2007年の今日この頃                               トップページへ

今年1年間、いろいろと感じたこと実践してきたことの報告などを書き綴ってきました。おつきあい頂きありがとうございました。
   

12/31「少数の声だからこそ大切に」

 「今日この頃」の更新も今年最後になりました。この1年間の「今日この頃」に書き続けてきた文字数は約18万字。原稿用紙にすると450枚ということになります。振り返ってみるとよく書いたもんだと思います。抜粋したそれぞれのタイトルをここに並べてみると、この一年間私が関心を持った課題や県民に伝えたかったことが蘇ってきます。4年間の審判を受けた県議選挙は、私にとって厳しい闘いではありましたが、多くの皆さんの励ましに支えられての再選は、今まで以上に頑張らねばとの力を与えて頂きました。
 この一年を振り返ってみると、自公政権のもとで続いた構造改革路線によってもたらされた「格差」という弊害は、有権者の怒りをかったものの、まだまだその本質を見抜くまでに至っていないことで、さまざまな「偽」が横行したり、国民がすみに追いやられた政治がまかりとおっているのです。
 県内においても、ボンバル機胴体着陸に代表された安全への偽、医療センター汚職や闇融資における実刑確定における行政を舞台にした偽など県民の不信を招くこともいくつかありました。しかし、その都度、県民の意思も反映されながら、おかしいことはおかしいとの意思表示もされてきました。
 これからも、時として少数の声に終わるかもしれませんが、少数の声だからこそ大事にしながら頑張っていきたいものだと肝に銘じて、本年最後の「今日この頃」にしたいと思います。
「今日この頃」のタイトルバック(抜粋)
1/5「ロストジェネレーションの本質は」
1/7「消防団員にご苦労さま」
1/10「河川再生への願い」
1/15「東洋町長は町民・県民を欺いていたのか」
1/16「医療センターの経営改善に向けて」
1/17「語り継ぎ、さらなる教訓を」
1/19「駅前複合施設化構想にバックギア」
1/24「百条調査委証人尋問へ」
1/25「地方の格差を跳ね返す豊ノ島」
1/26「アウトソーシングで失われる雇用とサービス」
1/27「東洋町長に町長の資格なし」
1/29「防災関係二題」
1/30「8年連続の前年度比マイナス予算案」
1/31「東京判決は残留孤児に対する棄民判決そのもの」
2/4「DVも戦争も優越性と所有関係を維持するための行為」
2/5「DV支援に行政と民間の連携を」
2/6「中国残留孤児国賠訴訟は人権を取り戻す闘い」
2/7「頑なな東洋町長の背景に何かあるのでは」
2/8「県は雇用対策に全力を」
2/11「東北アジアの非核地帯構想を」
2/14「高知医療センターのより一層の充実を」
2/16「来年度予算も192億円の財源不足」
2/18「3年間で県政報告会を20回開催」
2/20「環食同源をキーワードに高知発の産業興しを」
2/21「東洋町への文献調査は開始すべきではない」
2/23「知事の思い入れは現場の気持ちも汲んで」
2/24「映画・六ヶ所村ラプソディーは見応えがある」
2/25「災害救助犬の出動協定締結へ」
3/6「東洋町の文献調査を開始させない」
3/11「自主防訓練で共助の一歩」
3/14「安全・品質管理は最優先」
3/15「これでいいのか指定管理者制度」
3/28「核廃施設の文献調査が認可へ」
4/13「国民投票法の与党案が強行可決」
4/18「テロ・暴力による言論封じは許さない」
4/23「核廃撤回に向けホット一息」
4/25「甘利経産相の発言は許せない」
4/26「不当判決続く残留孤児国賠訴訟」
4/27「消防広域化は現場の消防力の充実のため」
5/2「メーデーで固める労働者の団結」
5/3「憲法施行60周年に聞く」
5/6「成果主義の弊害に気づく時」
5/10「議会改革は速やかに」
5/13「憲法は日本、世界の宝」
5/16「表に出せないミッションて?」
5/18「いよいよ高知地裁判決へ」
5/23「人権教育で基礎学力の向上」
5/24「費用弁償の見直しへ、まず一歩」
5/25「人は社会の中で、人様たちの中で大人になる」
5/26「高層難民にならないために」
5/27「脳卒中は予防できる」
5/29「閣僚をも自殺に追いやる冷酷安倍政権」
5/31「宙に浮いた年金も強行採決の安倍政権」
6/2「政務調査費収支報告の公表」
6/3「雨の中の総合防災訓練」
6/6「8日の議会運営委員会で政務調査費・費用弁償についての議論第一ラウンド」
6/7「訪問介護大手のコムソンが指定打ち切り」
6/8「コムソンの処分逃れは許さない」
6/9「政務調査費領収書見たければ会派控室に来いとは私は言えない」
6/10「中国残留孤児国賠訴訟の勝利に向けて決起」
6/15「医療センターの増収策についての検証も」
6/15「裁判官の勇気が欲しかった」
6/17「克服すべき課題を明確に」
6/18「6定例会開会、費用弁償を供託へ」
6/19「費用弁償を供託しました」
6/20「知事支持率4割切る」
6/22「警察の言い訳は聞き飽きた」
6/23「できるだけ早く見直したい費用弁償」
6/26「法律に時効はあっても私たちには時効はない」
6/27「大規模事業は慎重に」
6/28「女子大池キャンパス造成予算削除修正案委員会可決」
6/29「女子大池キャンパス造成予算削除修正案採決微妙」
6/30「女子大池キャンパス造成予算削除修正案本会議でも可決」
7/3「女子大改革の迷走に拍車かける財政状況」
7/4「市議会が政務調査費の透明性で一歩前へ」
7/5「憲法25条を暮らしに生かすべき」
7/8「廬溝橋事件から70年」
7/9「残留孤児苦渋の判断」
7/10「なぜ謝罪ではなくねぎらいなのか」
7/12「公民協働とはを考える」
7/13「メガシティーよりコンパクトシティーが災害認知社会として機能する」
7/18「原発震災への警告、費用弁償先月分を供託」
7/20「日に日に強まる原発震災への危機」
7/21「国保料の引き上げの裏に」
7/22「下知地区津波防災検討委員会でまち歩き」
7/24「格差社会で働くということ」
7/25「年金と健康保険は別物」
7/26「旧基準の木造住宅の耐震改修が急がれます」
7/29「アルコール依存症の早期発見・早期治療的介入が飲酒運転の防止に」
7/30「自覚のない続投安倍に国民の怒りは増幅されるだろう」
8/1「橋本知事不出馬表明」
8/2「知事が政治家として最初で最後の仕事ではなかったの」
8/4「意中の人探しで暑い夏」
8/6「少子化対策・子育て支援の集中議論始まる」
8/7「南海地震対策の条例化に意見反映を」
8/10「知事退職金どんだけー」
8/14「シオマネキを見送って」
8/15「62回目の敗戦記念日」
8/17「40.9度に考える」
8/18「県民によるマニフェスト大会」
8/22「政務調査費の透明化、費用弁償の見直しは県民目線で」
8/25「自立する自治体と議会の重要性」
8/27「偽装請負の蔓延」
8/28「改造すべきは自公政治」
8/31「いつになったら安心・安全のお産が確保されるか」
9/2「消せない記憶」
9/3「幅広い特別委員会の課題に積極的な議論を」
9/8「意中の人は県民の求める人か」
9/9「関心事は意中の人だけではない」
9/11「女子大の池移転統合には県民の厳しい目」
9/12「女子大関連事業で際だつ力の入れよう」
9/13「前代未聞の辞任劇」
9/16「瀬戸山元院長が収賄容疑」
9/17「贈る側と受け取る側の利害の一致の核心に迫れ」
9/18「瀬戸山さん、高知をなめたらいかんぜよ」
9/19「医療センターは瀬戸山さんの私物ではない」
9/21「女子大池移転議論の難しさ」
9/23「どこまで伸びる贈収賄事件?」
9/24「下知は残された時間に備えるしかない」
9/27「女子大移転統合は一枚岩ではない」
9/30「沖縄集団自決の歴史を歪曲させてはならない」
10/2「知事の公約の検証は退任後か」
10/3「急に光明がさした将来の県財政?」
10/4「女子大問題、まだ不安です」
10/5「女子大関連修正案提出も少数否決」
10/7「家具転倒防止への一歩」
10/8「『共産党と緑心会』会派も女子大関連予算反対へ」
10/9「無理強いは反発と混乱を招くだけ」
10/10「女子大池移転統合整備予算は削除修正案が可決」
10/13「医療センター前院長収賄事件の事実解明を」
10/14「設計変更のスキームの範囲内か枠外か」
10/16「パワハラによる自殺は労災」
10/18「清渓川に学ぶ」
10/20「愛媛県警の隠された真実を聞こう」
10/21「警察官だけは法を曲げてはならない」
10/22「似て非なる病態に正しい対応を」
10/23「医療センターとPFI」
10/24「アウトソーシングの透明性も必要」
10/25「学力調査結果の評価は?」
10/28「地域ぐるみのとりくみでコミュニティ再構築を」
10/29「真実は一つ」
10/30「警察の説明は俄に信じがたい」
10/31「白バイ衝突事故控訴審は一審支持で即日上告」
11/2「公約総括と決算」
11/5「県・国の政局に有権者の関心は」
11/6「正直に対話と実行をすすめて頂きたいものです」
11/7「橋本県政4期目は多選の弊害」
11/8「今、警察の姿勢が問われている」
11/9「ジェンダーギャップ指数と少子化対策・子育て支援特別委員会」
11/11「自殺対策は喫緊の課題」
11/12「権力がムキになるとき」
11/13「自殺対策のキーワードはやさしさとつながり」
11/16「愛媛の白バイ事故」
11/18「難病故の少ない声の反映を」
11/19「窓ガラス飛散防止フィルム貼りのリーダーづくりへ」
11/21「マンションの耐震診断は」
11/22「また偽装ですか」
11/23「労働の正当な評価とは」
11/25「制度が作り出す貧困」
11/26「低投票率を真摯に受け止め」
11/27「南海地震への備えと復興」
11/29「中国残留邦人の改正支援法が成立」
11/30「相変わらずの県警体質」
12/1「医療センター企業団議会議員協議会でSPCの説明責任が果たされるか」
12/2「赤貧洗うがごとき」
12/4「知事後援会どうなってんの」
12/6「交通事故の二次被害は構造的問題」
12/7「病院PFI手法の疑問の解明も」
12/8「高知医療ピーエフアイの組織的関与はないのか。」
12/9「開戦の日の翌日に観た『ヒロシマナガサキ』」
12/11「助産師養成継続へ条例議案提出へ」
12/14「PFIの組織的関与は否定されるのか」
12/16「女子大改革に県民の意見を」
12/17「窓ガラス飛散防止フィルム貼りに悪戦苦闘」
12/19「安心して子どもを産みたいと願う女性と寄り添う助産師養成は」
12/21「元に戻らない施策は慎重の上にも慎重に」
12/23「ボンバル社の挑戦に県民怒る」
12/24「ものづくりからアートへ」
12/25「議事録は一部を除いて抹消へ」
12/26「医療センター贈収賄事件にやっぱり組織的関与か?」
12/29「県民世論調査に耳を傾けて」

12/30「高知でも白バイとスクールバスの衝突事故について知る努力を」

  昨日触れた県民世論調査について、高知新聞では「高知県の情報公開や情報提供に対する県民の関心度は七割以上に上る一方、その満足度は二割程度」と一面で報じていました。関心度に対して満足度が低いと言うことは、関心のある情報を得たいと思っても、実際となるとその情報が得られないことなどが満足を得られないことの原因となっているのではないでしょうか。県政の面では執行部が情報を提供するとともに、私たち議員の側も提供していく役割を果たさなければならないと思います。特に、執行部がその提供を渋る場合に果たす我々の役割は今まで以上に求められてくると思います。
  この間、議会でも取り上げようとして頓挫させられている「白バイとスクールバスの衝突事故」については、県民の皆さんの知る機会として、来年1月24日に開催される講演会の案内をさせて頂きます。是非、交通事故鑑定人の報告に耳を傾けこの事故の真相を知る努力をしてみようではありませんか。県内では、あまりにも知られていないこの事故を冬休みで帰ってきた大学生の息子から「この事故どうなっちゅうが。ネットを見ゆう周りの学生は知っちゅうで。」と聞かれたとき、県外での関心度合いの高さを改めて知らされたところです。

08年1月24日(木)18時開場18時30分開演  県民文化ホール(グリーン)

交通事故鑑定人石川和夫氏講演会「交通事故鑑定人による事実と解析」

12/29「県民世論調査に耳を傾けて」

  事務所で、年末の整理整頓、新聞切り抜きなどに追われています。今朝の新聞、県民世論調査の結果の一部が載っていますが、本当に一部です。私も、昨日県のホームページからプリントアウトしようと思いましたが、全部で246ページとなるととても無理だと思い、県政情報課から総務委員と言うことで、報告集を一冊頂きました。分析も多岐にわたっていますので、読みこなすには時間がかかりそうです。でも、例えば「道路整備の必要性」にどについても優先して進めるべきと考えている人が50%に及ぶとなっていますが、詳しく見てみると、「道路整備にあたって特にどのようなことが必要なのか」という視点でみると「災害を防ぐため」とか「歩道や自歩道の整備」「今ある道路の維持管理」とあって、次に「渋滞解消のため」が続き、「高速道路の整備」は7番目となっていることなども分かってきますので、時間をかけて読みこなさなければと思います。しかし、正月中に読まなければならない資料はたまっているし、「県政かわら版」の原稿は作らなければならないし・・・・・・・。いずれにしても、この結果、今後の県政推進のための参考として生かされなければ意味がありません。

12/28「私たちの思いは具体化せず」

  昨日で定例会は閉会しました。今定例会には、議員提案での「高知県立総合看護専門学校の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の一部を改正する条例」議案と、平成19年度高知県一般会計補正予算案に対する一部修正案を提出し、議論をしていただきましたが、結果的には少数否決ということになりました。助産学科の存続については、同じ会派の大石宗議員が賛成討論をしてくださり、アウトソーシング関連予算の修正案については私が提案理由の説明をさせて頂きました。
  いずれも少数否決と残念な結果にはなりましたが、「気持ちは同じ」(だったら賛成してくれよと言いたくなりますが)という同僚議員からのねぎらいもあるなど、課題を提起した成果は一定あったのだと思います。これら二つの課題とも今後の注視すべき課題だと思っていますので、これで終わりにすることなく取り組んでいきたいと思います。
  決議では「高知医療センターの経営改善を求める決議」「事故修理機の運航に関する決議」を全会一致で採択するなど今後の課題に議会として全力で取り組んでいくことが求められています。
  私たち県民クラブでは、尾ア県政においても是々非々の姿勢でのぞみ、知事の言う「理屈の対話」で県民のみなさんに見える形の議会にしていきたいと思います。定例会報告は、年末年始にとりまとめて、後日アップしたいと思います。
  多少の疲労感はありますが、私の気持ちは、来年2月22日開会の2月定例会に向かっています。質問戦初日(29日)の登壇に向けて、県民の皆さんとの意見交換を重ねながら、来年度予算などに関する質問を準備していきたいと思います。また、機会があればどんどん意見をお寄せ下さい。
  行政機関は、今日で仕事納めですが、私のホームページには納めがありません。可能な限り年末年始も更新していくつもりです、足繁くお立ち寄りいただければ幸いです。

12/27「いよいよ定例会閉会日です」

  12月定例会もいよいよ閉会日です。昨日もいろんなことがありました。議員提案条例への励ましや修正案への励まし、白バイとスクールバス衝突事件を委員会で取り上げたことに対する激励や事故後現場検証中に通りかかった方からの警察側の人数などの異常さの訴え。とにかく、現場の声が励ましになります。今日も最後まで頑張ります。
  11月分の費用弁償が支給されましたので、先日供託してきました。4月からの供託金額の合計が225,000円となりました。

12/26「医療センター贈収賄事件にやっぱり組織的関与か?」

  松田被告に続いて、昨日は、医療センター贈収賄事件における元オリックス不動産社員矢倉詔喬の初公判があり、傍聴してきました。松田被告同様即日結審で、検察側は懲役一年二ヶ月を求刑し、来年1月24日判決が言い渡されることとなりました。
 今朝の高知新聞に、判決以上に、驚くべき報道がされています。それは、先の議員協議会で西名社長が松田容疑者が元役員に報告したとされるのは深沢元副社長ではないかとの追及などにも、松田・矢倉以外は起訴されていないことからもそのような事実はないと否定していたが、「深沢への報告」を矢倉も取材に対して認めたと言うことです。
 前回、松田被告は新聞取材には「上司への報告」を認めながら、組織的関与を否定するが如く「上司への報告」を否定する証言をしていたものを、法廷ではないとは言え、これほどすんなり認めるとは。やはり、深沢元副社長に対する事情聴取は必要になってくると思われます。
 それと、今回矢倉被告の証言を聞いていた感じたのは、このようなことが民間の感覚では慣習の範囲であるということなのだと言うことです。「民民ではいろいろな指示・指摘に対してお礼をすることはあった」ということから「民間会社の慣習がそのまま出た」と述べていたことに、茶飯事のことだと受け止めざるを得ません。さらに、最後に裁判官の求めに応じて述べたことは「関係担当者、関係業者に多大な迷惑をかけた」との言葉に、松田被告と違って、「県民・市民」への謝罪がないところに、被告の凄さを見たような気がしました。

12/25「議事録は一部を除いて抹消へ」

  今日は委員長取りまとめを行うため、各常任委員会が開催されます。先日の総務委員会で質問をした「白バイとスクールバスの衝突事故」関係が、議事録からも抹消されるのかと心配して頂くメールが届いています。残念ながら、直接事件に関する部分は削除するようにとの話になっています。私は、どれだけ議事録に残せるのか頑張ってみたいのですが、いずれにしても委員会の議事録ができあがるのは随分先になりますので、私なりの少し詳しい報告を取りまとめることができたら、アップしたいと思います。閉会日に向けて、議員提案条例や修正案提案の作業などに時間がかかるため、数日お待ち頂きたいと思います。しかし、あのときの警察幹部のみなさんの私に対する突き刺すような目は、忘れることができません。

12/24「ものづくりからアートへ」


  昨日は、時間を見つけて県立美術館で開催されている「高知県立竜宮城−高知の造形文化展」を観てきました。以前にも、書きましたようにの作品も展示されていました。サンダーバードとブルー・アロー。今回はオリジナルキャラクターのブルーアローが中心らしくパンフレットで紹介して頂いているのもブルー・アローでした。私には、どうしてもサンダーバードの方が馴染みがあるので、サンダーバード作品を多くの人に見て頂きたい気がしたのですが。
  それにしても、高知の造形文化は漫画文化に負けないものとしてこれから育って頂きたいと思いました。この企画を2年前から準備してきた松本学芸員の追跡ドキュメンタリー「高知県立竜宮城ができるまで」との講演もあり、興味深く聞かせて頂きました。この展示品に共通しているのは、「手づくり」であり、ものづくりは美術の原点でもあるというところに、氏の構想の発端があったようです。この企画を「できる」と確信したのは、土佐清水のサンゴ博物館で出会った珊瑚の虎、珊瑚の名古屋城(写真中央)だったとのことです。この「アナザーストーリー」が今日で終わりというのはもったいないと思います。もう少し、入館者にアピールして多くの方に聞いて頂きたいものだと思いました。(なお、全ての展示品は写真撮影可能です)
  冬休み、子ども連れの鑑賞者で賑わうことを期待しています。1月13日の手作り超細密ロボット「鬼丸」のパフォーマンスなどは子どもさん大喜びですよ。この「鬼丸」、高知のアシモとしてもっとアピールしてもよいのでは。

12/23「ボンバル社の挑戦に県民怒る」

  雨上がりの事務所前の青柳公園の朝です。なんとなくすがすがしい感じがします。一方、すがすがしくないことも毎日いろいろとあって、気持ちは平穏になれないのです。
  その一つ。「感情を逆なでする」ということは、こういうことを言うのでしょう。今年三月の企画建設委員会の最中に一方が入ったボンバルディア機の高知空港胴体着陸事故。あれから9ヶ月新しい年を迎えようとする矢先に同事故機を、全日空が来年一月から伊丹発高知行きに路線復帰させるという発表に、多くの県民は怒ったのです。何という「お年玉」かということで、県や県議会として強い反発を示し、知事自らも全日空へと乗り込んでとりあえず一件落着。しかし、真剣に反省していなかったら、また、繰り返すこともあり得る。県議会としては、今後このことを許さないための意思を決議することとしています。
あんまり高知県民をなめたらいかんぜよ。

12/22「なげたらあかん!最後まで頑張ろう」

  昨日、各委員会の採決がありました。私たちの会派が提出した試験研究機関のアウトソーシング債務負担行為予算の修正案も、11人の議員が共同で提出した高知県立総合看護専門学校の助産学科の廃止を平成27年度末まで延期しようとする条例案もそれぞれの委員会で少数否決となりました。しかし、閉会日の本会議採決まで取り組みは続けたいと思います。助産学科存続条例の否決の報を聞かれた方からは、「知事や議員は県民との対話より県庁幹部職員との対話が大事なのでしょうか」との声が届けられています。
  また、総務委員会ではこの間取り上げてきました「白バイとスクールバスの衝突事故」について、警察本部に質問をしましたが、途中委員会審査になじまないと中断させられてしまいました。私自身は、係争中であれ、一交通事故のことであれ県民が疑問に思っても、聞けないことを代わって議員が質疑をすることは何ら問題がないと思いますが、多勢に無勢でした。しかし、私の方があえて、一般論で聞こうとしているのに、「副委員長は判決文を読んでいるのか」と交通部長の方が判決文の中身に触れようとしてくるなど、相当感情的になっているなと感じました。これは執行部が、「議員は資料・議案を読んでから質問しているのか」と開き直っているようなもので、普通執行部が質問議員にこんな切り返しをしたら、大抵の議員は許さんはずですがね。今後も、県民の疑問に応える議会でなければならないと思います。
  そんなこんなで、疲れ果てた一週間でした。しかし、県議会に自転車で向かう途中全く知らない人から、「やっぱり自転車でお出かけですか。交通費は受け取ってないんですよね。頑張ってください。」との声をかけられたことなどが励みになっています。

12/21「元に戻らない施策は慎重の上にも慎重に」

 11人の議員が共同で提出した「高知県立総合看護専門学校の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の一部を改正する条例」議案について、文化厚生委員会に出席して、提出者を代表しての提案理由を説明し、審査を行いましたが、委員の理解を得るところまでに至っていません。
 この条例は、県内における助産師の安定的な養成及び確保を図るため、高知県立総合看護専門学校の助産学科の廃止を平成27年度末まで延期しようとするものなのですが、条例に反対する委員の「一旦決めた条例」「総合看護学校の廃止は既定路線」との前提が残念ながら覆せなかったように思います。
 しかし、議会として決定の前提条件が違ったら、議論をし直すことに何らの問題はないと思います。まして、今、お産を巡る状況がこれほど危機的なときに執行部の「確保に全力をあげる」という口約束だけで、県民への責任を果たせるのか。私は、納得できません。これからこどもを出産しようとしているお母さんたちが求めているのは、単に学歴のある助産師さんではなく、実力のある助産師さんだと思います。
 今、産業経済委員会で議論している試験研究機関のアウトソーシングも、知事は問題があれば元に戻すといっていますが、その時には元に戻る人材はいなくなっているのです。総合看護専門学校助産学科も廃止したら元には戻りません。アウトソーシング予算には修正案を、助産師確保には条例で閉会日まで頑張ります。
  今日も総務委員会で、警察本部、議会事務局、人事委員会について審査を行いますが、昨日継続審査となっている危機管理部の県有財産の取得に関する入札のあり方について再度報告を求めることとなっています。

12/20「いよいよ委員会審査へ」

今日から委員会審査です。私は総務委員会の所属ですが、議員提出条例案の審査のため文化厚生委員会へ委員外委員として出席し、提案説明をした上で、質疑を受けることとなります。執行部とは助産師養成と定着のための手法に違いがあるわけですが、助産師の役割と必要性は共通の認識のはずです。同僚議員のみなさんに理解していただけるよう頑張ります。他にも、産業経済委員会に付託されている試験研究機関のアウトソーシングの債務負担行為にも大きな問題があり、審査をふまえ、場合によっては修正案の提出も視野に置いています。また、自ら所属する総務委員会でも質問しなければならないことはたくさんあります。身体はいくつあっても足りません。

12/19「安心して子どもを産みたいと願う女性と寄り添う助産師養成は」

  昨日の質問戦において、私たちが提出している県立総合看護専門学校助産学科を二十七年度まで存続させる条例改正案に課題があると指摘する議員が質問をされ、それを受けて知事は存続に難色を示す答弁をされましたが、全てこれまでの健康福祉部の理論の上でのやりとりに過ぎず、がっかりしました。明日の文化厚生委員会では、私の答弁機会もありますので、条例の必要性について訴えたいと思います。

12/18「県民のための緊張感」

  昨日から質問戦に入りました。まだまだ、尾崎カラーが色濃く出るようなやりとりにはなっていないような気がします。県民が知事の考えや姿勢を知り得ていないだけに、議会の質問戦を通じて県民の前に明らかにしていくようなやりとりがあってもいいように思います。今日の質問戦では、私たちが提出している平成二十年度限りで廃止を決めている県立総合看護専門学校のうち助産学科を二十七年度まで存続させる条例改正案でも主眼においている助産師確保について質問される議員さんがいますが、どのような答弁になるのか。他にも、今日は知事の姿勢が明らかになるような質問も多く、どのような答弁となるのか注視していきたいと思います。「相乗り」とかとは関係ない県民のための緊張関係は維持しなければならないと思います。

12/17「窓ガラス飛散防止フィルム貼りに悪戦苦闘」

  昭和南海地震が1946年(昭和21年)12月21日午前4時19分に発生したと言うこともあって、毎年この時期には県下各地で防災への取り組みが行われています。
  昨日は、我がマンション自主防災会でも、窓ガラス飛散防止フィルム貼りに取り組みました。最初は、ガラスの汚れ取りからフィルムのカット、貼り付けてからの空気抜きなどと順番に取り組んでの練習。いざ、本番とばかり部屋から外して運び込んできた80センチ×160センチの窓ガラスへの貼り付けは相当に苦労しました。
ベランダ側の窓ガラスの大きさだと4人がかりでやっとできるとなれば、どうしてもお互いの助け合いが必要となります。自主防災会で「フィルム貼ります隊」でも組織して、希望者・独居の方などを中心に希望者の所に出向いていくことができるようになるのか。これからの議論と訓練次第です。
  来年、1月13日には昭和小学校で第3回地域防災訓練「あそぼうさい」を開催することとなっていますが、私たちの防災会からは炊き出し訓練などの役割も担うこととなっています。今後も「継続は力」で頑張らなければなりません。
  今日から12月定例会質問戦です。尾崎新知事の答弁ぶりなどにも関心がありますが、県民に目線を向けた姿勢で新年度予算の編成にも取り組んでもらいたいものです。

12/16「女子大改革に県民の意見を」

  昨日は、「高知女子大学と高知短期大学の未来を考える懇話会」に出席てきました。昨日は、第一回目ということもあって@移転を巡るこれまでの動きA大学に望むことB懇話会の目標と進め方について世話人会からの提案と質疑が行われました。新知事の慎重姿勢が記者会見などで明らかになっていますが、一方で移転計画推進の中心人物の十河清政策企画部長を副知事に起用することからどうなるのか不安感も折混ざった中での議論となりました。県民から期待される大学像とはどうあるべきかなども踏まえて、今後開かれた議論をしながら大学の未来が語られることとなるようですが、県民の意見の徴し方には工夫が必要な気もします。

  今日は、朝からマンション自主防「ガラス飛散防止フィルム貼り付け教室」を開催します。これまでの自主防災会の取り組みを防災新聞で折りに触れて会員に周知してきましたが、参考にバックナンバーのコーナーも作りましたので、ご覧になって下さい。

12/15「焦らずのんびりゆっくりと」

  13日付でお知らせした「全国引きこもりKHJ親の会高知県支部」やいろ鳥の会のみなさんが、昨日はポレポレ農園で収穫した白菜、大根、キャベツ、ネギを県庁西庁舎地下生協売店前で販売させて頂きました。
  11時過ぎから販売し始めて約一時間半で完売。みなさん慣れないことで随分と気疲れしたようでしたが、お客さんに会の説明をしたり、お客さんの中に農業改良普及指導員の職員さんもいて育て方のアドバイスをもらったりもしていました。息長く続けて、いずれ当事者の方が出てこられるようになったらとも思いました。

 昨日、私たちが提案している平成二十年度限りで廃止を決めている県立総合看護専門学校のうち助産学科を二十七年度まで存続させる条例改正案についての健康福祉部の考え方の説明に来ました。その考え方を見てみると、部としてはこの条例が成立して、助産学科が存続したら困ることの理由を羅列しているように思えました。しかもそのペーパーのタイトルは「総合看護専門学校・助産学科の7年間延長存続要請について」となっているが、「要請」ではなく、キチンと手続きを踏んで提出している条例です。それを「要請」などとの扱いをするところに執行部の不誠実な姿勢を感じます。執行部が提案する条例も今後は「要請」として扱ってもいいんでしようか。こんな調子で、各会派を説得して回っているようですが、母親の声、お産の現場の声を背に頑張りたいと思います。

12/14「PFIの組織的関与は否定されるのか」

  昨日は、医療センター贈収賄事件について元オリックス不動産社員松田卓穂被告の初公判があり、傍聴してきました。松田被告は瀬戸山被告に家具家電の賄賂を渡した事実を全面的に認め、検察側は懲役一年を求刑し、審理を終え、来年1月17日判決が言い渡されることとなりました。
  詳細は今朝の高知新聞26、27面に報じられていますが、休憩を挟んでおよそ3時間証拠となっている供述調書の一部をひたすら早口で読み上げる検事とひたすら瀬戸山被告と病院組合に責任転嫁をし、情状に訴えんとする弁護側の質問に辟易としたところです。そして、弁護側は付け足しとも思える質問で「上司への報告」を否定させる質問をすることで、組織的関与を否定することも忘れなかったと言えます。しかし、これまでにも高知新聞の取材には、上司への相談を認めていただけに、このことが今後の病院議会の中で問題になることを恐れて付け加えたものだと思います。
  しかし、賄賂品の家具家電の支払いを11階レストランの什器類に潜り込ませて請求し竹中工務店に支払わせたことを「お願いした」とされる竹中側はどう受け止めていたのか。竹中の責任、また、竹中を構成企業にしているピーエフアイ社の責任は。「受付スペースの変更は社長も理解してくれた」とかの表現、瀬戸山から迷惑料として受け取った10万円で年末年始に慰労をしたメンバーは誰で。そのメンバーはどんな金で負担されていたか疑問に思わなかったのか。などなど、知りたい事実は多くあるのだが、これで審理は終わりなのです。あとは、矢倉、瀬戸山の公判で新事実がでるのか。推移を見守りたいと思います。
  松田被告、弁護側は「費用を抑制するためには瀬戸山と対立したくなかった」「工期は何としても守らなければならなかった」からやむなく瀬戸山の要求に応えざるを得なかったということを繰り返し強調されていました。確かに、瀬戸山被告のたかり体質やワンマン体質にも問題はあるし、その瀬戸山に設計変更協議を一任した病院組合にも問題は大いにあります。しかし、十分にやりとりが記録できてないので、不確かな部分もあるが、いわゆる本館、宿舎工事の中で約15億円の利益が生じることになっていたかのように述べていたことからすれば、これを守ることが最大の使命だったのではないか。検事が求刑の際に述べた「PFIの趣旨をないがしろにし、ピーエフアイ社の利益を優先した」ことに事の本質はあるのではないかと思ったところです。
  「県民、市民のみなさんの相当な期待を裏切って申し訳ない。特に医療センター関係者のみなさんに迷惑をかけて申し訳ない」と計3回にわたって、涙ながらに謝罪をした松田被告の言葉に嘘はないだろうと思うが、まだまだ県民が知りたい部分は明らかになっていないと思います。

12/13「私にとっては緊張感ある定例会」

 尾ア新県政で最初の県議会となる十二月定例会が昨日、開会しました。新知事は、所信表明の中で、財政危機の下では「できることに限りがあることもまた現実」としながらも、「この四年間のうちに県勢を上昇傾向に転じるべく全力で取り組む」と決意を示されました。対抗力を推進力にした前知事と違って、対話力を実行力にする新知事の県政運営がメリットとでるのかデメリットとでるのか、今後の議会との関係や予算編成、そして何よりも県民目線の捉え方にかかっているのではないでしょうか。
  昨日、開会後に一気に動きが出た新副知事への十河清政策企画部長を起用や大崎教育長の任期中の慰留を求めるなどはおおかたの県民の「想定内」に収まっているのではないかとの受け止めをしたところです。ただし、例えば女子大問題など個別の政策課題などにおいては慎重検討姿勢の尾ア知事と推進責任者であった十河氏との間に軋轢は生じないのかと案じたりもするところです。
  なお、私たち県民クラブは、昨日までに報告してきたとおり共産党と緑心会とふぁーまー土居氏(南風)とともに平成二十年度限りで廃止を決めている県立総合看護専門学校のうち助産学科を二十七年度まで存続させる条例改正案を共同提出しました。私が提出者を代表して提案理由の説明をさせていただきましたが、執行部はこの条例を可決させないために各議員への説得工作を果敢におこなっておりますので、厳しい委員会審査になろうかと思います。ただ、このことが新聞などで報道されてからは支援してくださる声も多く届いているということもありますので、県民の声を背に頑張りたいと思います。

  10月8日付け「今日この頃」で「全国引きこもりKHJ親の会県支部」が、引きこもりの当事者たちの自立を支援する「いのポレポレ農園」を開設したとのお知らせをしましたが、農園の作物を販売することになりました。県庁生協のご協力で初回は県庁西庁舎地下生協売店前でお昼前から販売させて頂きます。開設の時には引きこもり当事者の方も汗を流した農園の作物です。このページをご覧になって関心のある方は、是非足を運んで頂ければ幸いです。

12/12「今日から定例会」

  今日から12月定例会が始まります。さて、新知事の所信表明がどのようなものか楽しみでもあります。私も本日は、議員提案条例の提出者を代表して提案理由の説明のため登壇します。昨晩も、ある場所で「新聞で見たぜ。助産師は絶対必要。頑張ってよ」との出産経験者の方からお声をかけて頂きました。頑張りたいと思います。
  最近、冤罪事件の被害者の方などから「スクールバスと白バイの衝突事故」について、議会でも取り上げるべきとの声が届けられています。高知よりも、むしろ全国的に関心が高い中、このまま放置はできないと思っています。

12/11「助産師養成継続へ条例議案提出へ」

 昨日、議会運営委員会が開催され、議員提案で予定している「高知県立総合看護専門学校の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の一部を改正する条例」議案についての提案説明を行いました。この条例は、平成17年12月議会において、総合看護専門学校を平成21年4月をもって廃止することとした条例を、県内における助産師の安定的な養成及び確保を図るため、高知県立総合看護専門学校の助産学科の廃止を平成27年度末まで延期しようとするために改正するものです。
 提案理由としては次のとおりです。
 一つには、以下のように17年12月議会で総合看護専門学校の廃止条例が決定されて以降のお産を取り巻く情勢と廃止決定の際の前提が大きく変化しているからです。
@廃止条例が決定されて以降、全国的な産婦人科医師不足の深刻化や産婦人科病院での無資格助産などお産の危機の連続が明らかになった。また、救急車でたらい回しとなった女性が、車内で死産するという周産期医療態勢の不備や搬送態勢のあり方が喚起されていること。
A本県においても、須崎くろしお病院で産婦人科が廃止されるに至ったり、破綻一歩手前の本県の周産期医療のありかたや搬送態勢、ハイリスク妊娠などを「医師としての使命感だけで乗り切るのはもう限界」と言われる状況が露呈されていること。
B総看助産学科の廃止については、高知女子大においては平成21年度から8名、高知大学医学部看護学科において平成20年度から6名の定数で助産師の養成が始まることが前提であったが、両校ともそれぞれの予定年度における養成開始の目途はたっていないこと。
C両校における養成では、県内の助産師定着が見通せないこと。
 次に、何故、助産学科の存続を平成27年度末までの間とするかについてであります。
@本県の就業助産師数は昨年末で人口10万人対比17.9人と全国的にも少なく、50才以上の勤務助産師や出産・育児のための休職可能年齢層が6割以上を占めている中で、この層がどのような推移を辿るのか見極める必要がある。
A6000件近い本県分娩件数のうち約半数近くは、産科診療所で取り扱われており、産婦人科医も少ない産科診療所における助産師の役割は極めて高い。このことからも、総合看護専門学校の果たす役割を大学教育に引き継ぐという以上、女子大と高知大で養成される助産師が、本県に定着し、県内の産科診療所にも一定数就職することが実績として確認されるまでの間、助産学科は継続されるべきである。
 要約すれば、以上のこととなるが、県の果たすべき役割は「高知県で生まれる命を健やかに守る助産師を安定的に確実に就職する人材の確保であり、それを保障する」ことだと思います。そして「産科診療所に働く助産師の養成と周産期医療機関の助産師が不足しないように確保する」という姿勢を明確にすることが県に求められていることと考えられます。
 定着確保の見通しのたたない大学教育での養成に依拠し、費用対効果の面から考える新たな奨学金制度に期待をするようなことで「県の役割」は果たせると言い切れるのでしょうか。とにかく、平成17年の総合看護専門学校廃止議論の時以来、女子大の看護学部拡充整備とコインの表裏の関係で議論がされ、それに高知大学が巻き込まれてきたという姿に最近疑問を感じることが多くなっています。
 さて、話は違いますが、これまでも取り上げてきた「スクールバスと白バイの衝突事故」の新たなテレビ報道の動画配信が行われています。これも高知では放送の無かったテレビ朝日系「ザ・スクープSP」です。これまでにも、瀬戸内海放送のニュース、鳥越俊太郎のスーパーモーニングで特集が組まれてきましたが、これまでのまとめに加えて新たな証言も扱われています。真実は一つ。明らかにしなければ。

12/9「開戦の日の翌日に観た『ヒロシマナガサキ』」

 太平洋戦争開戦から66年たった12月8日の昨日、県内でもさまざまな取り組みがされています。私は、平和憲法ネットワーク高知、戦争への道を許さない女たちの会、高知県平和運動センター、高知市地区労の仲間とともに戦争への道を許さない高知県集会に参加しました。新テロ特措法が衆院で可決されて、参院での審議に移ろうとしていますが、さまざまな問題点も明らかになり、このまま成立させるわけにはいけません。集会終了後には、中央公園北口で街頭宣伝を行いながら、テロ特措法の期限切れで中止された海上自衛隊によるインド洋上での給油活動について「新テロ特措法」による再開の賛否を問うシール投票を実施し、一時間ほどの間に「反対」123票「賛成」3票という結果が出ましたが、この民意を反映した闘いを継続したいと思います。
 そして、この映画を観たら誰でもが「戦争は絶対だめ」と感じるはずの「ヒロシマナガサキ」を鑑賞しました。特に、若い人たちに伝えたいとの思いで高校生以下は無料で、私が観た上映時間の時も二割程度は高校生以下のようでした。スティーブン・オカザキ監督は鑑賞者に対して、メッセージを寄せてくださっています。「彼ら(被爆者)に起きたことは、私たちにも起こりうるのです。1945年には、爆弾は三つしかありませんでした。今日、広島型原爆の40万発に相当する、何万という核兵器が世界には存在します。これは、過去についての映画ではありません。未来についての映画です。あなたは、どのような未来を望みますか。」

12/8「高知医療ピーエフアイの組織的関与はないのか。」

 昨日の病院企業団議会では、平成19年度高知県・高知市病院企業団病院事業会計補正予算、平成18年度高知県・高知市病院企業団病院事業会計決算、病院企業団職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の専決処分報告を全て全会一致で可決、認定しました。
 しかし、認定に至る過程の審査は極めて厳しく、SPCの業務水準の低さからくる材料費の目標未達成、診療請求における漏れや査定返戻率の高さ、酸素購入における事務処理の不手際などによるマネージメント料2億4000万円を放棄せざるをえないような状況が経営悪化の一因として考えられることから批判が相次ぎました。
さらに、19年度においてもおよそ17億円の赤字となり、現金支出を伴わない費用を除いても内部留保資金は917万円まで落ち込む見通しでいよいよ資金ショートを危惧せざるを得ない段階に来ています。収益をあげる懸命の努力と費用の抑制のためのSPCの企業努力が求められています。
 また、議会終了後に開かれた議員協議会にオリックス副社長で前高知医療ピーエフアイ社長の西名弘明氏の出席を求めて、前瀬戸山院長の贈収賄事件について県民に対する陳謝と説明を求めました。「県民、市民、関係者に迷惑をかけて申し訳なかった」と詫びたものの、組織的関与は否定し続けました。あたかも弁護士4名を含む6名で立ち上げた外部調査委員会による「内部報告」では、関与の事実はなかったと報告していたが、「内部報告」が口頭であったり、内容を明らかにできないことなどから説得力を持つものとなっていません。松田容疑者が元役員に報告したとされるのは深沢元副社長ではないかとの追及などにも、松田・矢倉以外は起訴されていないことからもそのような事実はないとしています。2時間に及ぶ質疑についてはさまざまありましたが、最後に私は、県民に対する事実解明に今後も調査に全面的に協力するようにと求めて、西名氏もそれに応えて終わりました。
 今後は、深沢元副社長への聞き取りなど調査の継続を断続的に行うとして、誠意ある対応が取られない場合は100条権限を行使しての調査も視野において取り組んでいかなければなりません。
 それにしても、西名氏はの後ろには弁護士らしき人物が座り、しきりとメモを回すなど警戒心が見え見えで、終了後はマスコミなどの一切の取材に応じず、関係者に身辺をガードされて病院を出ました。このあたりは、昨年のオリックス宮内CEOが高知で講演したときと同じで、自ら説明責任を果たすという姿勢ではないことが明らかになりました。

12/7「病院PFI手法の疑問の解明も」

  昨日から今日にかけての県内報道は、橋本知事県庁去るのニュースが多くを占めていました。そして、今朝の高知新聞では、「橋本氏無所属で出馬へ」と報じられており、選択肢は絞られました。「選挙区は未定」となっていますが、本当は決まっていて出し惜しみをしているだけでは・・・・・。氏の記者発表の仕方を見ているとタイミング狙いだけのような気がします。
  ところで、氏の在任期間中の一大事業であった「高知医療センター」の瀬戸山汚職について、ある場所で、氏は瀬戸山の資質に問題があったのであり、PFI手法に問題はないとしていましたが、私は疑問を投げかけ続けてきました。今日は県・市病院企業団議会及び議員協議会が開催されね高知医療ピーエフアイ株式会社前社長西名氏が協議会に出席し、県民への謝罪などがされるはずです。事件の背景究明と今日だけでない、今後の議論としてPFIの本質に迫ることができるかどうかも課題となってきます。高知医療センターのオープン直前に、PFI手法導入の検討がされていた滋賀県近江八幡市の方が見学に来られて、学ばれて帰られましたが、今、近江八幡市立総合医療センターはPFI手法を大きく見直す動きが始まっています。実験台高知はいつまでも実験台でいいのでしょうか。
  午前中は企業団議会、終われば議員協議会ですが、西名氏の出番は午後になるのではないでしょうか。

12/6「交通事故の二次被害は構造的問題」

 これまで折りに触れて、「スクールバスと白バイの衝突事故」について取り上げてきました。疑問が大きいこの事件を巡っては、さまざまなマスコミ報道や地元を中心としたスクールバス運転手の片岡晴彦さんを支援する会の動きも活発になっています。この12月1日からは「控訴審は、不自然で不合理な「ブレーキ痕」を最重要な証拠として有罪とした原判決を支持し、弁護人が新たに申請した証拠・証人の審理を全く行わず全て却下し、控訴棄却を言い渡した。この控訴審判決は「疑わしきは被告人の利益に」といった刑事裁判の大原則を無視したものであり、このまま原判決が確定することは著しく正義に反する。署名人は最高裁にて公平な審理を行い、原判決の破棄差戻しを要望する」という署名活動が始まっています。スタートして4日までに1200名余の署名が集まっている中で、昨夜は、片岡晴彦さんを支援する会が、旧仁淀村でジャーナリストの柳原三佳さん交通事故鑑定士の石川和夫さんを招いて「事故報告会」を開催されました。
 大変寒い夜でしたが、会場は入りきれないほどの200人を超す支援者が集まり、これまでのテレビ特集報道のビデオを見たり、石川和夫さんの「警察捜査の疑問点」と題した、スリップ痕の形状・色合い・方向性の不自然さなどの報告に聞き入っていました。そして、ますますこの事件の証拠のあり方と裁判のあり方に対する怒りを確認しあっていました。
 さらに、「取材から見えてきた交通事故の問題点を考える」と題した柳原三佳さんの講演も、このような事件が何故つぎつぎ起こるのか。これは構造的な問題としか言いようがないとして過去の事件や外国の交通事故捜査のあり方との比較などから指摘をされていたことにも会場は大きく頷かれていました。初動でちゃんとした捜査が行われなければ大変な二次被害を招くことになるので、それに備えることが必要だと訴えられていました。
 また、先日(11月16日)このホームページで紹介した愛媛県で息子さんのオートバイと白バイ衝突事故で闘うお母さんも会場に来られていて挨拶をさせていただきました。
 いずれにしても、片岡さんの事件を闘うことが、このような二次被害を出さないことにつながるのであり、構造的な問題を解決することにもつながるとの思いで支援をしていきたいと思います。

 ところで、一昨日に書きました知事の後援会については、今朝の朝日新聞で解散していなかったことが報道されていました。残余の資金の処理方法が決まっていないことなどが理由のようですが、そんなことは10月8日の段階で分かっていましたよね。橋本氏の次の「選択肢」によっては、お金が必要ですからね。昨日も、県民の方から「知事は、退職金は返還せんがかよ」と聞かれましたが、これは次の「選択肢」とか関係なしに返還する気はないのだと思います。11月27日の定例会見で、ある記者が「この間の応援演説の中でもある国会議員が「政治家とかけてカラオケと解く。その心はどちらもセンキョクが大事だ」というふうに、選挙区の重要性を述べていたが」という質問に対して「自分が、もし選択肢ということを言っております、国政ということ、衆議院ということを考えたときに、どこの選挙区ということはまだ具体的に考えているわけではありません。」と答えていますが、2日の「県食生活改善推進協議会第59回保健文化賞受賞祝賀会」ではカラオケを歌ったらしいので、すでに決まっていたりして。

12/5「『言い合い』から『話し合い』へ」

  昨日から、朝日新聞で「改革派知事・インタビュー編」との連載記事が始まっていますが、今日は片山前鳥取県知事です。そこには片山氏が自治省職員当時のエピソードとして紹介した「職員と言い合いをしている橋本さんを偶然見かけたことがある」という私にとっては、印象的な下りがありました。それは「言い合い」という表現です。知事の就任以来、「言い合い」をする場面がさまざまな場で、紹介されたりする中で、議会や職員、県民の中に「話し合いにならん」という印象を与えてしまい、無用な対立を生んだ面もあるのではないでしょうか。人は「ああいえば上祐」に引っかけたり、「喧嘩上手」と言ったりしたが、これは決して県民のためになったとは言えないことの一例を端的に表しているエピソードではないかと思って、16年間のさまざまな「言い合い」を思い出しながら記事を読みました。
  本当の意味で、片山氏が言うように「地方分権一括法などで、国と地方の関係は対等になり、是々非々で臨む環境は整っている。あとは自治体の力量、感性、勇気次第だ」ということを腹に据えた国との関係がつくられるべきだろうし、「話し合い」がこれから求められてくるのではないかと思います。

12/4「知事後援会どうなってんの」

  橋本知事の不出馬表明後の9月定例会で、私は予算委員会質問で政治資金パーティーの剰余金をどのように活用してきたのかと質したことがありました。というのも、2年前の政治資金パーティー後の記者会見などでその使い道についてのコメントなどが出されていたものの、その使途の姿が見えないまま、政治資金の公表で後援会における1200万円余の繰越金などが明らかになっていたからです。時間の関係もあって詳細やりとりはできませんでしたが、概ね「資金に関しては、その使い方、運用の仕方について、さまざま議論したし、アイディアもあったが、いずれも実現をしないまま、そのままの形で残っている。政治資金パーティーの分も含め事務所の経費等、また、慶弔の電報を送る等々の政治活動の費用として充てきた」とのことでした。
  私は、今までの選挙のない年には、大体平均して月3万円ぐらいの事務所費で済んでいたものが、同じ選挙のない17年、18年の2年間においては約236万円で、月9万8,000円ほどになっていることに疑問を呈していました。しかも、会計責任者の自宅提供の事務所なんですよね。その後、10月10日に知事後援会長が記者会見で、橋本知事から9月中旬に後援会を解散して欲しいとの意向を伝えられ、8日付で後援会を解散したと発表されています。しかし、私が県公報で見ている限り会計責任者の変更届だけは提出されているようですが、解散届はまだのような気がします。政治資金規正法では、解散の日から30日以内に県選管に解散届と収支報告書が提出されなければならないようですが、新旧会計責任者間の書類の扱いでトラブっているらしいということも報道されていました。一体、後援会長の言った「8日付けで後援会を解散した」という言葉は何を意味していたのでしょうか。ちなみに、橋本後援会前会計責任者が今回知事選の関谷候補の後援会代表で、橋本後援会現会計責任者が関谷候補の前後援会代表なんですが、どうなってんですかね。
  今朝の高知新聞「改革のあとさき」にも、橋本知事のさまざまな「不関知・不関与」の例が分析されていましたが、このいきさつも 「不関知・不関与」となるのでしょうか。

12/2「赤貧洗うがごとき」

  先日、自由民権記念館で「三大事件建白運動120年記念 土佐自由民権運動群像展」を観たとき、特別展記念三大記念映画祭で、まだ観ていない「赤貧洗うがごとき 田中正造と野に叫ぶ人々」の上映が予定されていることを知り、今朝観てきました。田中正造といえば日本の公害の原点といわれる「足尾鉱毒事件」と思い浮かぶのだが、その生き様をあまり詳しく知らなかったので、大変興味深く鑑賞しました。
  この映画は、足尾鉱毒問題を隠蔽するために貯水池化されることにより谷中村が廃村されてから100年になる現在から見て一連の「足尾鉱毒事件」はどういう意味を持つのか、田中正造は何を語りかけてくるのか・・・をテーマに映画化されたものでした。
  田中正造の生き様に、カネの問題で国民・有権者の信頼を失う政治家がはびこることが多すぎて、恥じ入るばかりです。
  11年間の県議会議員としての後、50才で代議士になった正造、そして、鉱毒被害民の人権と自治を守るため政府や財閥と闘う。国会議員を辞し天皇に直訴をした正造は、政府が鉱毒問題とすり替えようとした谷中村の遊水地化反対のたたかいに専念する。闘いの中で「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」と日記に残しています。そして、被害民と自らを「貧しきものは幸いなり」と題して「赤貧の洗うがごとき心もて無一物こそ富というなれ」と詠んでいます。度を越した欲をかかず、清らかに生きることこそ何よりの財産だという正造の生き方は重いものがあります。

12/1「医療センター企業団議会議員協議会でSPCの説明責任が果たされるか」

  昨日、県警の体質について書いたところですが、定例記者会見で白バイ隊員衝突事故死について「スリップ痕の捏造」について反論したことが、今朝の朝日新聞に報道されていました。一・二審判決を「客観的な証拠にもとづいて適正な判断をされたと思う」と交通部長は述べ、白バイは事故時、緊急走行の訓練中だったことも否定したと言うが、記者会見でここまで述べているのですから、定例会でも取り上げてより県民への説明責任を果たしてもらわなければなりませんね。
  また、昨日高知医療センターのSPCが先の議員協議会で求めていた高知医療ピーエフアイ前社長西名弘明(現オリックス副社長、オリックス不動産(旧オリックスリアルエステート)社長)を7日の医療センター企業団議会議員協議会の場に出席させることを明らかにしました。当初は、公判に影響を与えるとして出席については拒否していたが、強い要請に応えたとのことであるが、どこまで説明責任を果たさせることができるか、質していきたいと思います。

11/30「相変わらずの県警体質」

  県警本部の体質は相変わらずのようですが、何とも懲りないのでしょうか。市民オンブズマン高知は、県警が昨年12月に行った捜査費執行状況の内部調査に関する公文書を非開示にしたのは違法だとして、県警本部長相手に非開示処分の取り消しを求める訴訟を高知地裁に起こしたとのことです。
  県警が内部調査結果で「問題執行」とされ、県警が返還した捜査費の支払い証拠書などの会計書類の開示請求に対して、部分開示にとどまったものを昨年9月の捜査費文書開示訴訟の高松高裁判決で開示された文書程度の開示を行うのは当然だとするものです。ここまで、開示の方向性が示されてくる中で、それに逆行する姿勢を取るとすれば、本気で県民の信頼を回復することになるのでしょうか。
  とにかく、最近の県警の姿勢は、県民の信頼回復をするにはほど遠い事案の連続のようにしか受け止められません。白バイ隊員衝突事故死、南署管内での被害者土下座対応、香南署での取調中の過剰制圧行為による意識不明事件、そして、先日紹介した愛媛の白バイ衝突事故などあまりに多すぎます。このままの対応を黙認していていいのだろうかと思います。12月定例会の総務委員会付託審査とはならないかもしれませんが、取り上げざるを得ないのではないかと思います。県警自体の県民からの信頼回復のためにも、正すべきことは正すべきではないでしょうか。

11/29「中国残留邦人の改正支援法が成立」

  昨日、中国残留日本人孤児らへの支援を充実させるいわゆる「中国残留邦人支援法改正案」が参院で可決、成立しました。改正法では、国民年金の満額支給、生活保護に変わる生活支援給付金の支給、一定の条件での住宅費や医療費も支援することとなっており、対象は残留孤児と残留邦人(終戦当時13才以上)を含む計6000人と見込まれています。県内では66人にのぼるようです。長い闘いでしたが、原告団と藤原充子弁護士を中心とした弁護団のみなさんそして支援する会のみなさん、全国の闘う仲間の皆さんに心からおねぎらい申し上げます。しかし、謝罪のないことをはじめ決して充分とは言えないこの改正支援法の成立は一つの区切りではあるけれども、「終わり」ではないかもしれません。高知原告団としては、高松高裁への訴えの取り下げはせずに、口頭弁論を求める上申書を提出し、意見を述べた後に和解の申し立てをすることとしています。
  裁判闘争をはじめて4年に及ぶ闘い、そして、原告たちにとって孤児となって60年を越す闘いは、戦争のない社会が築かれたときに終わりを迎えるのかもしれません。私たち、県民クラブでも幾たびか本会議においても支援の充実を求めたり、支援する会での活動に参加してきましたが、今後もともに闘い続けたいと思います。

11/28「06年度決算を認定」

  昨日は、決算特別委員会で「平成18年度高知県公営企業会計決算」「平成18年度高知県歳入歳出決算」をそれぞれ全会一致で認定しました。報告書案については審査の上、若干の修正補強をしながら12月定例会で報告することとしました。11日間に及んだ審査中にもその「しんどさ」をご報告したこともありますが、次回以降多少でも審査のスムーズ化を図るために、執行部のお手を煩わせることになりますが、来年度以降の提出資料の様式変更を求めることとしました。
  いずれにしても、厳しい財政状況のもとでいかに効率よく県民サービスの満足度を高めるような適正な予算執行を図るのかが問われています。この報告書が本会議で認定されれば、来年度の予算編成の中でもその趣旨を充分に踏まえて頂きたいものです。新しい知事のもとでのはじめての予算編成にどう生かされていくのかもチェックしていきたいと思います。

11/27「南海地震への備えと復興」

  第17回高知県南海地震条例づくり検討委員会が開催され、条例づくりもいよいよ終盤を迎えているなという感じです。条例案に対するパブリックコメントも市町村からは2桁の数で出されていますが、県民からは一件のみ。関心が低いと取るのか、時間をかけて、骨子案の説明会も開催し、直接意見をもらうなどしてきたから県民の意見も出尽くして、反映されていると取るのか。少し、考え込みました。総務委員会では、29日に報告を受けて意見交換をする予定です。
  私は、以前から地震への備えに万全を期することはもちろんだが、災害復興のあり方についても体制や制度を整えておくべきことを機会を捉えて発言してきました。それも一定、復旧から復興という形で一つのステージとして検討はされてきています。そして、国の方は不十分ながらも改正被災者生活再建支援法を今国会で成立させました。しかし、まだまだ不十分な災害復興のあり方について、災害に襲われた人々や地域の支援策を研究する「日本災害復興学会」が来年1月13日設立されることになりました。私も、ずっと関心を持ってきたものとして設立に参加していますが、できれば、設立総会には出席できるよう日程調整したいと思っています。

11/26「低投票率を真摯に受け止め」

  戦後の県知事選史上最低の45・92%まで落ち込んだ知事選挙において、尾ア正直氏がほぼ60%の得票率で初当選を果たしました。低投票率の大きな要因として、橋本県政の評価を巡る明確な違いもなく与野四党相乗りの構図ということ、さらに極めて短期決戦となったために候補の人物像や政策などか浸透しないまま投票日を迎えたということなどによるものだと思いますが、そんな中でも出た結果を私たちが真摯に受け止め、県民のための県政に一歩でも近づけていく努力をしなければならないと思います。
  十六年前に全国最年少の知事を誕生させた高知県民は、その後任に再び全国最年少知事を選任したわけだが、その「若さ」に期待する県民と不安視する県民がいることも確かです。しかし、その「若さ」を武器にして、低投票率の県民の関心の低さを県政に対する関心の高さへと引き上げる努力を新知事とともに我々県議会でも努力していかなければならないと意を新たにしているところです。そのためにも、新知事には、「対話」によって県民との信頼関係を築き、議会との間においても、各会派・議員との間に等距離関係を維持した緊張関係を保ちながら「実行」につなげられる信頼関係を築かれるよう臨んでいます。
  22日付朝日新聞の記事「米大統領選ひと物語」に4月のギャラップ社調査で「次の大統領に最も大切な資質は」という問いに「リーダーシップ」と答えた人16%を「正直さ」が32%と大きく上回ったと報じられていました。新知事が名前の通りの「正直」さを発揮して「対話」を進めていくことに県民は期待していることだと思います。
  早速12月議会を迎えます。新知事を迎えた執行部と力を合わすべき所は合わすとともに、対峙すべき所は対峙しながら臨んでいきたいと思います。

11/25「制度が作り出す貧困」

  高知県下の保健・医療・福祉従事者を対象とした再教育・再研修に寄与するために、平成10 年度から開講されている「高知女子大学社会福祉学部リカレント教育講座」を昨日、聴講しました。というのも、「医療制度改革と介護のゆくえ」というテーマの特別講演でしたので、聴いておきたいとの思いで、池キャンパスに出かけました。会場には、連休の合間にもかかわらず、たくさんの方が参加されていました。
  田中きよむ教授からは、医療制度改革の背景と内容を多岐にわたって話して頂きました。医療保険の財政状況や健康保険法等改正による制度改革における70歳以上高齢者の患者負担引上げや、医療型療養病床の削減・転換や、介護型療養病床の廃止(2012年度)。そして、後期高齢者医療制度の創設が進められていること。介護保険制度においては、予防重視型システムへの転換にくわえ、対象年齢の拡大、障害者福祉との統合の可能性もあることなどが話されました。社会保険制度が改革と言うことで負担を増大させられるという、まさに制度によって生み出される貧困に歯止めをかける政治が求められていることがお互いの理解として広がらなければならないことを学ばされた2時間でした。
  さて、今日は知事選・市長選の投票日。投票率が極めて低下することが予測されていますが、意思表示だけは行おうではありませんか。

11/24「キャンドルの指し示す高知県へ」


  17日から明日まで、プレ花・人・土佐であい博として「土佐のキャンドルナイト」が高知城とお城下で開催されています。メッセージキャンドルも購入し、ありきたりのメッセージかもしれませんが「平和な日本、元気な高知」と書いて置いてきました。丸ノ内緑地も幻想的に彩られています。普段と違った趣に足を運んでみるのもいいかもしれません。なんとか盛り上げていかないと、花・人・土佐であい博がハードよりソフトで勝負する博覧会になりえないのではないかと心配しています。
  いよいよ、明日は知事選挙、市長選挙の投票日です。こちらの方も盛り上がらないまま終盤を迎えたと言われていますが、現県政の充分な総括のないままに、闘われているだけによけい争点が見えにくく、「構図」を巡る議論になってしまっているような気がします。ただ、感情的に盛り上がるのではなく、お互いが精一杯真剣にこれからの県政のリーダーを選ぶしかないと思います。そして、「格差のない、元気な高知」を目指していきたいものです。

11/23「労働の正当な評価とは」

  今日は勤労感謝の日ですが、最近は勤労が感謝されるどころか、勤労そのものがないがしろにされるような労働環境のもとで労働者の心身が蝕まれようとしています。
  昨夕は、県職員労働組合の賃金確定闘争の決起集会に参加し、連帯の挨拶をしてきたところです。県職員の賃金も人事委員会勧告の形骸化とともに、この3年間の3%〜5%のカットが続き、全国の都道府県職員の中でも下から2番目という低位に置かれています。その上、来年4月から「査定昇給」という形で、上司の査定・評価によって昇給幅が大きく違って来るという制度が本格導入されようとしています。
  職員組合では、これまでの試行の中で明らかになった問題点を指摘しながら、本格実施に待ったをかけようと交渉をしています。それは、部局別、職場別、職種別、性別、年齢職制別などさまざまな面での偏在が見受けられ、とても評価される側の納得が得られるものではありません。それだけ、評価する側のスキルの違いも含めて、個人の思いが加わるこのような評価制度が確立するに至っていない状況の中で、無理矢理に本格実施をしても組織のためには決してならないだろうと思います。それでなくても、今の県庁組織は、活力のない組織になっていますので、これ以上後退させないための給与制度のあり方を追及しなければならないと思います。
  ベストセラー「虚妄の成果主義」などの著書のある東京大学の高橋伸夫教授の「〈育てる経営〉の戦略ポスト 成果主義への道」で、「もらったときにはうれしい金銭的報酬がすぐにあなたの心を蝕み始めることに、なぜ気がつかないのか。そのうち、麻薬中毒患者のように、金銭的報酬をもらい続けないと仕事に耐えられないほど、仕事は苦痛になってしまうというのに。」と述べています。こんな制度が県庁という組織を活性化させることには決してならないでしょうし、組織のモチベーションが上がることはないのではと懸念せざるをえません。
  来年4月に、本格実施しなくて困ることは何かと聞けば、「SやAの評価を受けて、他の人より昇給幅の大きい人が、昇給できなくなることだ」と答弁する程度の当局の認識に、県庁組織のことを全体的に捉えて考える力はないのかもしれません。

11/22「また偽装ですか」

  昨日、マンションの耐震診断に絡んで耐震強度偽装から2年と書きましたが、本当に後を絶ちません。ニチアスの耐火材性能偽装もつい先日の話ですが、昨晩からの報道は、鋼鉄管メーカー「栗本鉄工所」が納入した橋梁用の円筒型枠で、強度が不足していたが、薄い鋼板を使用したうえ強度などの性能も偽って1965年前後から納品していたとのことです。道路3社と国は「強度への影響は小さく、直ちに崩壊・崩落などの危険はない」としながらも、同社の型枠が使われた可能性がある全国の橋約9000本を緊急点検するとしていますが、この国の安全は40年以上も前からないがしろにされていたのでしょうか。
  食品の製造年月日や消費期限、ブランドの偽装も後を絶ちませんが、民のコンプライアンス(法令遵守)はどうなっているのでしょうか。

  さて、美術館の奥谷博展を早く見に行かなければと思っていた矢先、奥谷博展の次の企画展の案内が昨日の夕刊に載っていました。昭和の時代にタイムスリップしたような「高知県立竜宮城―高知の造形文化展」。以前から、高知には漫画文化の担い手だけでなく、造形品の担い手も多くいて、情報発信できるのではないかと思っていましたが、やってくれますね、美術館。
  おまけに、デハラユキノリさんなどに混じって私の弟の作品も展示されるのでしょうか、名前が出ていました。昨年、グラフィティさんで展示をさせて頂いて以来です。おかまいない方は、足を運んであげてください。

11/21「マンションの耐震診断は」

  元1級建築士・姉歯秀次による耐震強度偽装事件の発覚から2年経った今でも、大手ゼネコンによる鉄筋不足など「住」の安心が確保できない状態がつづいています。
  竹中工務店が東京都内に建設中の27階建て超高層マンションの8階部分で、強度の劣る鉄筋が使用されていたとして、同社が8〜9階部分を解体して工事をやり直すこととなりました。つい先日は、清水建設が建設中の千葉県市川市の45階建てマンションで128本の鉄筋不足が明らかになったばかりで大手ゼネコンの施工ミスに、現場管理の徹底が求められています。6月の改正建築基準法の施行による建築確認審査の厳格化で、「住」の安心は確保できるのでしょうか。
  さて、我がマンションはと考えれば、築18年とはいえ、1981年に改定された新耐震基準だし、耐震偽装のマンションでもないと思いつつ、しかし、一階部分がピロティー構造だから耐震診断は受けた方が良いのでは。と、言いながら耐震診断にかける費用もなかなか高額になるとの説明に、2年間足踏みをしてきました。しかし、管理組合での議論や自主防災会での議論がされるたびに、いつまでも先送りはできないだろうとの思いから、耐震診断に踏み切ろうかとの議論が始まっています。事前に一級建築士の方に相談をしつつ、進めてきた話も今度の管理組合の臨時総会で、補正予算を組むところまで話が進みつつあります。
  木造家屋でも耐震診断や耐震改修が進みにくい状況があるなかで、旧耐震基準のマンションでは言わずもがなです。自治体の分譲マンションへの耐震診断補助制度も始まりつつありますが、耐震改修の必要有りと診断されれば、相当の金額の改修費用が必要となることからも、踏み出しにくいとなるのではないでしょうか。
効果的な制度として整備されていく必要があると思います。

11/19「窓ガラス飛散防止フィルム貼りのリーダーづくりへ」

  先日、マンションの自主防災会で家具転倒防止の防災講座を実施したことをこの欄でお知らせしたことがありましたが、結構好評で今度は実際に窓ガラス飛散防止フィルムの貼り方教室を開くことにしました。先日、ホームセンターマルニの担当者と打ち合わせしましたが、リアルに実感してもらい、練習になるためには、モデルの窓カラスに貼るのではなく、実際の部屋の窓ガラスを取り外して、集会室に持ち込みそれでやってみようということになりました。だんだん大がかりになろうとしているが、これを通じて飛散防止フィルム貼りのリーダーができるかもしれないし、マンション内のコミュニケーションも深まればいいなと思っています。
  先日の昭和校区地域防災訓練の打合会でも校区内にある7つの自主防災組織が協力団体として加わろうということになっていますが、今のところは私たちの自主防災会のみに止まっています。次回準備会までにはすべての防災会が加われるようになりたいものです。

11/18「難病故の少ない声の反映を」

  今日は中央公園で、「じんけんフェスタ2007」が開催されていましたので、それぞれのブースを回ってきました。「咲かせよう人権の花、見つめよう私を」をスローガンにさまざまな人権尊重の主張がされていました。なかでも日浦駿介君の「笑進笑明のことば」のブースは多くの皆さんの関心を惹いていました。日浦君は、家族性痙性麻痺という進行性の難病と闘っている18才の青年です。しかし、彼はかけがえのないたった一つの命を大切にしようと「書」を通じて、呼びかけています。駿介君は言葉をしゃべることが難しく、わずかに動く左手の薬指に筆をテープで固定し、書を書きつづけてきた作品が一冊の本となっていました。購入した作品集「笑進笑明」、めくるページに元気をもらえます。
  昨日は、これも難病の多発性硬化症の患者さん同士が「こうち多発性硬化症友の会」を設立されるので、基調講演などを聴きに行ってきました。徳島県の多発性硬化症友の会の藤井会長のお話は、ある日目覚めたら突然歩けなくなっていたという自らの体験と患者会の意義についてのお話でした。「自分の病気を正しく知る」「苦しくても力を合わせて頑張る」「患者会を通して患者の生の声を行政に伝えていく」というのが患者会の三つの意義である。難病は患者の数が少ないのでどうしても行政に声が伝わりにくく、制度の谷間に置き去りにされてしまう。自分が治ればということでなく、難病全体のことを考えていくようにお互いが励まし合っていく必要性が語られました。今後は、社会見学事業や重度患者対象リフレッシュ作戦を展開していくことなどが決められました。


  手をとりあいながら頑張っている難病患者さんたちの声としっかり向き合いながら、制度の谷間に置き去りにしない支援が必要だと感じさせられた二日間でした。


11/17「費用弁償の供託その4」

  昨日、11月分の報酬とともに、9、10月分の費用弁償も振り込まれましたので、法務局に供託してきました。これまでの分も含めると205,000円になります。今後の報告も一覧で見て頂くように「費用弁償の供託」のページを作りました。メニューの項目からもご覧頂けます。私の力不足で、まだ見直しに至りませんが、今後も頑張りたいと思います。
  参考までに、下記に全国の金額を報告しておきます。

各都道府県議会“費用弁償”支給額】
北海道議会13,000〜20,000円●青森県議会6,900〜13,500円●岩手県議会8,700〜18,000円●宮城県議会10,800〜20,200円●秋田県議会5,000〜16,300円●山形県議会10,900〜19,000円●福島県議会9,800〜19,600円●茨城県議会13,300〜16,300円●栃木県議会11,500〜14,500円●群馬県議会5,400〜8,100円●埼玉県議会11,700〜18,700円●千葉県議会12,200〜14,600円●東京都議会10,000〜12,000円●神奈川県議会交通実費のみ●新潟県議会8,000〜18,600円●富山県議会9,600〜13,000円●石川県議会9,600〜20,700円●福井県議会7,400〜13,000円●山梨県議会10,000〜14,400円●長野県議会交通実費+宿泊実費+滞在雑費(3,500円か5,000円)●岐阜県議会8,900〜19,500円●静岡県議会交通実費+1,000円(諸費)●愛知県議会15,000〜19,900円●三重県議会交通実費+3,000円●滋賀県議会3,000〜12,000円●京都府議会3,000(公務諸費)+交通費(片道)1,500円まで●大阪府議会7,000〜15,000円●兵庫県議会5,000〜21,500円(旅行諸費2,500円含む)●奈良県議会5kmまで3,500円(以降5km毎に+500円)●和歌山議会5,000〜27,000円●鳥取県議会交通実費+宿泊した議員のみ11,700円 ●島根県議会7,400円+交通実費+宿泊した議員のみ7,400円●岡山県議会9,100〜18,100円●広島県議会11,400〜16,300円●山口県議会6,400〜13,600円●徳島県議会8,000〜22,000円 ●香川県議会8,000〜12,000円●愛媛県議会8,300〜19,400円●高知県議会5,000〜18,000円●福岡県議会10,000〜20,000円●佐賀県議会9,700〜14,600円●長崎県議会9,200〜16,300円●熊本県議会12,000〜34,300円●大分県議会交通実費+5,000円●宮崎県議会10,000〜18,000円●鹿児島県議会9,700〜16,300円●沖縄県議会8,000〜16,300円

11/16「愛媛の白バイ事故」

  私用で出かけた大阪での話をもう一つ。14日の朝たまたまテレビで見たのが、高知では放送のない「スーパーモーニング」でした。そう、先日高知の白バイ衝突事故の特集を行った番組ですが、私が丁度見たのは愛媛の白バイ事故の特集でした。2004年11月、松山市内の交差点で白バイとオートバイが衝突した事故で、松山西署が業務上過失傷害の疑いで書類送検し、松山家裁が保護観察処分としたオートバイの高校生について、高松高裁が「(処分)決定に重大な事実誤認がある」として差し戻し、同家裁が不処分としたものでした。そう言えば、仙波さんが高知で講演したときに、愛媛にも似たような事故があったと言われていたのはこのことかと思ったものでした。
  この事故で、一番不思議に思われるのは、ゆがめられた事故調査報告書によって家裁の処分が下されていたことです。この事故では、目撃者と母に面識があるから証言は信用できんとか目撃者の証言を採用していません。そう言えば、高知の白バイ事故では、目撃者が第三者だからと言って必ずしも信用できるとは限らないと言って、採用しませんでしたが一体誰の証言なら信用できるのでしょうか。権力は自分に都合の悪いものには蓋をする姿勢は共通していることを伺わせます。
  11月1日、保護者は、民事裁判で白バイ隊、愛媛県、国を提訴したとのことです。

11/15「もう一度じっくりと」

  私用で大阪に出かけた機会を捉えて、かつてから訪ねてみたかった滋賀県長浜市を少し歩いてみました。年間200万人が訪れる黒壁スクエアも平日にもかかわらず若者から高齢者の方までひっきりなしに訪れていました。黒壁スクエアの仕掛けの拠点「まちづくり役場」で少しお聞きすると先日も土佐清水からの視察もありましたとのことです。黒壁スクエアをはじめとした長浜の人気再興のきっかけとなった北近江秀吉博覧会のプロデュースなどをされた出島二郎さんの著書「長浜物語 町衆と黒壁の15年」を見ると「イベントの効用は人材の育成」とあります。高知の「土佐二十四万石博」でどれだけの人づくりが行われたのかそして「花・人・土佐出会い博」でどれだけの人づくりが行われるのかが鍵ではないかと思う次第です。それにしても歴史の息づいたまちづくりに、高知の学ぶところはもっともっとあるような気がしました。
  長浜の高知ゆかりの二箇所を紹介しておきます。一つは、スクエアの中にある「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」です。昨年の美術館での楽しさが蘇ってきました。もう一つは、山内一豊屋敷跡ですが、探し当てたマンション敷地の側に一豊と千代のモニュメントがひっそりとあるだけで、寂しいものでした。しかも、高松資本のマンションにほぼ隠された形になってしまっていることに考えさせられました。





  
  足早に大阪へと移動して、阿倍野にある「大阪市立阿倍野防災センター」に閉館間際に駆け込みました。移動中の東海道線で投身自殺があり、一時間遅れとなり阪急に乗り換え梅田から地下鉄谷町線にと乗り換えて着いたときには、あたりは真っ暗でした。しかし、防災学習係長さんにご配慮を頂き足早に案内して頂きました。
  大阪も上町断層の真上と言うこともあって、意識喚起には力を入れられているとのことでした。写真は被災後の街並みを模した形で作っていますが、ここでは危険箇所の察知の学習をされています。やはり圧巻は地震体験コーナーで過去の7つの地震体験と想定される南海地震の体験ができますのでよりリアルに感じられます。徳島県の防災センターの体験の際にも報告しましたが、起震車では体験できないものとして、備えの意識をより喚起させるものになると思います。最後には、体験評価を記した「修了証」が交付されますので、これもユニークかなと思った次第です。
  とにかく、二箇所とも駆け足での訪問。もう一度じっくりと訪れてみたいところです。

11/13「自殺対策のキーワードはやさしさとつながり」

  昨日第2回高知県自殺対策連絡協議会を傍聴してきました。昨年施行された自殺対策基本法に基づき、初めて2006年度「自殺対策白書」が作成された直後でもあり、これらを巡っても熱い議論が交わされるのかなと思っていましたが、少し肩すかしをされた感じです。第一回で相当に熱い議論がされていたのだろうとかってに思いながら、聞いたところです。相談体制、窓口のあり方について相当の委員からさまざまな意見、注文が出されましたが、どのようにしていくのかという執行部の考え方も示されないままでしたが、一体どのように反映していくのでしょうか。委員さんたちは、少々無力感を感じられているのではないだろうかと感じました。
  本県においては交通事故死の4倍以上にものぼる自殺死への対策にはもっと力が入れられて良いのではないでしょうか。自殺率全国一位の秋田県で自殺対策に力を注がれている秋田大学医学部長の本橋豊さんは、自殺対策のキーワードは「やさしさ」と「つながり」だと言われています。自殺対策を強化すると言うことは県の施策に「やさしさ」と「つながり」を盛り込むことになるのではないでしょうか。

11/12「権力がムキになるとき」

  今朝の高知新聞20面「時・ひと・言」のノンフィクション作家の吉岡忍さんの「調書漏えい事件捜査の意味」なる寄稿を読んでいるとなるほどと思わされます。「歴史の教えるところによれば、権力がムキになるのは、たいてい自分の落ち度を棚に上げるか、都合の悪いことを隠すときである。が、そこで終わらない。彼らは必ず問題が発生した状況全体を統制する衝動に駆られる。」と指摘し、最後に「権力というものの、相も変わらぬ自己保存本能を見る。」と結ばれています。私も、一県民として見ていたときには気づかないさまざまな権力がムキになるときの姿を見せつけられている気がします。
  さて、9日付けのこの欄に高知医療センターの企業団議会の開催予定について書きましたが、先の議員協議会で「高知医療ピーエフアイ(PFI)」の西名弘明前社長の出席を求めることを決定していましたが、西名前社長は「事件に影響がある」などとして既に出席の意思がないことを同議会に伝えていると毎日新聞が伝えています。前社長は「事件に影響がある」ことを知っていると言うことでしょうか。「そんなの関係ねえ」ならば、県民の前で説明責任を果たすべきではないでしょうか。

11/11「自殺対策は喫緊の課題」

  政府が初の「自殺対策白書」をまとめて、警鐘を鳴らしています。自殺者は一九九八年以降、九年連続で三万人を超え、十万人当たりの自殺者数は世界で九番目の高さとなっています。そして、今回の際だつ特徴は、九八年以来、男性の比率が女性の二・五倍程度で推移し、男女差が大きいことです。背景や原因を考えたとき、私などが素人的に思うのは、1995年に「新時代の日本的経営」が資本の戦略として打ち出されたことや2000年代に入ってからの構造改革などが「働く」ことのハードルを高くし過ぎたことによるものではないかと思います。そのことが長時間労働、失業、仕事や職場環境によるストレスの増大、そして多重債務などが追いつめた要因としてかんがえられるのではないかと思っています。
  今年6月に『自殺総合対策大綱』が発表されたことで、自治体が担うべき「地域の自殺対策」の中身がより具体的になってきています。しかし、それを「推進するための体制」も「実際に取り組んでいる対策の中身」も、自治体によって大きく異なっており、自殺対策の実施状況には、極めて大きな地域間格差が存在しています。NPO自殺対策支援センターライフリンクの調査では、自殺率11位の本県の自殺対策は64自治体中第52位と必ずしも充分な結果とはなっていません。
  12日には第2回高知県自殺対策連絡協議会が開催され、「自殺対策の課題と方向性について」「相談体制の整備について」などが議論されることとなっています。

11/9「ジェンダーギャップ指数と少子化対策・子育て支援特別委員会」

  07年の「ジェンダーギャップ指数(男女平等指数)」が、日本は91位と昨年からさらに後退していることが世界経済フォーラムから公表されたことが報道されています。
  この指数は既存のGEM(ジェンダー・エンパワメント指数)のように女性の教育、社会進出などの達成レベルを示すのではなく、格差に焦点を当てているもので、達成レベルの場合、ジェンダーとは別の事情で、その国の社会・経済発展度に数値が左右されることがあるからだそうです。指数は、経済、教育、健康、政治の4つの分野を対象としています。経済では、労働人口、賃金、管理職、専門職などの男女比、教育では、識字率と初等教育、中等教育および高等教育の就学率の男女比、健康では平均寿命と出生時の男女比、政治では議会議員、閣僚などの人数の男女比をもとに計算されており、日本は調査項目の中でも、社会や政治への参加を示す項目や労働参加率や賃金水準などの労働指標で特に低いようです。ちなみに上位3カ国は昨年と変わらず、1位スウェーデン、2位ノルウェー、3位フィンランドでした。
  高知県をこれにはてはめたらどれだけの数字になるのかも見てみたいです。
  そんな数字も念頭に置いて、今後の少子化対策・子育て支援特別委員会での議論も行っていきたいと思います。
  12月6日には、その少子化対策・子育て支援特別委員会が開催されますが、7日には県・市病院企業団議会定例会が開催されます。そして、その終了後には
、議員協議会が開催予定ですが、果たしてしかるべき方々の説明が聞けるのでしょうか。

11/8「今、警察の姿勢が問われている」

  今朝、ホームページを更新しようと思い開いてみるとアクセス数が40000件を超えていました。この半年でアクセス数が増え、特に「高知医療センター汚職問題」や「白バイ衝突死事故」の記載をしていたときにアクセス数が増えたのが大きな要素かもしれません。高知医療センター汚職も捜査がほぼ終了と報じられたこともありますが、いや捜査は続いているとの声もあります。また、白バイ衝突死事故は「証拠の捏造」を争点に上告されています。この間の報道では、香南署における取調中の過剰な制圧行為で意識不明状態になるという異常な事件や佐賀市で9月25日、知的障害者が警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件など警察の捜査のあり方に疑わしさを感じることばかり続きます。
  捜査費をはじめとして、自らに都合の悪いことは公開しようとせずに蓋をしたり、徹底的に調べ尽くすべきものも頓挫してしまうという体質の変わらないままでは警察の信頼は取り戻せないことは明かです。どこかで、その姿勢を変えて県民から信頼される県警察として出直す必要があるのではないでしょうか。
高知医療センター贈収賄事件をまとめたもの
東京新聞
高知新聞PFI汚職
白バイ衝突死事故に関するもの
KSB瀬戸内海放送「高知白バイ衝突死」シリーズ
「高知の白バイとスクールバスの事故」ブログ

  本日は知事選告示日です。今後は投票が終わるまで、知事選挙に関する記載は、控えたいと思います。

11/7「橋本県政4期目は多選の弊害」

  今朝のニュースは小沢さんの辞意撤回報道ばかりです。大連立構想は実際の所どちらから持ち出されたのか、党首会談で何が話されたのか。国民はそれを知りたがっている。マスコミ報道には限界があるので、本人たちが国会の場で国民に対して説明すべきだと言われています。それに、正直に両氏が答えてくれたらいいのですが、とてもとてもという感じです。いずれにしても、自民党は後がないからあらゆる策を弄してくるだろうと思いますが、民主党は参院選における民意を無視した形で、動向を見誤ると大変なしっぺ返しを食らうことになるでしょう。
  さて、今朝の朝日新聞26面に「橋本流16年『改革と失速』」の見出しで記事が載っています。片山前鳥取県知事のコメントは8月に私が直接お伺いした時と近いニュアンスのものでしたが、改革派知事からすれば何故多選の弊害を自覚されないのかと思われていたのではないでしょうか。4年前の9月定例会で、私は初めての代表質問で、知事に向けて多選の弊害を次のように指摘しました。「強大な権力を同一人物が長期間にわたって独占することは、いくら政党の推薦を受けない無党派知事であっても変わりありません。知事の個人的つながりが県庁内外に扶植され、人事が偏向し行政が側近政治化し、県政が私物化される危険を伴います。さらに、職員の士気も沈滞して清新な県政が期待し難くなり、暗黙のうちにプラス・イメージは知事に、マイナス・イメージは副知事やその他の職員にというような役割分担が決められてしまいます。知事というものは、どうすれば知事の顔が輝き、どうすれば渋い顔をするかを心得た人々に囲まれて仕事をしているのです。実際は、ただもうひたすらに知事が交代するのを待つという状態が生じるとともに、『殿、御乱心』とささやかれるようになっても、多くの場合は権力の魔力に侵されることで、多選をくり返していくということが指摘されるのです。今、そのような兆しが見え始めていると感じられる方も少なくないのではないかと思います。」この指摘が4期目において、見受けられたのではないでしょうか。しかし、結局橋本知事はこのことを決して認めることなく知事職を終えられようとしています。残念です。
  次の知事には同じ過ちは繰り返すことのないよう願いたいものです。

11/6「正直に対話と実行をすすめて頂きたいものです」

  昨夜、知事選挙予定候補のおざき正直さんを励ます会に出席してきました。二日連続で、氏の決意・政策を聞く中で、まだまだ抽象的な面が多いようで、充分とは言えないかもしれませんが、人の意見に耳を傾ける真面目さは感じることができますし、行政経験の豊かさは今後のいろんな場面で感じることもできるだろうと思います。ただし、今の真摯な気持ちを忘れず、自分の目線が県民の目線だなどと思わぬように頑張って頂きたいと思います。
  私も、注文したいこともありますが、基本的な姿勢として連合高知と締結した10月30日の下記の協定を尊重してすすめられることに期待をして、応援をさせて頂きたいと思っています。
「高知県知事選挙に挑む政策協定」
@県民一人一人と触れ合う姿勢で「県民参加・県民主導型」のクリーンで透明な県民本位の県政を目指します。そのためにも市町村との連携を密にするとともに、県民要求には親切・丁寧かつ毅然とした姿勢で挑み、説明責任・結果責任を果たす体制を全庁的に作り上げます。
A国に地方自治体の財源確保と自立・自主性が尊重される改革内容となるよう求めていきます。
B平和憲法を県民生活の中に生かし、人間尊重、公平・公正・平等を基本とした県政をすすめます。
C一次産業の一・五次産業化への取り組みを進めるとともに、中小企業をはじめとする地場産業の育成と高度情報化社会への対応を含めた産業基盤の整備、農林漁業と商工業の調和のとれた発展をめざします。
D防災・震災対策の確立に向け、国・市町村・関係行政機関との連携強化とNPO等の市民組織、町内会等の自治組織を組み込んだ体制づくりをめざします。
E就業・雇用の場の確保と勤労者の労働条件・福祉の改善向上をすすめます。
F少子・高齢社会を展望した、高齢者の健康や福祉の充実と子どもを安心して生み育てることのできる高度福祉社会の実現を目指します。
G一切の差別を許さず、女性の社会的地位の向上・社会参画の条件づくりなど男女共同参画の県政をすすめます。
H「教育は人づくり」の立場に立ち、家庭・学校・地域社会が一体となった教育環境づくりに努め、学力の向上と子どもの健全な発育をめざす民主教育を推進します。
I風通しのよい職場環境をつくり、自由闊達な意見交換のできる作風を確立します。県民のためにとの姿勢を第一にし、民主的な県政運営に向けて、正当な労働組合活動を保障します。労使の緊張関係は保ちつつも、信頼感の持ち合える労使関係を構築します。

11/5「県・国の政局に有権者の関心は」

  昨日、高知県森と緑の会主催の長坂優氏(アマゾニア森林保護植林協会会長)の講演会を聴く機会がありました。大学卒業後単身ブラジルに移住した長坂氏の生き様と今のアマゾンについての凄まじいばかりの話は、今の日本社会で生きる私たちにいろいろなことを気づかせて頂きました。地球上の酸素の3分の1を産出し「地球の肺」と言われているアマゾン地域の森林消失面積は2003年までに約65万平方キロ(およそイタリアとドイツの国土面積もしくは日本の国土の約1.75倍に相当する)に及んでおり、その破壊速度は加速度的に拡大しているとのことです。日本で消費する一日分の紙パックで2ヘクタールの森林を失い、80人が一年間生きる酸素がうしなわれるとのことです。
  私たちができることを一つずつ積み重ねて、世界中の自然林守る努力が必要です。
  午後からは、シンポジウム第2弾−2007知事選挙に向けて「高知県民が考えるマニフェスト研究報告・討論会」に出席し、4人の予定候補それぞれの意見を聞いてきました。それぞれに理念や手法については思いの違いがあったりはしますが、高知県の良さを生かした県づくりを目指していく方向性は一致していたように思います。また、女子大の移転構想はこのままではなく、県民の声を聴いて議論する方向性については一致していたように思えるが、この声を学長・橋本知事はどう受け止めるのだろうか。多岐にわたる課題の割に時間がなくて、語り足りない面もあったでしょうが、選挙戦もきちんと政策で意見をたたかわせる展開であって欲しいものです。
  そんなことを考えながら、帰路の途中で立ち寄ったお店のテレビで、「小沢氏民主代表辞意表明」のニュース速報に、思わず身を乗り出しました。数日前から、福田首相との党首会談での大連立構想などさまざま言われていましたので、波乱含みの政局であることは分かっていましたが、ここまで一足飛びとは。しかし、国民不在の無責任な政局は望まれていないことです。


11/4「数には見えない実態に目を向けて」

  これからの選挙戦の中で、さまざまな議論がなされる際、本県の現状が語られる場合に、全国比較で話されることが多いと思います。その場合は、人口一人あたりとか1000人、10万人あたりで比較されます。しかし、この比較によっての多少が我々県民にはなかなか実感できないと言うことです。人口10万人あたりの医師数は全国3位、看護師数は1位、病床数は1位となっていることは、よく言われますが、地域や診療科によっての偏在や助産師さんは、これらの数字に表れません。中山間地の多い本県では、無医地区数が48地区で全国3位、無医地区人口は8489人で全国4位となっており、そこでは医師数3位なんて考えもつかない数字ですし、昨年末の就業助産師さんの10万人あたりの数は下位から11番目です。数字に表れない問題点にこそ目を向けて、さまざまな施策の充実が図られるべきだと思います。
  今朝、ふとこんなことを感じたのは、朝日新聞「地域総合面」に出ていた「なんでもランキング」人口千人あたりの公衆電話の数が本県は3.65台で全国1位という記事を見てからです。携帯電話の普及で街角で探し出すのが大変なんですけど、人口あたりになるとこうなるんですね。

11/3「舞台は、決算から選挙へ」

  昨日11日間かけた決算特別委員会審査が一旦終わり、27日にとりまとめ委員会を行うこととなっています。これまでにも書きましたように、今後は説明資料の様式を改めるなどして、できるだけ一覧で全体が見られるようなものにして議論が噛み合うようにした方がいいのではないかと思います。また、議員側も決算を見る以上、その年度の予算などの課題などについては把握の上で臨むことが求められていますが、それが充分だったかと言えば、決して充分であったとは言えないのではと反省もしています。
  これから、3週間、舞台は知事選挙・市長選挙へと移りますが、常に県民の関心点にアンテナを張りながら、関わっていきたいと思います。明日は公開シンポジウム「第2回県民が考えるマニフェスト」に出席して、それぞれの候補者の見解に耳を傾けてきたいと思います。
  今から、事務所周辺の地域で、滞っていた県政かわら版の配布のため出発です。

11/2「公約総括と決算」

  知事の4期目の公約総括が一週間前の26日に公表されてから十分な検証ができないまま感じているのは、極めて不親切な一覧表であるとともに、不明確な評価基準であり、公約の成果は不十分でも、仕組みさえ一旦作れば◎となるなど自画自賛的達成評価だということです。この評価がもっと事前に示されていれば、決算特別委員会でもこの評価と決算の関係が質されたことだろうと思いますが、いかにものタイミングで公表されたことに意図的なものを勝手に感じています。今日で、決算特別委員会も27日の取りまとめを残して最後となります。

11/1「決算特別委員会は正直疲れる毎日です」

  毎日連続の決算特別委員会は、本音の所疲れ切ります。膨大な県政分野の06年度決算状況を施策の成果とともに検証をするという作業に改めて難しさを感じています。特に、最近は毎年の課室の再編で所管業務の説明があちこちに飛んだり、2月補正によって予算額と決算額に乖離が生じないようになっているため当初に見込み違いがあったのかあるいは入札額が予算とぴったりだったのか、また、アウトソーシングなどよって委託件数が増加しているなか入札・契約の内容などが書類上からだけでは判明しにくいことなどもあり、事前の審査にも、時間がかかります。事業によっては06年度と07年度の予算見積書と見比べたりと大変な作業になります。
  施策の成果についても、県民ニーズや評価との間にミスマッチを生じていないのかなど着眼点はいろいろあるのですが、とにかく膨大な量に目を通すのがやっとという状況です。書類を毎日持ち帰る日々もとりあえず明日で終了します。次年度以降の決算特別委員会への提出資料の様式変更は求めたいなあと思っています。
  昨日の続きで「県警白バイ隊員死亡事故」に関する新たなテレビ特集報道がなされています。昨日の鳥越俊太郎の「スーパーモーニング」ですが、高松高裁の裁判官の姿勢も含めて厳しく批判しています。ますます警察・司法への疑惑が深まります。なお、この映像は前編・後編に分かれていますが、前編はKSB瀬戸内海放送の内容が主ですので、後編のみリンクさせて頂きました。

10/31「白バイ衝突事故控訴審は一審支持で即日上告」

  29日にもお知らせしたとおり、「県警白バイ隊員死亡事故」の控訴審判決が、昨日高松高裁であり、禁固1年4ヶ月の実刑とした一審・高知地裁判決を支持し、控訴を棄却しました。予想された展開とはいえ、余りに納得のいかない判決に驚くばかりです。被告側は即日上告したとのことであり、「真実は一つ」を明らかにするための闘いを決意されています。KSB瀬戸内海放送「高知白バイ衝突死」シリーズに昨日の特集が追加されています。争点など改めて整理されています。
  一方、高知医療センター前院長収賄事件は追起訴こそされましたが、地検は「ほかに共犯がいると認める証拠はない」とし、贈収賄事件の捜査はほぼ終結したことを明らかにしたと報じられています。

  一市民が簡単に犯罪者として仕立て上げられるかと思えば、巨悪への追及は甘いという好対照の事件に今の社会の縮図を見るような気がします。

10/30「警察の説明は俄に信じがたい」

  香南署で起きた取調中の過剰な制圧行為で意識不明状態になるという異常な事件が起きてしまいました。総務委員会副委員長として説明を受けましたが、直後から首をかしげることばかりでした。制止中の男性の状態監視が不十分だったと言いますが、6人もの署員がいて「状態監視が不十分」だったというのは俄に信じがたいものがあります。業務上過失傷害容疑で書類送検がされましたが、取調中の人権の扱いについてさまざまな問題を惹起させる事件であると思われます。さらなる真相が究明されるべきだと感じたところです。
  9月定例会の報告を「県政かわら版19号」として、今配布させて頂いているところです。

10/29「真実は一つ」

  21日付の「今日この頃」に昨年3月3日に起きた「県警白バイ隊員死亡事故」について、一言書かせて頂きましたが、昨日の高知新聞で争点の検証、整理がされていました。双方の見解に隔たりが大きいとされていますが、真実は一つと言うことです。しかし、問題はその真実を追究しようとする姿勢が裁判所に見られないと言うことです。高松高裁に提出した「事故解析書」も交通事故鑑定人の「意見書」も証拠として採用されないまま、30日に高裁判決が出されようとしています。バスに乗っていた生徒たちの真実を見る目に曇りガラスで覆うような判決が出ることを心配します。そして、個人的には、公道で頻繁に行われている追跡追尾訓練のあり方が見直されない限り、同じ事故を繰り返すことになるのではないかと心配しています。
KSB瀬戸内海放送「高知白バイ衝突死」シリーズ

「高知の白バイとスクールバスの事故」ブログ

10/28「地域ぐるみのとりくみでコミュニティ再構築を」

  昨日は、昭和小学校地域防災訓練「あそぼうさい」の第2回準備会に出席してきました。第三回(08年1月13日)となるこの地域ぐるみの訓練も回を重ねる毎の苦労もあり大変ですが、市内でも最も被害が想定されるこの下知地域での訓練の必要性は増しています。できるだけ地域のみんなが手を携えて成功に向けて準備をしていきたいと思います。
  さて、今日は新堀小学校区での第2回のあそぼうさいが開催されていますが、今年は、参観日とセットで開催しており、保護者も含めて昨年を大幅に上回る参加者で賑わっています。会場では自作の防災ずきんを被った生徒たちが元気に参加していました。
  また、昭和小学校では昭和体育会主催の「こどもがおとなの運動会」が開催されており、こちらも参加した生徒たちの声がグランドに響き渡っていました。
  これらの取り組みが単なる防災や運動会ということでなく、中心部のコミュニティの再構築につながる面もあるのではないかと思っています。


新堀小学校でのあそぼうさい             昭和小学校での運動会

10/27「女性パワーはやっぱり凄い」

  昨夜、県政を語る女性の集いの場に、県議4名とともにお招きを受け、さまざまな意見交換をしてきました。私の入ったテーブルでの8名の女性からは、私が医療センター問題に多少詳しいと言うことで、今回の事件のことや医療センターのつくりの問題など施設に金をかけすぎとの話などさまざま出されましたが、結論として、「オリックス病院にされたらたまらないよね」というところに収斂されたようです。また、私の思いとして政務調査費や費用弁償についてできるだけ早く見直したいので力を貸してくださいとのお願いもしたところです。他のテーブルでは、高知のいいところを地域の活性化にどうつなげていくのかと言うことや県内の雇用の場の確保についての意見が交換されたようですが、何と言っても女性のパワーに圧倒された県議一同でありました。医療センターの課題について、先日、記載した17日付東京新聞の記事は、クリックしてご覧ください。
  昨日、私が9月定例会予算委員会で求めていた知事の4期目公約の進捗状況が公表されました。対応済みと進捗中が併せて95.1%に達し、全体の約7割が成果につながったと評価しているとのことだが、私なりの評価はまた改めて行ってみたいと思います。

10/26「決算特別委員会も今日で折り返し」

  昨日の決算特別委員会は、健康福祉部について審査を行いました。県民の生活のさまざまなライフステージにおける多岐にわたる直接のサービスを提供する分野だけに多くの事業の状況を把握するだけでも大変です。予算執行によってどれだけの成果があがっているのかが大事なんですが、全てが数値化されるものではないですから、その評価にも難しいものがあります。ただ、一つおかしく感じている事業の流れがあるので、指摘してありますが、改めて詳しく報告したいと考えています。

10/25「学力調査結果の評価は?」

 昨日公表された文部科学省全国学力調査の結果が、各紙朝刊で報道されています。概括的に「知識を問う問題の平均正答率に対し、知識の活用を問う問題の平均正答率は10〜20ポイント低く」「都道府県間の差は大きくないが、一部に高い県と低い県も」あり「就学援助を受けているこどもが多い学校は、平均正答率が低い傾向」にあることなどが特徴とされています。
 本県は小学生の国語、算数の正答率は全国とほぼ同様の状況にあるが、中学生の国語、数学の正答率は全国と比べて低く、学力の定着状況に課題があるとされています。県教委や学校現場で指導にあたっている先生方にとっては、この結果は真摯に受け止めるべき課題ではあるだろうが、「好成績に実感がない」と受け止めている県もある中で、一面的な評価に振り回されるのではなく、じっくりと課題の分析も行いながら次につなげていく議論がなされるべきではないでしょうか。
  むしろ、77億円もかけて教育現場を混乱させるこのような調査を繰り返すより、本当にこどもたちのためにやらなければならないことがあるのではないかと思います。
  昨日の決算特別委員会で、情報政策課の国民健康保険実証開発の事業について疑問を感じたところです。全額国費とは言え、2億円近くもかけて構築されたものが、共同利用されるに至っていないし、今後もその目途が立っていないことが明らかになりました。昨年の企画建設委員会で、高知県は全国でも積極的に取り組み3年連続の採択になっていると胸を張っていたが、利用に至っていないとしたら、いかがなものか。これまでの文書情報システムや電子申請の頓挫などの反省が生かされていないとしか思えないのですが。

10/24「アウトソーシングの透明性も必要」

  決算特別委員会を開催しているところですが、監査委員会の指摘でもアウトソーシングについての記述が多く、各課のアウトソーシング業務には自ずと目が向きます。昨日は、県庁アウトソーシング推進の担当課である業務改革推進室の決算審査も行いましたが、これまでも指摘されてきたアウトソーシング業務の品質管理について質したところです。06年度に品質管理ガイドラインの有効性を検証するための試行を行い、本年度4月1日から、本格実施しているところです。鳴り物入りの旅費事務センターも抽出検査でも、少なからず間違いが見受けられることも問題になっています。しかし、その評価結果の公表も明確にされていませんし、次年度の契約などにどう反映するのかなどが対事業者との関係でしか定められていないことから、県民、議会に対して公表したり、評点の低い事業者へのペナルティーなどについても検討すべきことを指摘しています。県庁あげての取り組みであるだけに、充分なチェックが必要かと思われます。
  今日は政策企画部の審査となっています。

10/23「医療センターとPFI」

  18日付けのこの欄で、私の高知医療センターに関するコメントが17日付東京新聞の記事に掲載されているが、情報があればよろしくと書いていたところ、昨日は、担当記者さんから掲載紙が送られてくるとともに、自宅にはどなたかから記事のファックスが送られてきていました。
  その記事の中で、病院経営に詳しい城西大学の伊関准教授の「公立病院が赤字になるケースは多いが、高知医療センターの場合、企業との契約というベールに包まれ、赤字の原因が分かりにくいのが一番の問題。まずは経営に関するあらゆる情報を公開し、問題の所在を明らかにすべきだ。法や条例で企業に公開を義務づけることも必要だろう。」とのコメントを見て、私が日頃主張しているSPC内部がブラックボックスになっていることが問題だと言っていることと共通点があるように思ったところです。
  また、「PFIの導入は大型駐車場やごみ焼却場など運営の仕方が比較的単純な施設なら民間のノウハウも生きて有効だろうが、経営が複雑で、医師や看護師などプロ集団を抱える病院には向かないと思う」ともコメントしています。
  「高知医療ピーエフアイ」の間渕社長が「ごらんの通りのサービスの良さが、病院経営に民間が参加したメリットです」と胸を張ったという下りには、苦笑します。患者さんの病院への苦情・苦言などを「宝物」として大事にするという「宝箱」が設置されていますが、そこに届けられている患者さんなどの苦情のほとんどがSPC「高知医療ピーエフアイ」が担う周辺サービスに対するものが多いことをどう受け止めているのでしょうか。

10/22「似て非なる病態に正しい対応を」

昨日、全国引きこもり親の会県支部の月例会に参加し、いとうクリニックの伊藤高先生から「不安にまつわる病気について〜社会不安障害を中心に〜」と題したお話を聞かせて頂きました。直接引きこもりの要因ではない場合もあるかもしれないが、不安にまつわる病気(社会不安障害、パニック性障害、強迫性障害などを中心に)のさまざまな症状や治療方法などを正確に知ることから始まるのかと思いました。伊藤先生は、引きこもりの専門ではないといいながらもフロアーからの悩みや質問に丁寧に答えて頂きました。最後に、家族が自分らしく生きること自分の人生を生きることが必要であり、生き甲斐の目標を見いだすのもこのような保護者の交流の場でパワーを得ていくことが必要であるとのアドバイスに共感された参加者の方も多かったようです。

10/21「警察官だけは法を曲げてはならない」

  昨日は、愛媛県警察本部地域課・鉄道警察隊の巡査部長、仙波敏郎さんを自由民権館に迎え、「警察の真実」と題して、2年7ヶ月前の同17年1月20日、愛媛県警の全部署で長年にわたり組織的な裏金作りが行われ、歴代幹部が私腹を肥やしてきたことを告発して闘ってきた経過について話がされました。
  9月11日には県を相手取って起こした国賠訴訟の判決が、松山地裁で言い渡され、仙波さんの主張をほぼ全面的に認め、県に請求の満額に当たる100万円の支払いが命じられていました。それだけに、仙波さんの話の一つ一つに迫力と真実がうかがわれました。この裁判の主たる争点は記者会見妨害行為、配置転換、勤勉手当の減額それに拳銃保管(取り上げ)の4点で、それぞれについてその存否や、違法か否かがこの裁判で争われ、判決は、説得行為の一部、配置換え、勤勉手当の減額は県警本部長の関与のもとに行なわれ、原告・仙波さんの被った精神的苦痛は軽微なものといえないとして、請求どおりの支払いを命じたものでした。
 仙波さんの闘いからだけでなく、私が議員として関わって見てきた警察のありように共通していたのは、自分たちに都合の悪い事実は簡単に闇に葬ろうとすることのように思うのです。仙波さんの口癖は、「告発を決断したのはなにも金だけの問題ではない。警察官だけは、法を曲げてはならない、不正をしてはならないというのが僕の考えなんだ。順法精神に欠ける警察のツケは結局、県民にしわ寄せされる」と言うことだそうです。このことが全ての警察官に共通すれば、捜査費裏金問題は全て暴露され、改めて国民の信頼を得るための警察として出直すことができるのだろうにと改めて感じたところです。
 捜査費裏金報道発祥の地高知でこのまま終わらせてはいけないと再認識しました。
 また、会場では、2006年03月05日に起きた、白バイがレストラン駐車場から出てきたスクールバスと衝突し、巡査長が死亡 した事故で、バスを運転のタクシー運転手が高知地裁で禁固1年4月の実刑判決を不服として「検察の証拠は捏造。被告を現場検証にも立ち会わせず、捜査方法にも疑問が残る。判決内容には全く説得力がなく、納得できない」と控訴している被告を支える会のみなさんと当時同乗していた生徒たちが会場で訴える場面もありました。
 この事件も、警察の「自分たちに都合の悪い事実」を隠し、罪もない人を犯罪者に仕立て上げる一例なのかもしれません。高松高裁でも、新たな被告側の証拠や証人を採用しないという理解しがたい即日結審という裁判が行われており、不可解さを残しています。

10/20「愛媛県警の隠された真実を聞こう」

  今日は足を運びたい会議が同時刻に開催されるのですが、迷うところです。一つは「愛媛県警巡査部長内部告発と松山地裁判決の報告」と、もう一つは「県民が考えるマニフェストをつくる研究会」による予定候補者のシンポジウムです。知事選挙マニフェストについては、今後も議論の場が設けられることだと思いますので、めったに聞く機会のない仙波敏郎さんの報告を聞きに行くことにしました。 「現職の警官という立場で、警察の裏金作りを内部告発した仙波敏郎さんは、さまざまな圧力を受けてきました。告発の4日後に突然の異動となり、この報復人事に対して松山地裁は仙波さんの訴えを全面的に認めました。歴史的な9.11 判決の報告と共に愛媛県警の隠された真実を語っていただきます。」との紹介がされているこの報告会を聞いて、問題が残されたままで始末がつけられようとしている高知県警での「警察捜査費」を風化させないための参考にしていきたいと思います。 

10/19「予定候補の一人」

  知事選挙の予定候補者の一人尾崎氏は今日あたり記者会見がされるとのことだが、すでに本人の顔写真入りの名刺が配られ始めています。準備は周到に行われていたと言うことでしょうか。氏は取材に対して「高知の窮状が国には伝わっていない。国は地方重視へと大きくかじを切ろうとしている。この流れに取り残されると、高知は活力を取り戻すことができない。」と答えていたことが報道されていましたが、この言葉だけでは真意は分かりませんが、これでは、一層、国のスタンスに左右される高知県になるのではと心配な面もあります。いずれにしても人と政策の見極めが必要です。
  議会報告を取りまとめて、「県政かわら版」の作成に取りかかりました。知事選告示までに配り終えないといけないので慌て気味です。しかし、来週から10日間びっしり決算特別委員会もありますので。

10/18「清渓川に学ぶ」

  今、ラジオでソウルの清渓川(チョンゲチョン)に学ぼうというお話をされています。日本もこのままでいくと2020年には道路維持補修費が道路関係費の58%を占めることになるとの予測(建設経済研究所)がされている中で、次々道路をつくるより手直しを加えながら都市再生に生かしていくことが新しい時代の要請として求められているのではないか。その手本が清渓川(チョンゲチョン)であり、過去は臭い物に蓋とばかりに高速道路の下に隠されていた物が、ソウル市長の手によって市民の憩いの川として蘇り、人の賑わいを作り出し、観光客を招き、ヒートアイランド現象の解消にもつながるという成果をあげているもので、日本でも手本にされるべきではないかとの話です。新堀川とはりまや町一宮線の関係でもよく引き合いに出される話です。しかも、新堀川はこれから蓋をしようというのですから、よくよく考えないといけないと思います。
  昨日の東京新聞に「PFI病院で贈収賄 官民癒着の温床か」という特報が掲載されているようですが、この記事の取材にあたっては、私の所にも担当記者さんが足を運んでこられました。どのような記事になっているのか読んでみたいものですが、こちらでは販売されておりません。どなたか気づいた方がいらっしゃったら、よろしく。

10/17「知事候補も打ち止めか」

 昨夜のニュースあたりから、取りざたが噂されていた本県出身の財務官僚の知事候補の映像などが流れ始め、今朝の朝刊には具体的に報道されています。さまざまな方の名前が出ては消えてを繰り返してきましたが、この尾崎氏で打ち止めなのでしょうか。私自身は、さまざまな情報が入っては来ますが、全くの面識もなく、率直に言ってどのような方か、分かりません。今後、お会いする機会もあるかもしれませんが、勤労者、県民の目線で見極めさせて頂きたいと思います。
 今後も、生臭い話が飛び交いそうですが、生臭くない写真を一枚。
 10日前、いのポレポレ農園の開園式の帰りに、鏡川沿いで自転車を止めて写した写真です。手前のコスモスの向こうにこどもたちが泳いでいる姿が見えるでしょうか。確認しにくいとは思いますが、コスモスと水泳というミスマッチにシャッターを押したものです。
 この10日間は、極めて早足で秋を駆け抜けているように感じ、季節の移り変わりに驚いています。みなさんも風邪などめしませぬように。

10/16「パワハラによる自殺は労災」

  今朝は、医薬品販売会社の営業担当社員の男性が自殺した原因は、上司の暴言によるパワーハラスメント(職権による人権侵害)として、労災申請を退けた静岡労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟の判決で東京地裁は「自殺はパワハラでうつ病となったための労災」と認定したことが各紙で報道されています。判決としては初めてかもしれないが、労働基準監督署の段階で労災と認定したケースは05年当時から出始めています。東証1部上場の道路工事会社の愛媛県内の営業所長だった男性(当時43歳)が自殺したのは、上司からしっ責され続け、心理的な圧迫を受けたことが原因などとして、新居浜労働基準監督署は労災と認定しています。
  パワーハラスメントとは会社などで職権などの権力差(パワー)を背景にし、本来の業務の範疇を超えて継続的に、人格と尊厳を傷つける言動を行い、就労者の働く環境を悪化させる、あるいは雇用不安を与える行為であるが、欧米ではモラルハラスメントと言われているとのことです。こんなことが、横行している企業文化に希望が感じられません。周りの同僚にも気遣いながら、ともに仕事を支え合い、時には冗談も飛び交う職場は許されないのでしょうか。成果優先主義の人事評価制度のゆがみが是正されない限り、改善は難しいのではないでしょうか。県庁の中でも、こんなことが生じている職場もあるやに聞こえてきます。放置したままでいいのでしょうか。お互い声にしてみませんか。

  昨日は、公営企業局について決算審査をしましたが、工業用水道事業は相変わらず、供用の目途がつかない中筋川ダム関連工業用水道と香南工業用水道が重荷になっています。ルネサステクノロジ第二棟の誘致を前提にした先行投資の責任は誰が取っていくのでしょうか。
  また、病院会計は自らの努力だけでは何ともしがたい医師不足の影響から診療体制の縮小の克服なしに経営改善は困難だと思われますが、現場と患者さんへのしわ寄せだけで乗り切るのではなく、県の医療施策として知恵を出さなければと思います。

10/15「今日から決算特別委員会」

  今日から決算特別委員会審査が、始まります。私も、4年ぶりに所属して審査にあたることになりましたが、前回と同じく知事選前ということで10月中はきつい日程になっています。
  ところで、4年前に審査していたときに、知事の政治団体のあり方にの問題で、県の補助金支給施設に政治団体の住所があったという事実が判明したことで、私としては、@補助金の本来の目的に沿っていないのではないかA政治資金規正法の第22条の3「寄附の質的制限」に抵触するのではないかという2点で集中審査をしたことがありました。
  結果として、12月定例会でも、橋本大二郎知事は質問に答えて、「県の補助を受けた建物の性格からも不適切だったと反省しており、県民に疑念を招いたことは誠に申し訳なく思っている」と陳謝はしたものの、「日常の活動はほとんどないので、住所変更も含めて連絡をもらう形にはなっていなかった」と言い逃れをする一方、NPOへの補助金の執行については「適正だったと考えている」と強調し、「今後はこうした問題を繰り返さないよう、細心の注意を払っていく」と述べるにとどまりました。
  9月定例会予算委員会で、私が知事の後援会の事務所費の増加の疑問について少し触れましたが、質問の一週間後には後援会が解散されていたことが、報道などで明らかになりました。4年周期の「後援会問題の怪」何か因縁めいたものを感じています。

10/14「設計変更のスキームの範囲内か枠外か」

  県・市病院企業団議会議員協議会で、引き続き県民のみなさんに明らかにすべきことを調査していかなければなりませんが、瀬戸山容疑者が設計・施工変更で無理を言わないように配慮してもらうために、松田容疑者らが贈賄をしたということが言われています。74項目の設計変更は、このスキーム(下図)のもとで病院組合とSPCの両者合意のもとに進められたとのことですので、このスキーム以外の手法で無理難題が押しつけられていたのかどうか。明らかになりにくいかもしれませんが、それも知りたいところです。
  昨日は、職員住宅の所有権は、現在SPCにあり、病院組合としては完成検査をしていないとのことでしたが、いずれお金を払い終えた段階で所有権も映るわけですから、病院組合が検査しないまま、お金を払うと言うことは不都合なことなのではないでしょうか。ましてや、瀬戸山容疑者の麻雀部屋と化していたゲストハウスにまで、お金は払うべきでないと思います。改めて調べたいと思います。


10/13NO.2「医療センター前院長収賄事件の事実解明を」

 県・市病院企業団議会議員協議会が午前中で終わりましたが、今回の前病院長の収賄事件の調査も、捜査中のもとでは緒に就いたばかりです。
 「贈収賄事件の発生は04年12月下旬頃及び07年1月下旬頃で、瀬戸山容疑者は、新病院の施設の整備に関する事項について、SPCに対して有利かつ便宜な取り計らいを受けたことなどに対する謝礼の趣旨のもとに供与されることを知って、250万円相当の家具・家電製品の供与を受けた。一方の贈賄側は、高知医療ピーエフアイ会社の構成企業であるオリックスリアルエステートの従業員を業務委託契約でPFI業務に従事していた松田卓穂、矢倉詔喬は、同趣旨のもとに瀬戸山の職務に関して賄賂を供与したものである。」との概要説明や高知医療センターPFI事業の経緯瀬戸山の職務権限などについて説明を受けました。
 議会として、現時点では特に新たな事実を突きつけるすべもない中で、情報の提供を求める中で、この事件の背景と事実の解明に努めていくしかないと思います。
 私は、贈賄・収賄のいずれのメリットが大きいのか、分かりにくいので、瀬戸山側(企業組合)から設計変更が数え切れないほど、指示され、それを受け入れて修正した言われる、74項目の修正一覧も示させながら、修正に至るスキーム(設計変更の取り扱いにかかる確認事項)との関係を調査していきたいと思います。そのためには、スキームとは違うところでやりとりが行われていたのかも知りたい点です。
 受注金額は増えないのに、施工経費だけを増えることを警戒して、瀬戸山容疑者の無理難題を聞いていたと受け止められるよう言われているが、それが瀬戸山の言いなりになった本当の理由なのか。これも、県民に明らかにしなければなりません。
 また、贈賄側の二人の容疑者と高知医療ピーエフアイ会社の関係や高知医療ピーエフアイ会社の役職員や株主、協力企業の推移などについて、明らかにしてもらうことと、02年10月高知医療ピーエフアイ会社設立以来この6月まで社長を務めていた西名弘明氏(オリックス取締役兼執行役副社長、オリックス不動産取締役社長)が、この場に出てきて、説明責任を果たすべきということを求めました。また、松田容疑者らが報告したとされる深沢正泰氏にも説明を求めることが必要になると思います。
 病院企業団議会の総意として、西名氏の出席を高知医療ピーエフアイ会社に求めるとともに、普通、どこの企業でもホームページに明らかにしていることなどは、最低、議会に示すことなど透明性の確保についても求めておきましたが、それ以外にも、各議員からさまざまな資料提出が次回会議までに求められました。
 いずれにしても、私はこれまでも指摘してきたようにSPC内部のことがブラックボックス化していることに背景の一つがあると考えていますが、企業団ともども透明性を図ることが事実の解明と信頼を図ることになるのではないかと思います。

10/13「医療センター前院長収賄事件の報告へ」

 今日は県・市病院企業団議会議員協議会です。前院長に関わる贈収賄事件発覚以降、初めて正式に議員に対して経過が報告される場であります。しかし、捜査中でもあり、具体的な背景や真相が解明されるとは思いませんが、議会だからこそ追及できる側面もあるのではないかなと思いつつ、準備をしているところです。今から、自転車で医療センターへ出発です。帰ってきたら、また、報告させて頂きます。

10/12「議会の役割を再認識して」

  昨日、会派へ一通のファックスが送られてきました。「16年間知事の足ばかり引っ張って」という趣旨のものでしたが、いまだにそのように見ている県民の方もいるのだなと思いました。むしろ、闇雲に知事の提案だからと充分な議論をせずに、チェック機能すら失う議会になっては、自殺行為だと思います。退職手当にしても、議会の返上決議を受け止めない知事に対して、返上を求める署名運動を起こそうとしている県民の皆さんがいることも知って欲しいと思います。県民クラブは、是々非々で臨んできた会派の姿勢だったと思っています。例えば、「こども条例」が継続審査、一部修正可決になったときなども、随分と反対会派と丁々発止で渡り合ってきたつもりです。
  04年12月2日付け「今日この頃」に「県議は「知事のサポート役に回れ」と言わんばかりの認識であり、首をかしげざるをえません。議会の本来的機能は、立法権を中心とするとともに、執行機関に対する監視的権限を有しており、住民の代表機関として、地方公共団体の行政の執行に対して監視する立場にあるのです。議会には立法権、地方公共団体の意思決定機関にとしてだけでなく、むしろ行政権に対する牽制、監視、統制の役割を持ち、県民の権利利益の擁護の機能を果たすものであることを理解していただきたいものです。」と綴っています。そして、「鳥取県の広報紙「とっとり県政だより 99年8月号」には「知事と議会の関係」として「皆さんは、知事が「こうしたい」と決めたら何でもできると思っていませんか?たしかに、議院内閣制を採用している我が国の内閣総理大臣に比べれば、住民から直接選挙で選ばれた県知事の立場は「大統領」に近いと言えます。しかし、我が国の地方自治制度では、選挙で選ばれた議員の集まりである県議会が県民を代表する機関であり、知事と議会は「車の両輪」の関係です。いやむしろ、執行機関である知事は、議決機関である県議会で決定された「県民の意思」に従って行政を執行しなければならない立場にあるのです。」と書かれていることを紹介しています。 このことを基本に、政策提言機能も付加しながら、新たな知事になっても頑張りたいと思います。

10/11「今度は医療センター」

  9月定例会や橋本県政16年の総括もじっくりと行いたいと思うのですが、今日からは医療センター課題に向けてシフトしなければなりません。13日の議員協議会に向けて、準備に慌てているところです。今から、南国市へ出向きますので、手短ですみません。

10/10NO.2「女子大池移転統合整備予算は削除修正案が可決」

 19対19が動いたのは、本会議直前でした。それでも採決をしてみなければ、安心できないまま女子大関連補正予算修正動議の提案理由の説明のため登壇しました。提案理由説明に対して、反対・賛成のそれぞれの立場から討論があり、採決。結果は20対18で修正案は可決しました。知事は「県民のために残念な結果」と言われているが、ここでいう県民とは誰を指しているのだろうか。私が提案説明で述べた「学生も含めた大学関係者や県民世論、議会を二分してまで押し切るべき事業なのでしょうか。このまま、スタートを切るとしたら、池キャンパスへの移転統合整備構想は将来への大きな禍根を残す事になるのではないか。」との思いは、結局知事には伝わらなかったと言うことだと思います。
 知事は、今後の対応について「それは、私は分からない。もう知事は交代する。」「(次の知事の判断に委ねるのは)当然だ」と答えているが、この判断が、何故9月議会前にできなかったのかとの声も届いています。
 9月定例会のとりまとめ報告は、改めてご報告します。

10/10「閉会日に全力を」

 定例会最終日、いよいよ一般会計補正予算中の「県立大学整備費」の修正案をはじめとした各議案をめぐる採決を迎えます。
 今定例会から閉会日前に一日議事整理日を設けたことから昨日は休会でしたが、県民の方にとっては、そのことが分かりにくく、昨夕の段階で、「女子大関連予算はどうなったろう」との問い合わせなどがあっております。
 共産党と緑心会が修正案賛成に回っていただくことになりましたが、賛否は極めて拮抗した状況です。「個人的には、今これほどの重要な案件を無理に決めなくてもよいのでは」と思われている議員さんも多いはずです。会派への遠慮とかで信念を曲げずに、県民に目を向けて採決に臨んでいただければ、良い結果が出るのではないかと信じています。修正案提案説明頑張ります。

 10月1日の予算委員会の議事録ができあがりましたので、アップしています。お時間が許すときにご覧下さい。

10/9「無理強いは反発と混乱を招くだけ」

  昨晩以来、女子大関連のさまざまな動きが活発になっています。私たちのような、変わりようのないものは別にして、キャスティングボートを握っている議員さんの所には、昨夜から執行部の活発なアプローチがされているようです。今回のいきさつを見るにつけ、「無理強い」がいかに反発と混乱を招くかを改めて学ばされました。
  昨日を転機に修正案提案理由も少し軌道修正しているところです。10分間の提案説明にどれだけ県民の思いを盛り込めるか、難しいところです。今日は議事整理日で休会ですが、さまざまな動きで長い一日になりそうです。

10/8NO.2「『共産党と緑心会』会派も女子大関連予算反対へ」

  先ほどまで、「県立大学改革のあり方を問う会」が女子大永国寺キャンパスで開かれ、出席していました。さまざまな意見が出される中で、私たちが提出した修正案の理由に県民の支持が高まっていることに、さらに確信が持てるようになりました。それ以上に、驚いたのは、私たちが提出した修正案に企画建設委員会では反対された「共産党と緑心会」が本会議では、賛成するとの意思表示をしてくれたことであります。この動きを受けて、閉会日の採決では、大変厳しいですが、修正案可決の結果が得られるよう、さらに同僚議員の賛同を求めていきたいと思います。

10/8「のんびりゆっくり」

「全国引きこもりKHJ親の会県支部」が、引きこもりの当事者たちの自立を支援する「いのポレポレ農園」を7日開設しました。「ポレポレ」とはスワヒリ語で「のんびりゆっくり」という意味だそうです。私も農作業のお手伝いはできませんでしたが、開設に立ち会わせて頂きました。保護者の方たちだけでなく、当事者の方たちも参加されており、強い日差しの中で汗を流されていました。
平日の作業はなかなかできませんが、土・日の午後2時から4時までの2時間活動する予定ですので、ご支援頂ける方もよろしくお願いします。なお、21日(日)は月例会のため、作業はお休みです。まずは「農園に来る」ことからスタートできればと思います。収穫から販売の時点では、お手伝いしたいと思っています。

10/7「家具転倒防止への一歩」











  昨晩は、マンション自主防災会の第二回防災講演会「家具転倒防止への備え実践セミナー」を開催しました。自主防災会の今年の重点事業である家具転倒防止への一歩として、マルニ防災アドバイザーの方から、「スーパーで買い物しているときに揺れが始まったらどうしますか」との切り出しで始まったセミナーは実際に見て触れて作っての話なので随分と分かりやすく参加者の関心を惹くことができたと思います。突っ張り棒とステッパーとの合わせ技をはじめ、さまざまな合わせ技のパターンや、食器棚内のエアーキャップの活用、開き戸の留め具は自分で作れるなどお金をかけなくてもできる方法も教えて頂きました。
そして、関心がありながらもっとも難しい窓ガラス飛散防止フィルムの張り方については、「一人では無理だね」とかの感想から防災会でどう支援ができるかの話へと発展していきそうです。今度は、フィルム貼りのリーダーづくりとして少人数で実際に貼ってみることを体験しなければとの話になり始めています。
  まずは、揺れから身を守ってがスタートです。

10/6「組織的不払い」

  年金掛金の横領・着服とまたもや年金制度の信頼を失う事件が連続しているが、その時に、「盗人」と罵詈雑言を浴びせる桝添大臣が一躍ヒーローのようになっているが、少しヒステリックに喋るところに違和感があります。確かに、許されることではありませんし、厳重な解明と処分は必要だと思います。その額、99件3億4千万円。
  一方での、年金赤字施設の75億8千万円の補填や天下り役人の人件費などの追及も忘れて欲しくありません。また、桝添大臣が、銀行など民間では起こりえないからそこにもやらせれば良いかのように言っていますが、30年ほど前、滋賀銀行では一人の行員が9億円横領したという事件がありました。銀行だって数え上げればきりがありません。
  そして、今朝の新聞報道には「不払い」報道が踊っています。生命保険会社38社で約120万件、約910億円。労働基準監督署の是正指導を受けて、改めて支払われた「不払い残業代」が、最多の1679社、約227億円とのことですが、これは表面化したものだけにすぎず、水面下に蔓延していることは周知の通りです。こちらの方は個人的な犯罪ではなく、組織的な犯罪ではないでしょうか。これらこそ断罪されるべきである。

10/5「女子大関連修正案提出も少数否決」

 昨日は、各常任委員会で議案の採決と意見書の採択などを行いました。
 私たちは、今議会において、慎重に審議してきた一般会計補正予算中の「県立大学整備費」に対しては県立大学整備費9、790万2千円、債務負担行為(県立大学整備事業費)49億1、065万1千円を削除する修正案を提出しましたが、所管の企画建設委員会では、少数否決されました。 県民注視のこの補正予算案は、6月定例会において、、非常に厳しい財政見通しの中、永国寺キャンパスの将来像も見えていない状況や、大学の将来構想もまとまっていない段階で、百億円にも及ぶ事業をスタートさせることについて、県民に説明責任を果たせる状況になっていないことから、減額修正したものでした。
 しかし、県民の懸念の声も日増しに高まる中で、今定例会における審査でも、コストカットによる多少の経費縮減が行われたものの、その他の条件が特に大きく進展したとは言えず、現時点では全額削除の修正案を提出したものです。
 委員会終了後、女子大関連予算の成り行きを見守ってきた県民の方々が、控室に来られて意見交換をしましたが、最終日本会議に再度修正案を提出することを告げると、自分たちもぎりぎりまで頑張ると言われていました。
 昨晩、ある会合で、決して素人ではない方から「素人目で見ても、県のしようとしてといることはちぐはぐだ。そのことに、気づいているのだろうが、何故、それが進められていくのか。議会も認めていくのか分からない」と言われました。閉会日まで、頑張ってみたいと思います。
 私の所属している総務委員会では、「知事の退職金返上を求める決議」案を協議しましたが、委員間で不一致となり、議会運営委員会に差し戻しとなりましたが、私も提出者の一人となり、最終日の本会議に再提出することとなりました。
 また、沖縄で大きな県民運動が高まっている文部科学省が高校教科書検定で沖縄戦の「集団自決」から旧日本軍の「強制」などの記述が削除された問題で、「検定意見の撤回と記述の回復」を要請する意見書を最終日に全会一致で提出することを決めました。
 10日の閉会日まで、引き続き気を抜くことなく頑張っていきます。

10/4「女子大問題、まだ不安です」

  今朝の高知新聞には、「女子大関連補正予算案が可決へ」と報道されています。一方、読者の「声ひろば」には「女子大移転の再検討望む」と一学生の立場から「再検討」が求められています。民意を二分したまま、船出しようとする女子大の先行きを心配します。私たちの会派では、事前の県民アンケートの声や定例会における審議を踏まえれば、なお、慎重審議を求めなければならないと考えています。昨日も、慎重審議を求める県民からのメールが寄せられていました。

10/3「急に光明がさした将来の県財政?」

 女子大問題と関連して向こう7年間の財政見通しの議論が、もう一つの議論の焦点になっていますが、昨日の総務委員会で、議論しましたが、この見通し本当に安心して信頼しきれるかというと決してそうではないなと思う気持ちが、議員間には色濃く漂っています。厳しいことにかわりはないといいながら、参院選挙によって地方の反発を受けた与党が多少財政制度の中で地方にも目を向けてくれるのではないかと淡い期待を抱き、貯金も取り崩し、財産も処分し、虎の子の株も売り払う。7年後身ぐるみ剥がれた高知県の姿が見えてくるのではと、心配の声。その一方での、大規模事業のあり方には慎重にならざるをえません。

10/2「知事の公約の検証は退任後か」

 昨日、予算委員会質問は、予定していた7項目のうち、3項目までしか進まず、不本意なものでした。いつも、あれもこれも質したいと思うことが多くて欲張ってしまいます。質問ができたのは、「知事4期目の公約の総括について」と「財政収支見通し」「女子大池移転統合整備」についてのみでした。
 本来、4期目の公約については、最後の議会を前にして、達成状況を明らかにして、今議会で評価を巡る質疑がされるべきだったと考えていますが、ただいま検証中とのことです。知事は、本会議の答弁で、「私が県民を向いている限り、職員が私を見ることはそのまま県民を見ること。何も矛盾しない。公約を掲げて選出される知事の姿勢を見ながら仕事をするのは民主主義のルール」とまで言われたわけですから、公約に対する検証は必要だったと思います。
 質問戦の議事録はおって掲載したいと思いますので、お待ち下さい。
 なお、今朝の高知新聞に高知医療センターの汚職事件にPFI社が関与しているかもしれないとの記事が掲載されていただけに、「高知医療センター関係」の質問には触れておきたかったとの思いです。いずれにしても、質問時間がとにかく欲しい。毎定例会毎に質問できるのだったら、一度にこれほど盛りだくさんにならなくていいのにと思います。

取り上げることはできませんでしたが、通告していた予定質問は次のようなものでした。
「官製ワーキングプアを創出しないために」
@これまで削減した正規職員・非常勤職員数とそれぞれアウトソーシングで対応した人数はどのようになっているか。
 また、アウトソーシング先で雇用された人数について、実人員と雇用形態について聞く。
A技能職廃止に伴う職場を全てアウトソーシングするのではなく、非常勤職員の再雇用先として当面の間でも検討できないのか。
Bアウトソーシング先の労働者の働く条件について、これ以上、低賃金の実態や勤務時間の問題点、雇用保険未加入の実態など県として放置すべきでないと考える。アウトソーシング先の労働条件の最低限歯止めを設定するつもりはないか。
Cアウトソーシングする際の形態として、試験研究機関で人材派遣の複数年契約を予定しているものもあるようだが、どれぐらいの期間の複数年契約が予定されているのか。
D全労働者平均18%の離職率に対して、20%という介護労働者の高さをどのように考えるか。
E介護労働者について、勤務条件の把握に努めるとともに、改善を図るための法整備などを働きかけるべきではないか。
「高知医療センターの不祥事について」        
@今でも、30年の長期契約のあり方に間違いはなかったと今でも思っているか。
Aまた、今回のような不祥事の背景として、SPC内のブラックボックス化に問題があるのではないかと考えるがどうか。
B3年前、医療センターの経営責任体制について、知事は管理者と病院長の一元化を望ましいとし、病院長が権限と責任を持つ方向で考えるべきと意思表示しているが、瀬戸山前院長を念頭に置いた上で、考えた体制を今でも正しい方向性だったと思っているか。
「自殺防止の施策充実について」
@NPO「自殺対策支援センターライフリンク」がこの夏に実施した「都道府県および政令指定都市の自殺対策実施状況調査」において本県は、Dランク52位と極めて下位に位置づけられているようだが、このような評価をどう受け止めているか。
A「自死遺族支援全国キャラバン」を受け入れる予定も含めて、今後、どのような取り組みを強化するか。
「国保問題について」
 社保庁改革関連法の実施に伴い、来年4月から国民年金の滞納者に対する罰則として市町村が国民健康保険証を取り上げ、有効期間が数ヶ月しかない短期保険証への切り替えができるようにするという問題で、県内11市は保険証の取り上げ措置はとらないと判断している。
@県としては、単に11市の対応とするのではなく、町村についても同様の対応ができるよう検討されているのか。
Aそのために、国とはどのような対応が必要となるのか。

10/1「時間との勝負ですが、頑張ります」

 いよいよ予算委員会での質問日ですが、橋本知事と相まみえるのは今日が最後ですが、質問と答弁とあわせて40分ですので、満足のいくものにはならないと思います。昨日も省略する質問も考えていたのですが、できたら予定したものは全部やりたいなとか欲も出て、わずかしか削除できませんでした。
 質問の中に入れていた自殺問題で取り上げようと思っていたNPO調査の都道府県・政令市対象の自治体による自殺対策の調査結果が今朝の新聞で公表されていました。自殺死亡率が全国でも高い位置にある本県の対策は52位と極めて低位にある状況を踏まえて、今後の取り組みを聞きたいと思っています。しかし、これも時間の関係で突っ込んで聞けるかどうか。 

予定質問項目は次のとおりです。「知事の4期目公約の総括にあたって」「財政見通し上の疑問点について」「女子大池移転統合整備について」「官製ワーキングプアを創出しないために」「医療センターの不祥事について」「自殺防止の施策充実について」「国保問題について」

今日この頃(7−9月)
今日この頃(4−6月)
今日この頃(1−3月)