計7年あまり首相を務め、日本の独立を回復させたとして吉田茂が1967年に死去した際に国葬が行われました。(55年前の国葬の様子)

 しかし、その「功績」の裏側で、吉田氏が調印した日米安保条約、日米行政(地位)協定によって現在もなお70年にわたって沖縄は、苦しめられてきたということなどを考えれば、この際の「国葬」も民意を分断したものであったと言わざるをえません。

 ましてや安倍元首相となれば、死去された直後で評価も定まっていないどころか、安全保障関連法などで強行採決を重ね、森友・加計問題、桜を見る会問題では、長期政権のおごり、権力の私物化と批判され、国会で虚偽答弁を積み重ね、公文書改ざんなどを引き起こし、数々の疑惑に口を閉ざしたままなど負の評価も高く、世論を二分してきた中で、費用を全額税金で賄い国民に弔意を強いるかのごとき「国葬」は、望ましいものではないと考えます。

 岸田首相は「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示す」と、国葬の意義を述べていますが、凶弾に倒れ突然の死を迎えた無念は察するに余りある安倍氏を悼むことはあっても、弔意の強制はあってはなりません。

 安倍元首相の死によって、民主主義の根幹を揺るがす政治を推し進めてきたことなど安倍政治や国葬の是非などへの自由な論評を許さぬ風潮が生まれるとすれば、それこそが民主主義の危機であると言わざるをえません。

7月18日「保健所を拡充してこそ」

 今日付けの朝日新聞2面の「時時刻刻」欄に「保健所、負担再燃「感染スピード、毎回準備を上回る」」の見出しの記事がありました。

 「新型コロナウイルスの「第7波」で、感染者がかつてないスピードと規模で増えている中、保健所の業務が再び逼迫し始め、機能の停止に陥れば、自宅で亡くなる患者が出るおそれもある。」とのことであるが、感染症法上の扱いを「2類相当」から「5類」に引き下げれば、抜本的に負担を軽減することになり、あたかも業務の逼迫を回避できるかのように聞こえるが、果たしてそうでしょうか。

 「感染の波に毎回備えても、準備を上回る感染のスピードになる。職員の負担は明らかに増えている」との声に代表される新型コロナ対応で、保健所が担う仕事は「発生届の処理」「感染者の入院調整」「自宅療養者の健康観察」「感染経路や濃厚接触者を調べる積極的疫学調査」などがあるが、感染者が大きく増えると、対応が難しくなると言われます。

 そのような中で、負担を軽くするため、厚生労働省は6月、発生届には感染者の名前や住所など19項目があったが、症状や感染経路などは省くことで簡素化したとされています。

 さらに、保健所の負担を抜本的に減らす方法の一つとして感染症法上の新型コロナの扱いを 「季節性インフルエンザと同じ5類に」との声もありますが、安易な見直しには、慎重にならざるをえません。

 厚労省の簡易な試算では、デルタ株では5.0%と高かった60歳以上の重症化率は、オミクロン株では2.49%と低くなってはいますが、重症化率はインフルエンザの0.79%よりは高く、さらに変異するおそれもあるとされていますし、治療薬の普及などの課題もあります。

 新型コロナ流行にさかのぼること10年前、厚生労働省の新型インフルエンザ対策総括会議は「国立感染症研究所、検疫所、保健所の組織や人員の大幅強化の必要性」を盛り込んだ報告書を政府に提出していましたが、1992年に全国で852カ所に設置されていた保健所は2019年に472カ所と45%も減少しており、機能不全が生じたのは当然であろうかと思います。

 コロナ禍での教訓として感染症予防・治療のための保健所・医療提供体制の脆弱さが明らかになったことから、その脆弱な体制に合わせた措置に後退させるのではなく、脆弱さを克服して国民への安心を提供すべきなのではないでしょうか。

 奈良県立医科大学の研究で明らかになったのは、人口あたりの保健師数が多い都道府県は、新型コロナにかかる人の割合が低く、保健所の保健師の活動が目立つ地域では、新型コロナの罹患率が減少し、コロナ禍を食い止められていることです。

 まさに、保健師の数を増やすことは、日本での新型コロナの感染拡大を封じ込めるのに役立つ可能性があることが示唆された研究であることからも、改めて保健所体制と機能の拡充こそが求められていると言えます。

7月17日「コロナ禍での高知医療センター」

 15日には、高知医療センターを運営する県・市病院企業団議会議員協議会が開催されました。

 2021年度決算見込みでは、新型コロナウイルス患者の受け入れ病床を確保した医療機関に対するいわゆる空床補償の補助金や外来・入院患者の増加で、経常収支が18億3500万円の黒字となり、2年連続の黒字となることが報告されました。

 収入は、コロナ禍による受診控えで落ち込んだ患者数が回復基調にあることから、「医業収益」は180億7300万円、コロナ対応病床を確保したことに伴う県の空床補償などの補助金収入32億4700万円などの251億9800万円、支出は。患者増に伴う材料費が3億700万円増え58億1400万円となる一方、減価償却費5億1600万円減の18億7千万円となったことなどから233億6300万円となりました。

 小野院長からはコロナ「第6波」の対応状況について報告の上、今後の対応が示されました。1~6月の受け入れ患者数のうち、重症者の割合は1~2月では全体の22%ったのが、3~6月には10%と大きく減少するなど重症化の割合が少なくなっていることが示されました。

 また、「第7波」の対応について小野院長からは「重症患者を診るだけでなく、感染初期の段階で患者を把握し、初期対応ができるように協力し、県・保健所・医師会と連携し、各医療機関で初期対応がスムースに行われるよう研修会開催などへの協力している。コロナ対応として役割の多くを果たしている医療機関であることから、持続可能な地域医療提供体制の点からも責任は大きい、」との説明がされました。

 さらに、2015年に高知医療センターに入院中の男性がベッドから転落後に死亡し両親が損害賠償を求めた訴訟について、病院側の過失を認め約6600万円の支払いを命じた高松高裁判決を不服とし、最高裁に上告受理を申し立てたことも報告されました。
 
 その際の説明として、「裁判所鑑定の問題点」「高裁判決の問題点」「結果回避義務違反」について、「客観的な評価でない」「矛盾がある」「事実誤認がある」「実務評価が全否定されている」「暴論である」「説明がない」「どこに過失があるか」など、現場の実態を踏まえない判決は、「我が国のICU臨床に大きな影響がある不当な判決で看過できない」という姿勢が露骨に表明されていました。

 議員から、その説明の際の姿勢についての批判も出されるなど、そこまで、言い切れるのかとの感想も持たざるをえないような説明でありました。

7月15日「原発事故での東電の経営責任は当然の判決」

 東京電力福島第一原発事故をめぐり株主48人が旧経営陣5人に対し、「津波対策を怠り、会社に巨額の損害を与えた」として22兆円を東電に賠償するよう求めた株主代表訴訟の判決が13日、東京地裁で下されました。

 判決は、巨大津波を予見できたのに対策を「先送り」して事故を招いたと認定し、取締役としての注意義務を怠ったとして、勝俣恒久元会長ら4人に連帯して13兆3210億円を支払うよう命じたものです。

 判決は、原発事故が起きれば「国土の広範な地域、国民全体に甚大な被害を及ぼし、我が国の崩壊にもつながりかねない」と指摘し、原子力事業者には「最新の知見に基づき、万が一にも事故を防止すべき社会的・公益的義務がある」と明示しています。

 焦点となった、国が2002年に公表した地震予測「長期評価」には「相応の科学的な信頼性があった」と認定し、これを元に東電子会社が08年に計算した最大15.7メートルの津波予測の信頼性も認めています。

 そのうえで、東電の原発部門「原子力・立地本部」の副本部長だった武藤氏が08年7月、計算結果の妥当性の検討を土木学会に委ねて対策を講じなかったことを「不作為」とみなし、「津波対策の先送りであり、著しく不合理で許されない」と指摘しています。

 これまでの原発事故の避難者らによる裁判では、被害の大きさから賠償額は上積みされたが、経営判断の過失の認定は曖昧であり、旧経営陣が業務上過失致死傷罪に問われ強制起訴された刑事裁判も一審は無罪、国の責任は6月に、最高裁が認めないという判決に一体責任はどこにあるのかと言わざるをえない判決ばかりでした。

 しかし、今回の判決は、東電の経営責任をはっきりと認め、経済合理性よりも、安全への投資や法令順守こそが原発を持つ企業の経営者責任ではないのかと、判決は改めて問いかけているように思います。

 弁護団は「原子力事業者の取締役たちに事故の責任があると認定されたことで、今後各地の原子力事業者の経営判断にも影響が出てくる。」と言われていたが、そんな判決が出された翌日には、岸田首相は電力逼迫などに対応できるよう安定供給を確保するため、今年の冬に最大9基の原発稼働を進めることを経済産業大臣に指示をしたと明らかにしています。

 いざという時に責任を取らされるのは、原子力事業者の取締役たちであるということが断じられた判決を目の当たりにして、このようなことが発せられるこの国の電力政策の無責任さこそ問われるべきではないかと思うところです。

 ■判決の骨子
 ・原子力事業者には事故を万が一にも防ぐ社会的義務がある
 ・国の地震予測「長期評価」には信頼性があり、巨大津波は予見できた
 ・武藤氏は津波対策を不合理に先送りし、武黒氏はそれを是認した
 ・勝俣、清水両氏は武藤氏らの判断が妥当なのかの確認を怠った
 ・浸水対策で原発事故は回避できた
 ・東電の損害は廃炉、被害者への賠償、除染・中間貯蔵対策で計13兆3210億円

7月14日「本県も第7波の入口に」

 本県の感染状況は、5月の連休後に感染者が一時的にかなり増加しましたが、5月下旬には減少に転じ、下げ止まりの状況が続いていました。

 しかし、6月末から感染者が再拡大し、今週に入って、1日の新規感染者数が300人を超え、昨日の感染者数は過去最多となる370人を記録するに至りました。

 全国の新規感染者は、12日までの1週間で、前週の2.14倍となり、すべての都道府県で増え、32都府県で2倍以上となっています。

 急激に感染が増えている要因として、オミクロン株の変異系統「BA.5」への置き換わりが進んでいると分析されており、いま主流の「BA.2」に比べて、感染力は1.27倍と言われています。

 そのような中で、県内の新規感染者数の状況から「本県も感染の第7波の入口に差しかかっている状況にある」と昨日、知事は新型コロナウイルス感染症対策本部会議を受けて言及されました。

 昨日の知事メッセージでは、「感染者数が再拡大の局面に転じていますが、いたずらに心配して社会経済活動を止めてしまうのではなく、感染対策をしっかりと講じた上で、必要な社会経済活動は行っていくという考え方で、引き続き対応をお願いします。」と言われていますが、感染対策を講じることより社会経済活動が優先することも懸念されますので、夏休みに向かって安易に警戒を緩めることなく、重症化リスクの高い高齢者の方々を感染から守っていくことなどには留意していただきたいものです。

 全国的に見ても、感染者が爆発的に増える状況は第6波と同じで、救急や一般の医療への影響が懸念されています。保健所への負荷が高まり、健康観察が行き届かなくなって自宅で亡くなる患者が出るといった事態も繰り返される恐れがあることから、教訓を踏まえた対策が求められるがこの間に十分に進んだとは言えません。

 本県でも、この間宿泊療養施設6カ所のうち、1カ所の運用を12日で停止しており、確保室数は418室から271室に減少していますので、7波の動向を見極めながらの対応が求められます。(写真はテレビ高知とNHKのHPからの引用です)

7月12日「参院選結果で改憲加速化への危惧」

 投票日の前々日に、街頭演説中の元首相が銃撃され死亡するという事件の衝撃によって少なからず影響を受けた参院選が投開票され、自民、公明の与党が改選議席の過半数を得て、勝利するとともに、改憲4党で発議に必要な2/3を占める結果となりました。

 これから3年、衆院の解散がなければ、補欠選挙を除き、国民の審判を仰ぐ国政選挙はないだけに、賛否の分かれる政策も世論を気にせず実現できるという「黄金の三年間」に入ったと自民党内では言われています。

 この間に、亡くなられた安倍元首相の思いを受け継ぎ、特に「拉致問題や憲法改正」などの難題に取り組んでいくと岸田首相は述べました。

 しかし、国民の多くの思いは、物価高対策や、「第7波に入った」ともいわれる新型コロナの感染再拡大への対応、ロシアのウクライナ侵略に対する平和的収束を求める声だったのではないかと思われます。

 生活苦に直面する有権者の改憲への関心は低く、各党間の論戦も深まっていない中で、年限を切った「改憲ありき」の姿勢で突き進むことだけは厳に慎むべきです。

 また、選挙戦最終日に各党の代表や候補者らが「民主主義を守る」と声高に叫んでいたが、かつて安倍・菅両政権時代に、数の力を頼んでの国会運営や、選挙期間中の山際経済再生担当相の「野党の話は、政府は何一つ聞かない」などというような少数意見の尊重という民主主義の精神に反する姿勢を改めることによって国民の信頼を少しでも取り戻す政治であって欲しいものです。

 一方、後退を強いられた野党は「批判ばかり」との指摘を意識して「政策立案」を強調してきた立憲民主党は改選議席を下回り、国民民主党は政策実現を優先するとして、与党にすり寄ってはみましたが、議席増には結びつきませんでした。

 そして、政党要件を維持できるかの正念場であった社民党は1議席にとどまり、得票率2.37%でなんとか政党要件を維持できたが、これからも厳しい状況に変わりありません。

 しかし、自民党にとっての「黄金の三年間」とも言われる情勢の中では、なおさら野党による日常的な行政監視、政権を厳しくチェックするという野党の役割をしっかりと果たすことが求められます。

 いずれにしても、参院選の選挙区での投票率は52.05%と、前回2019年は上回ったが、過去4番目に低く、岸田政権が白紙委任を与えられたわけでもなければ、政治が国民の信頼を取り戻したわけでもありません。

 今までにない状況下で迎えた参院選の結果を真摯に受け止め、憲法に基づき、真に国民に寄り添い、武力によらない平和な国づくりに向けた政治の再構築に向けて頑張りたいものです。

7月10日「感情に支配されず投票へ行こう」

 昨夕のテレビ番組「報道特集」での膳場貴子キャスターのコメントは印象に残りました。

 引用させて頂きたいと思います。

 「あまりにも凄惨な事件で、冷静さを保てと言われても難しいですし、感情的にもなるような状況だと思うんですけれども、だからこそ意識的に落ち着いて物事を考えたいなと強く思いますね。憲政史上最長政権だった安倍政治が今の私たちの暮らしや社会を形作っているというのは間違いのないことです。冷静にそして真摯にその功罪に向き合わないといけないなと思いますね。」

 「私たち今試されているんじゃないかなって感じるんですね。昨日の事件発生から、洪水のように大量の情報を目の当たりにしてきて、許せないとか、気の毒だとか、怖いとかそういう感情に支配されていると思うんです。でも、選挙前なんです。非業の死を遂げた元総理ですけれども、あえてその功罪を冷静に振り返ることが大事だと思います。」

 今の社会、政治状況を作り出してきた安倍元首相をはじめとする長期に及ぶ自公政治の功罪としっかり向き合い、投票行動につなげて頂きたいと思います。

7月9日「暴力から民主主義を守る」

 あってはならないようなことが、現実に起きてしまいました。

 銃弾によって民主主義の根幹が打ち砕かれようとしていますが、我々は怒りをもって、この凶行を非難したいと思います。

 同時に、その犠牲となられた安倍元首相に対し、哀悼の意を表したいと思います。

 元総理でもある政治家の命を暴力によって奪うのは、元首相の政治思想や政治姿勢への評価とは関係なく、理由の如何はさておいて、断じて許されるべきではありません。

 民主国家の基礎である選挙において、思想信条の自由、言論・表現の自由、投票の自由が守られなければなりません。

 歴代最長の計8年8カ月にわたり政権を担う中で、「安倍一強政治」とも言われ、功罪評価は分かれ、安倍元首相の言動は、世論を分断させることも多く、その評価は、しっかりと政治の場で論じられる機会さえ、この凶行によって奪われてしまいました。

 「暴力が言論を封殺し、言論が弱まると、さらに暴力が増える、という悪循環が起きる。」と言われます。

 「言葉で何を言っても無駄だ、何も変わらない」という無力感の高まりは、さらなる暴力を生むもので、今回の凶行が、そういう状況に拍車をかけるのではないかと心配されます。

 民主主義を破壊する暴力行為に屈することなく、最悪の暴力行為である戦争を許さないためにも、参議院選挙を民主主義を守る闘いとして、闘いきることを考えさせられました。

7月8日「改憲・軍拡・人権軽視の急先鋒『維新』前進の危険性」

  「自公で改選過半数の勢い、日本維新の会の躍進」というこの国にとっては最悪の選挙結果を想定する報道がされています。

 アベスガそして焼き直しキシダの自公政権のこれまでの悪政は、その本質も含めて露呈されているが、さらにそれ以上に危険な日本維新の会が躍進することは、看過できないのではないでしょうか。

 新型コロナの感染者数が急増する中、これまでコロナ失策で大阪を最悪の状況に陥らせてきたというのに、日本維新の会副代表である吉村大阪府知事と、代表である松井大阪市長の全国遊説の行動に疑義を呈する声もあがっています。

 そして、「大阪でできることが全国でできないことはない」などと訴えているが、維新政治のツケによって医療崩壊を巻き起こし、全国で最多の死亡者を出しているというのに、そんな維新政治を全国展開されてはたまったものではありません。

 加えて、維新が自民党以上の改憲・軍拡政党であるという点が、明らかになっているということです。

 毎日新聞社が実施した今回の参院選の全候補者アンケートで、防衛費をめぐる考えについて、「GDP比2%程度まで増やす」と回答した比率がもっとも高かったのは、自民党の61%に対し、維新は96%にも及び、「敵基地攻撃能力の保有」について、「賛成」と回答したのが自民党では85%だったのに対し、維新は91%、「憲法9条」についても、「改正し自衛隊を明記」と答えたのは維新が93%で自民党の87%を上回っているのです。(グラフは毎日新聞から引用)

 維新が「身を切る改革」のみならず、露骨なまでに改憲・軍拡を強調する背景には、岸田体制の自民党に不満を持つ層を維新に引き込もうという策略があると見られています。

 さらに、先日は自民党幹部の暴言について言及しましたが、維新の実態も暴言だけでなく、「不祥事議員のデパート」とも言われ、党国会議員の発言には、高齢者や障害者、生活困窮者にかかる医療や福祉の費用を社会資源の無駄と捉え、優生思想にもとづく発言がされても、そのことを看過するような政党であると思えてなりません。

 維新の松井代表は「自民党をピリッとさせる」などと演説しているが、維新こそが改憲へと岸田政権を牽引する役割を担うことになるだろうとも言われています。
 
 こんなことを許さないためにも、維新の躍進を阻止し、改憲勢力の議席増を許さないために、立憲野党を前進させる結果を7月10日に出さなければなりません。

 その思いを投票行動につなげていきましょう。

7月6日「線状降水帯で県内に被害が」


 50年前の7月5日に、集中豪雨による土砂崩れが発生し、60人が犠牲となった繁藤災害が本県の災害史に残っています。

 あれから半世紀、あの痛ましい出来事を、大雨や水害から命を守るための教訓として学びたいと思っていた矢先、50年後の7月5日未明、台風4号の接近に伴って県中西部を中心に猛烈な雨が降りました。

 線状降水帯が発生し、気象庁は県内で初めて「顕著な大雨に関する気象情報」を発表しましたが、今年6月から、線状降水帯が発生する可能性が高まった際に出すとしていた予報は事前には出されませんでした。

 高知地方気象台によると、線状降水帯は5日午前0時半~2時ごろ、須崎市と中土佐町、四万十町にまたがって発生し、須崎市では3時間雨量208ミリ、12時間雨量353.5ミリとなり、観測史上最大を記録した他、四万十町、中土佐町でも浸水被害が発生し、久礼の国道56号では土砂崩れも2カ所で発生し、復旧には数日かかるといわれています。

 毎年、今まで経験したことのないような雨の降り方が全国の各地で見られているし、深刻な被害が生じています。

 それだけに、高知における繁藤災害や来年は25年を迎える98高知豪雨などの教訓に学び続け、備えに生かしたいと思います。

7月5日「こんな政党を信頼できるのか」

 今回の参院選でも、自民党幹部の言動を通じて、自民党という政党の本質を表すようなことが明らかになりつつあります。

 常に、その言動で物議を醸す自民党の麻生太郎副総裁は4日、市川市の街頭演説で、ロシアによるウクライナ侵攻に触れた上で「子どもの時にいじめられた子はどんな子だった。弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられない」と語った上で「国も同じ。強そうな国には仕掛けてこない。弱そうな国がやられる」と述べ、安全保障関連法などを整備してきた意義を強調したと言います。

 子どものいじめ問題への理解があまりに不足しているし、こんな理屈で「反撃能力」と言い換えた「敵基地攻撃能力」の保有や軍備費の増大が掲げられているのではないかと疑わざるをえません。

 6月26日放送のNHK「日曜討論」で、野党側が物価高騰対策として消費税減税に対して、自民党・茂木幹事長は、「野党のみなさんがいうように消費税減税すれば、年金財源を3割カットしなければならない」と脅しともとられかねない発言をしています。

 この物価高騰のさなかに、減税もしていないのに年金は今年6月支給分から0.4%減額されており、2年連続の引き下げとなっているにもかかわらずです。

 一方で、安倍政権は消費税率を引き上げながら、法人税率を3回にわたって引き下げ、法人実効税率は安倍政権発足時の37%から29.74%まで減少し、企業が溜め込んだ内部留保は2020年度末で484兆円となり、9年連続で過去最高を更新しています。

 社会保障は、消費税を増税しても、後退させられる一方であり、大企業優遇の法人税などの引き下げのために、消費税が増税されつづけていると言いたくなるのは、誰しもではないでしょうか。

 そして、このように消費減税を拒みながら、一方で防衛費のGDP比2%以上を公約に掲げ、高市政調会長いわく「必要なものを積み上げれば10兆円規模になる」と公言し、財源は一時的に国債でと都合のいいことをいっています。

 さらに、自民党の国会議員が参加する「神道政治連盟国会議員懇談会」の会合で「同性愛は後天的な精神の障害、または依存症」「LGBTはさまざまな面で葛藤を持っていることが多く、それが悩みとなり自殺につながることが考えられる」などと書かれた差別冊子が配布されており、呆れた差別性を露見しています。

 そして、極めつけは、山際経済再生担当相が3日に八戸市で街頭演説した際、「野党の人から来る話はわれわれ政府は何一つ聞かない。本当に生活を良くしたいと思うなら、自民党、与党の政治家を議員にしなくてはいけない」との暴言です。

 これで岸田政権は「聞く耳」は持たないという本質を、明らかにしたとしか言いようがありません。

 こんな自民党政権を維持させたら向こう3年間のやりたい放題にお墨付きを与えるようなものです。

 残された期間、立憲野党の劣勢を挽回する闘いに全力をあげましょう。

7月4日「連年の豪雨水害の教訓に学び備えを」


 台風4号が接近する中、昨年の熱海土石流災害、2年前の熊本豪雨災害、4年前の西日本豪雨災害と考えさせられる豪雨災害が思い出されます。

 3日は災害関連死を含む27人が死亡し、1人が行方不明となった静岡県熱海市の土石流災害で、不適切な盛り土造成を見過ごした過失があるなどとして、被害者家族から県と市に損害賠償を求める訴訟が8月末にも起こされることとなっています。

 5月には、県の第三者委員会も、造成をめぐる県と市の対応を「失敗」と結論付けており、「人災」であることが、浮き彫りになりつつあります。

 そして、今日4日は災害関連死を含む67人が犠牲となり、今も2人が行方不明のままで、6月末時点で1195世帯、2618人が仮設住宅などでの仮住まいを続けている熊本豪雨災害の日となります。

 球磨川流域の治水対策をめぐっては、国と県が川辺川への流水型ダムを含む河川整備計画案を1日に公表しましたが、この災害は、まさに自然とどう向き合いながら人間の営みが継続されるのかが問われる災害でもあります。

 また、2018年の7月5日~7日にかけての西日本豪雨災害で51人もの犠牲者(災害関連死を除く)を出した岡山県倉敷市真備町では、その多くが災害弱者と言われる方々であり、改めて災害の犠牲となる要支援者対策が見直される教訓を残しました。

 7地区からなる真備町は、1950年代までの合併の前は別々の町村だったが、水島臨海工業地帯の子育て世代が流入してベッドタウン化し、2005年に倉敷市に編入合併され、町は「住民同士の結びつきは希薄」と指摘され、町全体が一体となった取り組みは少なかったといわれいます。

 そのような中で、今改めてそれらの教訓から、災害に備える街づくりやネットワークが築かれようとしています。

 災害の姿は、災害ごとに違っていますが、その中でも共通した災害が想定される地域では、被災地に学ぶことは大変重要だと考えて、私たち、下知地区では、東日本大震災などにも学んできました。

 今年は、新たに西日本豪雨災害における倉敷市真備地区の被災状況とそこからの復興の街づくりに学ばせていただくよう準備中です。

7月2日「乗った『勝ち馬』の行き先を見極めない投票行動の危うさ」

 フランス文学者で思想家の「内田樹の研究室」のブログで、「選挙と公約」について書かれたものを読む機会がありました。

 「為政者が明らかに自分たちに不利益をもたらす政策を実施している時に、それにもかかわらず、その為政者を支持する人たちがいる。彼らはいったい何を考えているのだろう。」との問いかけで始まっています。

 その中で、アメリカのダートマス大学のチームが行った日本における政党支持と政策支持の「齟齬」についての研究を紹介されています。

 直近の衆院選の選挙結果分析によると自民党が圧勝したこの選挙で、自民党の政策は他党に比べて高い支持を得ておらず、政策別の支持を見ると、自民党は原発・エネルギー政策では最下位、経済政策とジェンダー政策はワースト2、コロナ対策と外交安保で僅差で首位という状況であったといいます。

 では、なぜ政策が支持されていないにもかかわらず、自民党は勝ち続けるのかということで、この研究チームは政党名を示さないで政策の良否を判断してもらった場合と、政党名を示した場合を比較した結果、自民党以外の政党の政策であっても、「自民党の政策」だというラベルを貼ると支持率が跳ね上がり、共産党の外交安保政策は非常に支持率が低いが、これも「自民党の政策」として提示されると一気に肯定的に評価されとのことでした。

 つまり、「有権者はどの政党がどういう政策を掲げているかを投票行動の基準にしているのではなく、『どの政党が権力の座にあるのか』を基準にして投票行動をしており、これは『最も多くの得票を集めた政党の政策を正しいとみなす』というルールを多くの有権者たちが深く内面化していることを示している」と指摘しています。

 有権者たちは自分に利益をもたらす政策ではなく、政策の適否とはかかわりなく「どこの政党が勝ちそうか?」が最優先の関心事になっており、その政党に投票していれば、彼らは「正しい政治的選択をした」と自分を納得させているのないかと見ています。

 内田氏は「選挙に勝った政党は政策が正しいから勝ったのではなく、『勝ちそうな政党』だったから勝ったのであり、選挙に負けた政党は政策が間違っていたから負けたのではなく、『負けそう』だから負けたのである。」と繰り返しています。

 さらに、「有権者たちは『勝ち馬に乗る』ことを最優先して投票行動を行っており、その『馬』がいったいどこに国民を連れてゆくことになるのかには彼らはあまり興味がない。」と指摘しています。

 この参院選で、多くのマスコミ等が、与党の勝利を予測する報道を繰り返すことによって、「勝ち馬に乗る」ことを投票行動の基準とする有権者が多くなることが想定されるが、そうならずに本当にどこに連れていかれるか分からない「勝ち馬」でなく、自分が暮らしやすく、生きやすい平和な社会につながる政策を支持したいものです。

7月1日「政務活動費の公表で調査課題は県民との情報共有」

 毎年7月1日には「県議の政務活動費」が公表されます。

 本日も高知新聞25面に大きく記事が掲載されていますが、県議会ホームページで関連書類はこちらからご覧頂けます

 私は、日常的に、このホームページで議会活動の報告をさせて頂いていますが、政務活動調査報告では、一年分をまとめたものを報告させて頂いておりますが、今回も65ページ程になっていますので、お目通しいただくのは恐縮しますが、ご関心があればこちらからご覧いただけます。

 2020年度に続き、昨年度も、コロナ禍と言うこともあって調査活動として、県境を越えて調査活動をすることがあまりできませんでしたが、その分他県で開催されている会議などに直接出かけなくてもZOOM参加することで、多くのことを調査研究することもできました。

 それらの中には、議会質問に反映し、具体的に施策に盛り込んで頂いた課題などもあります。

 この報告は、私が議会活動を通じて調査研究したものの県民の皆さんとの情報共有の場であるとの思いで、19年間続けてきました。

 これからも、日頃のこのホームページでの情報共有と政務活動調査報告書での共有で県政の課題理解を深めて頂けるよう努力するとともに、政務活動費を個人、会派ともに有効に活用していきたいと思います。

 私個人の昨年1年分の168万円のうち、支出した分を除いて239627円は返還しています。

 県議全体でも個人分、会派分合わせて2059万余円返還し、返還率は17.1%と前年度の15.2%を上回っています。


   2021年度政務活動調査実績報告書  県民の会 坂本 茂雄

1 新型コロナウィルス感染症対策調査研究について (議会質問に反映)
(1)予防・医療体制について
(2)支援策について
(3)調査特別委員会について
(4)新型コロナウイルス感染症に関する条例制定について
(5)その他

2 南海トラフ地震等災害対策の調査研究について
(1)避難行動要支援者対策について (議会質問に反映)
(2)防災教育について
(3)複合災害について
(4)避難行動・避難所のあり方について (議会質問に反映)
(5)事前復興について(議会質問に反映)
(6)災害ケースマネジメントについて(議会質問に反映)
(7)その他

3 教育・子育て支援・児童虐待予防の調査研究について
(1)夜間中学について(委員会審査に反映)
(2)厳しい子どもたちと向き合う学校
(3)児童虐待予防について

4 生きづらさの課題の調査研究について (議会質問に反映)

5 人権尊重・差別解消の調査研究について

6 反戦・平和・脱原発の調査研究について
(1)反戦・平和について(議会質問に反映)
(2)緊急事態条項と改憲(議会質問に反映)
(3)脱原発について

7 病院企業団議会調査研究について(委員会審査に反映)

8 バリアフリーツーリズム調査研究について

9 その他
(1)移動貧困社会について(議会質問に反映)
(2)働き方について
(3)東京オリンピック関連
(4)その他

6月28日「政治を変えて『人助け指数』の改善を」


 「世界人助け指数」という国別の2020年ランキングで、日本は114の国・地域の中で最下位だったとの報道がありました。

 不勉強で、このような指数があることを知りませんでしたが、2019年に発表された10年分の総括でも、日本は126の国・地域中107位で、以前から極めて低位にあったということです。

 また、「他人を信頼できるか」(一般的信頼)を尋ねるほかの国際調査でも、日本は他国と比べ「信頼できる」の回答率が低かったというが、なぜこのようなことになっているのか考えさせられます。

 東京大学名誉教授の大沢真理さんは、「世界的に見て、貧困率が高い国や経済格差が大きい社会では一般的信頼が低くなり、日本人は人助けをしないという結果は、日本に格差社会が続いてきたことが影響している。いろんな意味で余裕がない人が多く、人助けの意欲も低くなっているのだろう。」と指摘されています。

 そして、大沢さんは「格差社会を解消するために、一つは年金に最低保障額を設けるなどして貧困格差を削減すること。そして、全ての人の『同一価値労働同一賃金』を達成するとうたう、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を順守することだ。余裕が持てる働き方と待遇、老後の生活保障が進めば、一般的信頼や人助けの意欲はおのずと高まるだろう。」とも言及されています。

 まさに、自民党政治による構造改革や新自由主義のもとで強いられてきた、生活や働き方で奪われた人を思いやる余裕や気持ちを取り戻せる政治を作っていくことこそが、求められていると改めて考えさせられました。

6月26日「戦力という愚かな力を持つことで、得られる平和など、本当は無いことを」

 沖縄戦の組織的戦闘が終わったとされる23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園で追悼式が行われました。

 12万人以上とも推定される県民が犠牲になった沖縄戦の追悼式も、今年は3年ぶりに岸田首相らを招いて開催されました。

 知事は、式典の中で「沖縄県では、復帰当時の県民の願いを引き継ぎ、復帰から50年経った現在においてもなお残る課題の解決と、県民が望む沖縄21世紀ビジョンで描く沖縄のあるべき姿の実現に向け、『平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書』をとりまとめた。」と言及されましたが、それには首相挨拶でふれることもなく、県民の思いにこたえていない自民党政権の姿勢は、参院選の結果によっても改めさせなければならないと思います。

 岸田首相は5月、玉城沖縄県知事から基地負担の解消を求める建議書を手渡され、「思いを受け止める」と応じたにもかかわらず、日米首脳会談では、県民が反対する米軍辺野古基地の建設を進めると約束しています。

 毎年の沖縄の子どもたちによって朗読される「詩」への思いを真摯に受け止める首相であって欲しいものです。

2018年追悼式の浦添市立港川中学校3年の相良倫子さんが朗読した追悼の詩「生きる」から抜粋したこの部分だけは、繰り返し伝えていきたいと思います。

 あなたも、私と同じこの瞬間(とき)を一緒に生きているのだ。
 今を一緒に、生きているのだ。
 だから、きっとわかるはずなんだ。
 戦争の無意味さを。
 本当の平和を。
 頭じゃなくて、その心で。
 戦力という愚かな力を持つことで、得られる平和など、本当は無いことを。
 平和とは、あたり前に生きること。
 その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

6月25日「日本は橋渡し役にはなれない」

 ウィーンで21日から開かれていた核兵器禁止条約の第1回締約国会議が23日、閉幕しました。

 核兵器を全面的に禁じる核兵器禁止条約が国連の会議で採択されたのは、2017年7月のことで、批准国は着実に増え、21年1月に発効、現在は62カ国・地域が批准していますが、条約を批准していない34のオブザーバー国を含む83の国・地域が参加し、政治宣言で核廃絶への決意を改めて表明しました。

 政治宣言では、ロシアを念頭に「核の脅し」を非難し、核抑止論を否定し、核保有国や「核の傘」に頼る国が「真剣な措置をとっていない」と断じたとされています。

 日本は条約を批准していない一方で核廃絶に向けて各国の「橋渡し役」になると自負してきたが、オブザーバーとしての参加も見送っており、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のフィン事務局長は「日本が橋渡し役になりたいなら、姿を見せ、相手の話に耳を傾ける必要がある」と指摘し「ボイコットすれば、橋渡し役にはなれない」と主張しています。

 当初の想定の倍近い規模に膨らんだのは、ロシアによる侵略などで核戦争の脅威が高まった危機感のあらわれだろうが、その席に、被爆国である日本政府の姿がなかったのは痛恨の極みで、国内外から批判されて当然だと言わざるをえません。

 北大西洋条約機構(NATO)のドイツやオランダなどはオブザーバー参加し、核禁条約への不参加を強調しつつも、各国との「建設的対話を続ける」と約束しており、参加もせずに核保有国と非核国との架け橋にはなれない日本の姿勢か鮮明になった以上、岸田政権は姿勢を改め、今後の核禁条約の論議に参画すべきではないでしょうか。

 このことも含めて、今回の参院選での自民党政権の姿勢を厳しく問う闘いとすべきではないでしょうか。

6月24日「国民の暮らしへの不安、平和への危機感を払拭する参院選に」

 22日に公示された参院選挙で、自民党をはじめとした改憲候補の多数議席を許すこととなったら、ロシアのウクライナ侵略にかこつけて、一気に我が国の軍備拡大、改憲への道を許すこととなってしまいます。

 また、「聞き流す力」を持った岸田首相の政権運営を、このまま後押しするのか、与野党の緊張関係を通じたチェック機能を果たし、改憲への歯止めをかけるのかが問われる選挙となります。

 強権的な手法が目立った安倍・菅政権とは対照的な政治姿勢をアピールしているが、看板政策の「新しい資本主義」も当初の「分配強化」の理念は消え、過去の政権が示した成長戦略の焼き直しに終わっており、コロナ対策では、これまでの対応の徹底検証という約束は果たされておらず、安全保障に対する国民の不安を募らせる「反撃能力」や「防衛費倍増」を打ち出しています。

 そして、国民が関心を寄せている物価高対策についても、付け焼刃の飼料や肥料などの食料品の生産コスト抑制策や節電協力のポイント付与などを表明しているにすぎません。

 国民が抱えている暮らしへの不安、そして平和への危機感を払拭するための参院選とするため、立憲民主党や社民党など立憲野党を前進させなければならないと思います。

 しかし、立憲民主党も社民党も極めて厳しい状況にあり改選議席数確保も危ういとの報道もある中、何としても立憲民主党の野党第一党としての役割を果たしていただくとともに、社民党には護憲の第三極を構築していただかなければなりません。
 
 そのためにも、立憲民主党で民主的地方自治と真の地方の活性化を図るために闘う「鬼木まこと」候補を応援しています。

 そして、社民党の政党要件を守ることを通じて、非武装中立・平和憲法を掲げ、「戦争を起こさない世界」を求める市民たちの結集軸として、新社会党や社民党が存在し続けることが必要であり、そのために社会民主党 (社民党)の参議院全国比例名簿候補者として立候補した新社会党「おかざき彩子」候補を応援しています。

 このお二人が当選した時は、立憲民主党、社民党の前進が図られた時であり、自民、維新の改憲策動に歯止めをかけ、国民に寄り添った暮らしの回復を図る時だと考えています。

 7月10日の投票日をそのような結果の出る日にするため、頑張っていきます。

6月21日「危機管理文化厚生委員会開催議案審査へ」

 昨日は、新型コロナに感染されて休養されていた議員のうち3名が復帰されましたので、延期していた危機管理文化厚生委員会が開催され、付託議案の審査を行いました。

 私の方からは、直接議案に関するものではありませんでしたが、知事の提案説明で言及されたことについて、健康政策部長の見解を尋ねました。

 それは「県政運営の基本姿勢」で新型コロナ感染状況について「現在は、引き続き基本的な感染防止対策を徹底した上で、ある程度の新規感染者の発生を許容しながら、社会経済活動における制約を段階的に緩和していくべき局面にあると捉えている」というが、「ある程度の新規感染者の発生を許容する」際の目安について、尋ねたところ「『注意』レベル」に落ち着くことが目安となるとの見解でした。

 また、「新型コロナウイルス感染症への対応」について「入院病床の確保をはじめとする医療提供体制のさらなる充実に努める。」と言及されたことについて、どのように充実を図るのかと質しましたが、「最低は、現状維持に努める。地域性も踏まえた対応が図れるようにする。第6波以上に備える必要がある。とのことで、特に具体的な考えは示されませんでした。

 いずれにしても、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを季節性インフルエンザ並みの「5類」への引き下げ検討を求めたり、「社会経済活動の正常化」という大義ばかりを強調される知事の姿勢だけに、この2点の姿勢については今後も注視していきたいと思います。

6月18日「対策しても防げない原発事故なら稼働させるな」

 東京電力福島第一原発事故で被害を受けた住民らが国に損害賠償を求めた4件の集団訴訟で、最高裁第二小法廷(菅野博之裁判長)は17日、国の責任を認めない判決を言い渡しました。

 福島第一原発の事故以前の津波対策について「防潮堤の設置が基本だった」と位置づけ、「それだけでは不十分との考えは有力ではなかった」とする一方で、現実に発生した地震や津波は長期評価の想定よりも「はるかに大規模」で、仮に防潮堤を設置していても「海水の浸入を防げず、実際の事故と同じ事故が起きた可能性が相当にある」と判断しています。

 まさに、判決は津波対策をとっていても事故を回避できなかった、という点のみに注目し、国の責任を否定したもので、「対策を取ったとしても事故は防げなかった、だから国に責任はない。」と言っているに等しいと思われます。

 これからは、事故が起きても国は責任を取らないことが肯定されるという判決を踏まえたうえで、原発活用の是非は議論されるべきだろう。

 対策をとっても防げないのが原発事故だとしたら、またその事故責任が取れないものだとしたら原発を稼働させてはならないということをこの判決は明らかにしたと言わざるをえません。

 この判決が3.11以前の無責任体制への回帰とならないことを願うばかりです。

6月16日「危機管理文化厚生委員会は、委員復帰を待って開催」


 本来なら、本日から、常任委員会で付託議案を審査することとなるのですが、県民の皆さんにご迷惑ご心配をおかけしている「県議会クラスター」の影響で、私の所属する危機管理文化厚生委員会(定数9人)では5人の自民党議員が感染・欠席したことから、過半数の出席がえられず、委員の復帰を待って開催することとなりました。

 複数の委員の復帰が見込める20日以降に審査を行うこととなりますが、「原油価格・物価高騰の影響を受けている生活困窮者や子育て世帯をきめ細かに支援」する補正予算などについて審査しなければなりません。

 「生活困窮者支援」として「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金 3,749千円」「生活困窮者の就労支援」として「就職活動支援金 105,726千円」「就労準備支援金 24,008千円」「生活福祉資金特例貸付償還支援 100,266千円」などがあります。

 また、「子育て支援」として「ひとり親世帯生活支援特別給付金 88,294千円」や「私立学校授業料臨時特例支援事業費補助金 37,149千円」などがあります。

 そして、その他には「障害者生産活動支援事業費補助金 26,000千円」もあり、県民生活にとっては大事な事業ばかりですので、タイトな審査過程になろうかとは思いますが、しっかりと審査していきたいと思います。

 また、今回の「県議会クラスター」について、県民に対してしっかり説明責任を果たすことは、県議会の責任でもあり、昨日の各派代表者会でも、その方向では一致したことが確認されていますので、そのことについても県民の会としても県民の皆さんの声に寄り添い対応していきたいと思います。

6月15日「避難行動要支援者個別計画作成のためにも日頃からの地域のつながりを」

 昨日の定例会での質問で、避難行動要支援者の個別計画策定の課題や多様な避難者を受け入れる避難所運営のあり方などが取り上げられました。

 今まで、ずっと取り上げてきた課題について他の議員も関心を寄せて、質問してくれるようになったことをうれしく思います。

 特に、災害対策基本法の改正により、市町村による避難行動要支援者名簿の作成、避難行動要支援者に対する個別避難計画作成の努力義務化等の規定が設けられ、令和3年5月に施行されたことを踏まえ、自治体ごとの工夫でより「誰一人取り残される」ことのない計画作成が進めばと思います。

 9年前の議会質問以来、避難行動要支援者対策についてたびたび質問で取りあげて来ましたが、個人情報の扱いをはじめ福祉との連携など山積する課題の中で、個別計画の策定がなかなか進まないという課題があります。

 昨日も現在の進捗状況が答弁で明らかとなりましたが、計画作成率は県内で45.8%、高知市を除くと70.8%となっています。(詳細はこちらに令和4年3月31日時点における各市町村の取組状況一覧表があります)

 しかし、業務概要調査で掘り下げて尋ねたところ、計画作成率が100%となっていても、名簿情報提供の同意がとれた世帯を対象地域としている自治体もあるため、取り残されている対象者もいるということが明らかになりました。

 それでは本末転倒であるということを指摘していますので、今後は改善に向けた取り組みがされることを期待しています。

 いずれにしても、誰一人取り残さない防災対策の最優先課題であるだけに、平時の地域のつながりづくりとともに頑張りたいものです。

6月14日「県議会クラスターで議会運営に支障」

 県議会6月定例会質問戦初日の10日に自民党県議2人の感染が判明しました。

 その段階では、議会内に濃厚接触者はいないとされたが、自民党会派内で自主的に検査を受けた結果、11日に明神議長と西内隆純副議長を含む4人、さらに昨日には5人の感染が分かり、今後の議会運営のあり方について議会運営委員会で協議されました。

 議運では、本会議は条例定数(37人)の過半数の出席で開けるため、今日以降も継続されますが、議長、副議長が感染しているため、今日の本会議で仮議長を選出して開催することとなります。

 しかし、明日の質問予定者の中にも、感染欠席者がいることから、明日は午前中で本会議質問が終了することとなります。

 本来なら、16日から、常任委員会で付託議案を審査することとなるのですが、私の所属する危機管理文化厚生委員会では5人が感染しており、過半数の出席がえられず、委員の復帰を待って開催することとなっています。
 
 「議員が新型コロナウィルスに感染した場合等の対応について」の取り決めでは、「議員は公職であり、また、多くの県民と接する機会があること」から「氏名の公表」了解や日頃からの「感染防止対策の徹底」が定められています。

 今回のことで、改めて気を引き締めて対応しなければならないことを自覚して、議会活動に取り組みたいと思います。

6月13日「コロナ禍の県内医療現場」


 11日は、第46回労働安全衛生学校に参加し、西村里佳子さん(高知医療センター労組書記長・連合高知副事務局長)から「コロナ禍における『医療労働者』の葛藤」をテーマにお話を頂きました。

 混乱の中で始まった多岐にわたるコロナ患者への対応をはじめ院内の体制、そこに働く医療労働者の労働実態やメンタル面での疲弊、家族にまで及ぶ差別と偏見など言い尽くせないご苦労が強いられていることを参加者で確認しあいました。

 私も県市病院企業団議会議員や新型コロナウィルス感染症対策調査特別委員会委員を務めていたことからも、以前からお話を聞き、機会を捉えて事態の改善を求めてはきましたが、改めてお話を聞かせていただくと、けして十分ではなかったことを考えさせられました。

 また、何よりもコロナ禍で顕在化した課題は、平時に潜在化していた課題であり、それを平時から顕在化させ課題解決をしておくことが、労働組合の役割であることであり、医療提供体制を改善することにもつながるのであることを痛感させられました。

6月11日「ダイオキシンをふくむ2・4・5T系除草剤の早期撤去を

 林野庁などによると、猛毒のダイオキシンをふくむ除草剤「2・4・5T系」をかつて国有林で使っていたが、「毒性が強い」ことが判明したことから、1971年に使用が中止され、2021年1月時点で、15道県42市町村に計約26トンが埋められたままになっていることが明らかになっています。

 本県内では、県内6市町村の計6か所に昭和46年度に埋設されており、そのうち安芸市と四万十市 (旧西土佐村)、大豊町の一部については、昭和59年度に現地から掘削撤去されており、現在も土中に除草剤が埋設されている場所は、いの町、大豊町、土佐清水市の3か所となっています。

 そのうち12道県20市町村の約18tは、林野庁の通達と異なる方法で出先機関が埋めたままであり、昨日の県議会でのわが会派の上田周五県議の質問で、県内でも土中に埋設された状態にある3か所のうち、いの町、大豊町の2か所では通達とは異なる方法で埋設されていることが明らかになりました。

 上田議員は、いの町の現場を確認したうえで、国に撤去を求める県の姿勢を質しました。

 知事は、近年の豪雨や地震等に伴う土砂災害の発生も考慮し、埋設した除草剤の撤去を念頭に最終処理する方法の検討に林野庁が着手していることを踏まえて、本年度、安全な掘削撤去と無害化処理について十分な検討のうえ、来年度には、四万十町を含む全国4か所で、先行撤去を行うとの方針が示されていることを明らかにしました。

 さらに、全国のその他の埋設場所においても、令和6年度以降に、順次、掘削撤去される予定 になっており、県としても、「県内すべての埋設場所で掘削撤去が確実に行われるように、地元の自治体とも連携し、林野庁に対して求めていく。」ことを回答しましたが、上田議員は、令和6年度以降といわず、早急に撤去していくことを求めました。

 まさに、国の責任を果たさせて県民の財産を守り、地域住民の安全安心を確保することこそ県の責任であると言えます

6月9日「下知地区減災連絡会第11回総会開催 改めて「災害に『も』強いまち下知に!」 

 昨日は、下知地区減災連絡会の第11回(2022年度)総会が43名(内委任状14名)の参加(代議員定数57人)で開催されました。

 総会スローガンはこの数年「町内、防災会、地域が仲良く連携して、災害に『も』強いまち下知に!事前の備えで地域の防災力・共助力・受援力を高めて!」で、それを目指して「下知地区防災計画」の具体化として「下知ベスト10」の事業計画を策定して、進捗管理もしながら取り組んできました。

 しかし、2年連続の新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、各単位防災会も含めて延期、中止をせざるをえない状況が多々ありました。

 それでも、オンライン開催など感染防止対策などさまざまな工夫を凝らして取り組みも実施してきました。

 下知地区防災計画の更新も2年がかりの取り組みで、今年には高知市への提出を行うこととしていますし、下知地区防災計画における中・長期課題について行った高知市担当課とのワークショップによって出されたアイデアを今後の取り組みの参考としていくこととしています。

 また、ここ数年の重点課題でもある「避難行動要支援者対策」については、昨年度、地域の支援者側としてのマン・パワーとなる下知地区減災連絡会、下知地区町内会連合会、下知地区民生委員児童委員協議会、下知地域内連携協議会、消防団下知分団の皆さんとともに、市内のモデル地区事例などの実践例などで学習会を行いました。

 その上で、名簿提供を受けた防災会は、5つの単位防災会で学習会や名簿チェックを行い実際に個別計画を策定した防災会からは、取り組みが歓迎され、やってよかったとの感想が報告されていました。

 さらに、その一環として取り組んできた「下知SOSカード」については、PWJ(ピース・ウインズ・ジャパン)の協力のもと増刷していただきましたが、横展開を図ることについて、その意義を再確認する質問も出され、新年度の利用防災会が増えるなどの期待も持たれます。

 そのほかにも、昨年度は実施できなかった「手話講座」「車椅子サポーター養成講座」についても今年度は実施にこぎつけたいものです。

 また、もう一つの取り組みの柱である「事前復興計画」については、より具体化していくために、下知地区減災連絡会内に「事前復興まちづくり委員会」を発足させることと、事前復興まちづくり計画についての講演会を年間1回程度企画することとしています。
 大事な組織課題として、今年度から「昭和小PTAとの連携方法について、検討すること」「女性枠役員の活動を活性化させるため、女性部会の発足に向けた検討をすること」を確認し、組織の活性化を図ることとしました。

 とにかく、取り組むべき課題の多い下知地区減災連絡会ですので、皆本会長を先頭に38名の役員体制のもと、今年度からは事業ごとの役員担当制を発足させ、みんなで協力して一歩前へ進めていくこととしました。

6月8日「『許容されるコロナ新規感染』って!?」

 昨日、県議会6月定例会が開会しました。

 浜田知事は、提案説明で、新型コロナウイルス禍で約267万人に落ち込んだ本県観光について、来春始まるNHK朝ドラ「らんまん」放送を「回復に向けた起爆剤とする」と強調しています。

 官民挙げて博覧会の準備を進め、「博覧会を契機に来県する観光客の県内周遊につなげる。スピード感を持って実行するために庁内態勢を強化する」としています。

 また浜田知事は、産振計画や健康長寿県構想などが後半に差し掛かる22年度を「目標達成の成否に関わる大変重要な年。まさに今が正念場だ」と指摘し、施策を着実に前進させ、「県民の目に見える具体的な成果を、早期に数多く生み出す」と強調しています。

 一方で、感染者が減少傾向となっている新型コロナ対応に関して、「現在は、引き続き基本的な感染防止対策を徹底した上で、ある程度の新規感染者の発生を許容しながら、社会経済活動における制約を段階的に緩和していくべき局面にあると捉えている。今後も感染状況や国の動向を踏まえ、社会経済活動の正常化を目指して取り組んでいく。」と述べたが、許容されるべき「ある程度の新規感染者」とは、どの程度を指すのか。軽症とは言え、いろんな面で苦しまれているコロナ感染者がいる中で、「ある程度の新規感染者の発生を許容する」との発言の真意は何なのかと思わざるをえませんでした。

 また、「入院病床の確保をはじめとする医療提供体制のさらなる充実に努める」というが、「さらなる充実」の内容を示してこそではないかと思われます。

 今定例会では、私の質問機会はありませんが、「社会経済活動の正常化」という大義ばかりが強調される知事の姿勢をはじめ論戦を注視していきたいと思います。

6月7日「コロナ禍でも前へ進む地域防災」

 5日に、私の住むサーパス知寄町Ⅰ自主防災会の役員会を開催し、19日開催の総会議案を決定しました。

 このマンション防災会も17年目を迎えますが、この2年ほどは、コロナ禍のため活動が少し停滞気味です。

 かつては国土交通省のモデル事業としての取り組みが国交省のHP「平成25・26・27年度マンション管理適正化・再生推進事業の事例紹介」にも掲載されています。

 その際に策定した安否確認ルールに基づいた訓練を重ねてきたものの、高齢者が多かったり、密集状態となるためコロナ禍では中止されてきました。

 今年からは、何とか工夫して開催しようとの意見も出され、さらに多くの居住者に参加していただくために、アンケートでアイデアを頂くなど、皆さんの前向きなご意見が出されました。

 日ごろからのつながりこそが、災害時に「も」力を発揮するということについては、これまでも繰り返されてきましたが、そのことが確認されるような役員会でした。

 今度の総会でも、そのことが確認される総会になればと思います。

 そして、明日は、サーパス知寄町Ⅰ自主防災会も加入している地域の単位自主防災会のネットワークである「下知地区減災連絡会」の総会を開催します。

 こちらでも、地域防災力の向上につながる総会となることを期待しています。

6月5日「『過労徴候しらべ』で働き方のチェックを」


 マスコミ報道にあった厚生労働省所管の独立行政法人「労働安全衛生総合研究所」のHPに掲載されている「過労徴候しらべ」を見てみました。

 過労死等防止調査研究センターの研究者らが、2010年1月~15年3月に脳・心臓疾患で労災と認められた全1564件の過労事案に関し、労働基準監督署による非公開の報告書(調査復命書)を分析したものです。

 過労死対策を法律として初めて定めた「過労死防止法」が施行された翌15年に発足した過労死等防止調査研究センターでは、同法に「国が過労死などに関する調査研究をする」と明記され、国の研究機関である同センターが研究目的で使うことが可能になったことから、労災申請を受けた労基署が、会社側や関係者らを調査した結果をまとめた文書であり、本人や家族が開示請求しても非開示になることがあるほど、秘匿性が高いとされた調査復命書を活用できるようになったとされています。

 この情報を分類した結果、「異常に汗をかく」「肩や背中に激しい痛みを感じる」といった症状を過労の兆候と判断し、26項目にまとめたチェックリストを作り、過労リスクの早期把握を呼びかけています。

 26項目をもとにした調査票「過労徴候しらべ」は、サイトに公表されており、各項目について「頻繁にあった」(4点)から「全くなかった」(1点)までを4段階で選び、全項目で「全くなかった」なら最低点は26点、最高点は104点になるものです。 

結果として、過労徴候しらべの得点が高いほど、それらの既往歴も多くなる関連性が観察されたと言われていますが、「何点以上なら過労リスクがある」などの判断はできないが、「職場の平均を超える人は過労リスクが高い」といった使われ方を想定しており、過去6カ月以内に1項目でも頻繁に起きていたら、過労の恐れがあるともしています。

 上席研究員の久保智英さんは「従来はブラックボックスだった復命書を活用できるようになり、大きな前進だ。調査票で職場の疲労を『見える化』できる。合計点の高い層の共通点を分析すれば職場のどこに問題があるか分かる。職場単位で使って環境改善につなげてほしい」と指摘されています。

 多くの職場で、このチェックリストを活用した疲労の「見える化」で過労死防止となる取り組みにつなげて欲しいものです。

6月3日「このまま島根原発再稼働同意でいいのか」

 昨日、島根県知事が、全国で唯一、県庁所在地にある中国電力島根原発2号機(松江市)の再稼働に同意すると県議会で表明しました。

 地元同意の手続きは完了したが、再稼働には、原子力規制委から工事計画と保安規定の認可を受け、地震や津波に備える安全対策工事を完了させる必要があり、工事完了は23年2月の予定で、その後、震災後初となる沸騰水型炉の再稼働となる可能性があります。

 先日、泊原発の津波対策の不備を理由に運転差し止めが命じられた中での「現状においてやむおえない」などという知事判断に疑問を感じざるをえません。

 また、地元の同意手続きは終わったが、重大事故が発生した際の実効性の伴う避難計画の策定などの課題は残ったままです。

 原発30キロ圏にある島根、鳥取両県の6市には東海第二原発、浜岡原発に次ぎ全国3番目に多い計約46万人が暮らしており、高齢化も進み、自力で避難することが困難な「避難行動要支援者」は約5万8千人にのぼると言われています。

 計画では、避難を想定する約46万人のうち島根県内の27万人が、広島、岡山両県の49自治体に逃げるとされていますが、地震や豪雨、豪雪などとの複合災害のときにも、想定通り動けるのか、要支援者を支えきれるかなどの疑問も残っています。

 松江市民約7千人を受け入れる予定の広島県庄原市議会は3月、計画には課題が山積していると指摘し、「住民の命と安全の保証がないままに原発を再稼働すべきではない」と決議しています。

 避難計画の実効性が担保されないままに、再稼働などあってはなならないと言わざるえません。

 福島第一原発事故の教訓を直視すれば、様々な懸念をいまだ禁じえません。

 昨年3月、日本原電・東海第二原発では、裁判所が避難計画の不十分さを理由に運転差し止めを命じましたが、避難についても国が当事者としてかかわり、第三者的な視点から計画をチェックする態勢を整える必要があります。

 再稼働にあたって国は「規制委の判断を尊重する」「自治体が理解を示した」などと繰り返すが、原発を国策で推進しながら、自らの責任を棚上げにはできないはずです。

6月2日「新型コロナ5類引き下げは時期尚早か」

 政府がマスク着用基準を緩和するなど「ウィズコロナ」の流れの中で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを結核などと同等の「2類相当」とされているがこれを季節性インフルエンザ並みの「5類」への引き下げ検討を求める声が上がっています。

 県内でも、知事は「方向性としては5類にするべきだ」と緩和を求め、高知市長は「5類にいきなり落とすのは危険ではないか」と懸念を示していることが、物議を醸しています。

 知事も、治療薬の普及や医療費の公費負担継続を条件にせざるをえないなど、もろ手を挙げての引き上げではないが、まだまだ時期尚早の感は否めないとの県民は多いのではないかと思われます。

 県感染症対策協議会の吉川会長も、「同じ5類の季節性インフルエンザと比較して考えると、大きな違いは薬で、コロナの薬は供給量が少なく、高齢者ら重症化リスクが高い人にしか出していない。国内供給が十分になり、誰にでも処方できるようになれば5類も見えてくる」「医療体制が逼迫せず、中等症や重症の患者に必要な医療が提供できることも不可欠だ。さらに高齢者ら重症化リスクの高い人が亡くなるケースをできるだけ少なくする体制を取る必要がある」と言われています。

 さらに、昨日のニュースなどでも厚生労働省の専門家会合で報告された調査結果によりますと、慶應義塾大学の研究グループが、一昨年1月から去年2月にかけてコロナで入院した18歳以上の男女およそ1000人を対象に、後遺症についての追跡調査を行い回答があったうち3割以上の人が診察から1年が経っていても何らかの後遺症が残っていると答えています。

 ワクチンによる深刻な副反応に悩む身近な人もおられるなど、さまざまな課題を検証し、対処法を講じられるようになってからでもいいのではないかと思わざるをえません。

6月1日「泊原発運転差し止め判決下る」

 北海道電力が再稼働を目指す泊原発の1~3号機について、北電を相手に運転差し止めなどを求めた訴訟で、札幌地裁は31日、運転を認めない判決を言い渡しました。

 谷口哲也裁判長は現在ある防潮堤について「安全性の基準を満たしていない」と述べ、津波対策の不備を理由に運転差し止めを命じました。

 東日本大震災の後に言い渡された、原発の運転を認めない判決としては4件目となります。

 谷口裁判長は判決で、2011年11月の提訴から10年以上が経過したことに言及し、原告側が主張立証を尽くしたとして審理終結を求める一方、北電側が、複数の争点について主張立証する具体的な予定がないとしたことに触れながら「北電が安全性に関して立証を終える見通しが立たず、これ以上審理を続けることを正当化するのは難しい」と結審させた理由を説明しています。

 そのうえで、既存の防潮堤(高さは海面から16.5メートル)の安全性について、14年にできた防潮堤をめぐっては、原子力規制委員会が地盤の液状化の可能性が指摘され、北電側は「さらなる安全確保のため、堅固な地盤の上に造り直す」と説明していたが、判決は「地盤が液状化しないことを相当な資料で裏付けていない」と指摘し、新たな防潮堤について「構造などが決まっていない」としました。

 その上で「想定される津波に対して防護できる施設は存在していない」と述べ、東日本大震災の後にできた新規制基準が定める安全性の基準を満たしていないと判断し、原告のうち原発の半径30キロ圏内に住む44人について差し止め請求を認めました。

 訴訟では周辺の活断層なども争点になっていたが、判決は「そのほかの争点について判断するまでもなく、津波によって原告らの人格権が侵害されるおそれがある」と結論づけています。

 また、昨年10月に閣議決定されたエネルギー基本計画は、30年度の電源構成に占める原発の比率を「20~22%」にする目標を掲げており、その実現には、規制委に審査を申請した27基すべての再稼働が必要になる水準ですが、東京電力福島第一原発事故後に安全基準が厳しくなり、再稼働は10基にとどまっています。

 司法判断以外でも、テロ対策施設の建設が期限に間に合わず、ロシアのウクライナ侵攻で表面化した原発攻撃に抗うことのできない問題の浮上など、常に停止リスクにさらされる原発は、もはや安定電源とは言えない脆弱性を伴っているものであるということを改めて考えさせられる判決であると言えます。

5月31日「コロナ由来の労働災害3倍へ」

 新型コロナウイルスの感染による労働災害で、2021年に4日以上休業したり死亡したりした人が1万9332人に上ったことが厚生労働省の集計で明らかになったことが共同通信の配信記事などで報じられています。

 労働安全衛生法に基づき、企業や事業所が報告した労災をまとめたもので、20年の6041人から3倍超に急増しています。

 各地の病院や介護施設などでクラスター(感染集団)の発生が相次いだほか、「事業所側が積極的に届け出るようになった」ことがコロナ関連の労災の急増につながったとのことです。

 業種別の内訳は、病院など「医療保健業」の6389人が最も多く、特別養護老人ホームなど「社会福祉施設」の5624人と合わせて、全体の6割超を占めていたということですが、厚労省では、感染経路が不明であっても、医師や看護師、介護職員など、業務で人と接触する機会が多く、感染リスクの高い職場で勤務している場合、労災を認定しており、感染後の後遺症についても、同様の条件で病院や介護施設などで勤務していれば、認定する方針としています。

 昨日のこのコーナーでも書かせていただきましたが、これらの業種には女性の就業率が高いと思われることから、コロナ禍による労災も女性の割合が高くなっていると思われます。

 コロナ関連の労災の急増によって、全体の死傷者数は、前年比1万8762人増の14万9918人となり、1998年以来、23年ぶりに14万人を上回る水準となり、労災全体の死者数は同65人増の867人と、4年ぶりに増加したとのことです。

 労働災害を減少させるために、職場における新型コロナウイルス感染症の拡大防止の徹底を図りつつ、建設現場等における足場等の高所からの墜落・転落災害、陸上貨物運送事業おいて多発している荷役作業中の災害の防止対策の徹底、小売業及び社会福祉施設で多発している転倒や腰痛による労働災害防止を図るための意識啓発を通じた自主的な安全衛生活動の普及・定着等を重点に取り組んでいくとしています。

 しかし、「自主的な安全衛生活動の普及・定着等を重点に取り組む」だけでなく、まずは、過重な働き方の改善や環境整備を図ることこそが、労災防止への一歩ではないかと思われます。

5月30日「増える女性感染に見る社会構造」

 今朝の朝日新聞に「第6波、増える女性のコロナ感染」との見出し記事がありました。

 コロナ禍が続く中、「第6波」では、女性の感染者が増えており、今も女性が多い傾向が続いているとのことです。

 朝日新聞が第6波にあたる今年1~4月の感染者約512万人を男女別に集計したところ、男性が49.95%、女性が50.05%で、女性が男性を上回っているとのことでしたが、私が高知県の5月1日から昨日までを集計したところ、同様の傾向で女性が51.62%で男性の48.38%を上回っていました。

 東北大の押谷仁教授(ウイルス学)が1~4月の感染場所別のクラスター数を調べたところ、高齢者福祉施設が最多(27%)で、学校(24%)、幼稚園・保育所(22%)と上位を占めており、こうした現場では女性の働く割合が高く、介護の仕事をする人の8割(介護労働安定センター調査)、保育士や幼稚園教諭の9割以上(厚労省・文部科学省まとめ)をそれぞれ女性が占めていることも大きな要因だと指摘されています。

 また、京都大の落合恵美子教授(家族社会学)が今年3月に行った自宅療養者のアンケートで、「看病や身の回りの世話を最も中心的に担っていた人」は7割が女性で、うち約3割は看病により自身も感染していたとのことで、「家庭内でのケアの担い手は多くが女性。このような社会的な構造から、自宅療養の増加は女性の感染リスク上昇の一因になっていると考えられる」と指摘されています。

 政府の新型コロナ対策分科会で委員を務める武藤香織・東京大教授(医療社会学)は「固定化した『性別役割分業』により、女性の健康上のリスクが生じている可能性がある」「男性側も女性が置かれた状況に気づき、家事や育児などに参画してほしい。女性に配慮した感染対策が生まれるきっかけになってほしい」と指摘されていますが、日本の社会構造が影響していることを改めて認識せざるをえない実態を考えさせられます。


5月28日「防災産業の成長で備えにもつなげて」

 私が、議員になって2年目の2004年7月定例会で、防災産業について質問したのが、会議録検索で見る限り、議会質問で防災産業が初めて取り上げられた機会だったように思われます。

 私は、地域で自らが防災活動に取り組み、備えをするほど、県外事業所に照会しなけれならなかったことから、なぜ県内事業所で製作できないのか、そして防災産業として育成できないかとの思いで、「地震対策のための防災施設、機器、装備、防災グッズなど、県として災害多発地域であることを逆手にとった防災産業の育成を図っていくということも重要かと思う。県外防災関連企業と県内企業の連携で生産をするとか、すでに県内企業でも、防災分野で前進しようとしている企業もあるが、本県における防災産業の育成についての検討がされているのか。」と当時の商工労働部長に質問しました。

 部長は、「県として大切な役割は災害から県民の生命や財産を守ることだと考えていると、同時に県内産業が防災の分野でビジネスチャンスを拡げていくことが本県の産業振興や、災害に対する県民意識の啓発に貢献できるものと考えている。すでに本県においても地震発生による停電時の避難誘導に役立つ、光る建材を製造している企業や、また地震による津波等にも対応できる街路灯を製造している企業等がある。また、最近では県内の企業の数社が、県外企業と連携し防災関連の製品を製造していこうという取り組みも始まっている。こうした活動等を通じて、本県の産業の振興が図られるよう、産業振興センター等の関係機関と連携しながら取り組んでいく。」と答弁されました。

 その後、尾﨑県政の産業振興計画にも盛り込むように求めたりしながら、形になり始めたのが、この記事にもあるように、東日本大震災後の2012年からですので、8年間もかかったのかと改めて振り返っています。

 2013年横浜市で開催されていた「震災対策技術展」を訪れて、各ブース周りと資料収集を行ったときに、「防災先進県高知」のブースを訪ねた時に、あらゆる防災産業の成果が結集している中に、高知のものづくり技術も打って出る機会ができ始めたことをうれしく思ったものでした。
 
 私の近くに立っていた他県のブース関係者が「高知は力が入っていますね」とつぶやいていたことが思い出されます。
 
 高知県内で生まれた防災製品の売上高が、2021年度に100億円を突破したということだが、さらに多様な命を守るニーズに応えられる防災製品がメイドイン高知で育ち、さらに「地元産業の『大黒柱』」に育っていくことを願うばかりです。

5月27日「首都直下地震の被害想定見直し」


 首都直下地震に襲われると、東京都内ではどれほどの被害が生じるのかという10年ぶりの被害想定見直しが公表されました。

 想定では、耐震化や木造密集地解消の進展を理由に、前回より被害は減るとされているが、最悪の場合、都内だけで死者は6千人を超え、全壊・焼失する建物は約19万4千棟、避難者は約299万人にのぼるとされています。

 この10年で住宅の耐震化率は80%強から92.0%に上がり、火災に弱い木造住宅密集地域の面積は半減し、死者数などの想定が前回より減ったが、限りなく被害想定を減少させるためには、課題も山積していると思われます。

 タワーマンションなどの高層建築は約1千棟増え、防災に資する面がある一方、エレベーター内に閉じ込められたり、外出できなくなったりする人の増加が見込まれたり、ライフラインの復旧までの間の過ごし方や帰宅困難者の問題、さらにはコロナ禍のもとで着目されている分散避難者への支援の在り方など、時間とともに進む減災対策のあり方と新たな課題への向き合い方を常に突きつけられているような気がします。

 翻って私たちの住む高知における南海トラフ地震との向き合い方にも課題が山積しています。

 第5期南海トラフ地震対策行動計画における現状と課題、そしてこれからの3年間でなすべき取り組みを公助、共助、自助の担い手がしっかりと共有して力をあわせて前進させていきたいものです。

5月24日「『新聞の衰退と活路』を握る読者の叱咤激励」

 22日の「グリーン市民ネットワーク高知」総会には、会場を間違えたために間に合わず、記念講演会に少し遅れて参加しましたが、その内容が貴重なものでしたので、ここで報告させていただきます。

 講師は、高知新聞で社会部長などを務められ県庁の不正融資を暴いた調査報道で新聞協会賞を受賞し、2008年12月に朝日新聞に移ってからは2012年福島第一原発事故に視点を置いた連載企画『プロメテウスの罠』の取材班代表の1人として再び同賞を受賞された依光隆明さんで、「新聞の衰退と活路~何が起きているか人々が理解するために~」と題した講演を聞かせていただきました。

 今の新聞報道のあり方や新聞社の姿勢など、的を射た内容で、新聞記者の皆さんにも聞いていただきたい話であり、その記者の報道姿勢をただし励ます読者の皆さまにも聞いてもらいたい内容でした。

 レジュメの内容で、十分そのことが伝わると思いますので、ここに引用させていただきたいと思います。

 新聞の社説などは「論」であり、それは「ファクト」の上に乗って書かれているのであって、大事なのは「論」ではなくて「ファクト」であるとのことなど、「フェイク」が横行する中での、「ファクト」の重要性を繰り返されていました。

 また、権力者でなくて、読者に向けて書かれる記事であるべきであって、その「公のため」の記事を書くための多様性や少数者の側の視点などが重要であること。

 しかし、そのような「調査報道」をするための記者、新聞社の姿勢を維持させるためにも、読者が記者を、新聞を支えることが大切であることなど、改めて新聞を衰退させず、活路を見出すために読者の果たす役割が大きいことを考えさせられました。


新聞の衰退と活路

➊ジャーナリズムとは何か
①歴史を後世に残す
古代中国の史官。崔杼 (さいちょ)、 君を拭す。趙盾 (ちょうとん)、 君を試す。
②ファクト (事実)を記す
論はファクトの上に乗る。大事なのは論ではなくファクト。
③最大の担い手が新聞
あらゆることに疑間を持ち、ファクトを調べて書く。特定の組織のために書く→PR、 広報

❷新聞の特徴
①金持ちも 1部
収入に対する割合が高いのは貧しい人.0.035%と 5%。
②収入源の多くは読者
権力者やスポンサーを見ながら書かなくてもいい。読者を見ながら書かないといけない。
「公のために書く」「公のために仕事をする」
③少数者の側に立ちうる
水道料裁判。確定判決に押しつぶされる82歳。「払わないほうが悪い」。ネットの特徴。
④最大多数の最大幸福
「戦争遂行のため」「パンデミックを抑えるため」「あんた一人が我慢すればいい」権力は多数者の声として現れる。

❸新聞の凋落
①経費を減らさないといけない
削りやすいところを削る。多様性の消失。
②むきだしの権力
「オルタナティブファクト」という言葉。新聞の広報化。
③お手軽記事への傾斜
「これからはネットだ。ネットでたくさん読まれる記事を」。価値判断はアクセス数

❹記者が頑張る
隠れているファクトを掘り出すのが新聞記者。

❺読者が支える
①新聞を読む
新聞は過程を書く。過程に力を入れる。読む「目」を養う。メディアリテラシー。
②報道をほめる
論ではなくファクトに対して褒める。いい記事があれば「いい記事だ」と声を出す。

❻読者が叱る
①褒めなければならないわけ
カネと労力をかけて報道し、収入は減る。時に上司や経営者は嫌な顔をする。
②よくなかったら叱る
愛媛新聞を糸Lす 会。愛媛新聞だけなのか

5月22日「高齢者施設でのコロナクラスター発生を防ぐために」

 新型コロナウイルス感染症の予防対策としてのマストアイテムだったマスクの使用緩和が図られようとしていますが、大阪府の新型コロナ感染者の死者は19日の累計が感染者数が全国で最も多い東京都を上回り、全国の都道府県で初めて5千人を超える5005人となりました。

 大阪の死者が多いのは、高齢者施設でクラスターが多発し、死亡リスクの大きい高齢者の感染が多かったことが理由とされます。

 第6波のさなかにあった2月以降でみると、東京では感染者5人以上のクラスターが起きたのが444施設、感染者が7519人(いずれも4月17日時点)だったのに対し、大阪では572施設で9740人(同13日時点)と3割ほど多くなっています。

 大阪府では、死者が多く出た原因の一つとして挙げるのが、「第6波では高齢者施設内で1万人を超える感染者が出たが、全員を入院させるのは不可能な規模で、施設内でクラスターが発生したときに高齢者施設への往診を強化した第6波の途中まで、医療へのアクセスが必ずしも確保できていなかった。施設と医療の連携は不十分だった」としています。

 「超高齢社会での医療と介護はどうあるべきか。高齢者を包括的にどうケアするかという問題に直面した」とも語るなど、高齢の入院患者への十分な介護やリハビリの対応が難しかったと指摘されています。

 府は「第7波」に備え、高齢者施設でのクラスター発生を防ぐため、施設職員らに対し3日に1回の抗原検査をする方針を打ち出した。障害者施設を含めて約4500施設が対象で、すでに80万個以上の検査キットを配布しているというが、「コロナ治療をしながらリハビリし、もとの生活に戻れるようにする。高齢者のための療養の流れを確立する必要がある」とも言われているように、平時からの医療と介護の連携の不十分さを改善しておくことこそが基本ではないかと思われます。

5月19日「児童虐待予防のために」

 年々、児童虐待の相談対応件数の増加など、子育てに困難を抱える世帯がこれまで以上に顕在化してきている状況等を踏まえ、子育て世帯に対する包括的な支援のための体制強化等を行うことを趣旨とする児童福祉法改正案が17日、衆院本会議で全会一致により可決され、衆院を通過しました。

 この改正案では、虐待を受けた子どもを親から引き離す一時保護の要否を裁判官が審査する制度の導入や、児童養護施設や里親家庭で育つ若者の自立支援に関し、原則18歳(最長22歳)までの年齢上限も撤廃することなどに着目されていますが、「子育て世帯に対する包括的な支援のための体制強化及び事業の拡充」「一時保護所及び児童相談所による児童への処遇や支援、困難を抱える妊産婦等への支援の質の向上」などで、子育てに困難を抱える方々へのさまざまな支援が直接届くような施策も盛り込まれています。

 しかし、これらも、その施策を具体的に展開していくための担い手としての施設や市町村、マンパワーの支援の質の向上が求められてこそではないかと感じられます。

 そのためにも、たんに児童虐待事案が発生してからの対策ではなく、発生させないために子育てに困難を抱える方々にどう寄り添って向き合うのかが問われていると思います。

 そんなことをこの間学ばせて頂いている「虐待の発生予防対策を充実強化し、不幸な親子を作らない、乳幼児期の虐待、不適切な養育環境から来る非行児の発生を防止し、健全な子育てが出来る環境をつくる為、子育て支援・虐待予防のための研修を実践している」特定非営利活動法人カンガルーの会の定期総会で、私なりの課題意識をお話させていただくことになっています。

 児童虐待予防の実践者の皆様の前で、そのようなお話をすることには、躊躇もありますが、頑張ってみたいと思います。

5月16日「50年経ても続く基地負担への怒り」

 沖縄は昨日15日、1972年の日本復帰から50年の節目を迎えました。

 復帰からの半世紀にわたる中で、経済面では多少発展したかもしれないが大きな格差は残り、県民が願った「平和の島」としての復帰はいまだ実現していません。

 それどころか、国土面積の約0.6%に在日米軍専用施設の7割が集中し、基地から派生する事件・事故や騒音被害は県民の日常生活への負担として重くのしかかる「基地の島」としてこの50年間で固定化しています。

 本土復帰に際して沖縄県の声を日本政府と返還協定批准国会に手渡すために作成された「復帰措置に関する建議書」は、日本政府と国会に宛てて、米軍基地のない平和な島、平和憲法下での人権保障などの理想像を描いたものだったが、国会提出前に、基地残存を規定した沖縄返還協定が強行採決され、沖縄の声は踏みにじられました。

今回、沖縄県は沖縄の施政権返還(日本復帰)50年に合わせ「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書(新建議書)」を庁議で決定しました。

 新建議書は、今なお残る課題の解決と、県民の望む将来像を提示し、平和で豊かな沖縄の実現に向けた政府への要望をまとめ、沖縄に負担を押し付ける基地問題を「構造的、差別的」と表現し、日本政府に早期解決を求めています。

 日米両政府はこの訴えを真摯に受け止めると同時に、日本国民一人一人が沖縄の訴えに耳を傾け、「国民の理解」が深まることが求められています。

 名護市辺野古の新基地建設の断念や日米地位協定の抜本的見直し、アジア太平洋地域の信頼醸成や緊張緩和に貢献する地域協力外交も盛り込まれているが、今回は半世紀前のように沖縄の民意が踏みにじられることがあってはならないとの思いを強くします。

  沖縄の復帰50年を記念する式典において、岸田首相は沖縄のアメリカ軍基地について「復帰から50年がたつ今もなお、沖縄の皆様には大きな基地負担を担っていただいている。政府として、重く受け止め、引き続き基地負担の軽減に全力で取り組んでいく」と述べましたが、「専守防衛」から逸脱しかねず、自衛隊を「必要最小限度の実力組織」としてきた政府見解をかなぐり捨てる内容といえる自民党の「安全保障提言」によって、沖縄を再び戦禍の危機に晒そうとしていることをどうとらえているのか。

 平和憲法の下に復帰して、基本的人権が尊重されて、基地もなくなって、生活が保障されると思った「復帰」は、幻想だったのか。

 政府は、憲法にある基本的人権に疑問を抱かせるようなことばかり、沖縄に押しつけ、その憲法をも改悪しようとしています。そして、米軍基地の機能が強化され続け、安保条約、日米地位協定存続となれば、沖縄県民が目指していた「復帰」は何だったのかとの思いばかりが、際立つ50年でしかなかったと思わざるをすません。

 復帰50年は、この50年で何が達成されたのかと問い直す節目であり、中国との対立を深める米国のために、南西諸島だけではなく日本列島全体を戦場として差し出していく日本政府の米国追従一辺倒の姿勢を問い直されなければなりません。

5月15日「亡き母を見送って」

 亡き母美智子の死去に際しまして、皆さん方から多くのご丁重な心温まるメッセージやお声掛けを頂き、まことにありがとうございました。  

 また、お通夜、葬儀・告別式にご会葬頂きました皆さんには、大変足元が悪い中をありがとうございました。

 ご丁重なご弔意、ご弔電に心より感謝申し上げます。

 生前親しくさせていただいた方からは、母宛てにお手紙を頂いたり、生前お世話になった皆様のお顔が見られて、故人もさぞ喜んでいたように思います。

 いろいろと取り込んでおりまして、充分意は尽くせませんが、少しずつ気持ちを整理しつつ、前を向いて進んでいきたいと思います。
 
 明日からは、議会用務にも復帰し、地域での防災活動、交通安全活動などコミュニティ活動にも参加したいと思います。

 今日も沖縄復帰50年の節目における平和行進運動に参加されている全国の同士とともに、たゆまぬ反戦平和の運動にも連帯しつつ、頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。

5月12日「母との別れ」

 9日の朝、母の病状悪化について、主治医から長くないことを告げられて、その日の夜中10日午前0時25分に永眠しました。

 葬儀の準備などで慌ただしく過ごし、ここ数日こちらの更新ができていませんでした。 亡き母は、昭和4年11月17日、旧満州(現中国東北部)で生まれ、終戦後、中国から引き揚げ、旧仁淀村で過ごし、一時期大崎で働いていましたが、越知町出身の父と結婚し、郵便局に勤めていた父の仕事の関係で、中土佐町で60数年間過ごしました。

 洋裁好きの母は私たちの普段着はもちろん、近所の知り合いの方々の洋服を得意のミシンで縫って忙しくしていたことが記憶に残っています。

 父が1997年に亡くなって以降、10数年後に私の住む高知市に転居してきて、元気だっただけに津波浸水域でない場所にマンションを借りて、おまちの暮らしを楽しんでいました。

 その際に、愛用の60年物のミシンも持ち運んできたが、そのミシンで腕を発揮することはなかったものの、その口癖は「このミシンですそ丈をあげたり、ちょっとした直しぐらいはできるよ」というものでした。

 骨粗鬆症から骨折し、要介護の判定を受け、私の住むマンションに賃貸の空き部屋ができたので、そこに転居し、毎日朝晩と声をかけながら、デイサービスにも通っていました。

 しかし、認知症も進み病院・クリニックやデイサービスでお世話になりながらも、元気で暮らしていたが、昨年6月下旬自宅で転倒し、入院生活を強いられるとともに、新型コロナ感染症の感染拡大の中で、面会が十分にかなわず、故人も家族もつらい思いが続いていました。

 自らが中国からの引揚者だったことから、中国残留孤児の皆さんに対する思いは強く、昨年も同じ引揚者の仲間が企画した中国大陸で引き揚げ船を目指して歩く日本人の姿を描いた巨大な絵「一九四六」の展示会を鑑賞に行こうねというのが、私との入院前の合言葉だったが、それもかないませんでした。
 昨年秋、誤嚥性肺炎のリスクが高まった際に、食事はできず、点滴治療で過ごしてきたことが、故人にとっていちばんつらかったと思います。

 それというのも中土佐町に在住時代は、食生活改善推進委員(今のヘルスメイト)を続け、県の会長も担わさせていただいたこともあり、料理をつくり、食べることが好きだった故人の楽しみが入院生活で奪われていたからです。

 天国へ行ったら、高校生で病死した姉と父のために、得意の腕をふるって、一緒に食卓を囲んでもらいたいものです。

 今夜のお通夜、明日の葬儀・告別式と最後のお別れが、刻々と迫っていますが、今朝からずっと「涙雨」が続きそうな天候です。

 生前お世話になった皆さまには、ほんとうにありがとうございました。

5月7日「『コロナ後遺症』の影響で解雇・休職も」

 今朝の朝日新聞に、新型コロナウイルスに感染したあとで症状が長引くいわゆる「コロナ後遺症」によって、今まで通りに働けなくなったり、学業に支障が出るなどの深刻な事例もあることが記事となっています。

 600万人以上の新規感染者があり、子どもや若い世代の割合が多かった今年1月以降の「第6波」で、後遺症状を訴える人のさらなる増加が懸念されているとのことです。
 「コロナ後遺症」 世界保健機関(WHO)の定義では、新型コロナウイルスに感染した人にみられ、他の疾患の影響による症状ではなく、少なくとも2カ月以上続く症状を指す。コロナ感染後3カ月経った時点でも症状が出ることもあるそうです。

 記事によると、2年前からコロナ後遺症外来を開設し、これまでに約4千人を診察してきた東京・渋谷の「ヒラハタクリニック」の平畑光一医師によると、オミクロン株が急拡大した今年1月以降は若い世代が多く訪れ、特に中高生が増え、「重い後遺症で週の半分以上休養が必要」となる患者も少なくなく、今年1月以降の計112人中、30代が27.7%と最多で、20代が25%などと若年層が目立っており、昨年末までと比べ、いずれも各年代が占める割合が増えているとのことです。

 後遺症には確立した治療法はなく、改善が見通せず、仕事に支障が出てしまうケースも少なくないと言い、同医師によると、2020年11月~今年4月に受診した患者のうち、仕事への影響があった人は67%。休職した人は41%、解雇や退職など仕事をやめざるを得なくなった人は7%にのぼっていると言われています。

 コロナ感染で働けなくなった場合、厚生労働省は後遺症患者も含め労災保険の給付対象としており、後遺症患者だけのデータではないが、3月末までに3万1324件の請求があり、認定は2万4170件となっています。

 コロナ後遺症がなぜ起きるのか、メカニズムははっきりしないため、後遺症を周囲に言い出せず、悩みを抱えながら仕事や日常生活を過ごす人も少なくない中、地域や学校、職場でコロナ後遺症に対する理解が深まることを願っています。

 県内では、高知大学医学部付属病院に、新型コロナウイルスの後遺症を抱える患者に対応する専門外来が開設され、予約受け付けもされていますが、患者本人ではなく、かかりつけ医からの予約となつています。

5月6日「免許返納高齢者の暮らしの不便も解消して」

 今朝の高知新聞社説では、「【高齢運転者対策】生活支援とも向き合って」と題して、「改正道交法は、一定の違反歴がある75歳以上を対象とした運転技能検査(実車試験)の導入を大きな柱の一つとし、また、先端技術を搭載した「安全運転サポート車(サポカー)」の限定免許制度」など、高齢ドライバー向けの新たな対策が今月13日に始まる中での、課題について書かれています。

 「試験の対象者は、教習所などで実際に運転して検査を受け、合格者はさらに記憶力や判断力をチェックする認知機能検査を受け、認知症の恐れがないと判定されると高齢者講習を受け更新するが、期限までに合格できないと免許を更新できない。」とされており、対象者の2割ほどが不合格になるとする試算がされています。

 高齢者のリスク軽減を図る動きとしては、免許の自主返納制度が始まって20年以上になりますが、免許返納問題は、公共交通機関が限られた地域では、買い物や通院に支障が出ている中で、新たな代替策が確保されないと移動の自由を保障がされないのです。

 2月定例会の私の質問でも、このことについては取り上げたのですが、2021年度の「集落実態調査」では、76.1%の方が、日常の移動手段が『自家用車(自分で運転、バイク・原付含む)』でありながら、自家用車の利用について、『(今後10年以内に)利用できなくなる不安がある』とされた方が47.2%にのぼっています。

 日常生活で不便に感じているのは、『移動手段の確保』47.4%、『病院、診療所がない、または遠い』32.9%、『食料等の生活用品の確保』31.90の順になっています。

 社説でも、最後に「新たな制度が始まり、生活の支援策は待ったなしになる。地域の実情に合った支援の充実は、高齢者の健康や生きがいに関わる。個人の問題にとどまらず、集落の機能維持にも影響する。地域社会全体で取り組んでいく課題だ。」と結ばれていますが、知事は議会で次のように答弁されました。

 「過疎高齢化が進む中で免許返納後の移動手段の確保は、大変に切実な問題であるというふうに受けとめている。住みなれた地域で安心して暮らし続けるためにも、移動手段の確保など、社会全体で高齢者の生活を支えていくということが必要であると考えている。また、集落実態調査では、地域の公共交通機関について、利便性などに課題があるとの御意見もいただいていることからも、公共交通の利便性の確保という観点から、例えば、コミュニティバス、デマンド型の乗合タクシーなどといった、地域の実情に応じたよりきめ細かな移動手段を整備していくということが重要であると考えている。引き続き、地域の支え合いの中で、移動手段の確保が拡大していくよう、市町村とともに支援をしていきたい。今後も、移動手段の確保の取り組みを、市町村や関係者、県民の皆さんとともに着実に進めて、高齢者の方々が免許返納後も生活の質を維持できる社会を目指していきたいと考えている。」

 これらの答弁の具体化を注視していきたいと思います。

5月5日「子ども・子育て支援に対する公的支出を拡充してこそ」

 「こどもの日」に子どもを巡る状況は、年々悪化し、厳しい環境の子どもたちが増加しているように思えてなりません。

 コロナ禍が続く中、子どもたちは思い切り遊ぶことができなく、友だちと接する時間も減少し、学校での行事や部活動も制約されて、思い出づくりなどの機会も奪われています。

 そんな中で、子どもの自殺者数は2020年度に全国で415人と、初めて400人を超え、前の年度から100人近くも増えています。

 さらに、小中学生の不登校も19万6千人と過去最多で、新型コロナウイルスの感染対策で巣ごもりが推奨されたこともあって、拍車がかかった可能性が指摘されている中で、企業や地域、行政が協働で子どもの見守り、子育てを支える体制が欠かせなくなっています。

 コロナ禍によって「社会的距離」が遠ざかりがちな今こそ、まずは周囲に気掛かりな子どもがいないかの気づきが必要になっています。

 2021年の出生数は約84万人と6年連続で過去最少を更新したが、子ども関連支出の国内総生産(GDP)比は先進国平均を大きく下回ったままで、出産、子育てなどを経済学の考え方で研究する東京大大学院山口慎太郎教授は「子ども政策は消費ではなく投資。子ども政策に使えるお金を増やし、それをいかに有効に使うかが重要になる」と指摘されています。

 OECDの調査によると、各国の子ども・子育て支援に対する公的支出(17年)は、日本がGDP比で1.79%と、OECD平均の2.34%を下回り、政策対応で出生率を引き上げたフランス(3.6%)と比べると約半分の水準だが、このグラフを見ると、支出比率が高い国は出生率も高いがわかり、山口教授は「3%超は必要だ」と指摘されています。

来年4月発足を目指す新官庁「こども家庭庁」は、子育て支援や少子化対策で、真に子どもや子育て世代に寄り添った施策を拡充することになるのか、注視していきたいものです。

5月4日「『大規模災害』『コロナ』『ウクライナ』をダシに改憲するな」

 昨日3日で、日本国憲法は施行から75年を迎えました。

 あまりに憲法を取り巻く状況が危うい中での憲法記念日です。

 この間、自民党が大規模自然災害に加えてコロナ感染症が終息しないことを改憲の最大口実にあげてきた緊急事態条項新設に加えて、ウクライナに対するロシアの軍事侵攻で、9条改憲すら、ここぞとばかりに叫ばれ始めました。

 共同通信社の実施した世論調査結果では、9条改正の必要性は「ある」50%、「ない」48%と賛否が拮抗し、朝日新聞の調査では、9条を改正し、自衛隊の存在を明記することには、「賛成」が58%で、「反対」の26%を大きく上回っています。

 しかし、共同通信調査では、改憲の機運は、国民の間で「高まっていない」が「どちらかといえば」を含め計70%に上っていることから、私たちはもっと平和憲法の持つ意義と活かしていくことで守られる平和について考える必要があるのではないでしょうか。

 そして、平和の中でこそ守られる基本的人権の尊重、平和を守り抜くための国民主権、平和主義など一つとしてゆるがせにできない基本原則であることを再確認すべきです。

 「いざという時に備えるのが憲法」だという政治家がいるが、憲法は、権力者の行き過ぎに歯止めをかけ、権力の暴走を縛る立憲主義を本旨としていることを無視して、権力がその縛りから解き放たれようとしていることを最も恐れるこの間の改憲論議であると言えます。

 「危機」に乗じた憲法論議には、拙速に陥る危うさがあります。

 これまでは、「災害」をダシに改憲をするなと言ってきましたが、今や「コロナ」「ウクライナ」をダシに改憲するなと、声を大にしていきたいと思います。

 日本が、これまでの自然災害やコロナ対策、アメリカとロシアの代理戦争の被害者であるウクライナから学ぶのは、憲法改悪による戦争のできる国づくりではなく、平和憲法を背景に外交力を高めて、戦争を起こさない国づくりを進めることではないでしょうか。

5月2日「交通量が増える時期改めて歩行者の安全守って」

 ゴールデンウィークも始まって、交通量も増える中、事故で悲しむ人がいないことを願うばかりです。

 これまでも、信号機のない横断歩道で、横断歩道を渡ろうとしていたりする歩行者がいると一時停止しなければならないとの道交法規定に反する事例の多いことを指摘し、マナー遵守を訴えてきました。

 昨日の共同通信の記事で、2021年に全国の警察が道交法違反の横断歩行者妨害で摘発したのは、初めて30万件を突破して32万5796件だったことが、警察庁のまとめで分かったことが報道されていました。

 前年より3万5千件以上増え、過去最多を更新したとのことですが、21年の交通事故死者は2636人と5年連続で最少を更新したが、状態別では歩行中の死者が一貫して多く、警察庁は横断歩行者妨害の取り締まりを強化しているとのことです。

 21年に都道府県別で最も多かったのは愛知の4万932件で、東京の3万9772件、埼玉の2万6218件と続き、最少は沖縄の349件で、本県は1055件でした。

 2021年の「歩行者のいる信号機のない横断歩道での車の一時停止率」は全国平均が30.6%で、前年より9.3%改善していますが、全国でもっとも停止率が低いのは岡山県で10.3%で、本県も全国平均よりは停止率が低いようですので、ドライバーの皆さんは気をつけて頂きたいと思います。

 このような状況を受けて、歩行者側にも自らの安全確保を促すため、昨年4月に「交通の方法に関する教則」を改正して「手上げ横断」を43年ぶりに復活させ、歩行者の事故防止を推進していますので、このこともさらに啓発していきたいものです。

4月30日「沖縄を二度と「捨て石」「要石」とさせないために」


 1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効してから、70年を迎えた日、沖縄では、国頭村と鹿児島県与論町が象徴的な復帰運動であった27度線付近の海上で海上集会が開催されました。

 サンフランシスコ講和条約第3条によって奄美、沖縄、小笠原の島々は米国の統治下に置かれ、講和発効から72年復帰までの20年の間に、沖縄では強制的な土地接収、基地建設が進み、膨大な基地の網が建設されました。

 沖縄戦では、本土防衛・国体護持のための「捨て石」とされた沖縄は、今度は、米軍によって太平洋の「要石」と位置付けられたのです。

 沖縄軍用地違憲訴訟支援県民共闘会議元議長で、昨年10月に死去した故有銘政夫さんは、生前、沖縄は日本に戦争の「捨て石」にされ、戦後の米支配下では東アジア情勢の変化とともに基地の増強が図られ、太平洋の「要石」と位置付けられたことに対して、沖縄は捨て石でもなければ要石でもない、平和の「礎」だと琉歌に詠んだと言われています。

 それが今度は、対中抑止の名の下に、沖縄は再び軍事化の波に洗われるようになり、ロシアによるウクライナ軍事侵攻の中で危機感を煽る政権が、「核共有」論の下で沖縄を再び「核の島」へとするようなことが絶対あってはなりません。

 自民党の言う「沖縄振興」の陰には常に「基地」があり、「振興策」が「基地受け入れ」とセットになっていることが明らかであることを確認し、今後それを許さないことを復帰50年の歴史に学ばなければなりません。

4月28日「安全管理のお粗末さが招いた事故」

 知床遊覧船の行方不明事故について25日付で「防げた事故」だったのではないかと指摘させて頂いたが、昨日の社長の会見などを見るにつけ、あまりにずさんな安全管理しかできていない会社(HPにもある安全への取り組みはこのようなお粗末なもの)であることが明らかになったような気がします。

 他の業者からも「出港しない方がいい」と声をかけられ、国土交通省の担当者は一般論として「出航段階で天候悪化のおそれがあるときは出航してはだめだ」と指摘しているが、「これまでも注意報が出た状態で出航したことがあった」とするなど、社長も船長も海の特性を理解していなかったし、優先することを見誤っていたこと。

 事故当時、知床遊覧船の事務所のアンテナは折れていて、無線が受信できない状態で、衛星電話も故障しており、緊急時の備えとして重要な無線が機能しない状態で、他社に万が一の対応も頼むこともなく、事故発生時の対応が無策だったと言わざるをえなかったこと。

 そして、「知床遊覧船」は、2020年末に退職した元船長の男性によると、会社側の人員整理方針と意見が合わなかったため、21年3月までにスタッフ5人が辞めたとのことで、大量退職後の運行体制も極めて不十分であったこと。

 など、このような会社であることだと知っていたら、利用客がいなかったのではないか、つまり出港することもなく事故は防げたのではなかったかと思わざるをえません。

 そして、観光遊覧船をはじめとした交通手段や観光施設での安全利用の徹底を図り、このような事故を繰り返さないための教訓を明らかにして頂きたいものです。

4月26日「高齢化するマンションでの持続可能なコミュニティーを」

 朝日新聞「生活」面に、プロローグから上・中・下と連載されてきた「(くらし考)高齢化するマンション「認知症編」」が、一段落しました。

 本当に他人事ではない状況が私の住むマンションでも、よく見受けられることがあります。
 具体的な事例を紹介するわけにはいきませんが、入居者の方からの相談や我が家の母の進行過程などを見ると記事にあるようなことが、思い浮かびます。

 私の住むマンションは、築33年、当時働き盛りだった壮年期の方も高齢者の仲間入りで、その多くは後期高齢者にもなっています。

 ここ3年、マンション防災会で「避難行動要支援者対策」として対象者の把握やどこまでの支援が必要なのかなどについて議論をしてきました。

 そのような議論をしている内に、対象者が施設に入所したり、病院に入院したり、高齢のためにお亡くなりになったりとか「高齢化」はどんどん進行していきます。

 議論の中では、日頃から、変化に気づいたときにどのようにしてあげればいいか。「地域包括支援センター」にまずは、つないでいこうなどの声も出されて、災害時の時だけでなく、日常から見守る仕組みの必要が考えられようとしてます。

 分譲マンションの全国のストック戸数は2020年末時点で約675.3万戸に上り、マンションを「ついのすみか」と考え、「永住するつもり」という区分所有者は、18年度には6割超にのぼっていると言われています。

 18年度の国土交通省の調査では、マンションの世帯主は60代以上がほぼ半数を占め、1980年代までに完成した高経年マンションに限れば、4分の3以上が60代以上になっているとのことです。

 近所づきあいのわずらわしさを避けようと、戸建てではなくマンションを選んだ人もいるのでしょうが、今は、孤立を防ぎ、災害に備えるためにも、ほかの世代との交流を進め、持続可能なコミュニティーを作ることこそが求められていると痛感します。

4月25日「『防げる事故』を繰り返さないために」

(写真は「知床遊覧船」のHPから
 乗客24人と乗員2人を乗せ、北海道・知床半島沖を航行していた観光遊覧船が一昨日午後、消息を絶ち、その後、乗っていたとみられる人々の死亡が相次いで確認されるという重大な海難事故が発生しました。

 犠牲者の方々のご冥福を祈りつつ、新たな情報が出されるるにつれ、これも防げた事故だったのではと、残念な思いもしています。

この付近の潮流は速く、海底には暗礁が広がる危険な場所でありながらり、過去にも複数の事故歴がある難所であると言われています。

 観光船を運航する「知床遊覧船」は、2020年末に退職した元船長の男性によると、会社側の人員整理方針と意見が合わなかったため、21年3月までにスタッフ5人が辞めたとのことで、他社の船長によると、大量退職後、知床遊覧船の船が岸に近づきすぎたり、定置網の近くを通ったりする様子が目撃され、「操船技術が未熟だったようだ」と話していたとの報道もあります。

 この日も、午後から海が荒れる可能性が高いと感じていたことから「今日は海に出るのをやめておいたほうがいい」と、同業者の男性が23日朝、ウトロ漁港でカズワンの船長と会った際、そう忠告したが、船長は男性に「はい」と答えたといいます。

 そのような中で、なぜ、あえて会社が就航を強行したのだろうかと、考えざるをえません。

 訪れた人は「せっかく来たのだから」との思いが強いし、迎える側も「来てくれたのだから」との思いが働く事は分からないではないが、安全第一で、臨むことが求められています。

 そんなことを考えさせられる今日は、乗客106人と運転士が死亡し、乗客562人が負傷したJR.宝塚線(福知山線)脱線事故から17年となります。

 「防げる事故」について、改めて備えるため取り組みが私たちには求められています。

4月22日「コロナ禍の生活福祉資金、生活保護」

 19日の危機管理文化厚生委員会での業務概要調査において、県の説明によるとコロナ禍によって生活資金で困った方への支援策としての「生活福祉資金」貸付実績は、28,221件11,245,405千円にのぼり、高知市が18,510件7,346,640千円、高知市以外が9,711件3,898,765千円となっていました。

 また、件数では緊急小口資金が36.8%、金額では16.3%となっていました。

 しかし、これらは、あくまでも貸付金であって、その償還については、住民税非課税世帯は免除されるが、償還免除を大胆に実行すること、免除の基準に関しては「生活再建」という目標に鑑みて決定すること、「早期の生活再建を目的とする」ために免除基準を「それよりも高く設定」することが求められています。

 本格的な償還が始まるまでに、そのような判断がされることがのぞましいことや生活保護につながざるをえない方々への支援も求められます。

 そのようなことから、厚生労働省のホームページには「生活保護の申請は国民の権利です」「ためらわずに御相談ください」との大きなメッセージも掲載されアップされていますが、本県でも相談や申請の際に感じる心理的なハードルを下げる取り組みなどについて求めてきました。

 生活保護の申請・開始の状況などについても業務概要調査で、その推移について求めたところ、コロナ禍で生活困窮状態が顕在化しているにも関わらず、「生活保護申請に対する開始割合」は、2019年度77.9%に対して、2021年度75.6%と低下しており、保護率も2020年1月の26.6‰に対して2022年1月には25.5‰と低下している状況をどのように見るのかも問われているかと思います。

 県の説明によると、2021年9月~22年2月までを見た時に、申請世帯のうち約1割が特例貸付を受けたことがあるとのことだが、特にコロナ関連由来での保護申請が多いというわけではないとの見方をされていましたが、今後「生活福祉資金」の償還が始まっていく中での、利用者の生活再建などに注視していく必要があります。

4月21日「IR整備和歌山でも頓挫」

 和歌山県では、誘致を進めてきたIRの整備計画について、昨日の県議会本会議で、国への申請案を否決しました。

 政権によって成長戦略の柱と位置づけられたIRの整備は、法律上、最大で3カ所を想定しており、一時期はこの3枠に4地域が名乗りをあげていましたが、市長選で誘致に反対する候補が当選した横浜市の撤退に続いて、さらに和歌山県の計画も頓挫することとなりました。

 一方、長崎県では同日の県議会本会議で、整備計画を承認する議案を可決し、28日の期限までに国へ認定を申請することとなりました。

 横浜や和歌山では依存症や治安悪化への懸念から、誘致の是非を問う住民投票を求める活動に多くの署名が集まるなど、市民の反発も根強かった上、和歌山では「事業者の出資や融資の計画があいまいだ」との声が議会内で強まったことが、否決の大きな要素のようです。

 長崎でも、可決されたものの、資金調達先の企業名などが非公開になっていることを不安視する声もあがるなど、整備計画には多くの不透明性が見受けられるようです。

 大阪においても、松井市長らはこれまで「IRで公的負担はない」としてきたが、昨年末、市で建設予定地の液状化対策費など約790億円を負担する方針を発表するなど当初からの説明を転換するなど、府・市民の疑問は解消されているとはいえません。
 
 このようにIR構想には、「経済発展という『幻想』」に伴う多くの負の影響とともに、払拭しきれない依存症や治安悪化の問題などがつきまとう中、まっとうな経済活性化政策として歓迎する地域住民はけして多くはないのではと思われます。

 そして、このようなIR構想や万博に依存する本県の「関西・高知経済連携強化戦略」は、よほど注視していなければと改めて思わざるをえません。

4月20日「コロナ禍で果たす公的病院の役割」

 昨年の2月定例会で、「公的医療機関等2025プランにおける感染症病床の確保と財政支援等の必要性について」質問をさせて頂きました。

 知事は「今後、県としても改正法の動向を注視しながら、保健医療計画の見直しを含め、感染症が拡大したときに対応可能な病床の確保やその支援策などについて検討していく。また、再検討が必要とされた公立・公的病院については、今後の医療需要の見通しを踏まえて、再検証を進めることを基本とするが、それを進めながら、感染症の拡大時にも機動的に対応できるという視点も含め、具体的な対応方針を検討していただきたい。」との回答をされていました。

 そのような中で、18日の共同通信の配信記事で、公立病院の経営改革に関する総務省の方針が大きく転換したと報じられていました。

 3月に7年ぶりに改定した自治体向け指針で、不採算病院などの統廃合が必要とする従来の見解を撤回し、統廃合は求めず、新型コロナウイルスの患者受け入れで、各地の公立病院が大きな役割を果たしたことから2024年3月までに病院の経営強化計画を作成するよう要請することとなりました。

 総務省が自治体に07年に経営改革を呼びかけ経営改善策として、これまで重視していたのが統廃合を含む「再編・ネットワーク化」で、07年と15年の2度にわたって策定した改革指針では、自治体に積極的な検討を要請し、03年に1007だった病院数は21年に853まで減少し、病床数も15%減っていました。

 こうした状況の中、新型コロナの流行で公立病院を取り巻く環境が一変し、全国に占める病床割合が13%なのに対し、各都道府県が感染第5波前の昨年6月に確保したコロナ病床の32%は公立病院で、同1月には、人工呼吸器を使った入院治療のうち、約半数を担う時期がありました。

 総務省は3度目となる今回の指針で「感染症拡大時に公立病院の果たす役割の重要性が改めて認識された」と強調し、再編・ネットワーク化を促す文言をなくし、代わりに「病院間の役割分担や、連携強化」を進めるよう自治体に求めています。

 18日の県議会危機管理文化厚生委員会の業務概要調査で、医療政策課長は私の質問に対して「コロナ感染患者の入院確保は8割が公的公立病院が担っている。令和6年の医療計画で新興感染症に対してどう機能分担していくのか、今年度示される指針を踏まえて検討していく。」との考え方を示されましたが、経営効率ありきでなく、公的公立病院の果たす役割を十分に検証した計画が求められています。

4月19日「地域防災力向上へ『わがこと』化を」

 
 マスコミでも取り上げられていましたが、4月11日に高知県は、2021年度に行った地震と津波に関する県民意識調査の結果をまとめ公表しました。

 この調査は、「高知県南海トラフ地震対策行動計画」の改訂にあたり、県民の地震防災に対する意識や、ご家庭での取組の状況、県に対するご意見などを把握することを目的に実施したもので、3000人を対象に行い、有効回収率59.3%と約6割の方にご回答頂いています。

 特徴的には、新型コロナウイルス感染拡大のもと、自主防災組織の活動が停滞し、県民の関心が薄れてきた状況が浮き彫りになる一方、各戸の水と食料の備蓄は、低水準ながら3年前の前回調査より15ポイント前後上昇しています。

 自主防の活動に「積極参加している」としたのは7.6%で、前回18年度の9.6%から2.0ポイント低下し、「時々参加」と合わせても23.2%で前回比で5.8ポイント下がっています。

 南海トラフ地震発生の可能性が高まった際に、気象庁が発表する「南海トラフ地震臨時情報」の認知率は約2割に低下しており、同情報が発表された場合に、津波からの事前避難が呼びかけられる可能性がある地域(事前避難対象地域)の認知率も3割に満たない結果となっているなど、今の状況で、「臨時情報」が出されれば大きな混乱を招きかねない状況であることが明らかになっています。

 昨日から始まった県議会業務概要調査でも所属する危機管理文化厚生委員会で、南海トラフ地震対策課に対して、この意識調査結果に基づき、どのような取り組みを重点化するかとの質問をさせて頂きました。

 新規購入の起震車のVR 体験装置などデジタル技術を活用した啓発やまんが・アニメ等の新規媒体を活用した啓発など様々な広報媒体を活用した啓発や臨時情報に関する勉強会をさらに開催するなどとの説明がされていたが、県民もこれらの取り組みを通じて防災意識の向上を行動変容につなげていけるよう「わがこと」とする取り組みを重ねる必要があります。

4月18日「『みえない交差点』で事故多発」

 15日に春の全国交通安全運動が終わったが、昨日の朝日新聞には「みえない交差点」の特集記事があり、 信号機も、横断歩道もない、なんの変哲もない十字路こそが、交通事故の多発地点であることが、警察庁の全国の人身事故データから明らかになったとのことが、記事になっていました。

 事故が発生すると、警察は現場検証で見取り図を作り、事故状況や交差点名など約100項目の情報を「交通事故統計原票」に記載しており、都道府県警ごとに導入している事故の管理システムに登録されて地図に落とし込まれ、事故多発交差点を抽出する際も、このシステムのデータが土台となっているようです。
 
 記事に登場する静岡県警では、事故が多い交差点を探す場合、登録されている「交差点名」で検索し、集計することとしており、「名前が付いていない小さな交差点はそもそも検索の対象にならず、集計から漏れてしまう」とのことです。
 
 つまり、事故多発ワーストランキングに入っていないのは「事故多発地点の集計は、信号機がある交差点だけを対象にしている」ためという統計作成上の「死角」から、生活道路の危険が各地で見過ごされている可能性があるということが明らかになりました。

 今回の朝日新聞が、独自に分析したことで、68万件の4分の1にあたる約17万件の人身事故のほとんどが、信号機のない小規模な交差点で起きていることがわかりました。

 大事故が起こりがちな幹線道路での対策を重視することに一定の合理性はあるが、無視できない数字であることは間違いなく、21年度からの「第11次交通安全基本計画」を取りまとめる内閣府の担当者も「現状の死者数をさらに減らすためには、重点的に生活道路への対策をすることが急務だ」と、記事にはありました。

 この朝日新聞のデータ「みえない交差点」からは、全国と比較すると多発とまでは言えませんが、多いときには一年で2件発生した私の事務所横の交差点で発生した事故データなども閲覧できるようになっています。

 身近な生活道での交差点は、幹線道路からの抜け道として走行する自動車も多いので、 何らかの今後の対策が必要です。

4月15日「熊本地震から6年目『見えたほころび』から学ぶ」


 昨夜は、熊本地震の前震が起きた4月14日から6年目にあたる中、認定NPO法人「まち・コミュニケーション」の主催でオンライン勉強会「熊本地震から6年 復興まちづくりは今 ~熊本地震から見えた“ほころび” 地域の可能性を考える~」に参加させて頂きました。

 小多崇氏(熊本日日新聞社 東京支社編集部長兼論説委員)を講師としたお話しは、6年間の経過の中で考えさせられるいろんな課題が提起されました。

 特に、熊本地震では、人々は避難所だけでなくテント泊や車中泊、あるいは在宅避難という形でで逃れたが、過酷な避難生活のあり方が突きつけられ、そのことによって災害関連死が直接死の4.4倍に達したということにも課題が、顕著に現れています。

 そして、熊本地震では関連死の77%が70代以上、熊本豪雨の直接死の85%が高齢者であったという、熊本県を襲ったこの二つの災害犠牲者の特徴から、被害の要因は「2度の震度7」だけでなく、根本的な課題は、超高齢社会であり人口減少社会という大きな社会構造の変化だったということが言えるかもしれません。

 「災害でほころんだ社会的課題」が顕在化したが、「ほころぶ」はマイナスイメージだけではなく、その課題と向き合い、挑戦する人々がいて、それは、新たな時代に向けて花のつぼみがほころぶような多様性、持続性のある「誰もが暮らしやすく、持続できる地域社会」を築くことにつながり、災害に「も」強い社会になればと期待されていました。

 支援が必要でありながら、在宅避難していたり、避難所に辿り着けない高齢者がいたり、コロナ禍での三密回避避難所の定員不足で、「先着順の不公平」や「合理的配慮」が障害者や高齢者に欠けるなどの災害時対応がみられるが、いろんな立場、いろんな状況に目を向けることで、想像を巡らせて、事前に「ほころびを繕う」ことで助かる命があることを改めて考えさせられました。

 意見交換の場でも、「いろんなものを組み合わせる。選択肢をどれだけ増やし、揃えられるかが、地域の防災力にも影響する。」「まちづくり協議会の構成も、既存の地域の団体だけでなく、もっと多様な層の方達が活動できるような柔軟な組織が復興過程では求められるのではないか。」「今の熊本県は、けして防災力が高まっているとは言えず、災害に強い県として歩んでいるとは言えないのではないか。」など、参考となるお話しを聞かせて頂き、6年目の熊本地震に学ばせて頂きました。

4月14日「文通費の今回の見直しは信頼失うもの」

 ここ数日、国会議員に月100万円支給される文書通信交通滞在費(文通費)についての見直しのあり方が報道されています。

 昨秋の衆院選後、在職1日での満額支給に対して問題提起されて以降、文通費改革で日割り計算をはじめ、使途公開、未使用分の国庫返納が議論されてきましたが、24日には参院石川選挙区補欠選挙の投開票があり、この当選者から日割り支給を適用するため、14日の衆院本会議で関連法案を通過させることで合意されたようです。

 しかも、名称を「調査研究広報滞在費」と変更したことにより、今は「公の書類発送、通信のため」と法律で定めている使途が事実上、拡大することになるという呆れた見直しとなっています。

 5ヶ月もかけてここまでの見直し合意しかできないとは、国民に不信感を増幅させられるばかりだと思わざるをえません。

 「使途公開」と「未使用分の国庫返納」については、今国会中に結論を出すとしているが、「公開」、「返納」は当然のこととして、さらに「領収書の添付公開」も含めて、国民の疑問に答える見直しがされるべきだと考えます。

 そして、私たち県議会では、懸案の「費用弁償」の実費支給への見直しを急ぐべきだと考えます。

4月12日「オンライン面会」

 昨年の9月定例会で、コロナ禍で入院している家族等と面会ができないことについてオンライン面会を求める質問をしていましたが、インターネットで検索するとオンライン面会の導入も広がりつつあることを感じます。

 オンライン面会が広がれば、家族らが病院を訪れなくても言葉を交わし、患者を支えることができるし、新型コロナウイルス感染拡大で病室での面会が制限される中、普及を求める「#病室WiFi協議会」の皆さんの調査などをもとに、オンライン面会をはじめとした面会の機会保障を求めてきました。

 知事は「県内の122あります病院のうち8割に当たる100の病院が何らかの方法でオンラインも含めて、面会の機会の保証ができているが、面会が実施できていない病院に関しては、個別に事情を伺いながら、検討も要請をし、必要な場合には国の支援策も紹介をして、前向きな対応を促していきてい。」と答弁されていました。

 そんな中で、私の母が入院している病院でもオンライン面会が試行されるようになりましたので、早速申し込み、3ヶ月ぶりに面会できるとの思いで、予約しました。

 しかし、母が、何とか家族に会いたいと看護師さんに泣きつき、病院側の判断で直接面会させて下さいました。

 10分間だけの面会でしたが、マスク越しの会話に「聞こえん。何言いゆうか分からん。」とご機嫌斜めでしたが、ところどころは分かったようだし、「また、来るき」との声に、頷いてくれました。

 この状態なら、オンライン面会では、ほぼ意思の疎通は図れなかったのだろうなと思います。

 オンラインによる面会は、入所者・入院患者だけでなく、面会する家族・親族の利便性向上にもつながるし、感染するリスクがないため、コロナ禍や他の感染症が流行している時期でも、面会しやすくなります。

 今後は、ウィズ・アフターコロナのあり方として、医療機関や介護施設でもオンライン環境の整備とデジタル機器に不慣れな高齢者でも利用可能な機器整備などが求められていると思います。

 改めて、そんなことを考えさせられる母への見舞いでした。

4月10日「危機拡大に繋がる『核共有』」

 一日も早いウクライナからのロシア軍撤退、停戦が世界中の人々から求められているが、すでにプーチン大統領は核戦力を念頭に特別警戒態勢を取るよう命じるなど、核兵器の先制使用さえためらわない姿勢が示されていることに、一層の危機感も迫っています。

 核使用の可能性が現実味を帯びるというショッキングな状況の中、日本ではこれに便乗した「核共有」論が安倍元首相によって持ち出されて、岸田首相は国会答弁で「政府として議論することは考えていない」と明確に否定し、火消ししようとしたが、3月3日には日本維新の会が核共有の議論を求める提言を政府に提出するなど、その動きが止まっていません。

 そのような中、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏は、「日本が領土内に核を置いて対峙すれば中国にとって大きな脅威になり、かえって中国の先制攻撃を誘発する可能性が高まります。敵基地攻撃能力や核による報復力を持てば、優先的な攻撃目標になることは間違いない。核大国が近くにある日本の安全を保障するものにはなりません。世界中が核戦争になることを心配しているいまこそ、唯一の被爆国である日本は核の使用制限やミサイル軍縮に向けての国際世論を牽引すべきです。それなのに、逆のことをやろうとしているのだから嘆かわしい限りです」と指摘しています。

 現在でも、日本には米国のICBMや潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など長距離核による拡大抑止(核の傘)が効いているとされているが、そのうえ戦術核を持ち込めば、かえってリスクを招き入れることになります。

また、柳澤氏は「核共有は軍事バランスを安定させるどころか、無限の軍拡競争に導く可能性のほうが高いのです」とも指摘されています。

 核兵器を保有する中国、フランス、ロシア、英国、米国5カ国は1月、「核保有国5カ国のリーダーによる、核戦争を防ぎ、軍拡競争を避けることについての共同声明」と題した文書を発表し、その共同声明には、「核戦争に勝者はなく、決してその戦いはしてはならないことを確認する。核兵器について――それが存在し続ける限り――防衛目的、侵略抑止、戦争回避のためにあるべきだということを確認する。我々は、そうした兵器のさらなる拡散は防がなければならないと強く信じている。我々のいかなる核兵器も、お互いの国家、あるいは他の国家を標的としたものではないことを再確認する。」とあります。

 この共同声明を具体化させるとともに、国際世論を使って、「核兵器を使えない兵器」にし続けることが重要です。

4月8日「『ヤングケアラー』の実態を知って支援を」

 皆さんも「ヤングケアラー」という言葉を耳にされるかと思いますが、大人の代わりに家族の世話をする「ヤングケアラー」が小学6年生の15人に1人、大学3年生は16人に1人いることが7日、厚生労働省の調査でわかったことが報道されています。

 この年代を対象にした国の調査は初めてで、小学生では長時間のケアが学校生活に影響し、大学生は就職とケアの両立に悩むなど、課題の変化も浮かび上がったとのことです。

 小学6年生で世話をする家族が「いる」と答えたのは6.5%で、ケアの対象は、きょうだいが最も多く71.0%、母親が19.8%で続き、「父母」の世話をする子のうち、父母の健康状態を33.3%が「分からない」と回答しています。

 子ども本人が状況を理解できずにケアをしている可能性があり、ヤングケアラーの社会的認知度が低く、支援が必要な子どもがいても、子ども自身や周囲のおとなが気づくことができない状況にあります。

 子ども自身が声を上げにくく、課題が表面化しづらい構造にあり、学校やケアを要する家族の支援関係者など周囲のおとなが子どもの置かれている状況に気づき、支援につなぐ体制の構築が必要とされており、そのためにもヤングケアラーの社会的認知度を高め、福祉・教育・介護・医療の各分野が官民協働で連携し、課題を抱える子どもを早期に発見し支援につなげる取り組みが必要とされています。

 そのため、本県でもこれらの支援施策を拡充していくことが、「日本一の健康長寿県構想」の中で、地域共生社会の推進として取り組んで行くこととされています。

 相談したい方は、下記の連絡先へ 
市町村役場(児童家庭相談担当)
 月~金曜日・9時-17時(祝日、年末年始を除く)
 電話番号:お住まいの市町村役場
24時間子供SOSダイヤル
 24時間・365日受付
 電話番号:0120-0-78310(なやみいおう)
心の教育センター 相談窓口
 月~金曜日、土曜日(第1・第3)、日曜日
 9時-17時(祝日、年末年始、第5日曜日を除く)
 相談予約電話番号:088-821-9909
児童相談所 相談専用ダイヤル
 24時間・365日受付
 電話番号:0120-189-783(いちはやくおなやみを)
まずは、身近な大人に相談してみよう
 ・担任の先生 ・保健室の先生 ・スクールソーシャルワーカー ・スクールカウンセラー

4月7日「戦争犯罪は許せない」

 ウクライナで、目を覆いたくなる惨劇がロシア軍によって、繰り広げられています。
 
 この現場を見るだけでも、ロシア軍が非武装の住民を非道に扱っている疑いは濃厚であり、人道被害全体を考えると、国際法違反の戦争が生んだ「戦争犯罪」の規模は甚大であろうことが、明らかになりつつあります。

 この残酷な侵略戦争の結果を断じて容認することはできないし、国際機関による真相解明を進め、責任が追及されなければなりません。

 ロシアによって、子どもたちが避難している劇場や病院、商業施設への攻撃が加えられていることが伝えられてきたし、原子力施設さえ対象にしてきました。

 国際社会ではロシアへの非難が拡大し、追加制裁の動きが出ているが、何よりも早期の停戦を実現させることが求められています。

 そんな中で、昨日は県議会組織委員会が終了した後、ウクライナの首都キーフ出身で、経済学の研究者として高知工科大学に身を置くコスチャンチン・オヴシアンニコウさんからのお話しを、議員勉強会で聞かせて頂きました。

 コスチャンチンさんは、ご家族はハンガリーに避難されているお母さんと妹さん、キーフにいるお父さんもご無事だそうだが、ロシアの軍事力による一方的な現状変更による無差別攻撃に対して許せないことを語られました。

 早く停戦し、帰国するためのウクライナの復興、そしてNATOに変わる新たな安全保障体制の見直しが求められていることにも言及されました。

 また、我が国はウクライナからの避難民20人を受け入れ、県内にも知人を訪ねて避難されてきたウクライナの方を須崎市で受け入れています。

 今、我が国では、避難民に対する日本の人道支援の在り方を改めて考え直さなければならないが、まさにウクライナからだけではなく、ミャンマーやシリアなど多様な国々からの避難民に対しても同様に人道的支援がなされるべきことも含めて、向き合わなければなりません。

4月5日「県政かわら版68号で議会報告」


 2月定例会の報告を掲載した「県政かわら版」68号の発送準備にかかっています。

 一面には、2022年度当初予算の特徴的なことや県が示しているポイントを掲載するとともに、災害・コロナ。ウクライナ情勢便乗の改憲実現促進意見書に反対したことなどについて報告しています。

 また、2~4面には、定例会で行った代表質問からの抜粋で質問と答弁の要旨を掲載していますので、関心ある部分などについてお目通し頂けたらと思います。

 皆様のお手許には、手配りでの配達や郵送などで届くのは来週以降になろうかと思いますので、それまではリンクを貼っているこちらから、お読み頂ければと思います。

 2022年度は、今任期最後の年となりますので、次に向けて改めて頑張って行きたいと思います。

4月2日「中山間地集落の持続・活性化を求めて」

 高知県は31日、県内の小規模集落を対象に2021年度に10年ぶりに行った集落実態調査の結果を追加公表しました。

 その詳細は、こちらからご覧になれます。

 高知県は、平成23年度に実施した前回調査以降、さらなる人口減少や高齢化が進行しており、人口減少率は全国4位、高齢化率は全国2位となっています。

 特に、中山間地域においては、人口減少、高齢化が進むなか、コミュニティ機能の低下、担い手不足、産業の低迷等により集落全体の活力が衰退しており、新たな対策や支援が求められています。

 今回調査は、前回調査からの経年変化を把握するとともに、これまでの中山間対策の取り組みの検証を行い、実効性のある対策を講じるため、県内全域の小規模集落を対象に、「集落代表者への聞き取り調査」と「住民アンケート調査」からなる「集落実態調査」を実施したものです。

 集落活動の継続が困難になった場合には、『自分たちだけで続ける』との回答が38.9%と激減し、21.6%の方が『やめざるをえない』とこちらは3倍近く上昇しています。

 2月定例会の私の質問でも取り上げたのですが、76.1%の方が、日常の移動手段が『自家用車(自分で運転、バイク・原付含む)』でありながら、自家用車の利用について、『(今後10年以内に)利用できなくなる不安がある』とされた方が47.2%にのぼっています。

 日常生活で不便に感じているのは、『移動手段の確保』47.4%、『病院、診療所がない、または遠い』32.9%、『食料等の生活用品の確保』31.90の順になっています。

 今後、行政に力を入れて欲しいこととして、「生活を守る取り組み」では、『福祉、介護サービスの充実』33.64%、『医療サービスの充実』24.2%、『バス等の公共交通の運行』22.8%、『野生鳥獣被害対策への支援』21.0%の順となっており、「産業をつくる取り組み」では、『農業の振興』33.5%、『移住促進』21.3%、『林業の振興』19.5%の順になっています。

 いずれにしても、この実態調査には、中山間地の集落の厳しい実態が映し出されています。

 そこに住む人々が、諦めることなく、将来に希望を持ち安心できる施策を拡充していかなければ思います。

3月31日「震災遺構に学ぶ教訓」


 東日本大震災で津波と火災の被害を受けた石巻市の旧門脇小学校が、震災遺構として一般公開されるのを前に、昨日、開館式が行われたことが報道されています。

 天板が燃えてなくなった机や、焼け落ちた天井が散乱した教室などが、残されており、津波で付近の建物や車から引火したことで、火災が発生したと言われており、旧門脇小学校は津波と火災の痕跡を残す唯一の震災遺構とされ、震災の教訓を永く後世に残そうと、おととしから整備が進められていました。

 今年はあれから11年目で多くの震災遺構が、被災地に学ぼうとされる方々に、その教訓を伝えています。

 昨年10年目の節目に藁工アートミュージアムで開催された「10年目の今考える フォト&エッセイ」展に出展させて頂いた写真が、被災から100日後に調査で特別に入らせて頂いた時の門脇小学校の教室の様子です。

 そして、この写真とともに、展示されていたのが次のような文章でした。

 10年前の3月11日、石巻市立門脇小学校では、津波とともに押し寄せた自動車などによって校舎が炎に包まれた。
 校舎内で黒焦げになった教室、机、椅子、廊下・・・・・・。
 子どもたちは?
 子どもたちは、津波が来る前に、裏の日和山公園に避難していた。
 校舎にいた皆さんは、先生方が教壇を利用してつくった橋を日和山に渡し、避難し、逃げ延びみんなが助かったと聞いた。
 この学校の子どもたちは、月に1度避難訓練していたし、何かあったら裏山へ逃げることを住民たちが意識していたことを聞いたのは、震災から丁度100日目に訪れた時だった。
 いざという時に、日頃訓練していたことしかできないとの話は、よく聞くが、そのことで命を守れたことを目の当たりにした。
 しかし、訓練していたことができなくて、多くの子どもたちの命を失った小学校もあった。
 その後も、石巻には、5回訪れたが、そのたびに日和山から門脇地区の復興状況を見下ろし、門脇小学校と向き合ってきた。
 今年中には、震災遺構として公開されるというが、高知の子どもたちにもこの遺構を前に、命を守ることをあきらめない、そして、そのためには日頃の訓練こそが大事ということを学んでもらいたい。

3月30日「言論統制に歯止めかける北海道地裁判決」

 この時代だからこそ、余計に安倍政権下というのは、「ロシア化」が始まった時代であったように思えてしまうが、それに少しでも歯止めをかけたのが25日の北海道地裁の判決だったのではないでしょうか。

 2019年の参院選で、札幌市で演説中の安倍首相(当時)にヤジを飛ばした市民が、北海道警の警察官に違法に排除された事件で、排除された2人が、憲法が保障する表現の自由を侵害されたとして、北海道に損害賠償を求めていた裁判で、北海道地裁が「2人の表現の自由などが違法に侵害された」として、道に対して計88万円の支払いを命じたものです。

 まさに、危険な言論統制に歯止めをかける判決と言っていいのではないでしょうか。

 判決内容は表現の自由の重要性を強調する的確なもので、「表現の自由は民主主義社会の基礎となる重要な権利で、特に政治的な事柄に関する表現の自由は重要な憲法上の権利として尊重されなければならない」という大原則を強調した上で、今回のヤジについて「対象者を呼び捨てにするなど、いささか上品さに欠けるきらいはあるものの、政治的な事柄に関する表現行為だ」として、「特定の人種への憎悪を誘発させるとか、身体への危害といった犯罪行為をあおるようなものではなく、選挙演説自体を不可能にさせるものでもなかった」と正しく評価しています。

 また、「警察官の行為は、やじの内容や様子が安倍総理大臣の街頭演説の場にそぐわないものと判断して、それを制限しようとしたものと推認せざるを得ない」と、明らかに安倍首相を守るために、表現の自由を制限しようとしたと指摘しています。

 今回の判決で、安倍政権下において日本国憲法で保障された集会・結社の自由や表現の自由を踏みにじる言論統制が、政権に忖度して進行したことの恐ろしさを感じざるをえません。

 ロシアのウクライナ侵略で、ロシア国内における反戦デモなど言論に対する取り締まりが連日報道されているが、安倍政権下でも、政権を批判するデモやヤジの取り締まりが強行されるというロシア的な言論弾圧が強化されようとしていたことに、歯止めをかける判決だったと言えるのではないでしょうか。

 私たちは、改めて権力側が自らに都合のいいように事態を進めようとするとき、言論は封殺され、民意はかき消されかねないということを肝に銘じて、声をあげ闘い続けなければなりません。

3月28日「コロナ禍長期化で生活困窮脱せず」

 今朝の朝日新聞23面に、「国の貸し付け、借り切っても困窮」との見出しで、コロナ禍が長期化しているために、生活を立て直せない生活困窮者の実態や今後の支援の必要性が記事となっています。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、困窮した人に生活費を無利子で貸し付ける国の「特例貸し付け」が始まって2年が過ぎ、利用は累計約1兆3600億円を超えているとのことです。

 しかし、想定されたこととはいえ、コロナ禍の長期化で、上限額まで借りても苦境から抜け出せない人が数多くいるとのことです。

 私も昨年の2月定例会で、「あくまでも貸付金であって、その償還については、返済免除基準が低すぎると、生活再建が困難となることから、緊急小口資金の償還免除要件をさらに拡大し、総合支援資金の償還免除要件もできるだけ拡大することが望ましいと考えるがどうか。」と質問したことでした。

 特例貸し付けの返済は、2023年から順次始まる予定だが、本人と世帯主が住民税非課税であれば、返済が免除されるとのことになっているが、非課税の線引きはかなり厳しいとされています。

 東京都で、困窮者のための食料提供・生活相談を続ける自立生活サポートセンター・もやいの大西理事長は「特例貸し付けの返済が不安で、少しでも食費を節約しようと食料支援の列に並んでいる人が実際にいる。返済の負担は重く、生活再建の妨げになってしまう」と話されています。

 返済が滞ったら生活困難のサインと捉えてしっかり相談対応をしていくために、返済免除になった人とも支援のためのつながりをどのように保つかということが求められます。

 最後のセーフティーネットと言われる生活保護の利用者数や保護率もあまり伸びておらず、制度への根強い偏見などが利用の壁になっていることが問題視されていますが、コロナ禍の長期化で困窮が深刻化し、生活再建の見通しが立たない人が増えている中、しっかりとした支援が必要となっています。

3月27日「『地域の安全確保の研究』の深さに学ぶ」

 昨日は、午後2時から5時まで、第276回神戸大学都市安全研究センターオープンゼミナールにオンラインで参加させていただいていました。

 今回は、これまでこのオープンゼミを開催してくださった北後明彦神戸大学都市安全研究センター教授の退職記念の最後の講義となりました。

 北後先生は、「21世紀における建築・都市防火、地域防災研究の展開」と題して、お話しいただきました。

 先生は、「地域の安全確保をはかる研究」として、現場・過去から学び、それぞれの特性を踏まえた「本質をとらえる研究」、これまでの制度の枠を超えるような「対策の方向性を示す研究」、地域に役立つ評価指標を示す精緻な研究、簡明な論理で理解できる仕組みを示す研究で「地域コミュニティの人々に向けた研究」をされてきたことを踏まえ、「地域によって課題が異なり、やり方がことなる」「行政からの様々な働きかけ、支援が必要」「市民自身が災害に立ち向かう姿勢、そのためには、防災教育による一人一人の意識向上が必要」というとを根底に、地域のあり方のビジョンを描くことが必要であることをまとめとして述べられました。

 私たちは、その地域のビジョン(減災デザイン)を描こうとしている中、いろいろな壁にもぶつかっていますので、まだまだ先生の教えに今後も学びながら地域で頑張って行きたいと思ったところです。

 高知県の地震火災対策検討にもご協力いただき、2016年頃からこのゼミナールの案内を頂き、様々な学びの場を提供いただいたことに感謝しています。

 また、今回は北後先生に師事したり、ともに研究された関わりの深い方々からもそれぞれの研究テーマでお話しいただきました。

 岩見達也国土技術政策総合研究所建築研究部防火基準研究室長からは、「市街地大火の発生条件と被害抑制」について、強風と火災の関係を改めて整理し、被害抑制に向けて有効な対策のありかた。
 西野智研京都大学防災研究所社会防災研究部門准教授からは、「自然災害に起因する大規模火災のリスク制御」について、地震火災と津波火災に焦点を絞り、現状の地震被害想定や地震防災対策から抜け落ちている重要な観点がないか、また、様々な不確実性を考慮した地震火災・津波火災のリスク評価から、今後の巨大地震災害への備え。

 越山健治関西大学社会安全学部 安全マネジメント学科教授からは、「巨大災害に向けた防災・復興研究の到達点」について、都市・地域計画論において巨大災害との向き合い方において、住宅と都市の関係、都市防災と地域再建の関係、災害リスクと地域計画の関係などの研究が果たした達成点と今後の課題。

 荒木裕子名古屋大学減災連携研究センター特任准教授からは、「大規模災害時の避難行動・避難者支援」について、防災情報の高度化が進む中で避難行動とその後の生活継続をどう繋げるのか、現在の取組や動向を報告し、位置情報など技術的な側面と地域活動を組み合わせた災害対応の枠組み。

 など、いずれの先生方からも貴重な提言を頂きました。

 とくに、高知市の浦戸湾沿岸域では、津波火災への不安が大きい中で、西野先生の津波火災と津波避難ビルの関係性についての研究は興味深いもので、今後も学ばせて頂く機会があればと思ったところです。

3月25日「コロナ対応ステージ引き下げで気を緩めず」

 高知県は昨日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、県独自の対応ステージを5段階の「特別警戒」から「警戒」に引き下げました。

 1月20日以降、上から2番目の「特別警戒」が続いており、ピーク時には新規感染者が310人/日となり、病床占有率も40.6%まで上昇し、2月12日~3月6日には「まん延防止等重点措置」が適用され、「警戒」になるのは64日ぶりです。

 現在も、新規感染者は連日150人を超える状況で下げ止まってはいますが、判断指標の「直近7日間新規感染者数」が「警戒」水準レベルとなっていることや判断で重視している病床占有率は17日以降、「特別警戒」の水準(25%以上)を下回り、24日時点で14.5%となっていることから「警戒」への引き下げを判断したようです。

 浜田知事は「感染封じ込めのめどは立っていない」としつつも、「ある程度の感染確認は避けられないとしても、徐々に社会経済活動の回復に軸足を移すべき時期だと決断した。コロナとの共存にかじを切らざるを得ない状況に来ている」と述べられ、テーブル単位で「4人以下、2時間以内」としていた会食に関する呼び掛けを、今日25日からは「可能な範囲で規模縮小、時間短縮」に緩和するとされています。

 年度変わりの歓送迎会などを視野においての緩和ではないかと思ったりもするが、「会食等の制限緩和」が「気の緩み」のきっかけとなり、リバウンドがくるようなことのないような、感染拡大予防にも充分気をつけて、さらにステージを「注意」「感染観察」へと順次引き下げられていくことを願うばかりです。

 知事の県民の皆さんへのメッセージはこちらからご覧になれます。

 ぜひ、ご一読を。

3月24日「新年度予算案などを可決し、2月定例会閉会」

 高知県議会2月定例会は昨日、一般会計総額で4820億5800万円(前年度比4.0%、185億7千万円増)の新年度予算案が、賛成多数で可決されました。

 投資的経費は前年度を上回る水準を確保して「積極型」予算であり、ウィズ・アフターコロナ後の成長の原動力となる「デジタル化」「グリーン化」「グローバル化」の3つの視点から施策を強化し、知事の唯一独自色の関西圏との経済連携や今年度の集落実態調査を踏まえた中山間対策の取り組みを強化することとなっています。

 増額予算となった大きな要因は、新型コロナ対策関連費用で、病床の空床補償や宿泊療養施設の確保に約111億円、観光需要回復のための県版「GoToトラベル事業」などに68億円余りを計上するなどし、前年度から倍増して280億7200万円となっていることによるものです。

 今後は、委員会審査の中でも多様な視点から質疑がされたように、これらの施策が、県民のために有効なものとなっているのか、検証されることが求められます。

 また、自民党と一燈立志の会が提出した「憲法改正の実現に向けた国会審議の促進を求める意見書」は、まさに「ウクライナ情勢に便乗した」改憲促進議論であり、私たち県民の会は「三原則を堅持すると言いながら、自民党案はそうなっていないこと」「新型コロナウィルス感染症や大規模災害対応を理由とした緊急事態条項創設」などを意図した改憲姿勢の審議促進の意見書であることから反対しました。

 この意見書には、反対討論をされた共産党会派と「賛成できない理由」を述べる形で討論された公明党会派も反対しましたが、自民党と一燈立志の会による賛成多数で可決されました。

 なお、新年度は、私は「危機管理文化厚生委員会」所属となりますので、南海トラフ地震対策をはじめとした災害対策、コロナ対策、健康長寿県構想の具体化や地域共生社会づくり、文化生活スポーツ行政の振興、公営企業の適正運営などの取り組みが前進するよう取り組んで行きたいと思います。

3月21日「紙芝居で伝える昭和南海地震の教訓」


 昨日の朝日新聞「文化欄」に「(扉)世界へ広がるKAMISHIBAI」との記事がありました。

 記事には「舞台と呼ばれる四角い箱の中、紙を抜くと場面が変わり、登場人物が動き出し、演じ手の声が物語の奥深くへと誘う。紙芝居は、実は日本が発祥だ。「KAMISHIBAI」として、海外でもじわり広がっている。「魔法の箱」。フランスのとある図書館では、紙芝居の舞台のことを子どもたちがそう呼ぶそうだ。」とありました。

 紙芝居文化の会代表で、童心社会長の酒井京子さんは、「紙芝居は、数十人の観客を一度に引きつける力を持つ。演じ手は観客と向き合い、コミュニケーションを取りながら演じていく。演じ手と観客の間だけでなく、観客同士の間にも作品世界への共感が生まれ、広がっていく。」と言われています。

 そんな魅力のある「紙芝居」で、昭和南海地震の教訓を幼稚園児や小学生に伝えようということで、下知地区減災連絡会では地域の被災体験者、絵を描いてくれた高校生などの協力で作成した「紙芝居」を昭和小学校を皮切りに地域の保育園や図書館、放課後児童クラブに寄贈しているところです。

 2月に寄贈式を行った昭和小学校では、コロナ感染拡大期だったため、対面で演じることができませんでしたが、視聴覚室からの放送を生徒たちは食い入るように観られていました。

 今朝の記事を見ると改めて、紙芝居は「魔法の箱」であることを考えさせられます。

 紙芝居「おじいちゃん教えて」のメッセージである「命の大切さ」「人間の繋がり・絆の大切さ」「感謝する心」が、伝わり広がることを願っています。

3月20日「生徒に軸足おく先生でいてほしい」


 昨日は、「戸田雅威先生と学ぶ『人権』授『業』in高知」に出席し、延べ6時間近い授業を受けてきました。

 中学校教員を務め校長、高知大学講師として人権教育の日常化にあらゆる分野で活動され、高知県人権教育研究協議会代表理事をされている戸田先生が在職中に向き合ってきた生徒さん達とのつながり、そして、生徒さん達から学ばされてきた人権教育の大切さを語っていただきました。

 話の中に登場する三郎君や一夫君をはじめ、それぞれ向き合ってきた生徒たちは、自分のために泣いてくれる先生、自分ともっと向き合って欲しい、関心を寄せてもらいたい、体重をかけてほしいという思いのしんどい子どもたちと教師がどう向き合うのかということを教えてくれています。

 そして、しんどい子ども、厳しい環境の中で育っている子どもたちが多い中、繁忙な実態の中で生徒のために軸足を寄せることをしたくてもできない先生たちに聞いてもらいたいお話ばかりでした。

 そんな授業を受けた翌日の今日付け朝日新聞25面に、「先生がいたから頑張れた」という大阪西成高生の巣立ちの記事がありました。
 
 そこにも、生徒のために泣いたり、生徒のために軸足を置き続けた先生と生徒の関係が描かれていました。

 昨日の「授業」の際の意見交換でも出されていましたが、先生方が喜びを感じられるのは、成績が上がったからというのではなく、先生がいたから頑張れたと言ってもらえたりすることなのではないかと思いました。

 そして、勉強することができる、街中の看板やポスターが読めるようになったと喜べる学び直しの機会である夜間中学が、昨年から高知にも開校し、そこで学び直しをされている多様な生徒たちの思いをしっかり受け止めれる夜間中学になっていただきたいそんな思いもしています。
 
 また、戸田先生が最後に今後の地域と連携する教育のあり方が提起されていましたが、先生や学校を支え、しんどい子どもたちと寄り添えることのできる地域が広がることをめざしていきたいものです。

3月18日「真に過去の教訓に備えているのか」

 今回の最大震度6強の地震で、東北新幹線車両が17両のうち16両が脱線したが、車両は倒れず、乗客・乗員にけががなかったことは、2004年の新潟中越地震では、走行中の上越新幹線「とき325号」が脱線し、全面再開までに2カ月ほどかかったとの事故を教訓に、JR東は08年までにすべての新幹線車両に逸脱防止装置を導入していたことによるものとされています。

 たまたま車両が倒れなかったからよかったものの、脱線は起きているのです。

 やはり、大地震などには脆弱性はあるのではないでしょうか。

 このような状況を見るにつけ、「大地動乱の時代」「原発震災」と言う概念を提起され、これまでも警鐘を鳴らされてきた神戸大学名誉教授の石橋克彦先生の著書「リニア新幹線と南海トラフ巨大地震『超広域大震災』にどう備えるか」を改めて、読み返してみたいと思いました。

 著者は、ポストコロナの超広域大震災への備えのためにも、リニア新幹線の再検討を促しており、「ポストコロナの望ましい社会の姿は超広域大震災への備えに合致する」と考え、「経済成長至上とする集中・大規模・効率・高速などの論理から脱却し、分散・小規模・ゆとりなどを大事にする社会である。東京一極集中や大都市圏の過密と地方の過疎を抜本的に解消し、エネルギーや食料の自給を基本として域内で経済が循環する地方を育て、真に分散型で大規模災害に強い社会と国土に変革するべきである」述べられています。

 さらに、著者は1997年以来、原発の地震脆弱性を確信し、大地震・津波で原発事故が起こり、放射能災害と通常震災が複合・増幅しあう破局的災害である「原発震災」という概念を提起し、警鐘を鳴らされていました。

 しかし、警告が社会に浸透しないまま著者が予測した最悪の様相ではなかったが、福島原発震災が現出してしまい、著者は「起こる可能性がある事は必ず起こると考えて、地震研究者として合理的に推測できる危険を社会に伝えたいと思っていたが、役にたたなかったことから、「リニア新幹線で同じことを繰り返したくない」との思いから、この著書を昨年発刊されています。

 過去の震災を教訓に、「新幹線が横転しなかった」「ブラックアウトを回避した」とか、報じられているが、これからのリニア新幹線や四国新幹線など「大地動乱の時代」における「超広域大震災」に耐えられないような政策が、過去の震災を教訓としているとは思えないのですが。

3月17日「命の重さ今こそと」

 昨夜16日午後11時36分ごろ、宮城、福島両県で震度6強を観測する地震が発生し、被害が大きくならないことを願いつつ、以降テレビに釘付けとなっていました。

 震源地は福島県沖で、震源の深さは57キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.4と推定されています。

 気象庁は宮城県と福島県に津波注意報を今朝午前5時に解除していますが、津波の被害が大きくならなかったことが幸いでした。

 しかし、朝が明け時間が経過するに従い、被害も明らかになり、すでに宮城・福島で3人の方が亡くなられています。

 東日本大震災から11年の3.11で、災害への備えを決意し合ったばかりでありながらの今回の震度6強の地震でしたが、そこに交流のある岩手宮古市の被災者菅野さんから送って頂いた今年の3月11日付岩手日報の記事が染みいります。

 「岩手県の復興は、仙台市と八戸市を結ぶ三陸道が全線開通し、ハード整備こそ完了が見えてきたが、なりわいの再生や心のケアなど道半ば。あの日から支えてくれた日本、世界の各地は新型コロナウィルス禍で苦しみ、銃声が鳴り止まない。今こそ命の重さを伝えたい。立ち上がった岩手の元気で希望を与えたい。悲しみが少しでも和らぐことを願い、岩手からできることをこつこつと。」

 自然災害と感染症という複合災害から守る命の重さだけでなく、「銃声から守る命の重さ」も加わった3.11から11年目に改めて考えさせられる被災地・戦地の今に寄り添いたいと思います。

3月16日「コロナ禍での自殺者数高止まり」

 昨日、警察庁と厚生労働省は、昨年1年間に自殺した人についての確定値を公表し、2021年の自殺者は全国で2万100人と一昨年より74人、0.4%減少したことが明らかになりました。

 昨年公表された2020年の自殺者数(確定値)はリーマン・ショック後の09年以来、11年ぶりに増加しており、女性や若年層の自殺が増え、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、経済的な苦境に追い込まれたり、孤立に陥ったりする人が増えているとみられたことが特徴的でした。

 2021年は0.4%減少したものの、全体ではほぼ横ばいで、男性は1万3939人(前年比116人減)で12年連続で減少したものの、一方、女性は7068人で、20年に前年比15.4%(935人)と急増してから、高止まりの水準となっています。

 また、年代別にみると、20代は21年に3.6%増の2611人で、20年に19・1%(404人)増えており、コロナ禍前と比べて厳しい状況が続いています。

 人口10万人あたりの自殺者数を示す「自殺死亡率」は全体で16.8となり、高知県は都道府県別で20.5人と青森、山梨、新潟、和歌山に続いて多い方から5番目と2020年以上に厳しい状況となっています。

 原因や動機をみると、最も多かったのは「健康問題」の9860人だったが、前年よりも335人減少した一方、2番目に多かったのは「経済・生活問題」の3376人で、前年より160人増えています。

コロナ禍が長期化するなか、潜在的に自殺リスクを抱えながらも誰にも相談できない方が、できるだけ早く「助けて」と言える社会の仕組みがもっともっと必要になっていると思われます。

3月13日「フクイチをウクライナで繰り返さないために」

 福島県によると、東日本大震災と原発事故による福島県の避難者は県内外で最大約16万5千人に及んだが、現在は約3万3千人まで減少しているが、帰還せずに避難先での定住を選んだ人も多いと言われています。

 東電福島第一原発事故の発生から12年目にして、いまだに立ち入りが制限されている帰還困難区域に人々の暮らしが本当に戻ってくるのでしょうか。

 大熊、葛尾の両町村は今春、双葉町は6月の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除に向け、準備が進んでいます。

東電が、被災者への賠償責任から逃げ、ついに最高裁からも違法性を指摘されていますが、例え賠償が十分であったとしても、失われた家族や人々、故郷は帰ってきません。

 そのうえ被災者を差別し、苦しめ続ける国や東電そして自治体の仕打ちは、事故を起こした責任を取るどころか、被害を拡大させているのではないかと思わざるをえません。

 そんな中で、今年の3.11は、ロシアがウクライナに軍事侵攻して、チェルノブイリ原発、ザポリージャ原発を占拠した上、チェルノブイリ原発の電源も喪失させるということと向き合わざるをえないことになってしまいました。

福島原発事故の二次、三次被害を引き起こしてでも原発事故を忘れさせ、さらに、今回のロシアによる軍事侵攻、それに対する制裁によりロシアからの原油や天然ガスの停止に伴う「エネルギー危機」に対して、自民党議連などが早速「原発の再稼動促進」「原発の新増設を」などと言いつのり、安倍元首相は「米国の核兵器を日本に配備して共同運用する『核共有』について、議論すべき。」というなどウクライナの危機に乗じた発言に驚くばかりです。

 3.11以降、世界は脱原発を目指したはずだったが、ロシア軍がウクライナに侵攻し、原発と原子力施設に攻撃を開始したということは、一歩間違えば、核爆弾なしに核の脅威に晒されることが現実となった12回目の3.11ということを自覚しなければなりません。

 そして、一日も早くその脅威をなくするための行動が広がらなければなりません。

3月12日「3.11東日本大震災追悼の集いからの学びで備える」


 昨夜の青柳公園での「3.11東日本大震災追悼の集い」(下知地区減災連絡会主催)には、30人近い方々がお集まり下さって、皆本隆章会長の挨拶の後、犠牲になられた方達への追悼の黙祷を捧げられました。

 ご参加頂いた中から減災連絡会大﨑副会長が、茨城県鹿嶋市の工場で勤務中に東日本大震災が起き、震度6弱の揺れに見舞われた時のことからの教訓をお話しいただきました。

 そして、稲荷町自主防災会で減災連絡会役員の中野勇人さんが、福島の被災地の報告や丁度発生したときに東京メトロに乗車していて、東京での混乱ぶりについて報告頂きました。

 終了後、移動した方々20人近くが下知コミュニティセンターやオンラインで参加し、被災地の石巻市雄勝歯科診療所の河瀬聡一朗所長からオンラインで「あの時と今の雄勝」について当時の動画、写真でビフォーアフターを比べて、また、歯科医師だからこそ避難生活での口腔衛生の必要性と口からののフレイル予防などについてお話しいただきました。

 雄勝の町は、復興まちづくりの合意に時間がかかったことから、今では1/3くらいまでに住民が減少していることや9.7㍍の防潮堤によって海が見えなくなったことなど、住民の望まない復興のまちづくりの現状。

 避難所での食事と口腔衛生のあり方が、どんどん身体能力を後退させているが、いろんな方達がチームで支援することによって、回復していく現実も見せていただきました。

 参加者からも、「歯の矯正中に避難した場合に避難所で気をつけること」「水不足の避難所でどのように歯磨きなどに気をつけるのか」「ペースト食になっている高齢者への備えとして備蓄食に気をつけること」「個人で備えるだけでなく避難所で口腔衛生について備えるべき課題は」など貴重な意見交換がされました。

 5年ぶりの河瀬先生からの学びは、また新たな備えに繋がるような貴重なお話しでした。

 3.11に学び、備えることがこれからも続きます。

3月11日「11年目の東日本大震災に学ぶ」

 今日、東日本大震災発生から11年になります。

 岩手、宮城、福島3県では防潮堤や災害公営住宅のハード整備をほぼ終えたが、東電福島第1原発事故の避難者を中心に3万8139人が古里に戻れていません。

 そして、関連死を含め約2万2200人の失われた命に思いを寄せる一日となります。

 私たち、未災地で備えるものは、被災地の命がけの教訓に学び、一人でも多くの命を救うために日々過ごしています。

 地震を止めることはできませんが、備えで災害を減らすことは私たちにもできることです。

 誰もが願わなかった原発事故。

 しかし、今ロシアの軍事侵攻によってウクライナの原発が攻撃されようとしています。

 戦争は、起こさないようにすることも、止めることも人間によってできるのです。

 そんなことも決意し合う「3.11東日本大震災追悼の集い」を今夜18時30分から開始します。

 黙祷の後は、下知コミュニティセンター3階C会議室に移動し、19時から被災地の石巻市雄勝地区で歯科診療所長をされている河瀬聡一朗先生にオンラインで登場頂き、被災地の今について聞かせて頂きます。

 せっかくの機会です。

 会場参加、または、オンライン参加で学び合って頂ければと思います。


3.11東日本大震災被災地交流
https://zoom.us/j/93450748105...
ミーティングID: 934 5074 8105
パスコード: 335883

3月9日「11年目の被災地に思いを寄せて」

 明後日の金曜日には、あの東日本大震災から11年目を迎えます。

 11年前のあの時刻には、県議会の総務委員会開催中でした。

 委員会を休会し、現実なのかと疑いたくなるテレビの画面に釘付けとなりました。

 「南海地震対策再検討特別委員会」の委員として、100日後の被災地を調査し、以来公務・政務を含め東日本大震災の被災地を10数回訪ねました。

 地域の下知地区減災連絡会有志メンバーと被災地に学び、その後も南海トラフ地震に備える取り組みの中でも、被災地と連携した取り組みを重ねてきました。

 そして、その取り組みで学んだことを高知県の南海トラフ地震対策の施策に活かしたいとの思いで、取り組んできました。

 そのような中、下知地区では、昨年の10年を節目に、風化させないとの思いで、「3.11東日本大震災追悼の集い」を開催し始めました。

 今年も3月11日18時30分から始めます。

 第一部は「青柳公園での黙祷」、そして下知コミセンに移動していただいて、オンラインでつなぐ被災地との交流にご参加頂きます。

 第二部(19時~)では、2015年に下知有志でお訪ねした石巻市雄勝歯科診療所の河瀬所長とオンラインでつないで、「あの時の雄勝と今の雄勝」、そして避難所での口腔ケア、フレイル予防のことなど、貴重なお話しを聞かせて頂きます。

 ご参加頂いた方には、ピースウィンズジャパンさん提供の備えのお土産があります。

 なお、下知コミセンの会場には参加できないけど、ZOOM参加ならという方は、下記のURLからご参加頂けますので、どうぞご参加下さい。

3.11東日本大震災被災地交流
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3月8日「地域からもジェンダー平等を考える」

 今日は、長期化するコロナ禍で、女性の生きづらさが顕著になる中での国際女性デーです。

 世界経済フォーラムの昨年の国別の「ジェンダーギャップ指数」では、日本は156カ国中120位と世界最低レベルでした。

 そんな中で、上智大の三浦まり教授らでつくる「地域からジェンダー平等研究会」が、都道府県版ジェンダー・ギャップ指数の試算を公表されました。

 内閣府の統計など、いずれもオープンデータの計28指標を選び「政治」「行政」「教育」「経済」の4分野で算出。その結果、行政の1位は鳥取で、政治の1位は東京、教育は広島、経済は沖縄がトップとなっています。

 高知新聞によりますと、本県は、経済と教育分野でいずれも全国4番目と格差が少なく、政治分野は35位と低水準になつています。
 しかし、県内識者は「全国より差がないとしても、高知がジェンダー平等だとは言えない」と指摘されています。

 経済分野の指標では「企業役員・法人管理職の人数」が全国1位と「他県では一族経営であっても女性は役員にしない企業も多い。高知は女性でも上に行ける」と評価する一方、全国3位の「フルタイムの仕事に従事する割合」、4位の「フルタイムの賃金」については、男性も含め給与が低い県が上位に名を連ねており、「全体の給与が低いから格差は小さいが、高知の女性の賃金が高いわけではない」と指摘されています。

 また、「家事・育児の時間」は13位で、県内の女性が一日224分従事するのに対し、男性は36分で、「依然として差はある。責任の大きさや時間の動かしやすさなど数で計りにくい指標も多い」とし、調査の時間以上に実際は負担が偏っている可能性もあります。

 議会の女性割合など総じて低水準となった政治分野では、一般的に定数が少ないほど女性が擁立されにくいとされ、「小さい町に行くほど地域社会の壁も大きく親族らの反対も強い傾向がある」とされています。

 教育分野は、女性校長や教頭が多いことなどが要因で総合4位、「大学進学率」は全国4番目に男女差がないとされているが、高知は男女とも大学進学率は約45%で、「都市部との格差が課題」となっています。

 「高知もジェンダー平等は道半ば」であり、課題は多いことが明らかになっています。

 指標の順位だけに着目するのではなく、どの分野に男女格差が残るのかを知り、足元の強みと課題を認識し、地域から日本のジェンダー平等を実現することが目指されなければなりません。

 格差が解消され、誰もが生きやすい、取り残されない社会が実現されれば、このような指標は不要になるとも言われていますが、改めて、そんな社会になっているのか、考える日にしたいものです。

3月7日「議会質問の内容報告」

 3月2日に行わせて頂いた県議会2月定例会での質問における答弁も含めた仮の議事録ができました。

 全体で約37000字ですので、通して読んでいただくのは、大変かと思いますが、関心ある課題だけでもお目通しいただければと思います。

 今日は、議案精査日で明日から質問が再開されます。

1 知事の政治姿勢について                 
(1)コロナ禍と向き合う知事の姿勢について
(2)コロナ禍と緊急事態条項改憲について

2 南海トラフ地震対策第5期行動計画(案)における課題について
(1)命を守る課題について、目標の達成予定の明示、取組の加速化、内容拡充の必要性について
(2)津波浸水想定区域の職員住宅の区域外への移転について
(3)要配慮者の迅速な避難に向けた「個別避難計画の策定への支援」について
(4)社会福祉施設等の高台移転の加速化と目標の達成予定を定めることについて
(5)「高知市の長期浸水域での迅速な救助救出対策」における日数短縮と実効性について
(6)「広域避難施設の確保」「車中泊避難のあり方」など避難体制づくりの促進について
(7)要配慮者の避難対策の促進について
(8)第5期計画における「高知県版災害ケースマネジメント」の取り組みについて
(9)「応急仮設住宅の実効性のある供給体制の確認・維持」について

3 南海トラフ地震における「事前復興」のあり方について

4 特別支援学校の防災・減災体制の拡充について      

5 障害児虐待との向き合い方について      

6 免許返納問題への支援を通じた「移動貧困社会」からの脱却と中山間地における移動手段の確保について 

3月6日「コロナ『重点措置』解除でのリバウンド懸念」


 高知県は、明日から「まん延防止等重点措置」の解除となります。

 県は、次の状況を踏まえて、判断したとされています。

 ①県の対応を検討する際に最も重視している病院のベッドの占有率は、医療提供体制のひっ迫度合いを示す指標で、この占有率が、30%台前半の水準で安定的に推移しており、重症者の病床についても、30%前後で推移し安定している。

 ②この水準の40%が「まん延防止等重点措置」を要請するときの一つの目安になりますが、これを相当下回り、安定しているのが現在の動向である。

 ③全国の感染状況と比較しても、本県の新規感染者数や病院のベッドの占有率は、比較的下位の方に位置している。

 しかし、県内の感染状況は、1週間単位の新規感染者数を見ると、ピーク時に比べて約25%の減少になっていますが、最近は、やや下げ止まりの傾向があり、再拡大の懸念があることに留意が必要であるとしており、この指定解除で緩んでしまうことが心配されます。

 知事は、県民へのメッセージで「重点措置が解除された後も、県民の皆さまには、気を緩めることなく、引き続き十分な警戒をお願いします。」として、「マスクの着用などの基本的な感染防止対策の引き続きの徹底」と「クラスターの発生防止に関する対策」を訴えています。

 「まん延防止等重点措置」の解除の一方で、リバウンドへの懸念に対する「感染防止対策の徹底」が、図られるわけですが、その際に県は「オミクロン株は軽症者が多く、病床占有率と感染者数がリンクしていなかった。実際の入院率や在院日数を踏まえて」新型コロナの対応ステージを判断する基準を見直しました。

 ステージの分類、病床占有率の基準は従来通りだが、直近7日間の新規感染者数については、「注意」はこれまでの7人以上から140人以上に、「警戒」は35人以上から420人以上に、「特別警戒」は245人以上から1120人以上に、「非常事態」も420人以上から1960人以上にするとともに、「直近7日間の70歳以上の新規感染者数」も新しい判断指標に加えています。

 「まん延防止等重点措置」の解除とあわせて、オミクロン株の特徴を踏まえてとはいえ、新規感染者の指標を大幅に見直すことがどうなのか、今後の感染拡大に繋がらなければ良いがと懸念します。

3月4日「ロシアによるウクライナ侵略非難決議自治体議会でも相次ぐ」

 国連総会緊急特別会合は3月2日(日本時間3日未明)、ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議を賛成多数で採択しました。

 193カ国中、賛成は141カ国。反対はベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、ロシア、シリアの5カ国、棄権は中国やインドなど35カ国だったとのことです。

 そのような中、ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する動きは全国で相次いでおり、自治体議会でのロシアに対する非難決議が次々と採択されています。

 高知県議会でも2日、質疑終了後の本会議で「ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議」を全会一致で可決しました。

 決議では、侵攻が国際法、国連憲章に違反するとした上で「国際社会の秩序の根幹を揺るがしかねない極めて深刻な事態」と指摘し、「ロシア軍による侵略を最も強い言葉で非難する」とし、即時攻撃停止と部隊の撤収を求め、日本政府にも、現地在留邦人の安全確保や「対話と交渉による平和的解決が図られるよう尽力する」よう訴えています。

 同日には、香美、須崎、四万十の3市の市議会も、本会議で決議を採択していますが、各市町村議会でも同様な方向が検討されているようですので、県下に広がるものと思われます。

 これ以上人命を奪い、経済を滞らせ、平和と秩序を壊す侵略戦争の即時停止に向けた国際的な連帯が強められなければなりません。

3月3日「水平社宣言100年」

 部落差別の根絶をめざし、被差別部落の当事者たちが立ち上がった「全国水平社」の創立から今日3月3日で100年を迎えます。

 朝日新聞では、「水平社宣言100年 光りあれ」の連載や特集が組まれたりしています。

 2月26日付の特集記事では、「水平社100年 尊厳はいま」との見出しで、人権の問題についての歴史や各氏の差別、人権に関する主張が掲載されています。 

 記事には、「部落差別とは、かつて賤民とされた人が居住する地域(部落)と人に対する差別のことです。差別による貧困で、経済的、社会的、文化的に低位の状態に置かれ、居住地や職業などを理由に交際や結婚を妨げられたり、就職で排除されたりしてきました。1871年、明治政府は被差別身分を廃止する「解放令」を公布しましたが、厳しい差別はなくなりませんでした。そのため1922年3月3日、京都市の岡崎公会堂に全国の被差別部落から当事者たちが集まり、自由と平等を求めて全国水平社の創立大会を開きました。この時、日本初の人権宣言と言われる「水平社宣言」が読み上げられ、満場一致で採択されました。」とあります。

 「人の世に熱あれ、人間に光あれ」という言葉で結ばれた宣言は、社会のあらゆる人権問題の克服に向けた原点となって、部落の解放、差別の解消のための運動が続けられてきましたが、いまも差別や偏見に苦しみ、憎悪や分断に心を痛める人々がたくさんいます。

 そして、その差別や偏見はインターネット上で拡散され、差別や偏見の再生産が行われています。

 部落差別に限らず、あげたらきりのない差別が存在し、人権が侵害されているこの社会を考える日にしたいものです。

 そして、「最大の人権侵害」と言われる戦争がロシアによって拡大されようとしている中、一日も早い停戦を求めていきたいものです。

3月1日「一日も早いロシアの撤退、即時停戦を」

 ロシア軍が、2月24日に、ウクライナに侵攻し、首都キエフを含む複数の都市で多くの犠牲者を生む攻撃を展開しています。

 しかも、その間には、ロシアが核兵器大国であることを誇示し、威嚇すらして、核攻撃も辞さないとの姿勢を見せるなど、世界が堅持すべき核不拡散体制への重大で、絶対に容認されない挑戦を行っています。

 一方、米国もまた戦後一貫して核と軍事の行使と威嚇で米国中心の国際秩序を強要してきた中で、バイデン大統領は選択肢の一つに第3次世界大戦を掲げるなどの強硬姿勢を示しています。

 その意味では、国際社会の対応次第では、深刻な悪影響の連鎖を広げる恐れがあり、紛争が絶えない世界各地で、「核があれば優位に立てる」「国を守るには核武装しかない」といった考え方を誘発しかねないことも懸念されます。

 こうしたなかで、岸田首相も容認できないとの姿勢を示した米国の核兵器を日本に配備し、有事に日本が使えるよう協力する「核共有」について言及した安倍元首相の不見識極まりない発言などウクライナ危機を奇禍とした日本の改憲勢力の策動にも注視し、許さない取り組みが必要です。

 平和憲法9条を持つ日本こそ、「武力で平和は創れない」と世界に発信し、ロシアのウクライナ侵攻に抗議し、直ちに撤退を要求すると同時に、すべての関係者が即時停戦し、平和共存を追求する外交努力を継続することを求めていきたいと思います。

2月27日「2月定例会で要配慮者支援の災害対策中心に」

 県議会での質問の大筋が固まりました。

 今回も、相変わらず質問項目が多くて、大項目6項目で中項目まで入れると24項目になります。

 さらに、小項目を含めると34項目ですから、これから50分という時間内で再質問なども含めて時間配分を考えたいと思います。

 現時点での項目の概要は下記のとおりです。

 3月2日(水)午後1時頃からの登壇予定ですので、議場またネット中継での傍聴宜しくお願いします。(写真は12月定例会のものです)

1 知事の政治姿勢について                 
(1)コロナ禍と向き合う知事の姿勢について
(2)コロナ禍と緊急事態条項改憲について

2 南海トラフ地震対策第5期行動計画(案)における課題について
(1)要配慮者などの命を守る課題について、目標の達成予定を明示した上で、取り組みの加速化を図るとともに内容を拡充する必要性について
(2)津波浸水想定区域の職員住宅の区域外への移転について
(3)要配慮者の迅速な避難に向けた「個別避難計画の策定への支援」について
(4)社会福祉施設等の高台移転の加速化と目標の達成予定を定めることについて
(5)「高知市の長期浸水域での迅速な救助救出対策」における日数短縮と実効性について
(6)「広域避難施設の確保」「車中泊避難のあり方」など避難体制づくりの促進について
(7)要配慮者の避難対策の促進について
(8)第5期計画における「高知県版災害ケースマネジメント」の取り組みについて
(9)「応急仮設住宅の実効性のある供給体制の確認・維持」について

3 南海トラフ地震における「事前復興」のあり方について
(1)第5期計画にある「事前復興まちづくり計画」の策定に向けた取り組みの加速化について
(2)「事前復興まちづくり計画」づくりへの住民参加と住民主体の計画づくりについて
(3)「事前復興まちづくり計画」で出される多様なまちづくりへの支援について

4 特別支援学校の防災・減災体制の拡充について      
(1)県立特別支援学校の危機管理マニュアルについて
(2)地域防災との連携について
(3)県内の特別支援学校と特別支援学級における災害時連携について
(4)危機管理マニュアルに位置づける教職員の命と尊厳の保障について

5 障害児虐待との向き合い方について      
(1)県と高知市の連携について
(2)県の指導監査の必要性について
(3)施設における対応改善について
(4)障害児の権利擁護の視点からの向き合い方

6 免許返納問題への支援を通じた「移動貧困社会」からの脱却と中山間地における移動手段の確保について     
(1)免許返納後に利用する移動手段と活用状況について
(2)県内の免許返納者が抱える課題について
(3)どこでも一人で移動できる地域社会の必要性について

2月25日「ウイズ災害」

 3月5日に第8回大会を迎える地区防災計画学会の会誌第23号が届きました。

 会長の室﨑益輝先生と副会長の矢守克也先生のそれぞれの巻頭言に考えさせられます。

 今朝は、高知の黒潮町や四万十町と連携して取り組まれている矢守先生の巻頭言を取り上げさせて頂きたいと思います。

 「『東日本』を受けて『南トラ』へでよいか?」とのテーマで、普通に考えれば「ポスト東日本/プレ南トラ」なんだろうというステージにあるように思えるが、矢守先生は「ポスト南トラ/プレ東日本」という理解もあると指摘されています。

 その理由は、東日本における復興の遅れと急速な風化、および、南トラに関する巨大な想定が引き起こした「疑似被災」の二つだと言われます。

 南トラに関する巨大想定は「疑似被災」や「震前過疎」という言葉を生むほどの深刻な社会・経済的な影響、地震・津波が実際に発生する前から、将来被災地になることが想定される地域に住んでいることで、その深刻で過酷な被害想定を前に「避難をあきらめる人」「そこで暮らすのを諦める人」が少なからず現れているという「この今」を生じさせているのです。

 これが「プレ南トラ」と言うだけでなく、「ポスト南トラ」だと言える現場であり、この現場は「ウィズ災害」とでも表現するのが適切であろうと言われています。

 東日本はもう終わったわけではない。南トラもまだ到来していないわけではない。「復興へ!」とばかり一気呵成に「東日本」の余韻を消去し、その残滓を余すところなく拭い去り、返す刀で「南トラ」への備えを万全にしてきれいさっぱり前途の憂いを断つというわけにはいかない。「東日本」が過去の方向から、「南トラ」が未来の方向からそれぞれ滲出して今の中に共存していることを前提に「ウィズ災害」の精神で災害と粘り強く並走しながら社会を作っていく姿勢が大切であると提言されています。

 このことをしっかりと胸に刻みながら、議会質問にも臨んでいきたいと改めて考えさせられました。


 今回の質問では、南海トラフ地震をはじめとした災害への備えとして12問を予定しています。

2月22日「県議会2月定例会開会」

 本日2月定例会が開会します。

 会期は3月23日(水)までの30日間の予定となっています。

 私は、3月2日の二番手で登壇し、県民の会を代表して質問をさせて頂くこととなります。

 数日前から、質問内容の精査に入っていますが、本日の知事の提案説明をうけて、さらに課題を絞り込んでいきたいと思います。

 コロナ対策や南海トラフ地震対策第5期行動計画などを中心に、提言や県の姿勢について質していきたいと思います。

 質問内容は、明らかにできる時点で、このHPにアップしていきたいと思います。


2月21日「『オンライン国会』も改憲材料に」

 衆院憲法審査会で、17日に「オンライン国会」を実現するための憲法上の論点について議論したことが、報じられていました。(左図は朝日新聞より)

 新型コロナウイルスの流行や災害時の対応として導入を求める声もあるが、議員の出席をめぐる憲法解釈を巡って、憲法56条では、衆参の本会議を開く要件について「総議員の3分の1以上の出席がなければ、議事を開き議決することができない」と記されており、「出席」の解釈について次のように見解が分かれています。

 一つは「物理的に現在すること。従来の自然な解釈」であり、この解釈では56条を改正しない限り、オンライン国会は開けないとなり、もう一つは「出席にはオンライン出席も含まれる」とする解釈で、この場合は「表決の際議場にいない議員は、表決に加わることができない」とする衆院規則第148条を改正すれば、オンライン国会は開けるということです。

 コロナ禍で、衆参議員の感染も35人(2月16日時点)にのぼっている中で、「スピード感を持って結論を得ていきたい」との意見がある一方、自民党はオンライン国会に一定の理解を示しつつ、「本来この出席の概念も緊急事態条項に関する憲法改正の中に位置付けるのがあるべき姿」と主張しています。

 ここにきて、自民党がこれまでも主張しているコロナ禍や災害時の際の緊急事態条項改憲を加速化させるために、議論を持ち出してきたように思えてなりません。

2月19日「高知医療センターからの退・転院調整に苦慮」


 昨日開会された県市病院企業団議会では、令和4年度の病院事業会計予算議案と令和3年度の補正予算議案が提案され、全会一致で可決されました。

 予算議案では、来年度は新型コロナウィルス感染症の影響を受けつつつつも、今年度の実績も踏まえて、入院・外来患者ともに、それぞれコロナ前の水準と比べ半分程度戻るとの想定から、患者数の増加を見込んでいます。

 さらに、コロナ対応の空床補償としての補助金収入は、コロナが一定落ち着く前提で積算し、県の予算に合わせて10月分までを見込んでいます。

 この結果、来年度予算は今年度当初予算とほぼ同程度の赤字額を見込んだ予算となっています。 昨年度も当初予算では、5億円余の赤字予算でしたが、空床補償の補助金が、補助対象期間の半年間から1年間まで延長となったことに伴い、当初の17.4億円から27.7億円と約10.3億円の増額となり、黒字決算が見込まれています。

 また、昨年閣議決定された「コロナ克服新時代・開拓のための経済対策」に基づいた看護職員等に対する処遇改善の補助金収入を充てて、看護職員だけではなく、コメディカル職員等にも改善改善対応を行うなどコロナ禍での職員の頑張りに応えていくための方針が示されました。

 しかし、今後は今年度からスタートした経営計画に基づいて病院機能の高度化・効率化に取り組みながら事業収益の確保とともに、経費の削減により収支改善に努めていくとの方向性も示されました。

 また、議会閉会後の議員協議会では、コロナ「第6波」の対応状況が報告されました。

 第6波では、新型コロナウイルスのクラスターが発生した県内の高齢者施設や医療機関から、重症化リスクのある高齢者の転院が相次いでおり、医療体制は「ぎりぎりのところでやっている」との危機感を示したが、「ギブアップとまでは、まだ、いかないと思っている」との決意も示されました。

 報告では、医療センターでは1月から2月15日までに82人の入院患者を受け入れ、重症・中等症が74.4%(61人)で、昨年の第5波の61.9%(97人中60人)を上回り、第6波では重症17人のうち15人が60代以上(10日時点)となっています。

 クラスターの多発により、医療機関から9人、高齢者施設からは17人の転院を受け入れ、重症化リスクのある高齢者のほか、認知症のある人、介護が必要な人が増えており、自宅退院ができない状況で、転院調整などに苦慮していることも明らかにされました。

 昨日、臨時医療施設として「やまもも」が、開設されることとなったが、このことも含めて、高知医療センターをはじめとした本県の綱渡り的医療提供体制を守ることが求められています。

2月18日「保健所職員2割超が過労死ライン超えの時間外労働」


 昨日2月17日に、自治労(全日本自治団体労働組合)衛生医療評が、全国の保健所などで働く組合員のうち、約23%が「過労死ライン」とされる月80時間を超える時間外労働をしているとする調査結果を発表したことが、高知新聞をはじめマスコミ報道されています。

40都道府県で働く1771人から回答があり、2021年1月から12月で最も多かった月の時間外労働を尋ねたところ、回答者(1749人)の約26%が月40時間以上80時間未満、約23%が月80時間を超える時間外労働をしており、月200時間以上の時間外労働をしている職員も17人いたことが明らかになっています。

 2021年中、最も時間外労働が多かった月については、新型コロナウイルス感染症のピークである「第5波」を迎えた8月(470人)が最多で、「第4波」の5月(260人)、「第3波」の1月(80人)と続いています。

メンタルヘルスの不調を訴える職員は、コロナに関する対応をおこなっている職員の約37%が、2021年中に「うつ的症状」があったと自覚しているほか、80時間以上の時間外労働をした職員の半数以上が「うつ的症状あり」と回答しています。

 記者会見に同席した昨年3月まで北海道の保健所で働いていた男性職員は、「時間外労働はほぼ毎日で、深夜12時ごろに帰宅していた」と長時間勤務の実態を語り、男性の周囲には、体調を壊して長期療養している人や、職場に来られなくなっている人がいることにも言及されたといいます。
 ほぼ、全国の保健所でも同様の実態があり、このまま放置しておくことはできません。

 改めて、この間縮小し続けることとなった公衆衛生部門の強化を図り、保健衛生施設の早急な労働環境の改善とともに、事務職を含めた職員増が図られなければなりません。

 そのことが、職員の長時間労働を削減するだけでなく、コロナ感染拡大を抑制するとともに、住民の健康管理に繋がることになるといえます。

2月16日「2月定例会前に来年度県予算公表」


今朝10時から、県議会議会運営委員会が開催され、正式に2022年度一般会計当初予算案が発表されました。

 前年度比4.0%(185億7千万円)増の4820億5800万円で、前年度比プラスの編成は4年連続で、特に新型コロナウイルス対応の費用が大きく、規模としては07年度以来の規模となりました。

 投資的経費は前年度を上回る水準を確保して「積極型」を継続しており、知事がウィズ・アフターコロナ後の成長の原動力となる「デジタル化」「グリーン化」「グローバル化」の3つの視点から施策を強化し、また関西圏との経済連携や中山間対策の取り組みを強化しています。

 プラス予算の最大要因は新型コロナ対策関連費用で、病床の空床補償や宿泊療養施設の確保に約111億円、観光需要回復のための県版「GoToトラベル事業」などに68億円余りを計上するなどし、前年度から倍増して280億7200万円となっています。

 予算編成は前尾﨑県政から継続している「五つの基本政策と三つの横断的政策」の基本的な枠組みを維持した形となっており、次のようになっています。

【五つの基本政策】
(1)経済の活性化~第4期産業振興計画、第2期総合戦略の推進~            232億円
(2)日本一の健康長寿県づくり~第4期日本一の健康長寿県構想の推進~        456億円
(3)教育の充実と子育て支援
    ~第2期教育等の振興に関する施策の大綱、第3期教育振興基本計画の推進~206億円
(4)南海トラフ地震対策の抜本強化・加速化~第5期行動計画を力強く実行~      310億円
(5)インフラの充実と有効活用                                   875億円
【三つの横断的政策】
(1)中山間対策の充実・強化~第2期総合戦略の推進~                  324億円
(2)少子化対策の充実・強化と女性の活躍の場の拡大~第2期総合戦略の推進~   94億円
(3)文化芸術とスポーツの振興
           ~文化芸術振興ビジョン、第2期スポーツ推進計画の推進~      60億円
 
 特徴的な当初予算の概要ですが、来週22日(火)の2月定例会開会日には、2022年度当 初予算議案23件、2021年度補正予算20件、条例その他議案28件、報告議案3件が提出されることとなります。

 私は、質問日初日の3月2日の午後1時頃からの登壇で、質問の機会を頂きますので、これから早急に準備にかかりたいと思います。

 その前には、明後日18日に、まずは県市病院企業団議会で、高知医療センターの予算議案などについて審議することとなっています。


2月15日「放置されていないか『自宅療養』」

 厚生労働省が昨日公表したことから、マスコミは新型コロナウイルスの感染による全国の自宅療養者は9日午前0時時点で54万305人に上り、過去最多を更新したことを報じています。

 前週(2日時点)の43万4890人から約10万8000人増加し、病床使用率は20都府県で50%を超えています。

 高知県でも、昨日の自宅療養・待機者が1857人にのぼり、病床占有率も二日連続で40%を超えています。

 県が最も着目してきた対応ステージ「非常事態」の指標を超えることとなりましたので、今日の状況なども踏まえて、ステージ引き上げをするのか判断されるようです。

 第6波の発生事例の中で判明している感染経路の5割を家庭内が占めているというのは、自宅療養者の増加によるものではないかと思わざるをえません。

 家庭内感染を防ぐために、部屋を分けたり、感染者はできる限り部屋から出ない、出るときは、手洗いかアルコール消毒をし、不織布マスクをつける。

 喚起や消毒の徹底をすること。

 部屋数が少ない場合、高齢者ら重症化リスクの高い人を感染させないよう、優先して個室に入れたり、部屋を分けられなければ、2メートル以上の距離を空け、仕切りやカーテンで区切って過ごし、会話は控えめにして、離れて電話で話す。

 食事は一緒にとらず、時間をずらし、入浴は、感染者が一番最後とし、の世話は、できるだけ限られた人でして、同居人もマスクを着けよう。

 などと言われて、どれだけ徹底できる家庭があるだろうか。

 自宅療養者の健康観察は行き届いているのかなども含めて、潜在化している課題を浮き彫りにして、対策を講じる必要性はないのかと思います。

2月11日「これ以上の拡大を食い止める『重点措置』に」


 高知県は、昨日政府が12日~3月6日の23日間、高知県全域に「まん延防止等重点措置」を適用することを正式に決定したことを受けて、県対策本部会議を開催し「これ以上の感染拡大を何としても食い止めないといけない。県民の健康、命を守ることを最優先に、全力で取り組む」と知事は強調したが、奇しくも昨日は、県内で過去最多となる300人の新型コロナウイルス感染が確認されました。

 知事はメッセージで、「この1週間単位の増加率は、やや鈍化の傾向が見られるが、感染のピークが見える状況には、まだほど遠く、特に、最近は70代以上の高齢者の方々の感染が顕著に増えており、300人の新たな感染確認のうち、3割の方が70代以上の高齢者の方々となっている。こうした高齢者の方々は、重症化のリスクも相対的に高く、入院治療が必要な割合も高く、そのため、入院患者の数も増えており、県が対策を講じる際に最も重視している病院のベッドの占有率は、ジリジリと上がり、40%の数字に近づいている。医療への負荷は、コロナの専用病床を持っている病院においても、クラスターが多く発生しており、この指標に表れた数字以上に、厳しい状況になっていると考えなければならない。今後、さらに新規感染者の増加が続き、入院患者がこれ以上増え続けると、コロナ関係以外の一般の方々の救急医療や手術などの診療・治療にも大きな影響が及ぶことが懸念され、現に、県のコロナ対応の中心となっている高知医療センターでは、14 日(月)から、検査、手術の一部を制限する方針をやむなく決めざるをえない状況になっている。」と医療提供の逼迫状況を訴えています。
 
 このため、高齢者や基礎疾患のある方々、さらにはワクチン接種を終えられていない方々は、入院治療を余儀なくされる可能性が高く、重症化リスクも高いため、こうした方々の感染を抑えることが、県に求められている対策の中で最も重要なポイントだとして、県民の皆さまに、次の要請しています。

<高齢者等の感染防止>
 1点目は、会話の際のマスクの着用といった基本的な感染防止対策をあらためて徹底頂きたい。
 2点目は、病院や高齢者施設の中で感染を防ぐためにも、関係者の方々には、今までの対策をさらに見直し、レベルアップを図って頂きたい。
  3点目は、高齢者などのリスクの高い方々と同居している家族の方々は、家庭内においても会話の際にはマスクを着用するなど、一段レベルの高い感染対策をご協力頂きたい。

<まん延防止等重点措置の適用>
 今月12日(土)から、来月6日(日)までを期間とする本県への「まん延防止等重点措置」の適用が決定され、重点措置区域を県内全域として、次の点について協力をお願いする。

<飲食店等への営業時間短縮の要請>
 「飲食店」や「旅館・ホテル」、「カラオケボックス」、「ライブハウス」等については、12日(土)から来月6日(日)までの間の営業時間の短縮。
 23日間の期間を通して要請にご協力いただける店舗については、営業形態や事業規模に応じて協力金の支給。

<外出について>
 混雑した場所や感染対策が十分でない施設など、感染リスクが高い場所への移動は、極力控え、県が新たに営業時間の短縮を要請した時間以降は、飲食店へ出入りしない。

<事業者支援について>
 飲食店の営業時間の短縮により、影響を受ける取引先の事業者の方々も含め、非常に広い範囲で経済的に大きな影響を受けた事業者の方々には、国の「事業復活支援金」の制度に加えて、県独自の臨時給付金などの支援制度ご活用の検討を願う。

<ワクチン接種>
 2回目まではファイザー社製で、3回目をモデルナ社製のワクチンを接種する「交互接種」についても、国において安全性はもちろん、有効性も高いことが確認されていることなども踏まえて、 お住まいの市町村から接種の案内が届いたら、できるだけ早く接種いただくよう、お願いする。

 県民が力を合わせて、何とか高齢者をはじめ、リスクの高い方々を感染から守り、救急などを含めた医療の提供体制も、守り抜くためにも、県民の皆さまの協力が必要となるので、県民の皆さまのご理解、ご協力をお願いする知事からの強いメッセージが出されていることをお伝えします。

2月9日「県民に伝わる情報発信を」

 県は7日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請する方針を決めました。

 先日の県議会新型コロナウィルス感染症対策調査特別委員会での重点措置適用を求める意見も多く出されていたが、浜田知事は病床占有率が40%の指標を下回っていたことから適用に慎重でした。

 しかし、1日当たりの感染発表が6日まで6日連続で200人を超え、高齢の感染者の増加で医療体制への負荷が増加していることから、要請に踏み切りました。

 対象地域は県全域で、今週末から3週間程度を想定しており、飲食店などに営業時間短縮を要請し、協力金を支給する方針としています。

 現在の感染症対応の目安ステージは、「特別警戒」で維持されていますが、県が最も重視している病床占有率は40%となり、ステージの引き上げを検討する水準まで迫っており、重症者用のベッドについても、半分近くが埋まり、医療提供体制のひっ迫が急速に進んでいる状況です。

 そのため、今後、数日間程度、病症占有率の状況や新規感染者数のトレンドを見極め、病床占有率が継続して40%を超えることが見通される場合には、一般的な外出自粛の要請が必要になるとの判断をした場合には、県の対応ステージを「非常事態(紫)」に引き上げたいとの考えが示されています。

 今朝の高知新聞社説でも、知事の情報発信のあり方に疑問が呈されているが、知事の判断に至る過程が、「正しく恐れて」と繰り返し「重点措置に慎重」だったかと思うと、県民に理解されるような説明が充分なされずに「遅きに失した」「今さら」と受け止められるような判断では、県民が充分受け止めきれないのではないかと思わざるをえません。
 
 県民の会としても昨年6月定例会で「トップリーダーの一言は相当重みがあり、勇気づけられ、行動変容にもつながっていくものと信じる。」と、上田周五代表が情報発信のあり方について、質しています。

 今や会派を問わず、知事に情報発信のあり方で、注文がつけられる中、県民に諦められることのない説得力のある情報発信とリーダーシップが求められています。

2月8日「残念な訃報」


 今朝の訃報に驚かれた方も多いかと思いますが、県内労働運動や社会運動、平和運動、政治運動の先頭に立たれて駆け抜けられた濵田嘉彦さんが、2月5日ご逝去されました。

 享年77歳で、まだまだ我々を叱咤激励して頂きたい方だったのにと悔やみきれません。

 2005年県議選挙で、ともに県議会へと送って頂くまでの間も常にご指導頂き、議場でもその背中に学ばせて頂くことが多く、一期4年間ではありましたが、極めて濃密な4年間で印象的な議員活動をされました。

 全林野労組四国地本のリーダーとして、高知の山を思い、振動病裁判闘争を組織し、議員在任中にも中国残留孤児国家賠償訴訟の支援団体の先頭に立たれました。

 とにかく、曲がったことが嫌いで、権力に対しても「どん ずばり」と的を射た追及をする姿を見ていた周辺の後輩達は称して「どんずばおじさん」と尊敬の念を込めて慕われていましたし、同世代の皆さんからは「浜やん」と親しまれ、このたびのご逝去を惜しむ声が多く届けられています。

 故人の強い遺志で、近親者のみでの葬儀となりましたが、できれば後日「偲ぶ会」が有志によって企画されることを願っている方も多いことと思います。

 私も、5年間の闘病生活中、とりわけ入院中に、お話しできたのがわずかだけだったのが残念でなりません。

 これからは、少しお休みになられたらと思いますが、じっとしておれず、権力の暴走に怒り、あの優しいまなざしで、厳しく我々に苦言を呈して頂くことも多いかと思います。

 濵田さん、お疲れさまでした。

 心よりご冥福をお祈りします。

2月4日「『児童虐待通告』コロナ禍での増加」

 虐待の疑いがあるとして全国の警察が2021年に児童相談所に通告した18歳未満の子どもは、前年比1059人増の10万8050人(暫定値)で、昨年の初の10万人台超えを上回り過去最多だったことを警察庁が3日発表しました。

 統計を取り始めた04年から毎年増加しているものの、21年の増加率は1.0%となり、8.9%だった前年を大きく下回っており、新型コロナウイルスによる外出自粛などで被害が潜在化している可能性があるとしています。

 通告の内訳は、子どもの前で配偶者に暴力を振るう「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」や子どもに暴言を吐くなどの「心理的虐待」が8万299人(前年比2.4%増)で全体の74.3%を占めています。

 「身体的虐待」は1万9185人(同1.4%減)、「育児放棄(ネグレクト)」は8270人(同6.6%減)、「性的虐待」は296人(同0.3%増)とつづいています。

 元児相職員で「子どもの虹情報研修センター」(横浜市)の川崎二三彦センター長はコロナ禍での児童虐待について、「外出自粛など生活様式の変化で、子どもが周りの人と接する時間や場が減り、虐待が発見されにくくなる側面がある」と危惧し、コロナ禍が虐待のリスクを高める要因になりうることも指摘して「休業や失業など生活が大変でストレスをため込んだ親の暴力が、家で一緒に過ごす時間が長くなった子どもらに向かう可能性はある」と説明しています。

 虐待を受けている子どもたちの多さに、改めて胸が痛むが、何とか歯止めをかけるすべはないものかと思わざるをえません。

 子どもに対しては、マスクで子どもの表情も分かりづらく、異変に気付きにくくなっている中で、親に言えないことを言えるような場が設けられたらと思います。

 また、親が仕事を失うなどし、そのストレスが子どもに向かったり、感染リスクを理由に、親が児童相談所の職員の訪問や面談、医療機関への健診を断るケースも多いと聞くが、虐待に向かわせないよう、ストレスを抱えた親への地域や学校での目配りも欠かすことのないようにしたいものです。

2月3日「『バリアフリー観光』で、誰もが楽しめる高知観光に」


 令和3年度「バリアフリー観光理解推進セミナー~高知でチャレンジ!みんなで楽しむバリアフリー観光~」が、1日、高知市文化プラザかるぽーとで開催されましたが、私はZoom参加で聴講させて頂きました。

 この取り組みに至る過程で、他県のバリアフリー観光推進地の視察や県議会での質問を重ねてきましたが、本県でも2016年から県内宿泊施設の調査などから着手し、誰もが安心して楽しむことのできる高知県観光を目指し、バリアフリー観光の推進に取り組まれてきました。

 今では、トークセッションのファシリテーターでもあった渕山知弘氏(office FUCHI~オフィス・フチ~ユニバーサルツーリズムアドバイザー)から、全国でも先進的な取り組みが進められているとの評価がされていました。

 今回のセミナーでは、2021年東京パラリンピックに出場した本県の小松沙季さんの車いす生活での「チャレンジ」をはじめ、聴覚障害当事者・高知県聴覚障害者協会の尾﨑里美さんから「心が通うコミュニケーション」などお話しいただき、障がい理解の多様な視点を学ばせて頂きました。

 また、YASU海の駅クラブの田中愉之さんから「令和だよ!あったか~い人全員集合!!」と題して、ヤッシィーパークでのマリンスポーツを楽しむ障がい者の様子などのお話しも参考になりました。

 最後には、県バリアフリー観光相談窓口も担われているNPO法人福祉住環境ネットワークこうち理事長の笹岡和泉さんも加わったトークセッション「旅をあきらめない・夢をあきらめない」で、新たな可能性も聞かせて頂きました。

 せっかく一昨年からスタートした県バリアフリー観光相談窓口ですが、コロナ禍で利活用が思うように伸びていないかもしれませんが、伸びしろの大きいバリアフリー観光が、これからの県観光の中で、大きな役割を果たしてくれるものと期待させて頂いたところです。

2月2日「『正しく恐れて』の繰り返しだけでは」

 1月28日の県議会新型コロナウィルス感染症対策調査特別委員会で、知事の情報発信不足に苦言が相次いだことから、昨日まで二日間連続して説明や記者会見を行いました。

 しかし、一昨日は「オミクロン株は重症化リスクが低く、医療の逼迫は免れている。過度に恐れることなく、正しく恐れてほしい」と言い、昨日は「ショッキングな数字だが、全員軽症で、入院が必要な人は22人にとどまる。正しく恐れて対策を取ることが肝要だ。」と二日間ともほぼ同様趣旨で、「正しく恐れて」と強調しています。

 しかし、重症化率が低くても、感染者が拡大すれば、中等・重症者は増えるなど警戒すべきことは、多いはずです。

 しかも、救命救急外来を休止したりする状況をはじめ、多くのエッセンシャルワーカーが働く分野でのクラスターなどが多発しだした以上、いつまでも「正しく恐れて」だけでは、すまないように思います。

 また、新型コロナウイルスの急拡大のなか、国は介護従事者ら「エッセンシャルワーカー」が濃厚接触者となった場合、検査で陰性なら最短5日目に出勤できるよう見直したものの、現場には感染への不安が残ったままで、抗原検査キットも自前で入手する必要があるが、確保できるか見通せていないことへの対応などは急がれるべきです。

 県民が安心できる状況が作れないままに、「正しく恐れて」の繰り返しでは、県民の求める情報発信ではないと言わざるをえません。

2月1日「『自主療養』という『自宅放置』の回避を」

 毎日のように過去最多の新型コロナ感染者数が判明する中で、自宅で療養を余儀なくされる人が全国で26万人を超えた「第6波」では、手が回らない地域も出てきています。

 オミクロン株の感染が急拡大し、自治体が自宅療養者に自分で健康観察したり、食料を調達したりするよう求める都市部での動きが強まっており、神奈川県は28日から、重症化リスクの低い人に「自主療養」を認める制度を導入し、食料や日用品の配布をやめていますし、東京都でも、専門家らが食料品の事前備蓄を呼び掛けています。

 「行政の支援が追いつかない状況で、もはや『災害』」とまで話す自治体もあります。

 この状況を見るにつけ、「自主療養」「自宅療養」を強いておきながら、病症占有率が指標を上回ってないからとステージを上げない理由にしているのではないかと、うがった見方をしてしまいます。

 FBで繋がらせて頂いているジャーナリストの青木美希さんが、1月22日、東京都内で陽性判定を受け、重症化リスクが高い家族がいる中、一日も早い隔離を求めたが、その道のりは長く、いまコロナに感染すると、わが身にどんなことが起きるのか。“万が一”への備えとして、伝えた記事を読ませて頂きました。

 記事では、ご本人の大変さに加えて、東京都の対応の混乱ぶりが伝わってきますので、こちらからご紹介しておきます。

 いずれにしても、「自宅放置」と言われる状況が拡大することは、回避されるべきだと思います。

1月31日「発災したとき後悔しないために」


 29日に、下地地区減災連絡会では、日頃連携し、多様なご支援を受けているピースウィンズ・ジャパン地域防災力強化チームさんとの共催で、防災講演会「被災地に学ぶ~もし、あの日の1日前に戻れるとしたら~」を会場参加とオンライン参加のハイブリッド方式で開催しました。

 2011年3月、東日本大震災で被災した岩手県大槌町職員の四戸直紀氏(協働地域づくり推進課)、2020年7月豪雨で球磨川が氾濫した熊本県八代市坂本町の溝口隼平氏(リバーガイドReborn代表)とそれぞれの場所で被災したお二人をゲストに、ある日突然日常を失った、そのとき何が起きたのかの体験をとともに、そしてもし、あの日の一日前に戻れるとしたらとのお話しを聞かせて頂きました。

 モデレーターは、下知地区がいつもお世話になっていますPWJ地域防災力強化事業責任者の竹中奈津子さんに務めて頂きました。

 会場参加者も含めてピーク時には全国から50数名の参加者で、下知地区からは10名近い参加の方がおられました。

 お二人とも、「死」ということと直面された体験だけに、その言葉に重みがありましたし、淡々とお話しされていましたが、そうなるまでにいろんな葛藤があったんだろうなと考えさせられました。

 あの日の1日前に戻れたら何を伝えるかとのメッセージとして、「自然・津波の力を甘く見ることなく、平時に、諦めない備えをどれだけしておくのか。」

 そして、「逃げて生きて」とのメッセージに応えていくための備えをしておくことだと考えさせられました。

 また、「亡くなられた方と良い関係を作れていたらよかった。ご近所との関係性を良くすることが、目の前で知人を失わないことである。」とのメッセージは、私たちにとっては事前復興の中で、日ごろの地域コミュニティーを大切にすること、挨拶で笑顔の花を咲かせることなどにもつながるとの思いを改めて考えさせられました。

 いずれも、一日前までの平時の取り組みこそが、「逃げて、生きる。知人を失わない。」ことにつながることを、しっかりと肝に銘じたいと思ったところです。

 他にも、被災された方だからこそのメッセージを多く頂けました。

 さらに、全国からオンラインで参加していただいた方のコメントにも多くの気づきがあり、これからの下知地区の取り組みに生かしていきたいそんな有意義な2時間半でした。

 開催のご準備いただいたPWJの竹中さんをはじめて、参加いただいたすべての皆さんにお礼を申し上げます。

1月29日「コロナ不安の県民に知事は丁寧な情報発信を」

 昨日は、県議会新型コロナウイルス対策調査特別委員会を開き、県の感染対応について担当部局から報告を受け、委員から質疑が行われました。

 県民の会では以前から指摘してきた知事の情報発信不足について、多くの委員から、指摘する声があがっていました。

 特に、感染が急拡大しているにもかかわらず、県民への情報発信が乏しいということで、コロナ特別委委員長から、週末にかけて100人台後半の感染者が出ながら、週末に向けて主体的な発信をしなかったことについて、県民の関心に応え切れてないことについて知事の姿勢を問題視するまとめがされました。

 また、議員が発言した現場の声に対する執行部の受け止めに乖離があることも指摘されていたことから、執行部は県民の声をしっかりと把握することが求められていると言わざるをえません。

 私の方からは、先日も、このコーナーで指摘した「検査の逼迫や発熱外来のさらなる混雑対策として、厚生労働省は、若くて低リスクの人は必ずしも受診しなくてよいという方向性について、検査もできず、受診しないことで患者の重症化する兆候が見落とされるリスク」について、本県の考え方を質しました。

 県としては「感染症で、検査なし、診断なしで判断することはありえない」と言い、都市部の対応とは違うと言及しました。

 本日も、過去二番目の多さの新規感染者数となる186人となる中、病床占有率は昨日時点で30.3%で、非常事態の水準(40%以上)に達していないとして、総合判断として現在の「特別警戒」を維持しているが、自宅療養者が増え続け852人となっている中、病床占有率重視のみでよいのかとの声もあることを踏まえた対応が求められているのではないでしょうか。

1月28日「県政かわら版第67号来週にはお届けを」

 昨年の9月定例会後は、決算特別委員会などもあり、「県政かわら版」を発行できていませんでした。

 そこで今回発行する県政かわら版第67号は、9月定例会と12月定例会の合併報告のような形になっており、申し訳ありません。

 また、一面のコロナ関連の記事は、オミクロン株による感染の急拡大によって、対応の変化が激しく、1月14日時点の記事となっていますので、ご了承お願いします。

 郵送分など配布の準備も本日できますので、週明けから順次届き始めると思います。

 なお、こちらからも、ご覧頂くことができますので、宜しくお願いします。

1月26日「『検査放置』『受診放置』とならないように」

 新型コロナウイルス感染の急拡大が止まることを知らない中、検査の逼迫や発熱外来のさらなる混雑対策として、厚生労働省は、若くて低リスクの人は必ずしも受診しなくてよい、という方向性を示しています。

 自分で検査するためのキットは、需要の急増で地域によってはすでに不足しており、必要な人に必要なときに届けられるかは不透明となっています。

 検査もできず、受診しないことで患者の重症化する兆候が見落とされるリスクも大きいとの不安が高まっています。

 とりわけ、検査キットの不足は、大きな問題になっています。

 昨年末から政府の方針で、感染に不安を抱く無症状者が受けられる「無料検査」も実施し始めたが、こちらも目詰まりが起き始めています。

 検査キット不足は、94箇所の薬局で検査を行っている本県でも顕在化し始めています。

 最寄りの薬局でも、先週初めから、抗原検査キットが不足して、来局者の要望に応えられないとの声を聞いていましたが、そのような薬局での一時休止が懸念されています。

 高知市の臨時検査センターに加えて、四万十市と安芸市にも設置される予定であり、検査キット不足に拍車がかかると思われます。

 抗原検査キットの不足に対し、厚生労働省はメーカーに増産を要請したが、必要な人に行き渡るかどうかは見通せない中、「検査放置」「受診放置」とならないように求めていきたいものです。

1月24日「あの日の一日前に戻れるとしたら」

 1.16のトンガ海底火山噴火による「気象津波」、1.17阪神淡路大震災追悼の集い、1.22の日向灘を震源とする地震などに関する記事が続いてきましたが、今日は今週末に開催します防災講演会「被災地に学ぶ~もし、あの日の1日前に戻れるとしたら~」をご案内させて頂きます。

 下地地区減災連絡会では、日頃連携し、多様なご支援を受けているピースウィンズ・ジャパン地域防災力強化チームさんとの共催で、この防災イベント開催させて頂くこととなりました。

 このイベントは、2011年、東日本大震災で被災した岩手県大槌町。2020年7月豪雨で球磨川が氾濫した熊本県八代市坂本町。それぞれの場所で被災したお二人をゲストに、ある日突然日常を失った、そのとき何が起きたのか。

 そしてもし、あの日の一日前に戻れるとしたらとのお話しから、これからの防災活動へのヒントを探ります。

 日時:2022年1月29日(土)10時~12時

 ゲストスピーカー 岩手県大槌町職員四戸直紀さん(協働地域づくり推進課)
             熊本県八代市坂本町溝口隼平さん(リバーガイドReborn代表)
 モデレーター    ピースウィンズ・ジャパン地域防災力強化事業現地事業責任者 竹中奈津子さん

 場所は下知コミュニティセンターを予定していますが、オンラインでも参加可能としていますので、会場がコロナ感染拡大状況によっては、利用制限がかかることも想定されますので、ZOOMで参加して頂ければと思います。
 
 事前申し込みの必要はありませんので、こちらからご参加頂けたら幸いです。
(Zoom):https://bit.ly/3GLiGwE
 ミーティングID:896 5681 2776
 パスコード:599257

1月23日「続く災害に改めて備えを一歩進めて」

 22日1時8分に発生した日向灘を震源とする地震で、約8年ぶりに高知県内で震度5弱を観測し、県民の不安は大きかったと思われます。

 県内で、大きな人的被害はなかったものの、飛び起きた際に転んで怪我をされた方などはいるようです。

 最も揺れの大きい震度5弱を観測した宿毛市では、民家の損傷や酒販店の商品が割れるなどの被害もあるが、宿毛市在住の私の親戚なども、ものが落ちたりなどもなかったようです。

 南海トラフ巨大地震で最大34メートルの津波が想定される幡多郡黒潮町では、日頃からの防災意識の高さから自主避難する住民もいたそうです。

 気象庁によると、南海トラフ巨大地震との関連については、プレート境界のずれで起こる同地震に対し、今回の地震は「プレート境界が滑ったという感じには見えない。プレート内部で発生した」との見解を示しています。

 また、今回の地震は南海トラフ地震の想定震源域内だが、規模が基準のM6.8以下だったため、南海トラフ地震との関連を評価する評価検討会はただちに開かない方針を説明。南海トラフ地震との関連は今後調査し、毎月定例で開く評価検討会で議論されるとしています。

 しかし、我々からすれば、規模が基準のM6.8以下の6.6だったとはいえ、その僅かの差によって評価を遅らせることに疑問を抱かざるをえません。

阪神淡路大震災から27年目の1月17日放送のNHKスペシャルで、日頃からご指導頂いている兵庫県立大学大学院教授・室﨑益輝先生は次のようにコメントされています。

 「震度7の地域というのは沿岸部が多い。沿岸部というのは津波の危険性も非常に高い。今は津波対策ということで避難の訓練等されているが、家が壊れてしまって閉じ込められたら津波の避難はありえない。だから、まさに津波対策をやる意味でも耐震化をしっかりやらないといけない。27年たったということは次の大地震に27年近づいたということ。もう少し言うとすぐにでもくるかもしれないという非常に緊迫した状況にわれわれはいるということだと思う。今までの取り組みというのは安全な場所に変わっていこうとすると踊り場でしかない。一歩は進んだけど本当の意味での耐震化というところまでいけてない。次の踊り場からもうワンステップ上がるためのビルの耐震化にもっともっと力を入れないといけないと思う。前を見て阪神大震災の教訓をもう1度改めてチェックをすることが必要だと思う」との指摘を肝に銘じたいと思います。

1月21日「新型コロナ第6波も『特別警戒』」

 昨日、県は対策本部会議を開き、20日までの7日間の新規の感染者が前の週の4.6倍の305人に上るなど、県内で感染が急拡大していることや「オミクロン株」に感染した疑いのある人が感染者全体の7割余りに上り、オミクロン株への置き換わりが進んでいることや最大確保病床の占有率など4つの判断指標で目安に達していることなどを受けて独自に設けている対応の目安を上から2番目の「特別警戒(赤)」に引き上げました。

 県によると、去年8月のいわゆる「第5波」のピークと比較して、職場やサークル活動での感染がおよそ9倍、家庭での感染が5倍以上に増加しているということで、職場などで時差出勤やテレワークなどを積極的に活用することや、混雑した場所や換気の悪い場所などへの外出は極力控えること、それに、会食は4人以内で2時間以内にとどめることなどを呼びかけています。

 また、宿泊費などを補助する県の観光キャンペーンは、21日から一時休止した上で、浜田知事は「高知県も感染の第6波のまっただ中に入ったと言って過言ではない。飲食の場など特定の場面に限らず、職場や学校でも基本的な感染対策を徹底してもらうなど感染の波を乗り越えるため協力を心からお願いします」と述べました。

 私は、可能な限り自宅療養は控えるべきとの思いですが、県は、無症状や軽症の人を対象に自宅での療養を再開することを決めました。

「医療機関への入院対象」は、「呼吸不全があり状態が悪い患者中和抗体薬を投与する患者、重症化リスクのある患者」とし、「宿泊療養施設への入所対象」は、「軽症で、38度以上の熱があり、解熱剤を服用しても効果のない人や、自宅での療養が難しい患者を原則」としています。

 今回、再び導入される「自宅療養の対象者」は、「無症状の人と軽症の患者」となっていますが、自宅療養者などからの相談に夜間も迅速に対応することが必要だとして、県は新たに夜間の相談窓口を設けるなどして、患者が看護師に気軽に相談できる対応をとり、場合によっては、オンラインでの診療や病院への搬送ができるよう調整などを行うとしています。

 また、私もすでに案内が来た3回目のワクチン接種ですが、県内の市町村では接種の体制が十分に整っていないとして、県が運営する大規模なワクチン接種会場を新たに設ける考えを示し、2月下旬をめどに会場を設置することとしています。

 オミクロン株は、感染力は強いが、症状は軽症が多いとの傾向が報じられる中で、油断しがちのようですが、けっして油断することなく、しっかりと警戒して頂きたいものです。

 県からの県民へのお願いとして、下記に列記してありますので、ご協力をお願いします。

県内の感染状況を踏まえた対応方針、県民・事業者の皆さまへのお願い (1月20日から2月13日まで)
「感染症対応の目安」におけるステージ:特別警戒(赤)(令和4年1月20日時点)
1 会食について
(1)人数は、4人以下のグループ(※1、2)とし、時間は、2時間以内にしていただくようお願いします。
飲食店での会食にあたっては、できる限り「高知家あんしん会食推進の店」の認証店を利用していただくようお願いします。
※1 同居の家族のみの会食は、人数制限の対象としません。
※2 認証店では、利用者に対する全員の陰性が確認された場合は、「5人以上の会食」も可能(注)とします。
(2)会話が主となる時間帯には、できる限りマスクの着用を励行するなど、飛沫感染の防止に努めてください。
(3)特に、飲酒の場などでの「献杯・返杯」や「大声での会話」、「マスクを外してのカラオケ」など、感染リスクの高い行動は、控えるようお願いします。
(注)人数制限の緩和を希望する認証店は、県への届出が必要です。
2 外出について
(1)外出の際には、基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。
(2)混雑した場所、換気の悪い場所や感染対策が十分でない施設など感染リスクが高い場所への外出は極力控えてください。
3 他県との往来について
(1)「まん延防止等重点措置の対象地域(東京都等16都県)」など、感染拡大地域との往来は極力控えてください。
(2)旅行の際は、感染状況が落ち着いている地域を選び、混雑しない時期に、普段から接している仲間と楽しむようにしてください。
(3)他県へ移動する際は、会食時の対応を含め移動先の都道府県知事が出している要請やメッセージに沿って行動してください。
(4)そうした対応が難しい場合には、旅行などでの移動は、慎重に検討してください。
(5)発熱などの症状がある方や体調の悪い方は、他県との往来を控えてください。
4 イベント等について
開催にあたっては、以下の点に注意したうえで、業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策を徹底してください。
(1)参加人数が5,000人超かつ収容率50%超のイベント開催については、県へイベント開催の2週間前までに「感染防止安全計画」を提出してください。
「感染防止安全計画」を策定し、県による確認を受けたイベントは、人数上限は収容定員までかつ収容率の上限を100%とします。 ※「大声なし」が前提
(2)(1)以外のイベントの人数上限
・5,000人又は収容定員50%以内のいずれか大きい方
・「大声なし」のイベント等の収容率:100%
・「大声あり(注)」のイベント等の収容率:50%
※収容率と人数上限でどちらか小さいほうを限度(両方の条件を満たす必要)
5 県立施設等について 業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策を徹底したうえで、通常どおり開館しています。

1月19日「トンガに早急な支援の手を」

 海底火山の噴火があったトンガは約170の島からなっていて、同じく約1万7千の島を抱えるインドネシアも国内に120超の活火山を抱える火山大国であり、そのインドネシアの国家防災庁の方が、火山災害ならではの復旧の難しさをある記事で指摘されていました。

 救援隊が被災地に到着しても、余震や様々な後追いの自然現象に直面することになり、火山灰による影響を受け続け、再噴火の恐れからもあり、被災地に入るタイミングを見極めることは極めて難しいと言われています。

 トンガが孤立している中、選択肢は限られているが、状況を見つつ、被災地に直接援助物資を届ける方法を考えるほかはなく、危機的状況にあるトンガに、一刻も早く人道支援を届けることが何より重要であることも指摘されています。

 そんな記事などを見る中で、私にもトンガに知り合いがいたことを思い出しました。

 去年、今年はオンラインで受け入れてきましたが、2018年11月28日に、JICAの防災研修生14名の皆さんを受け入れ、下知地区で雨の中まち歩きをした後、DIGを行ったときのメンバーの中に、トンガの気候変動対策部門補佐官であるレウア・アケシウ・ヘイモアナさんという方がいらっしゃいました。

 この方は、まさに今この災害と最前線で向き合われているのではないかと思うと同時に、どうぞご無事で、いて欲しいと願うばかりです。

1月17日「1.17阪神淡路大震災追悼の集いに多様なきっかけで多様な参加者」

 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から27年となった17日、神戸市中央区東遊園地では、市民団体や同市による「1・17のつどい」が開かれ、夜明け前から多くの人が集まり、午前7時までの参加者は約4千人と昨年よりは約1500人多かったとのことです。

 私たちの住む下知地区でも、細々とではありますが、20年を節目に縮小される傾向に抗い、スタートさせて8年目の追悼の集いを開催しました。

 今年は大変寒い中での集いであり、昨日の南太平洋トンガ諸島で発生した大規模な噴火による「津波」への対応等を経た上での1.17で、改めて自然災害の多様なリスクを感じたところです。

 今回は、昭和小PTA会長や中学生、散歩中の方やラジオ体操に参加される方、さらには遠方からご参加いただいたりと多様な皆さんにお集まりいただきました。

 それぞれが、今日の1.17を振り返って次への備えに生かしていただける機会になったのではと思います。

 次は3.11に東日本大震災追悼の集いを行いますが、その時には黙祷の後、場所を変えて被災地とオンラインでつないで、お話しを聞かせて頂く予定です。

1月16日「1.17を契機に『通常の津波と異なる津波』にも備えて」

 南太平洋のトンガ諸島で発生した昨日の大規模な噴火によって、トンガ諸島周辺で津波が発生しました。

 気象庁は、当初日本には影響ないとのことでしたが、その後15日19時3分に日本の太平洋沿岸に若干の海面変動の可能性がある旨の津波予報を発表しました。

 その後、各地で潮位変化が観測されたことに伴い、16日0時15分に奄美群島・トカラ列島に津波警報、北海道から沖縄の太平洋沿岸を中心に津波注意報が発表され、午前二時過ぎに起きて、下知コミュニティセンターへの避難者などがいないか周辺を見回りました。


 高知県では、南国市で避難指示が出され、香南市吉川地区では避難所が一時開設されたれたようです。

 地域の津波避難ビルでもある高知土木事務所では「震災第一配備」が、0時40分から配置されており、職員が詰められるなど県の警戒態勢が続いています。

 気象庁でも、「今回の潮位変化は地震に伴い発生する通常の津波とは異なると考えており、これが本当に津波かどうかわかっていない。ただし、大きな潮位の変化が観測されているので、防災上の観点から津波警報、注意報の仕組みを使って防災対応を呼びかけている。」というもので、「今まで私たちはこういう現象を知りません。原因はわかりませんが、潮位の変化による被害の恐れがあった。」と言われています。

 明日は、1.17阪神淡路大震災から27年目です。

 私たちの下知地域でも「1.17阪神淡路大震災追悼の集い」を青柳公園で5時46分から開催します。

 過去の災害からの教訓に学び、あらゆる自然災害への備えを確認し合いたいと思いますので、是非、ご参加下さい。

1月15日「コロナ感染急拡大に早めの備えで」

 新型コロナウイルスの感染拡大は、すさまじい勢いです。

 本県も、今月4日以降、複数の感染者が確認され、県は7日に対応ステージを「注意」に引き上げた後も、11日7人、12日12人、13日22人、14日36人と感染が急拡大しています。

 昨日は、独自の対応ステージを5段階で真ん中の「警戒」へとさらに引き上げました。

 これに合わせ、会食は「可能な範囲で規模縮小・時間短縮」とするよう要請されていますが、会食のほか、マスク着用など基本的な感染防止対策の徹底や、まん延防止等重点措置の適用地域などとの往来を極力控えるよう呼び掛けられています。

 なお、県は、高知新港客船ターミナルにPCR検査センターを設置し、明日16日までの間受け付けていますが、センター閉鎖後の17日以降は、16市町村の薬局80カ所と民間の検査機関所1カ所で、引き続き無料で検査を受けられるようにしています。

 当該の薬局で抗原検査を行い、うち9箇所の薬局と民間検査機関はPCR検査にも対応します。

 抗原検査は約30分で結果がわかり、PCRの結果は翌日以降にメールで通知されます。

 申し込みは不要ですが、免許証等本人確認ができるものが必要で、ワクチンを2回接種済みの人も受けられます。

 県は、今後、検査場所を順次拡大することとしており、最寄りの検査場所等の問い合わせは県ワクチン・検査パッケージ相談センター088-872-3450となっています。

 同センターのホームページからも確認出来ます。

1月13日「阪神淡路大震災を伝える若者たち」

 今朝の朝日新聞社会面「震災を知るということ」の特集で、「最後まで 母を助けようとした人がいた」の見出しを見て、「あっ、あの子のこと」だと思い、一気に記事を読み、改めてあの時の本を取り出して読み直しました。

 それは、「高校生、災害と向き合う-舞子高校環境防災科の10年」(岩波ジュニア新書・諏訪清二著)に、「あの震災から学んだこと」という環境防災科一期生の長尾美幸さんの手記でした。

 授業で出会ったレスキュー隊員が涙ながらに語った「1人だけ、助けることができませんでした」という病院の入院患者が、授業を受けていた長尾さんの亡くなられたお母さんだったのです。

 その「出会い」から学んだ彼女の思いが、その手記には書かれています。

 この本は、2011年に初代兵庫県立舞子高校環境防災科長の諏訪先生が書かれたもので、この本を読み、2015年11月には、学校を訪ね、授業見学もさせて頂きました。

 当時の先生のご厚意で、私に生徒たちの前で、話す機会を頂き、高知が下知が南海トラフ地震でどのような被害が想定されているかという話をさせて頂いた上で、いざ発災したときに「君たちの被害が少なくて、無事だったら高知にボランティアで支援に来て欲しいが、来てくれる人は?」と尋ねたところ、ほとんど全員が挙手してくれたことを昨日のように覚えています。

 その翌年2月議会で、本県にこそ、防災関連科の県立高校への創設が求められているのではないかとの質問をしたが、高校の次の段階で専門的に学べば良いとの残念な答弁に終わったことが悔やまれます。

 もし高知にこのような学校ができていたなら、ここで学んだ生徒たちは、平時の支え合いの社会を担う人財として、発災時には、救助・復旧の担い手として、そして復興過程でのまちづくりのリーダーとして活躍される人財として育つだろうにと思わざるをえません。

 そんなことを思いながら、改めてこれからの防災教育も考えていきたいと思います。

1月12日「日本政府は、本腰でオミクロン株対策を」

 岸田総理は昨日11日午前、今後の新型コロナ対策について基本方針を明らかにしました。

 オミクロン株の国内感染増を受け、これまでの水際対策を2月末まで継続するとした上で、対策の重点を国内に移すと述べました。

 具体的には、まん延防止等重点措置が適用されている、沖縄県、山口県、広島県のうち、特に感染拡大が著しい沖縄県から要請があれば、「ひっ迫している医療現場に自衛隊の看護師も派遣する」と表明しています。

 また、治療薬については、メルク社の経口薬を15000の医療機関と薬局に2万人分届け、ファイザー社の経口薬は「2月中できるだけ早く実用化を目指す」とし、ワクチンの3回目接種は、高齢者だけでなく、一般も前倒しし、自衛隊の大規模接種会場も再開するとのことです。

 12歳以下の子どもについても、「希望者に対してできるだけ早くワクチン接種を開始する」と表明しています。

 一方で、感染拡大の要因とされる在日米軍については、「米国との間では先般、必要不可欠な場合以外の外出を認めないなど、在日米軍の感染拡大防止措置の徹底について共同発表を行い、在日米軍の駐留に関する保健衛生上の課題に関し、日米地位協定にもとづく日米合同委員会において、日米間でしっかり議論していく」と説明しています。

 しかし、現在の日米地位協定を見直すつもりがない中で、これらの合意が、どれほど実効力を持つものであるかは、疑わしい限りです。

 そのような中で、第6波は、全国に拡大し、本県も年明けからオミクロン株による市中感染例を伴って新規感染拡大が確認されており、「感染症対応の目安」におけるステージが1月7日から注意(黄)に引き上げられました。

 県民の皆さんへの知事からのメッセージはこちらから、ご覧になることができますが、大変感染力の強いオミクロン株の市中感染が始まっていますので、今まで以上に、マスクの着用、3密の回避等の基本的な感染防止対策を徹底しあっていきたいものです。

1月10日「地球異変と向き合う若者の視点・地域の復興課題」

 例年なら、この時期母校の関西学院大学キャンパスに足を運び、参加している関西学院大学災害復興制度研究所の2022年復興・減災フォーラムでしたが、今年はオンライン参加で学ばせて頂きました。

 今年のテーマは「地球異変と私たちの未来」で、初日は全国被災地交流集会「円卓会議」では「地球異変に立ち向かう~若者の挑戦・復興への課題」をテーマとし、第一部はボランティアとしてつながる若者らの声を聴き、第二部では過去の被災地の今と現在の被災地をつなぐという構成になっていました。

 開会にあたって、講師の写真撮影や講演内容をWeb上で公開をしないようにとの注意がありましたので、開催にあたってのチラシからの抜粋などでお知らせしたいと思います。

 多分、1.17前後には朝日新聞に詳報があると思いますので、その際に改めて報告したいと思います。

 初日の「円卓会議」第一部の「地球異変に立ち向かう~若者の挑戦・復興への課題」には、次の方々が参加され、大学生や高校生が、被災現地で災害ボランティアとして頑張ったり、コロナ禍で被災地へ行けなくても遠隔で被災地を想い足元をみつめる姿勢にうたれました。

■被災地で支える
  山北 翔大(熊本学園大学社福災害学生ボランティアグループ代表)  
  林 智子(被災地支援チームOKBASE/佐賀県神埼市)
  外屋敷 優花、関 美慶(CDSTおれんじぴーす/熊本県玉名市) 
  松村 光河、酒井 奏恵、和久田 虹花(秀岳館高校/熊本県八代市) 

■遠隔で被災地を想う・足元をみつめる
  植田 隆誠、銭谷 早紀(関西学院大学)  
  堀田 ちひろ(神戸大学震災救援隊) 
  山口 伊吹、西井 優空、京本 真凜(西宮今津高校ING部) 

■コメント
  宮本 匠(兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科准教授) 

 「コロナ禍だからできないことはない」との姿勢で、一歩踏み出している若者の頑張りに励まされます。

[第二部] 豪雨災害からの支えあいと復興
  乾 耕輔(奈良県十津川村施設課長) 
  鈴木 隆太(一般社団法人おもやい代表理事/佐賀県武雄市)  
  岩崎 哲秀(熊本県球磨村ふるさと再生の集い事務局) 
  大迫 雅俊(NPO法人SKY協働センター代表/広島県坂町) 
  余田 明美(あじさいDREAMクラブ/兵庫県丹波市) 
  今井 頼子(丹波復興女性プロジェクト会ぽんぽ好/兵庫県丹波市) 
  矢野 正広(認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク/栃木県宇都宮市)

■コメント
  室崎 益輝(兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科長・教授) 
  山中 茂樹(関西学院大学災害復興制度研究所顧問) 
  宮原 浩二郎(関西学院大学災害復興制度研究所所長) 
  山 泰幸(関西学院大学災害復興制度研究所副所長) 

[第三部] 全体討論会
  司会 斉藤 容子(関西学院大学災害復興制度研究所主任研究員・准教授)

 二日目のシンポジウムでは「地球異変に立ち向かう~社会再生と人間復興にむけて」をテーマとして、次の講演とパネル討論「水害から一人一人の復興を可能にする制度づくりへ向けて」が開催されました。

 特別講演「Z世代が思う地球の今」露木 志奈(環境活動家)

 基調講演「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候」
        原田 憲一(前至誠館大学学長、前比較文明学会会長)

 パネル討論「水害から一人一人の復興を可能にする制度づくりへ向けて」は、金子 由芳(神戸大学社会システムイノベーションセンター教授)先生をコーディネーターに4人のパネリストが、流域治水の課題や復興に向けての合意形成とスピードアップの折り合いの課題などについて語られました。

《パネリスト》
 高林 秀明(熊本学園大学社会福祉学部教授)
 小松 政(佐賀県武雄市長)
 津久井 進(弁護士)
 斉藤 容子(関西学院大学災害復興制度研究所主任研究員・准教授)

 平時の取り組み、そしてZ世代の視点や動機をどう取り入れていくのかなど、二日間とも非常に有意義な内容でした。

1月7日「不当なコロナ差別をゆるさず」

 昨年、大阪の(一社)部落解放・人権研究所発行の啓発誌月刊『ヒューマンライツ』編集部から原稿のご依頼を受けていました。

 この月刊『ヒューマンライツ』では一昨年より、新型コロナウイルス感染症にかかわる人権問題について発信されています。

 そして、今年の1月号ではコロナに関する人権課題、ワクチン接種にかかわる差別問題を中心に考えたいとのことで、編集されている中、ワクチン「未接種者への差別」の禁止が明示され、教育啓発、相談体制の整備についても明示されていることなどから、本県の「高知県新型コロナウイルス感染症に関する条例」に着目頂き、原稿依頼がありました。

 しかも、議員提案の条例案の策定過程における、パブリックコメントから伝わる切実な声をどのようにくみ取っていくかなど、条例案の検討から成立に至るまでの経緯についても報告頂きたいとの要請で、十分ではありませんが、書かせて頂きました。

 拙文ですが、機会があれば、ご一読下さい。

本県の相談窓口 
【人権に関すること】
高知県子ども・福祉政策部人権・男女共同参画課 TEL:088-823-9804

【心のケアに関すること】
(公財)高知県人権啓発センター TEL:088-821-4681
高知県立精神保健福祉センター TEL:088-821-4966

1月6日「政府は、米軍基地からの『コロナ染み出し』を黙認するな」

 昨年暮れ12月26日のこの欄で「米軍クラスター発生させないためにも基地の水際対策も」と題して、米軍基地でのクラスター発生に対して、ワクチン接種の進展などを理由に21年9月以降は出国時にPCR検査をしていなかったり、政府も、「日本の措置とは整合的とは言えない」ことが明らかになったことを指摘し、コロナ禍で繰り返されてきた、アメリカ軍の検疫と感染防止のずさんな運用に対する岸田総理の怒りが、本当に改善につながるのか、注視していきたいと書かせて頂きました。

 しかし、この状況は年が明けてもとどまることがありません。

 沖縄県では、年明け3日には130人、4日に225人、5日に623人と、ここにきて2倍、3倍と加速度的に増え続けています。

 キャンプハンセンでの感染者は12月15日以降、計515人に上るほか、感染は他の基地にも飛び火し、1月5日までにキャンプ瑞慶覧で97人、嘉手納基地で87人の感染者が確認されています。

 そして、沖縄県の米軍基地にとどまらず、山口県の岩国基地でも同様の形で、5日、過去最多となる182人の感染が確認され、21年末以降の米軍関係者の感染者数は計422人にのぼっています。

沖縄県側はオミクロン株に感染しているかどうかを調べるゲノム解析の協力を米軍に申し出たのですが、「個人情報」を理由に拒まれたといいます。

 玉城デニー知事の言葉を借りれば、「オミクロン株の感染拡大は米軍からの『染み出し』が大きな要因」と指摘せざるを得ないことは、明かです。

 米軍関係者は日米地位協定に基づき、日本側の検疫対象外となっているが、日本の水際対策に近い「整合的」な措置を取ることを確認していたにもかかわらず、実態は大きくかけはなれていることから、知事は「日米両政府は、強い危機意識を持って頂きたい」と語り、協定の抜本的な見直しの必要性も訴えられています。

 沖縄県では「まん延防止等重点措置」の適用申請が検討されているが、同時に政府は真剣に、早急に米軍基地からの「染み出し」への対策を講じるべきではないでしょうか。

1月5日「高齢者を交通事故被害者・加害者にもしないために」

 1月7日から年始の交通安全運動が始まるが、それを前にして昨年の交通事故死者数などのマスコミ報道がされています。

 本県は、2021年の県内の交通事故死者数が前年比9人減の25人で、統計が残る1952年以降では最少だったものの、事故死者に占める65歳以上の高齢者(25人中21人)の割合は84.0%で、全国(平均57.7%)で最も高くなっています。

 県内の交通事故死者数が25人で、統計が残る1952年以降では最少だったものの、人口10万人当たりの死者数は3.58人で、全国平均(2.09人)の約1.5倍で、全国で5番目に高い水準となっています。

 全国で最多が徳島が4.45人で、ワースト3位が香川、5位が高知と四国の交通安全状況の低迷ぶりが顕著になっています。

 人身事故の件数は16年連続で減少し、1046件(前年比217件減)で負傷者は1142人(同240人減)と、件数と負傷者の減少率はいずれも全国1位とのことですが、街頭で交通安全指導に立っているとそのようなことが実感できない毎日です。

 とにかく、幹線道路からの抜け道を幹線道路と同じぐらいのスピードで駆け抜ける自動車の多い中で、今年も心配されます。

 県警交通部は「コロナ下で全体の交通量が減ったことや、1月の死亡事故6件を受けて街頭活動を強化したことなどが奏功した」と分析する一方で、「人口比の事故死者の水準は高い。高齢者が被害者にも加害者にもならないよう、街頭活動の強化を中心にさらに事故を減らしていきたい」としているが、高齢者や児童などいわゆる交通弱者の方に寄り添う車やバイク、自転車の運転に気をつけて頂きたいものです。

1月3日「マンションに住まうということ」

 高知新聞で「高知(ここ)に住まう 第1部 県都マンション熱」の連載が始まり、興味深く読ませて頂いています。

 そんな中で、改めて岩波新書「生き延びるマンション-<二つの老い>をこえて」山岡淳一郎著をとりだしているところです。

 この本の前書きには「大勢が一つ屋根の下で暮らすマンションは、「私」の自由と、「共同体」の役務を少し重ねあわせれば、予想以上の効果が発揮され、「楽園」に変わる潜在力を秘めています。実際に管理組合が目覚めて、「楽園」に変わった高経年マンションはあちこちにあります。しかしながら、「私」と「共同体」のズレを顧みず、無関心を「仕方ない」と放置すればスラム化が始まります。」ということが、記されています。

 「いずれにしても、マンションが「無関心」のベールを少しずつ剥ぎ取り二つの老いをのりこえて生き延びるには「私」と「共同体」の折り合いをつけなくてはなりません。目前の課題を把握し、具体的に対処するとともに矛盾を生む住宅政策や社会的、歴史的な構造を複眼的に捉えて先を読む必要がある。」とも書かれています。

私の住むマンションも、建設から33年経ち、この<二つの老い>と向きあわざるを得ない状況の中で、管理組合だけでなく、防災会の取り組みの中で、多様な視点から「無関心」の克服に努めています。

 この記事では、新たに建設されているマンションを取り上げた記事なので、「建物の老朽化」は課題にならなくても、そこに入居される「住民の高齢化」というもうひとつの「老い」の課題とは、早晩向き合わなければならないのではないかと思われます。

 特に高知では、南海トラフ地震と言う巨大災害が待ち受けている中で、平時からのマンションのコミュニティーが、災害にも強いマンションということになるということを問われてくると思います。

 そんなことを思いながら、昨日から始まった高知新聞の連載を注視していきたいと思います。

 そして、そこに浮かび上がる課題等について具体的に解消していくための取り組みを住民自身が考えていくことが大切になってくるのではないかと思います。

1月1日「憲法施行75年を緊急事態条項改憲元年としないために」

 新しい年の元旦は、穏やかな天気で明けました。

 しかし、2年間続いたコロナ禍は、年末に拡大し始めたオミクロン株の新型コロナウィルス感染症拡大が、年末年始の賑わいと移動によって第6波となるのではないかとの懸念が強まっています。

 そのような中で、岸田首相は2022年の年頭所感の中で、憲法改正を「本年の大きなテーマ」に挙げ、「国会での論戦を深め、国民的な議論を喚起していく」と、憲法改正に向けた議論を加速させる姿勢を示しました。

 まさに、日本国憲法の施行75年を迎える今年、参院選も見据えた上での発言と思われるが、この発言に、国民は改めて目を覚まさなければなりません。

 茂木幹事長は、衆院選後の11月12日に、読売新聞のインタビューに答えて「新型コロナウイルス禍を考えると、緊急事態に対する切迫感は高まっている」と、自民党改憲4項目のうち、「緊急事態条項」の創設が優先だとする方針を打ち出しました。

 改正国民投票法は、現状ではCM規制を欠いたままであり、この状況で改憲発議がされれば、自民党の豊富な資金力で改憲CMが連日流され、「感染症対策のために緊急事態条項が必要!」、「巨大地震が発生したときには緊急事態条項が必要!」、「国民の皆様の命と暮らしを守るために緊急事態条項の創設を!」といった煽り文句が繰り返され、一億総洗脳というべき事態が引き起こされるのではないかと考えられます。

 緊急事態条項改憲阻止を呼びかけられている永井幸寿弁護士は、コロナ対策も現行法で十分対処できたのに、政府は「できなかった」のではなく、「しなかった」だけだと指摘されています。

 また、個別の事象に対して個別に法的な対処をするもので、権力が濫用される危険が少ないが、憲法を改正して恒久的に設ける緊急事態条項の場合は、最も重大な事態、つまり戦争に合わせて制度設計されるため、権力が内閣に集中され、権力が濫用され、人権が侵害される危険性が極めて高いということも、指摘されています。

 憲法施行75年の本年が、「緊急事態条項改憲元年」とならないよう私たちは、問題点を明らかにし続けなければなりません。

 その意味でも、この一年は、正念場であることを肝に銘じた闘いに取り組まなければなりません。


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