「今日この頃」2010年1〜3月のバックナンバーです


3月31日「ファイティング・ドッグスの若者達は熱い」

 昨晩は「I Love Dogs会 2010春」に出席し、本拠地を佐川町・越知町に移し名実共に地域密着の地元球団として独立リーグ二連覇を目指す監督以下選手一同を土佐流で励ましたところです。
 今年は、選手の中に私と同郷の選手が須崎工業から入団していましたので、今まで以上応援に力が入ります。また、宮崎県出身で今年入団した選手と話していて、「野球にかける熱い思い」を感じると共に、随分と家族の応援が支えになっていることも感じました。監督達もリーグ2連覇はもちろん、彼らの夢であるNPB入りを果たさせてあげようとする思いもひしひしと感じました。平均年齢22.8才と若返ったファイティング・ドッグスの応援のため是非一人でも多くのみなさんが球場に足を運んで頂きますことをお願いします。
 会場を後にした、午後9時前にはさすがに、堀川沿いで夜桜花見をされていた方も、寒さのためか早々に引き上げられていました。堀川沿いも全て満開とはなっていませんが、写真のような見事な満開の木もあります。堀川沿い全体の見頃は日曜日頃でしょうか。
 今日は2009年度末。それぞれがそれぞれの「ステージ」を卒業したり、ステップアップされたりと悲喜こもごもの日となります。次のステージでさらなるご活躍をお祈りします。

3月30日「はりまや町一宮線一部供用開始」



 昨日は、都市計画道路はりまや町一宮線(はりまや工区)の北本町3丁目から桜井町1丁目(都市計画道路追手筋弥生町線より北側の区間)が2車線で暫定供用を開始されるということで、供用間もない15時25分から10分間桜井橋のたもとで通行車輌をカウントしてみました。南下する車が4.7台/分、北上する車は2.1台/分で、極めて閑散としていましたので、時間帯にもよるかもしれないと思い、今朝通勤時間帯の7時50分から8時30分までの40分間をカウントしてみると南下する車が4.6台/分、北上する車は2.6台/分とあまり変わりませんでした。(何といっても一人で上下線共にカウントできるんですから)
 今後、今年12月末頃の4車線での供用開始を目指し、残りの桟橋上部工事や舗装工事を推進していくとのことですが、これで4車線供用したらそれほど多くの車が流れ込むのでしょうかね。これまでの総事業費が約77億円で全体の約8割の進捗状況ということですが、やはり慎重に今後のあり方を議論して頂きたいものです。
 県は、2月定例会でも私の質問に、知事が答弁されたように、「実際の交通量の調査は、この区間の完成後に改めて行なう。新堀川の自然環境の復元の推移に関しては、昨年度から、専門家で構成する委員会を設置し、オープンスペースでの自然環境の変化について、検証を進めている。また、平成22年度末には、高知市が町づくりの方向性を示す総合計画を策定すると聞いているので、県が行う交通量の調査や自然環境の復元結果についても、あわせて県民にお示ししたい。その上で、南側の区間の道路整備のあり方につきましては、高知市の総合計画における中心市街地の町づくりの方向性も考慮した上で、総合的に判断していく。」という姿勢ですが、今後も、注視していく必要があります。
 ところで、昨日、今日とずっと見ていて感じたのは、通行量が少ないだけに、幅員25bの横断歩道のないところを平気で歩行者が横断しており、いつか大きい事故につながるのではないかと心配をしてしまいます。

3月29日「組織の自浄作用とは」

 先日の映画「ポチの告白」上映会の際に駆けつけて頂いていた元愛媛県警巡査部長・仙波敏郎さんの著書「現職警官『裏金』告発」をその場で購入しておりましたが、昨晩、読み終えて、改めて「日本最大の犯罪組織」と仙波さんの言われる実態が余すことなく書かれていることに驚きを禁じ得ませんでした。そして、仙波敏郎さんという真っ直ぐで凄絶な人生に学ぶことが多く、是非、多くの方に読んでもらいたいとも思いました。
 結局、高知県警でも全国に先駆けて「県警捜査費」問題が摘発されたが、我々の取組の不足からか、特別監査によって県監査委員が指摘した組織的裏金づくりを認めなかった県警、さらに白バイとスクールバスの衝突事故における警察捜査のあり方に対する県民の信頼が回復するだけの自浄作用はまだまだ働いていないのではないかと感じたりします。
 それにしても、著書の中に「警察には『疑いをかけられる奴の方が悪い』という、とんでもない考え方が存在する。」という下りを読んだときに、ここに冤罪事件の根源があるのではと感じた次第です。

3月28日「自殺は他人事ではない」

 テレビなどでもスポットCMをご覧になる方も多いと思いますが、今月は「自殺対策強化月間」ということで、さまざまなキャンペーンが行われています。
そんな中、警察庁で公表されている月別自殺者数が2月には2398人で、09年2月比で92人減っており、前年同期を下回るのは、これで6か月連続となっています。今年に入っての2ヶ月の全国集計では、前年同期比で94.9%、本県は87.2%となっており、減少傾向は続いています。これが、さまざまな緊急対策が、生きづらさを感じている人の手元にまで届いているのかどうかということはわかりませんが、そうであればと願うばかりです。
 今朝の朝日新聞「ルポにっぽん」でも、自殺予防のことが書かれてあります。また、週刊金曜日3月26日号には「自殺は他人事ではない」と今月「反貧困ネットワーク」と自殺対策支援センター「ライフリンク」の共催で開催されたシンポジウム「自殺と貧困から見えてくる日本」の記事が特集されていました。子どものいる世帯のおよそ7世帯に一世帯が貧困家庭、また、年間所得224万円未満が貧困家庭といわれる中、300万円未満の家庭が30%以上にのぼり、貧困層のうち二人以上が働いても貧困家庭という層が3割超で、働いても貧困という層が8割以上にのぼっている現実を自己責任では片づけられません。
 私たち一人一人が自殺や貧困の問題に無関心であってはならない。人のつながり、地域の支え、社会の仕組みが自殺を生み出さない方向へと向かっていく政治を作り出したいと思います。

3月27日「迷走する政府対応を正すのは我々の姿勢」

 米軍普天間飛行場の移設問題で、政府は、県内移設を軸に、一部基地機能の県外移転を組み合わせた案を検討し、一層の迷走状態に陥っているようです。首相自らが約束してきた「5月末決着」、そして、少なくとも「県外移設」で県民に多大な期待を持たせてきたなかで、5月を過ぎても米政府と沖縄の合意が得られなければ、「普天間の固定化」という最悪の事態を招くことになります。
 国連の人種差別撤廃委員会は3月16日、日本政府に対し「沖縄における不均衡な軍事基地の集中が住民の経済・社会・文化的権利の享受を妨げる」と勧告したとのことで、「基地を沖縄に置き続けることは差別であり、住民の人権侵害だと国連機関で明確化された。日本もアメリカも、国際国家として重く受け止める必要がある」とNGO市民外交センター代表で、恵泉女学園の上村英明教授が述べていることが沖縄タイムスで報じられていたとのことです。まさに国の姿勢が世界から問われているということです。
 沖縄県民の総意は、「普天間基地の早期閉鎖・返還、県内移設反対」です。高知の郷土の軍事化に反対すると共に、この沖縄県民の総意の実現に向けて我々も支援できることから取り組んでいこうではありませんか。
 4月25日、沖縄:県読谷村で、10万人の県民集会があります。その前日の午後2時から、高知市であの知花昌一さんを招いた講演会「ウチナンチュが語る基地と沖縄、ガマの悲しみ」が人権啓発センターで開催されます。沖縄の闘いと連帯するためにも是非ご参加を。 

3月26日「『検討会』『推進会議』などに注視の目を」

 昨日は、14時からの第3回高知都市圏総合都市交通計画協議会、16時から第1回高知県教育振興基本計画推進会議と梯子しました。
 都市圏総合都市交通計画協議会では、高知都市圏における総合的な交通計画を策定するため、これに関する検討及び協議等を行っており、高知都市圏の交通計画マスタープラン(素案)についての協議がされており、4月下旬にはパブリックコメントが求められることとなっています。東西軸活性化プランとの関係や公共交通体系の再構築の問題などとも関係するもので、それらともトータルで見て行くには、素人の私には、相当難解な課題になるとは思いますが、注視していきたいと思います。
 それにしても、命の道の必要性が訴えられるとき、人口減で段階的に解消していく推計はされているが、さらに整備されれば混雑度か緩和し渋滞がなくなったり、拠点間移動が数分短縮できたりのために必要な道路整備とどちらが優先されるのかと思いましたが、渋滞緩和も拠点間移動時間の短縮も一分一秒を争う場合には命の道だと言い返されそうにも思ったところです。
 また、高知県教育振興基本計画推進会議では、高知県教育振興基本計画のPDCAサイクルを今後どのように回していくかということが中心の議論でしたが、23日に傍聴した第3回高知県産業振興計画フォローアップ委員会の教育版という形に聞こえました。しかし、委員のどなたかが仰っていましたが、「教育はすぐに成果がでるものではない」ということで言えば、今後どのように議論がされていくかが気にかかります。
 さらに、「教育の日」については、教育振興基本計画にも、「教育の日」を制定することが盛り込まれていますが、何とも中途半端な議論がされていました。議会で誰かの質問に答弁させられたからとか言うのではなく、県民の湧き出るような思いでつくることが必要なのではないでしょうか。これも委員のどなたかが仰ってましたが、「つくっただけに終わらさんため」にも。
 毎日、県の各部局が主催する検討会などに出席するのは、結構大変ですが、可能な限り傍聴はしたいと思いますが、身体は一つ。しかも、いよいよ来春の統一自治体選挙を控え、地域行動も増えてきますので、困難を伴いますが頑張りたいと思います。
 今日は18時半からの「県立療育福祉センター及び中央児童相談所の今後のあり方を考える会」の傍聴出席を予定しています。
 以前にもお知らせした第17回高知県ちびっこ相撲春季選手権大会の放送が明日27日(土)15時〜15時45分までテレビ高知でされますので、お相撲好きの方はテレビ桟敷で応援して下さい。ひょっとしたら、開会式や表彰式に登場する私の姿も映るかも。

3月25日「残念な23回忌」

 昨日、あの高知学芸高校・上海列車事故で生徒たちと引率教諭28人が亡くなられてから22年が経ち23回忌となる慰霊祭が行われました。
 今年は、定例会質問でこの課題を取り上げただけに、その後の学校側の動きも含めて気にかかっていましたが、遺族の皆さんが求める「報告書の書き直し」についても「現時点で書き直しは考えていない。」とした上で、「遺族から意見を聞く会は開く。」としているが、スタンスの変わらない「話し合い」に遺族達は展望を見いだすことが出来ないのではないかと思わざるをえません。
 先日、私は、議会での知事答弁の具体化がどう図られるべきかということについて、ご意見を聞くため、遺族のお宅を訪ね、亡くなられた子どもさんの遺影にも手を合わさせて頂きました。友達との2ショット写真などにも目をやりながら、本当に無念だったろうなと思わざるを得ませんでした。
 学校側の姿勢が変わらない限り、要望があれば遺族に会う意向も示し、「遺族のお気持ちは、今後とも機会あるごとに学校にお伝えする」と私の質問に答えた知事に、是非、その回答を具体化して頂くよう求めていきたいと思ったところです。
 なお、上海列車事故の質問と答弁をはじめ、2月定例会の代表質問の議事録を「議会質問・議事録」のコーナーにアップしましたので、ご覧下さい。なお、これは議会事務局の正式の議事録ではありませんので、ご了承下さい。

3月24日「やっぱり異様な光景」


 今日は朝から、「郷土の軍事化に反対する高知県連絡会」主催の「自衛隊香南市移駐『歓迎式典』反対行動」に参加していて、バタバタとあっちへ行ったりこっちへ来たりと慌ただしくしていました。昨日の告知とは違った行動が現地では取られていたため、ひょっと昨日の告知を見て参加された方には、ご迷惑をかけたかもしれません。申し訳ありませんでした。
 それにしても、私の見た箇所では、日の丸の小旗を振っての歓迎という様子は見かけませんでしたが、高知駅周辺にはそのような団体も沿道にいたようです。現地での抗議行動の前には、知寄町1丁目の歩道橋で抗議の横断幕を掲げて、下を通過する自衛隊や道行く人たちにも訴えました。
 いずれにしても、このような示威行動が今後頻繁に行われるようなことがあってはなりません。もっともっと平和を願う市民・県民の気持ちを意思表示していかなければなりません。
 自衛隊は、災害救援を目的として組織されたものではなく、災害救援でカムフラージュした軍隊であることには間違いありません。香美市に移駐する第50普通科連隊では今まで駐屯していた施設部隊と比較して、重量物対応の工事用機材装備は減少し、災害派遣専門機材においても、県をして「少ないと感じている」と言わざるを得ない「戦闘部隊」の移駐を歓迎するほど高知県民は好戦的ではないと思っています。 

3月23日−2「軍事パレードに抗議の意思表示を」

 24日、午前9時30分から予定されていた「郷土の軍事化に反対する高知県連絡会」主催の「自衛隊香南市移駐『歓迎式典』反対行動」は、もっと時間を早めて集まろうという呼びかけがされています。おかまいない方は、9時前には高須「下水道浄化センター」北入口(東消防署南)にご参加頂けたらと思います。私も参加します。

3月23日「小学生の新たな出発」

 今朝は、小雨が降る中を交通安全指導をしながら、卒業式に向かう生徒達を見送りました。6年間ずっと見送ってきたこどもたちが随分としっかりして、普段とは、違った輝きを見せていました。「卒業おめでとう」の声にも元気に「ありがとうございます」の声を返してくれました。今から交通安全会議の役員として出席のため出向きますが、もっとたくさんの出発に胸ふくらます生徒達の姿を目に焼き付けてきたいと思います。このこどもたちが将来に希望を持てる高知県、日本、世界を築いていくための私たちおとなの責任が問われている時ではないかと思います。
 それにしても、昭和小学校の卒業式に出席するようになって、7年ほどになりますが、天気が雨というのは初めてでないかなと思ったりしています。

3月22日「陸上自衛隊第50普通科連隊移駐に伴う軍事パレードに抗議を」

 陸上自衛隊第50普通科連隊が香川県善通寺市から香南市への移駐するということで、「郷土の軍事化に反対する高知県連絡会」で私たちは「陸上自衛隊第50普通科連隊香南市香我美町移駐に関する申入」(参考のため申し入れ項目と回答を下に掲載しております)を行ってきましたが、いよいよ明後日24日には高須浄水場グラウンド(高知市高須)で、知事への移駐報告行事が行われようとしています。しかも、申し入れに対して県は、「県が主催する「挨拶行事」の中でパレードを行うことはありません。」と回答しておきながら、市街地を60台の装甲車などが「行進」するということが、昨日の高知新聞に報じられています。そのコースを見る限り、高須浄水場グランドに向かわず、これ見よがしの行進を行った上で移駐行事を行うというのは、「地域に溶け込む第一歩 」というより、軍隊の示威行動であり挑発行為ではないかと思われます。
 移駐行事の場も、隣りに美術館ということで最もふさわしくない場所ではないでしょうか。今日も、県の危機管理部に真意を正したく電話をしていますが、休みでもあり出ません。
 いずれにしても、宿毛港へのイージス艦寄港の頻繁化なども含め、高知の軍事化に対する動きには注意が必要ではないでしょうか。

陸上自衛隊第50普通科連隊の香南市移駐に関する申入書についての高知県危機管理部長回答
項目1 香南市と連携して自衛隊側と確認・協定すること
(1)香南市民の安全と生活環境を確保するため、自衛隊側と使用協定を結ぶこと
回答 協定は、演習場に隣接する地元周辺地域において検討されるものだと考えています。
   また、法令等でルール化されていない事項について、必要に応じ、定めていくのが望ましいと考えています。このため、地域における不安や 戸惑いへの対応、安全や安心の確保に向けて、自衛隊と地域が、十分に協議して決めていくことが大切だと考えています。
   香南市では、「協定」について協議していくとお伺いしていますので、香南市の主体的な対  応を尊重していきたいと考えています。
(2)将来に向けても、アメリカ軍との共同軍事訓練は行わないことを確約させること。
回答 自衛隊と米軍の共同訓練については、日本の外交や防衛に関することとなりますが、万一、県民の皆さまの安全や安心が損なわれる恐    れが生じた場合は、県としましては、地元と共に、その解消に努めてまいります。
項目2
(1)保育所・学校行事への参加など、教育の場に自衛隊を参加させないこと。
回答 保育所や学校の行事への自衛隊の参加については、それぞれの責任者(所長、学校長等)が判断することだと考えています。
(2)国民保護法に基づく訓練として、自衛隊と共同での住民を参加させる訓練を行わないこと。
回答 県としては、県民の生命、身体及び財産を保護していくといった目的を達成するためには、万が一に備えた、様々な訓練の実施は必要だと考えております。
項目3
(1) 3月24日に開催される「受け入れ式典」にはいかなる参加強制も行わないこと。
  また、県,市町村側、自衛隊側のいずれも少人数とするなど、「閲兵式Jを街彿させるような過 剰な式典としないこと。
回答 移駐に伴う「挨拶行事」については、県内の防災関係機関や募集関係機関、地元選出国会議員などに対しまして、参加のご案内をいたしており、そのために必要な最小限の設営としております。
(2)パレードなどは実施しないこと。
回答 また、県が主催する「挨拶行事」の中でパレードを行うことはありません。

陸上自衛隊第50普通科連隊の香南市香我美町移駐に関する申入書についての香南市の回答
1 市民の安全と生活環境を確保するため、自衛隊側と使用協定を結ぶこと。
(答)自衛隊との協定につきましては、相互協力、委員会等の設置など基本となる協定を結ぶべく自衛隊と交渉を行つており、中でも住民・行政・自衛隊等が、様々なことについての協議・調整を行う組織の設置が、最重要と考えております。
 演習場の使用協定については、演習場の調査・設計が現在、実施されており、詳しい内容が自衛隊より説明があった後、自衛隊と協議し、必要な協定を締結しなくてはならないと考えており、そのためにも協議、調整を行う組織の設置が必要と考えております。
2 将来に向けても、アメリカ軍との共同軍事訓練は行わないことを確約させること。
(答)本市に計画しております演習場での米軍との共同訓練等は現時点では無いと聞いており、また、そのような訓練ができる規模の演習場ではないと認識しています。
3 保育所、学校行事への参加など、教育の場に自衛隊を参加させないこと。
 また、国民保護法に基づく訓練として、自衛隊と共同での住民を参加させる訓練を行わないこと。
(答)学校行事等への自衛隊が参加することにつきましては、必要に応じ責任者(園長、学校長等)が判断することだと考えています。
(答)本市において、国民保護法に基づく訓練としては実施しておりませんが、住民の生命、身体及び財産を保護していくといった目的を達成するためには、万が一に備えた、様々な訓練の実施は必要だと考えております。
4 3月24日に開催される「受け入れ式典」にないかなる参加強制も行わないこと。
(答)受け入れ式典については、地域の自治会、防衛協力団体、議会議員などに、ご案内をしております。また、その設営、通営などにつきましては、市職員等が行います。
3月21日「定例会閉会で新たな開会」

 一昨日、議会終了後、その足で須崎市での用務に向かい、その後隣のまち中土佐町の実家で一泊し、昨日は墓参りをしてきました。そんなこんなで、昨日はホームページを更新できませんでした。写真は、お墓の近くの八分咲きぐらいの桜です。そして、右側の写真は、今朝、黄砂で視界が随分遮られている鏡川の上流を事務所近くの鏡川大橋から見たところです。
 さて、2月定例会は、午後3時半ぐらいまでかかり、一般会計予算や補正予算をはじめとした議案を可決すると共に、27本の意見書提出中22件が可決されるなど、討論・採決が重ねられました。おまけに、副議長人事では、二人の候補で争われ、自民党会派が議長・副議長ともに独占することとなりました。私たちの会派では、副議長は第二会派からということで、県政会の会派代表を推しましたが、2票差で敗れることとなりました。当初、同数でくじ引き決戦になるのではとも言われていましたが、「一人」の動きが決した形になりました。
 いずれにしても、4月から新年度が始まりますが、この一年も、一昨日決した予算をはじめとした議案の適正な執行に注視していきたいと思います。私たち「県民クラブ」は沖本議員を加えた6名の議員で「民主党・県民クラブ」として再スタートします。来年の今頃は、統一自治体選挙一色となっていると思いますが、私も三期目の挑戦の足元を固める新年度ということになります。その意味では、高知県政と同じ「挑戦の年」ということとなります。
 黄砂の写真のように、先が見えない高知県政などと言われないように、気持ちも新たに頑張りたいと思います。

3月19日「今日も長い一日になりそうです」

 いよいよ閉会日です。議長・副議長人事(これも「一身上の都合」で、毎年交代するのですが、「一身上の都合はない」と言って、ずくばったらどうなるのでしょうかね)は、今段階でも見えず、予算案に対する修正案の提出、請願提出、意見書は27本の提出ということで、相当な時間がかかりそうです。途中で休憩を挟んで午後にも継続して続行することになる閉会日となるのではないでしょうか。私も、「地域主権の確立に関する意見書」に対して賛成討論に立つことになりますが、いつ頃になるかは分かりません。
 今朝の新聞には、1987年の国鉄分割・民営化に伴い国鉄労働組合(国労)の組合員ら1047人がJRに不採用となった問題の政治決着に向けた4党の解決案が国交相に提出された記事が出ています。1人当たり約2400万円の和解金とJR各社で200人程度の雇用を確保する内容ですが、また、改めて報告したいと思います。高知医療センターの「PFI解約合意」の記事もありますが、これもまた改めて報告します。
 今朝は、8時30分から、議員団会議ですので、今から向かいます。

3月18日「正規・非正規」

 今朝は、日本郵政がグループで働く非正規社員を、10万人規模で正社員に起用する方向で検討していることが、報道されています。
 日本郵政、郵便局会社、郵便事業会社、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険のグループ5社の従業員は09年10月時点で約43万7千人で、このうち非正規社員が20万人余りを占めており、2010年度から5年間かけて正規化を実施する見通しとのことです。
 これはこれで画期的なことなのですが、日本の全ての産業・企業でこのようには進まないとすれば、非正規で働く仲間も存在し続けるわけで、正規と非正規の格差をなくす取組が急がれます。
 今朝のもう一つの報道として、2008年までの6年間に結婚した独身男性の割合は、正規社員より非正規社員で低く、約1.8倍の差があるという「21世紀成年者縦断調査」の結果があります。子どもを持った割合も約2.6倍の開きがあり、雇用形態の違いが結婚や出産に与える影響の大きさが改めて浮き彫りとなっています。少子化対策のスタートである結婚・出産の根本的な原因が浮き彫りになっています。
 今春闘では、定昇維持が争点になっていますが、非正規の労働者にはほとんど定昇がありません。もっともっと非正規労働者との格差是正に主眼をおいた闘いが求められています。

3月17日「事業効果で仕分け」
3月16日「委員会審査も今日は採決か」

 2月23日に開会した定例会もいよいよ終盤に向かい、企画建設委員会は議案まで採決されていますし、総務委員会は他の委員会が終わるのを待って議案の採決をするという段階で審査そのものは終わっています。私の所属している文化厚生委員会は危機管理部、健康政策部、地域福祉部までは終わりましたが、今日は文化生活部の一部、公営企業局、そして、採決とまるまる一日かかることになると思います。
 今回は、特に新年度予算を「日本一の健康長寿県構想」との関係で審査してきたこと、さらには、文化生活部では、新歴史資料館構想や県立女子大学永国寺キャンパスのあり方などいずれも県民の理解と納得と合意のもとに進められなければならない大事な施策が多く、慎重に審査が図られなければなりません。今日も一日頑張ります。

3月15日「『自主防災』で『自守防災』」

 13日は午後6時30分からサーパス知寄町T自主防災会の第4回防災講演会を開催しました。
 チリ中部沖で発生したマグニチュード8.8の巨大地震による津波が日本列島にも押し寄せ、県内では、須崎市で1.2bの津波を記録し、さまざまな教訓が明らかになっている時期でもあり、多くの皆さんの参加を期待しましたが、少し物足りない参加状況で残念でした。お忙しい中ご無理をお願いした高知大学・大年邦雄先生のお話しの内容が充実していただけによけいにそう感じました。
 テーマは、「今、改めて南海地震の怖さに備えて」ということで、 「南海地震の基礎知識・被害想定」「ライフラインの防災対策」「マンションの自守防災」というそれぞれの段階を追ってお話しされました。
 どのテーマも興味深いもので、参加者はどんどんひきこまれていく感じでした。先生もマンション自主防災会で話すと言うことで、マンションに関しての情報もいろいろと集めて下さっており、いろいろなアドバイスを頂いたという感じでした。
「全体で防災に取り組む利点」として、先生が言われるように、次の4点を入居者が全員で自覚できたらもっと取組も進むと思います。

1.避難経路の確認と確保を住民同士で徹底することで、高層マンションでの避難がスムーズになる。
2.マンションはみんなの財産。運命共同体だからこそ、全体での防災を考えて安全性が高まる。
3.マンションの資産価値を高めることにもつながる。
4.多くの住民が一致団結して協力しあえる強みがある。(マンパワー)

 しかし、「漠然と不安を感じているものの対策はまだまだ不十分」ということで、次の三点が指摘されましたが、もうそろそろ、「実際の対策」への着手を急がなければと再確認させられたところです。

・地震災害について不安を感じているものの、実際の対策にはまだ着手できていない。
・マンション管理組合での対策が住民へ十分に伝わっていない。
・地震災害時には、「家族の安全」をまず確認した後に「その後の生活」を心配するという心理が伺える。

 
 参加者の感想アンケートには、「浸水、津波の恐ろしさを再確認できました。火災防止対策でブレーカーを落とすことは新しい情報でした。」「とても理解しやすいお話しでした。」「専門家のお話で、改めて地震に対する普段からの心構えの必要性を感じました。」「(津波の流速の強さや漂流物などとの関係などから)駐車場部分の柱の心配をしないようにすればよいのではないでしょうか。」などとの記載がありました。
 昨夜はNHKで「MEGAQUAKE巨大地震第4回TUNAMI襲来の悪夢」を見て、高知を舞台のシュミレーションドラマで描かれているのが、大年先生の心配される、流速や漂流物のことだと確認した次第です。
 さらに、高知市では津波が来る前から始まる地盤沈下による浸水。そして、これが長期化するとすればどうするのか。そんなことが、大年先生なども参加される中で、県では新年度から本格的に調査検討が始まります。

3月14日「権力を頂点にした『ポチ』の蔓延る社会ニッポンなのか」

 「ポチの告白」は、3時間15分の長編だったが、上質な社会派映画でありながら、飽きさせることのないエンターテインメント性の高い映画で正直、面白かった。今まで、お薦めしてきた甲斐があったというものです。
 あたご劇場に早めに着いて、金曜日にお会いした高橋監督と寺沢有さんに挨拶をし、一昨年の九月以来の対面となった高知白バイ事件の片岡晴彦さんとも言葉を交わしました。ご本人は刑務所での生活で落とした体力を回復させるのに時間がかかっていると言われてましたが、お元気そうで何よりでした。元愛媛県警の仙波さんや高知白バイ事件の生田弁護士や支援者、映画ファンの方も多く駆けつけ、結構な入りでした。私は、あたご劇場には時々出入りしますが、私の経験では最も多いぐらいの入りのようでした。
 警察を長年取材してきたジャーナリスト寺澤有(原案協力・スーパーバイザー)による、現実の資料を元に構成されたというものだが、いくらなんでもと思うシーンもあるが、舞台挨拶に飛び入り参加された仙波さんが一言「現実はもっとひどい」ということで、「ひどい現実」の一部も紹介され「日本の警察は末期症状」と訴えられました。また、最近日本の良質社会派映画が作られないのは「日本国民の民度が下がっていること」との監督の一言は極めて痛烈でした。二度目の舞台挨拶では、片岡さんと生田弁護士も舞台にあがり、挨拶をされたようですが、まだ、YOU−TUBEにはアップされていませんので、内容は分かりませんが、多分再審闘争に向けた決意が示されたのではないかと思います。(写真は、暗すぎた写真を寺沢さんが加工して送ってくれたデータに差し替えましたが、舞台挨拶の様子です。)
 この映画、見所満載ですので、詳細のご報告は出来ませんが、「百聞は一見にしかず」DVDも発売されるようです。映画を見逃した方は、是非、DVDでご覧下さい。
 夕方からのマンション自主防災会で開催した防災講演会では、高知大・大年先生の話が内容盛りだくさんで、参加者はあらためて「自守防災」への一歩を踏み出す決意をされたのではないかと思います。この報告はまた明日。

3月13日「『ポチ』がどんなことを告白するんでしょうかね」

 これまで何度か告知してきた映画「ポチの告白」の上映日を迎えました。上映にあたって舞台挨拶される映画監督の高橋玄さんと原作者のフリージャーナリストの寺澤有さんが昨日来高され、昼休みを見計らって議会控室の私を訪れていただき、30分ほどお話しさせて頂きました。議会の中で唯一高知白バイ事件のことをとりあげた議員として興味を示して頂いたものらしいです。しかし、さすがに「ポチの告白」のような作品を世に送り出された映画監督さんらしく、発想は我々では思いつかないようなもので、興味深くお話しを聴かせて頂きました。このような原作者と監督によってつくられた作品であるということも頭において、映画を観てみると、最初とはまた違った目で観ることも出来るかもしれないと思った次第です。
 議会を後にした監督は、高知新聞に挨拶に行くと仰っていましたが、ここではなかなかのバトルがあったようで、たまたま今朝監督のブログを見て、びっくりしました。詳細はこちらから
 今日はEU諸国にネットしているイタリアのテレビ局SKY・TVのクルーも取材にくるとのお話しでしたが、何が高知から世界に発信されるのでしょうか。
最後の告知です。是非、あたご劇場へ。(あたご劇場支援のためにも)私は一回目の上映を鑑賞予定です。


  一回目上映 11:00〜14:15
  舞台挨拶1 14:20〜14:40(監督・高橋玄 原案協力・寺澤有)
  二回目上映 14:45〜18:00
  舞台挨拶2 18:05〜18:25(監督・高橋玄 原案協力・寺澤有)
  三回目上映 18:30〜21:45
 前売り券1000円、当日券1500円

3月12日「『高校無償化』から『朝鮮学校』を排除する政権の危うさ」

 鳩山政権が「高校無償化」をめぐり、全国の朝鮮学校を制度の対象から除外する方針を固めたと報じられているが、容認できるものではありません。さまざま揺れることはある程度仕方がないかもしれませんが、教育が完全に政治課題に翻弄されており、このような差別的取り扱いが平気でなされる政権には危うさを感じざるをえません。毎年朝鮮高校から多くの卒業生が日本の大学に入学しているのです。「どんなことを教えているのか見えない」とか言ったり、「外交ルートを通じてそれを本国に問い合わせることが可能であること」と盛り込もうとしていたり、除外するための理由をつけているだけに過ぎないのではないでしょうか。「どんなことを教えているのか見えない」というのだったら、実際に見に行き、学校や生徒の話を聞けばいいわけで、情けないとしかいいようがありません。
 国連の人種差別撤廃委員会でも2月25日の日本の人権状況を審査する会合をジュネーブで開いた際に、鳩山政権の高校無償化法案で朝鮮学校の除外が検討されていることについて、委員から人権保護の点から問題があるのではないか、などと懸念する意見が出たと言います。人種差別撤廃条約に基づく審査結果と勧告で触れられたらどうするつもりでしょう。

3月11日「『東西軸活性化プラン』という『追い風』はどこに吹く」

 いよいよ「高知西武」の跡地に進出する総合アミューズメント会社がパチンコ店を中心とした複合ビル建設の計画を明らかにしました。
 建物は景観に配慮して商業施設というイメージで外壁を施すほか、通りに面した1階部分をカフェにしてパチンコ店がほぼ見えないようにし、2階から6階には無料の駐車場を構えるということです。さらに、出店に伴って、地元から100人から150人を雇用する考えなど「美味しそうな」メニューを並べていますが、知事の口癖でもある「よくよく」注視していく必要はあるのかもしれません。
 西部跡地「出店にあたって」という延田エンタープライズ社長が公表した文書を今朝の新聞で読んで「弊社にとってのフォローの風(東西軸活性化プラン等)とアゲンストの風(反対署名運動等)が吹いているとの認識」との下りにどきっとしました。結局、進出の最終判断をさせたのは、県・市主導の「東西軸活性化プラン」という「追い風」であったのではないか。だとすれば、ますますこの「プラン」の戦略性を疑わざるを得なくなってしまいます。知事の投じた「一石」は巨大パチンコ店という「黒船」を呼び込む効果を最初に生んだということになってしまったというのは言い過ぎでしょうか。

3月10日「4月からは新会派で頑張ります」

 今朝の高知新聞に少し報道されていますが、私の所属する「県民クラブ」は昨日、会派変更届を提出しました。会派名を「民主党・県民クラブ」とし、今まで西風会派に所属されていた宿毛市選挙区の沖本議員も参加し、6名となりました。昨年の歴史的な政権交代によって、旧政権ではなしえなかった地域主権の考え方のもと地方自治の本旨が現実のものになろうとしている今、地域主権や国民の生活が第一を標榜する現政権の考え方や政策に近い議員の参加する会派として、今後県民の期待に応えていきたいとの思いで、議論を重ねてきました。県民のみなさんからすれば、不十分な点の多い会派かもしれませんが、ご指導・ご鞭撻頂きながら、4月からの新年度を頑張っていきたいと思います。
 今日から常任委員会です。朝から夕方まで、みっちりと付託議案の審査に没頭する毎日が続きます。

3月9日「チリ大地震から学ぶことは」

 チリ大地震による津波対策の総括がそれぞれになされています。総務省消防庁のまとめでは、津波で避難指示や勧告が出た地域の住民のうち、避難所などで実際に避難が確認された人の割合について、今朝の朝刊で新聞によって、ピーク時でも3.8%と報じていれば、一方では6.5%となったりしています。本県はどちらも3.8%の避難確認で、分母の違う報告によっては「全国平均並み」ともなれば「全国平均大きく下回る」ともなります。前者は、20都道県の189市町村。対象人口は約168万人で、このうち市町村が避難所などに避難していることを確認した住民は6万3千人3.8%。後者は、9都道府県53市町村中対象住民49万3千人のうち避難を確認できたのは3万2千人6.5%ということです。
 おいおい統一したデーターが公表されると思いますが、確かに、あまりに低すぎる数値であることに間違いはありません。であれば、勧告対象住民が全て避難したとしたら、一昼夜避難しきれる場所は確保できていたのでしょうか。例えば本県で9万人余に勧告が出された13市町村で、確保できていた市町村がどれだけあったか確認してみたいものです。
 そのような課題もある中、今回の対応による総括は十分すぎるほどになされなければなりません。明日からの、常任委員会でも大きな課題になるのではないでしょうか。
 さて、そんな状況下私たちの住むマンション自主防災会で13日に第4回防災講演会を開催します。この講演会も会を重ねており、これまで「マンションでの備え、被災時に気をつけること」「揺れへの備え−家具転倒防止実践セミナー」「被災したマンションからの教訓」とのテーマで行ってきました。今回は、高知大学の大年先生に無理を言って講師をお願いしました。先生も事前の打ち合わせに来て頂くなど力が入っておられるようで、資料も盛りだくさんです。阪神淡路大震災から15年。ハイチ、チリと引き続く巨大地震発生。住民のみなさんの意識喚起になればと思っています。


3月8日「一足早い高知の三月場所」

 今年も、大相撲大阪場所を前に、高知のこどもたちの本場所が開幕しました。
 昨日、JA全農こうち杯第17回高知県ちびっ子相撲春季選手権大会が開催され、土俵上の熱戦が繰り広げられました。同体のため、取り直しになったりと物言いがつく場面や小学一年生の個人戦では、その体格差に躊躇したのか、一方の選手がどうしても立ち上がらずに土俵上で泣き出すという場面もあったりして、応援のみなさんも随分熱が入っていました。
 団体戦高学年の部は土佐清水の7連覇、低学年の部は我が地元昭和小学校が2年ぶりの優勝となりました。豊ノ島や土佐豊、栃皇山も輩出している歴史ある大会の大会名誉相談役として、開会・閉会の主催者挨拶や表彰式のプレゼンターなどの役を仰せつかっていますが、年々参加選手が減少しておりますので、みなさんのお声かけで是非盛り上げて頂きたいと思います。
 なお、今月27日(土)15時〜15時45分までテレビ高知で録画放送されますので、テレビ桟敷で是非小学生力士の熱戦に応援下さい。
 一昨日、映画「ポチの告白」のあたご劇場での上映会のマスコミの取り上げがないと書いたところ、早速、その日の高知新聞の14面に載っているとのご指摘がありました。ありがとうございました。お詫びして訂正します。
 さて、今から第二月曜ということで、朝の交通安全指導に出向き、その後、議会に向かいます。

3月7日「自転車の物差しを多様に生かす」

 昨日の高知新聞夕刊に、「『ですか』効果杉13万本分」との記事が出ていました。先日の質問で私が取り上げたのは、路面電車以上に、CO2削減効果のある自転車で、東西軸活性化プランの中の「回遊性を支える快適な空間の創出」として「自転車・歩行者の快適な空間形成事業」について、1月15日付けの高知新聞・所感雑感の「自転車を物差しに」という投稿を引用し、次の点について質問しました。
 一つは、この「自転車・歩行者の快適な空間形成事業」では、回遊性を高める目的だけでなく、環境保護、CO2削減効果、健康づくり、交通安全の面からも検証するつもりはないか。二つには東西軸活性化に限らず、高知市市街地をはじめ自転車専用レーンの確保を目指すとともに、将来的に県下の自転車道網を整備し、自転車で高知県を丸ごと体感できるような構想につなげるつもりははないかとの質問です。
 知事は@環境面や健康面といった視点もこれからの町づくりのあり方の検討に際して、重要である。高知市とともに、自転車利用等の実態調査や具体的な交通施策の社会実験を行い、その結果をもとに、高知市が平成23年度に具体的な政策を示した交通戦略を策定する予定となっている。A県下の自転車道網については、県東部で高知安芸自転車道線、西部で中村大方自転車道線を、自転車専用道として整備をしきた。東西軸活性化での取り組みに加えて、県内全域を自転車道網で効果的に結ぶことは、高知県の魅力を体感できるルートの形成につながり、観光、健康面、環境面、いろんな面で効果はあると思うが、全域となると困難もある。自転車利用の拡大に向けて、今後も、国道や県道などの自転車歩行者道や河川の堤防を利用するなど、さまざまな工夫をしながら、全体的なネットワーク化に向けて、一歩一歩進んでいきたい。との回答があったところです。
 そして、その夜、偶然にも知人の紹介で自転車パーツでは世界トップの「シマノ」グループのシマノセールス社長の池永隆さんのお話しを伺う機会に恵まれました。池永社長さんは、本県で初めて開いた自転車店向けセミナーに出席のため来高されていたとのことで、ヨーロッパでの自転車専用道や自転車の普及がどのように進んでいるかなど興味深いお話しを頂きました。
 何度も来高経験が有りながらも、帯屋町のアーケードを平気で自転車で往来しているのには驚かれたようで、高知の自転車マナーの改善もしながら自転車が生活の中に根ざすことを図らなければと思ったところです。昨日の高知新聞朝刊経済面の「経済ロビー」に、池永社長の「自転車は健康ツール」という見出しの記事が載っていました。

3月6日「高知白バイ事件も再審請求に向けて」

 昨日は、朝8時からのスーパーモーニング(高知放送)で高知白バイ事件の片岡さんが刑期満了で家族のもとに帰られる記録を中心に報道される「父の出所に家族号泣冤罪訴え・・・・・無念の戦い」との放送があったので、是非、見たいと思っていたのですが、議会棟に早くから出かけましたので、残念という感じでした。ところが、以心伝心、連れ合いがちゃんとビデオに録ってくれていました。また、番組を見た方からも、「やっぱりあれはひどいね」との声もかけて頂きました。
 さて、番組の中で、ジャーナリストの大谷昭宏さんが「この事件が冤罪でなかったら、ジャーナリスト生命を絶たれてもよい」というような趣旨の発言。これから再審請求を闘う片岡さんや支援する会の方には大きな励ましになると思われます。
 ところで、話題の(一部だけど)映画「ポチの告白」のあたご劇場での上映会が近づいている割には、まだマスコミで取り上げられることがありません。一応、後援は高知県・高知市・高知市教育委員会・高知県文化財団・高知市文化振興事業団・高知新聞社・朝日新聞社高知総局・読売、毎日、産経各新聞社高知支局・RKC高知放送・NHK高知放送局・KUTVテレビ高知・KSSさんさんテレビ・KCB高知ケーブルテレビ・エフエム高知・高知シティーFM放送などとなっています。09年キネマ旬報総合14位とのことです。前日から高橋玄監督なども高知入りされるそうですが、イタリアのテレビ局・SKY−TVも取材にはいるかもしれないそうです。
 改めて宣伝です。3時間15分という上映時間ですが、退屈させない作品です。
3月 13日(土)    一回目上映 11:00〜14:15
             舞台挨拶1 14:20〜14:40(監督・高橋玄 原案協力・寺澤有)
             二回目上映 14:45〜18:00
             舞台挨拶2 18:05〜18:25(監督・高橋玄 原案協力・寺澤有)
             三回目上映 18:30〜21:45

 話は、全然違いますが、3日の質問で予定していてどんな課題を次に回したのですかとのお問い合わせもありますので、少しだけご報告しておきますと、「県民総幸福量(Gross Kochi Happiness)の指標化にもとづく県づくりについて」「産業と福祉の融合について」「公契約条例について」「産業振興計画について」ですが、もう少し検証し、練り上げてから、または、12月議会でも会派として取り上げたこともあったりしてということで、次の機会にと考えています。特に、「県民総幸福量(Gross Kohi Happiness)の指標化にもとづく県づくりについて」は、こんな視点で質問したいと事前に話していたこともあって残念でしたが、国民総幸福・先進国ブータンや先進自治体荒川区などでもう少し調査してからと思っています、かといってブータンまでは行けそうにもないですが。

3月5日「呆れた市長」

 常に、物議を醸し、自らのモノサシでしか人を測れない鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は遂に、4日、開会中の市議会定例会への出席を拒否したとのことです。理由は「マスコミが議場にいる」ということで、開いた口がふさがりません。今までにも、呆れた言動は繰り返されてきましたが、民主主義の原則である「議会の公開」すら否定する言動は許し難いものです。もう、いくらなんでも、市民が立ち上がらなければならないのではないでしょうか。
 しかし、ある意味、私たちも議員としての言動に賛否いずれの声もあるわけで、その声に耳を傾けながら、判断していくことが求められるわけで、反面教師として自戒しておく必要があるなと思いました。
 今日で、本会議質問戦は終了、来週から予算委員会、常任委員会へと審査は進んでいきます。自分の質問が終わったからと言うことで、気を緩めず頑張りたいと思います。

3月4日「一石を投じる」

 昨日は、朝から登壇のギリギリまで、質問の準備をしていたために、更新ができず、申し訳ありませんでした。昨日の夕刊で地震対策の課題、今朝の新聞でも、財政的課題や東西軸活性化プラン、これまでの行革プランの影響と自殺予防対策のいのちの電話の課題、インクルーシブ教育や高知学芸高校上海列車事故のことなどについて取り上げていただいています。議事録等は、現在テープ起こしを依頼していますので、出来上がり次第仮の議事録としてアップ致しますので、もう少しお待ち下さい。
 ところで、高知新聞よさこい談話室で東西軸活性化プランについての質問に対して、知事が「一石を投じた」発言が取り上げられていましたが、その意味で言えば、高知学芸高校上海列車事故のことについては、こちらから「一石を投じ」させていただいたとの思いです。一部では、このことを踏まえてもなお学校側は報告書の修正には応じないとしている旨の報道がされていましたが、これを機会に是非遺族の皆さんと向き合っていただきたいと思うのですが。
 また、「インクルーシブ教育」の問題についても、「一石を投じ」させていただいた思いですが、波紋が当事者の方々に届くには少し時間がかかるような気もします。
 今後とも、多岐にわたる議会活動の中で「一石を投じ」続けたいと思います。
 今日は質問戦三日目で、19日の閉会日まで体調も整えながら頑張りたいと思います。

3月2日「いよいよ今日から質問戦」

 いよいよ今日から、2月定例会の質問戦が始まります。これまでもお知らせしてきたとおり、明日10時から私は会派を代表しての質問で登壇します。質問のテーマは下記のとおりです。質問の時間は、50分。その中で、再々質問まで可能となっていますので、私の場合は、いつも心づもりとしてはおよそ40分を目途に壇上で全部を通して質問し、答弁を受けてから納得のいかない答弁に自席から再質問、再々質問という予定で臨んでいます。しかし、今回は、全体をとおしての最初の質問が40分を大きく上回りそうですので、訴えたい趣旨を明確に、なおかつ手短にということで、さらに推敲を重ねたいと思います。
1 知事の政治姿勢について                  
@知事が、県政を進めていく上で、守りたいものについて
A地域主権の下での高知県政について
B地域の「支え合いの力」について
C新行革プランと県庁組織のあり方について
D東西軸活性化プラン・はりまや町一宮線などまちづくりの考え方について
2 日本一の健康長寿県構想について
@「日本一の健康長寿県構想」について               
A安全・安心な出産環境づくりについて  
B自殺予防対策について                   
3 雇用の課題について                
@「地域雇用戦略会議」の設置と雇用促進施策の検討について
A雇用・生活相談のワンストップ・サービスの常態化について
4 地震・防災・消防について
@地震対策行動計画の進捗と課題について
A「南海地震長期浸水対策検討会」について
B消防広域化推進計画の進捗状況と問題点について
5 教育の課題について
@インクルーシブ教育と高校入学学力検査について           
A高知学芸高校・上海列車事故の23回忌を迎えるにあたって
  

3月1日「今に生かされた50年前の教訓」

 一昨日のチリ中部沖で発生したマグニチュード8.8の巨大地震は、1月12日のマグニチュード7のハイチ地震の約500倍の巨大なエネルギーなのですから、その凄さが分かります。現地の被災者のみなさんにお見舞い申し上げます。
 この巨大な地震によって発生した津波はほぼ一昼夜かけて太平洋を越え、日本列島を襲いました。須崎市でも1.2bの津波を記録し、50年前の1960年5月のチリ地震による津波以来の記録です。前回のチリ地震は20世紀以来で最大のM9.5の巨大地震で、この時には最大5メートルを超す津波に襲われ、三陸地方などを中心に140人を超える犠牲者が出ました。須崎市でも、大間地区や須崎桟橋付近の貯木場から流出した木材により多くの住宅が壊され市街地は、堀川から進入した津波により多くの家屋が浸水し、大きな被害を受けたと記録されています。小学校に上がる前の何の知識もない私も久礼港で水面が上がるのを近所の人たちと一緒にのぞきこんではしゃいでいたという記憶がうっすらと残っています。今なら考えられないことをしていたわけです。
 2004年のインド洋沿岸で大被害を出したスマトラ沖大地震・津波の経験などにより、より広い地域での地震や津波の観測・警戒のネットワークづくりが生かされたり、前回のチリ津波の教訓が生かされたりと確実に備えの力は向上しているかもしれないが、それにどう反応して対応するかは、私たち一人一人に問われているのかもしれません。
 ところで、議会質問の方はといえば、26日にご報告した6つの課題を時間の制約で産業振興計画関係を除いて5つに絞り込みました。今日も最終の詰めで小項目に変更があるかもしれませんが、明日にはご報告します。質問登壇予定は3月3日桃の節句の午前10時です。お時間が許せばどうぞ傍聴して下さい。

2月28日「今度はチリ地震という巨大地震が」

 今朝は午前4時から原稿書きを始めて、議会棟での作業も含めて、ほぼ休みなしで、午後8時過ぎに一通り終わりました。肩はバリバリ、首はカチカチ、腰はズシンという感じです。加えて、昨日のチリ地震による津波情報も気にかかったりと心身共に疲れました。昨日、質問も「地震・防災・消防について」はボリュームが多くなると書きましたが、災害対策本部に詰めている危機管理部の皆さんの様子をうかがってみると、少々気が引けました。しかし、こんな事態に備えるためにも、防災に関する質問もきちんとしておかなければとも思ったところです。沿岸部の津波は繰り返しており、二波目以降に高くなるという1960年のチリ津波と同じような状況になっているようです。

2月27日「地震への備えの質問多くなりそう」

 今朝、5時31分頃沖縄本島近海を震源地とするマグニチュード6.9の地震がありました。沖縄県の糸満市の震度5弱を最大に、震度4を観測した地点は多く、一時津波警報も出されるなど、少し心配しました。政府の地震調査委員会が、今年の1月1日を基準日とした長期評価による地震発生確率を公表し、今後30年以内に南海地震が発生する確率は、昨年の「50%〜60%」から「60%程度」に高まっていることもあり、地震への備えはどうしても私にとっての常に大きな関心事です。
 そんなこともあって、議会での質問も「地震・防災・消防について」はボリュームが多くなっているところです。
 今日も議会棟へ今から出向いて控室で、原稿作成に没頭したいと思います。しかし、今日は引きこもりの親の会「やいろ鳥」の役員の方と「
ひきこもり支援に関する研修会」にも出席することになっており、没頭とまではいかないかもしれませんが、詳細の事項整理が昨日中に仕上がりませんでしたので、今日のプレッシャーは大きいです。

2月26日「質問準備に焦りが」

 朝から、結構強い雨で、気分的に少し滅入っているのですが、今日も頑張ります。
 日頃から、今度の議会質問では、こんな課題をとりあげようとは考え、準備もしているのですが、いざ、質問項目を整理するとなるとさまざまな新しい情報との関連性や提案された議案との関係などとどう整合性をとるのかなど、混乱をきたし出すのが常です。大項目は、次のとおりなんですが、詳細の事項整理は今日中に仕上げたいと思います。

1 知事の政治姿勢
2 日本一の健康長寿県について
3 雇用の課題について
4 産業振興計画について
5 地震・防災・消防について
6 教育の課題について

2月25日「”づめさん”お疲れ様でした」

 高知市議を10期の長きにわたって務められた元新社会党県本部委員長の橋詰武勇さんが急逝され、葬儀に参列し出棺をお見送りしてきたところです。
 ”づめさん”と30年前に知り合い、旧社会党員の時代からずっとご指導頂き、28年前には、私が同じ下知地区に転居してきた関係で、地域活動の様々についても教えて頂きながら、政治活動・地域活動をともに取り組ませて頂きました。
 10期目の市議会議員選挙を新社会党高知県本部の委員長として闘われ、 2,637票で当選されたときに「今までで、一番嬉しいのう」と言われた場面、私が、悩みながら県議会議員選挙に立候補することを相談に行ったときも、ポンと背中を押して頂いたのが昨日のことのように思えます。最後にお会いしたのが1月17日の昭和小学校のひまわり教室の収穫祭でしたが、あんなにお元気だったのが嘘のようです。
 節を曲げることなく、秘めたる闘志を持ち続けておられた”づめさん”。もう少し、お元気で地域のご意見番としてご活躍頂けたらとの願いもかなわずお別れ致します。 合掌

2月24日「太平洋セメント土佐工場のセメント生産が中止へ」

 昨日、県内産業・雇用に関する大きなニュースが報じられました。
 セメント業界最大手の太平洋セメントが、高知市の土佐工場など国内3か所の工場でのセメントの生産中止を決めたというものです。
 本社では「一部工場でのセメント生産を中止する理由」として、「国内のセメント需要の激減をはじめとする厳しい経営環境を踏まえ、需給バランスの是正、大幅な固定費削減、生産効率の最大化を実現することにより収益力の強化を図るため、一部工場でのセメント生産を中止いたします。」とのコメントを発表しています。
 土佐工場は明治29年に操業が始まり、年間の生産能力は110万6000トン余り、従業員数は土佐山鉱山も含めて129人で、協力関係企業には196人が働いているということです。また、セメント出荷額は約80〜90億円で本県の工業出荷額の窯業・土石部門の16%前後にのぼっています。
 今年の9月末までにはセメントの生産を中止する予定で、石灰石を採掘して販売する事業などは続ける方向で検討しているということですが、土佐工場・セメント生産の従業員の方の雇用をどうするかが、気にかかります。
 昨年の2月定例会で私は「高知カシオが業績悪化などのため正社員257人と臨時社員82人を4月から一時的に休業させ、請負会社社員59人と派遣社員37人については3月末以降、解雇する方針を決めたことが明らかになっていますが、年度末を控えて、他にも予測される県内の企業があるのではないか」と質問し、「県内でも、企業における生産調整などの動きが広がっているといったこともあり、今回の議員御指摘のような派遣社員の雇いどめなどの事例が、今後増加することを懸念している。こうした状況を踏まえて、国では、雇用調整助成金制度を見直しておりまして、中小企業への助成率を3分の2から、5分の4に引き上げるとともに、派遣労働者を助成の対象に加えるなど、制度改正を行っている。県としては、高知労働局と連携して、企業の雇用調整助成金の一層の利用促進に向けて、制度の周知に努めるとともに、引き続き県内の主立った企業を訪問して、雇用の安定維持について要請活動を行っていきたい。」と答弁されたことがあります。
 今回の太平洋セメントの件でも水面下では周到に手を尽くされたようではありますが、年度末を控え、今年も早め早めの手を打たなければならないのでしょうか。
 せっかく南国工業団地では、明星産商が新規雇用200人を目指して3年後の稼働に向けて工場進出を表明した朗報があったばかりですので、県内製造業の維持・発展を何とかしていきたいものです。

2月23日「郷土の軍事化に反対する意思表示を」

 昨日は、来月下旬に香南市に陸上自衛隊が移駐することについて「郷土の軍事化に反対する高知県連絡会」のみなさんとともに、知事宛の「陸上自衛隊第50普通科連隊の香南市香我美町移駐に関する申入書」を県危機管理部長に手交し、申し入れを行いました。
 今回、移駐する自衛隊第50普通科連隊(写真は第50普通科連隊HPより)は、「高知県の防衛警備及び災害派遣等を担任」するおよそ700人で構成されていますが、高知県の何を防衛警備するのでしょうね。今後は、屋内での射撃訓練や、ヘリコプターを使った降下訓練などができる新たな演習場も整備し、今までにない大部隊が高知の地で軍事訓練することとなります。このようなことを県民の全てが歓迎しているものではないこと、米軍艦船の宿毛湾港寄港などの既成事実の積み上げで高知を軍事基地化することへの危惧と不安の意思表示をし続けることが求められているといえます。
 なお、回答は3月5日を目途に受けることとなっていますが、昨日のやりとりの中では、移駐の報告を受ける場への参加強制はしないなどと言っていましたが、一ヶ月前に控えながら、本当かどうか分かりませんが「よく分からん」ということばかりで、「こんなことでえいんかいな」という感じを受けたところです。

陸上自衛隊第50普通科連隊の香南市香我美町移駐に関する申入書
1.下記のことについて、香南市と連携して自衛隊側と確認・協定すること
(1)香南市民の安全と生活環境を確保するため、以下のことについて自衛隊側と使用協定を結ぶこと
@実弾射撃、爆破訓練を行わないこと。
A@のことが確認できない場合、最低でも屋外における上記訓練は行わないものとすること。
B夜間訓練を行わないこと。とりわけ、ヘリコプター等を使った夜間・早朝の離発着訓練は実施しないこと。
C基地内での燃料漏れ等による環境破壊を起こさないこと。万が一そのような事態を生じた場合は、すべての情報を公開すること
D公道、公園など公共的施設を使用する訓練は実施しないこと。
E県民と自衛隊の車両等による事故が起きた際は、すべての情報を公開し、県民の不利益につながらない対応を行うことo
F将来、駐屯地が返還される場合には、不発弾の処理や土壌の汚染状況測定などを行い、原状に復した上で、返還するものとすること。
(2)将来に向けても、アメリカ軍との共同軍事訓練は行わないことを確約させること。
2.保育所・学校行事への参加など、教育の場に自衛隊を参加させないこと。また、国民保護法に基づく訓練として、自衛隊と共同での住民を参加させる訓練を行わないこと。
3.3月24日に開催される「受け入れ式典」にはいかなる参加強制も行わないこと。また、県・市町村側、自衛隊側のいずれも少人数とするなど、「閲兵式」を彷彿させるような過剰な式典としないこと。パレードなどは実施しないこと。
2月22日「片岡さんの新たな闘い」

 高知白バイ事件の片岡元運転手がいよいよ明日1年4カ月ぶりに刑期満了で帰ってこられるようです。一息ついて、しっかりと支援する会の方達とも協議しながら、「真実は一つ」ということを追究する新たな闘いをスタートさせることになると思います。
 これまでもこの事件を報道し続けてきたKSB瀬戸内海放送のシリーズの新たな報道がありますのでこちらのHPからご覧になれます。
 以前にもお知らせしてきましたが、あたご劇場における映画「ポチの告白」の上映も近づいてまいりました。是非、ご覧になって下さい。
3月 13日(土)    一回目上映 11:00〜14:15
             舞台挨拶1 14:20〜14:40(監督・高橋玄 原案協力・寺澤有)
             二回目上映 14:45〜18:00
             舞台挨拶2 18:05〜18:25(監督・高橋玄 原案協力・寺澤有)
             三回目上映 18:30〜21:45
 明日から、2月定例会が開会します。予算書を審査しながら、質問で取り上げるテーマを絞り込み始めなければなりません。登壇日は3月3日の午前10時からですが、自民党から始まって4番手ですので、重ならないようにということも念頭に置かなければなりませんので、苦労します。頑張ります。

2月21日「『直売所』の持つ公的機能の再認識を」

 昨日は、(社)高知県自治研究センターの主催で、「直売所は地域の元気の源だ!−直売所の多面的機能について考えるシンポジウム−」が開催されましたので、約60人の方とともに参加させて頂きました。第1部は「直売所の持つ多面的機能、 特にホスピタリティ機能の重要性」と題して、中村学園大学甲斐諭教授から基調講演、第2部は(社)高知県自治研究センター黒潮町研究チームから、「直売所商品を集める仕組み・売り切る仕組みを考える」ということで、この間の実証研究の報告がされ、そして、第3部として「小さな仕事おこし・直売所は地域の元気の源だ!」と題してパネルディスカッションが行われました。パネリストの甲斐諭さん、長野県産直市場グリーンファーム会長の小林史磨さん、高知市保健所長の堀川俊一さん、黒潮町の実証研究「庭先集荷」の生産者松本良女さんがそれぞれの立場から提起を頂きました。
 (社)高知県自治研究センターでは、これまでも、黒潮町の実証研究を継続する中で、農作物などをまとめて集荷、出荷する仕組み「庭先集荷」の導入により、中山間地域などの条件不利地域と「直売所」を“つなぐ”ことで、生産を諦めていた、あるいは諦めかけていた高齢者に着目しながら、「産業」と「福祉」を一体的に考えることを提起してきております。
 そして、昨日のシンポでも、現金収入の確保という直接的効果のみならず、自身の生きがいづくりや医療福祉などの社会的コストの削減、生産者同士の情報交換によるコミュニティの活性化、集荷時の見守り効果、生産が続けられことによる耕作放棄の予防など、必ずしも経済面だけでは図ることができない、プラスαの効果が語られたように思います。
 直売所の持つ公的機能は、県の産業振興計画と日本一の健康長寿県を一体的に具体化する代表例として取り上げられるべきではないかと考えているところです。

2月20日「『てんこす』でてっぺん目指す」

 昨日、高知市中心商店街の若手有志が中心となってつくった株式会社「まこと」が経営するアンテナショップ「てんこす」が高知市帯屋町1丁目の新京橋プラザの1階でオープンするとのことで、内覧会に出かけてきました。このアンテナショップは、商店街の活性化のための地域住民の需要に応じた事業活動の促進に関する法律に基づく商店街活性化事業計画として、昨年、国から認定された事業の一つで国、県や高知市などの補助を受けています。
 「てんこす」とは、一定年齢の人にはご存知の土佐弁で「てっぺん」とか「頂上」とかいう意味で、アンテナショップの「てっぺん」取るぞというぐらいの意気込みが見えて、なかなかえいネーミングやいかと思ったところです。
 さて、店内には、有機栽培で育てられた野菜や海産物の加工食品などが並び、県内30市町村の特産品約600種類を販売しているということなのですが、その品数はまだまだこれからという感じでした。また、観光客もターゲットにしている割には、それぞれの特産品にストーリー性が付加されていないなと感じました。例えば、入店してすぐに尾戸焼の焼き物が販売されているのですが、「尾戸焼とは」という説明が見えるところにありません。これが、承応2年(1653)土佐藩二代藩主・山内忠義公の頃に大阪から陶工・久野正伯を招いて、高知城の北、尾戸(現在の小津町)に山内藩の御庭焼として開窯され陶器が制作されたのが始まりで、その後文政3年(1820)には能茶山に移窯され、1820年より明治に至る50年あまりの間には、能茶山で磁器の生産もされていたとの説明でもあれば、焼き物に興味のある人にとっては買ってくれるのはもちろん、今に続く窯元も訪ねてみようとなるのではないでしょうか。そんなことも対応にお忙しい中、伝えてみました。
 一言で言えば、「このアンテナショップは産業振興計画のなかに盛り込まれたものであり、地産地消、地産外商の推進のほか、商店街の活性化など、今後、多くの効果が期待されている」というのが、県のふれ込みですが、「過度の期待」をせず、みんなの手で育てていくという思いで、末永く利用して頂ければと思ったところです。私は、昨日、買ってかえった清水のスマガツオのたたきと檮原でつくっている「鷹取キムチ」を美味しくいただきました。

2月19日「『PFI事業終了』で医療センターの再開院に過度の期待は慎んで」

 昨日は 2月病院企業団議会定例会が開催され、議第1号 平成22年度高知県・高知市病院企業団病院事業会計予算、議第2号 平成21年度高知県・高知市病院企業団病院事業会計補正予算、議第3号 高知県・高知市病院企業国職員定数条例の一部を改正する条例について審議・採決の後、議員協議会においてPFI事業終了に伴う諸課題と検証や公立病院改革プランを含みます中期経営改善計画策定の取り組みについて質疑を行いました。
 病院企業団と高知医療ピーエフアイ株式会社、いわゆるSPCとの問でPFI事業の合意解約について解約合意は、最終的な詰めが行われており、今月末には締結される予定です。
 検証については、議員からさまざまな補強意見が出されましたが、それらも踏まえて再検証がされることとなりました。これまでの反省にもとづいて、今後、病院企業団が直接運営という形で行う業務が患者サービスの面においても、医療従事者の本来業務専念の面でも、経営効率の面でも効果を生むなど三兎を追うことが求められるのではないかと思います。
 また、一年間策定を留保してきた改革プランを含む中期経営改善計画が平成21年度から平成25年度の5ヵ年間計画として策定されました。「県民・市民から信頼され、温かい人間性に裏打ちされた夢と希望を提供する医療の実践」という医療方針のもと、「医療の質の向上」と「患者さんサービスの向上」に努め、それを経営面から安定さすよう「病院経営の効率化」を徹底し、平成23年度の単年度収支黒字化を目指す方針ですが、経営改善をめざす余り、患者さんや医療センターに働く職員にしわ寄せをしないことを求めておきたいと思います。
 いずれにしても、PFI事業の合意解約が、経営改善の面でも効果を生じさせることとなっているわけですから、医療センターの「再開院」に過度の期待をすることなく、県民自らが高知県医療の拠点としてしっかりと環境を整えていくぐらいのつもりで、4月以降を注視していきたいと思います。
 以前にも、ご報告したとおり現在は企業団議会の副議長をさせて頂いておりますので、他の議員さんの発言が終わってからやっと順番が回って来るということになっていますので、如何せんストレスが溜まります。

 話は全く飛んで、そんな溜まった私のストレスを解消してくれるのが、ご存知プロレス鑑賞です。今日は何の日、なんとプロレスの日です。私の生まれた翌年1955年、蔵前国技館で、日本で初めてプロレスの本格的な国際試合、力道山・木村×シャープ兄弟の試合が開催されたことを記念してプロレスの日に定められているそうです。しかも、この日は私が最もプロレスに熱中していた当時の最も好きだったプロレスラー、”グレートテキサン”ドリー・ファンク・ジュニアの誕生日だそうです。こうやって書いているだけで、頭の中をテーマ曲の「スピニング・トーホールド」のイントロが流れ、全日本プロレス世界オープンタッグリーグ戦決勝戦を蔵前国技館まで見に行ってザ・ファンクス対ブッチャー、シーク戦に歓喜していたことや一生懸命辞書をひきひきファンレターを書いた思い出が蘇ります。いかんいかんこんなことを書いていたら、議会準備が遅れてしまう。

2月18日「『挑戦』と『成果』県民は」

 来週23日に開会する2月定例議会を控えて、一般会計の総額で約4282億円にのぼる新年度の当初予算案と約45億円の補正予算が公表されました。
 当初予算は2年連続で前年度比にして2.3%上回る一方、「地方交付税」など国から配分される予算が増額される見込みなどから増財源不足額も51億円余まで縮減するなど、借金にあたる県債の発行なども抑えながら、歳入を確保したとされています。
 尾ア県政の5つの柱の内、今年度は特に「産業振興計画の加速化、教育振興、日本一の健康長寿県づくり」という大きな3つの課題に果敢に挑戦していく予算だとしていますが、折り返しも過ぎた2010年度は「挑戦」でなく「成果」を示すべき年だとも言われています。しかし、県民が成果を期待していることも確かですが、成果を期待する余り、慎重さを欠いて禍根を残すことのないような事業の練り上げも必要であります。
 3月3日には、本会議での代表質問をすることとなっていますが、準備の過程や委員会審査などにあたっても、そんなこともしっかりと踏まえた2月定例会審査に臨んでいきたいと思います。
 その前に、今日は病院企業団議会に出席してきます。

2月17日「JR採用差別問題解決へ山場の支援を」

 23年前の2月16日、国労組合員らに解雇通知が出されてから、「元の職場へ戻せ」と闘い続けてきたJR不採用問題・国鉄闘争の解決を求める「JR採用差別問題の政治解決を求める国鉄闘争支援2.16高知県集会」が140名の参加で昨晩開催され、参加してきました。
 同時刻中央集会が日比谷野外音楽堂で開催され4000人が参加したとのことも集会中に報告されました。
 高知でも毎年、この日に集会を開催しながら、闘いの前進を求めてきたが、昨日は国労博多闘争団の野田久好さんから、「採用差別問題の最近の動き」「国鉄の分割・民営化攻撃がいかにして行われたか」「国労攻撃の実態」「解雇撤回JR復帰の闘い」「裁判闘争」についての報告を受け、与党3党が今年3月までの解決方針を確認している中、情勢は確実に山場を迎えている中、雇用・年金・解決金の3本柱を中心に闘う決意が示されました。
 私も、昨年の7月定例会で「JR不採用問題の早期解決を求める意見書」の提案者となって、議場で同意を求める討論を行いましたが、残念ながら少数否決となりました。しかし、この1月23日には県内の全政党の代表者が参加し、「JR不採用問題の政治解決を求める高知県集会」が開催されるまでに至りました。確実に情勢は変化しています。
 次に、この集会を開催するときには、解決報告集会となるよう参加者全員で確認しました。
 それにしても、長い。JRに不採用となった国鉄労働者1047名の国労闘争団員の平均年齢は56歳、全動労争議団の平均年齢は63歳となり、解決を見ることなく他界した被解雇者60名にのぼっています。
 この国は、労働者の人権を踏みにじり続けてきたし、今もあらゆる労働現場で踏みにじり続けている。そんな国のかたちを変えていくことも決意しなければと感じたところです。
 ちなみに、昨日の高知新聞の高知県こども詩集「やまももタイムカプセル」に城東中1年生(1987年当時)浜口和代さんの「父」が載せられていました。今は群馬の地で安中市観光協会事務局長として活躍されている同郷(中土佐町)の先輩で元・国労高知地本委員長の浜口徹夫さんの娘さんの詩です。県集会の会場でコピーが配られ、参加者がしばし懐かしまれておりました。





2月16日「高知医療センターPFI事業の検証にご意見を」

 18日に病院企業団議会を控えて、「高知医療センターにおけるPFI事業の検証」が明らかにされたが、PFI手法自体の適否には言及されたものではありません。一方で、事前の詰めが甘かったとする反省はされていますが、もし、事前に徹底した詰めが行われていたら、PFI手法を全国に先駆けてまで導入すると言うことにならなかったのかもしれません。しかし、それを十分にしないまま、曖昧さを残して、導入に踏み込んだところに当時の橋本知事が県と中核市の自治体病院統合、PFI事業の二つの「全国初」を冠する新病院を、「失敗が許されない“社会実験”」と位置付け」(05年2月7日付高知新聞・始動統合病院「高知医療センターの挑戦」第1部創る「腐心した『医業一体』」)て、スタートさせたことを、どう総括するか「検証」して頂きたいものです。今回の、検証にあたっての職員からの声としても導入した当時の方に検証してもらいたいという声があるのも当然だと思います。
 私は、PFI手法が、規制緩和の中で、民間事業者による市場開拓として位置づけられている限り、地域医療を守るための運営手法ではないことが明かとなったものであると思います。住民・患者さんが、地域の公的医療に求める高度で良質の医療と丁寧・適切な処置と温かい看護を提供しようと汗をかいている医療スタッフに対して、PFI手法によってSPCが追求するのは構成・協力企業と「株主様」の利益であるとすれば、「公民の協働」による運営は現実的でなかったことをしっかりと踏まえておかなければならないと思っています。
 少し長くなりますが、「検証」の中に書かれている検証項目と、まとめを掲載しておきますので参考にしてください。詳細ご覧になりたい方は、こちらからお読み下さい。

「高知医療センターPFI事業の検証」
1) 「要求水準」を満たすサービスの提供一仕様発注から性能発注ヘ−
2) 「モニタリング」による監視―サービスの質の担保
3) 包格的業務委託一隙間業務の排除による医療環境の整備
4) SPCによる業務統括一SPCのマネジメント能力
5) 民間ノウハウの活用による病院経営の効率化一経営企画協議会の設置
6)長期委託契約一協働による業務実施体制の熟成
7) 病院の変化への対応一長期契約の弱点の克服
8) 大企業の進出によるノウハウの事受一地元企業の育成
9) VFMについて
10) その他の側面
「まとめとして」
 高知医療センターのPFI事業において、当初最大の目的とした「経営の効率化」については、病院本館施設等の建設を除き、この5年間に運営面で期待した効果は現れなかった。また、その他の面で期待した、性能発注によるサービス水準の確保や隙問業務の解消、SPCのマネジメントなど民間ノウハウの活用などにおいても、思い描いただけの効果は目に見えて現れてはいない。
 なぜ、期待した効果が現れなかったのか、そこには、開院以来の病院企業団とSPCの関係が大きく影響したものと思われる。
 PFI事業は、官民の利益の共有関係で成立するものであり、官民双方に利益(メリット)が享受される必要性があるが、そのどちらか一方でもバランスが崩れれば、成立し得ない。特に、開院当初から医療センターの赤字の一つの要因として、オリックスグループが提案した応募者提案の材料費徹達目標として医業収益の23.4%)が、計画を大きく上回ったことで、SPCに対するその責任追及がされることとなった。
 『公共が赤字で、民間が黒字であることが問題』と言う指摘もあるが、最大の問題は、PFI事業で当初想定したPSC(公共事業コスト)に対して、民間が実施することによるVFMが発生しているか、公共の側にメリットがあるかどうかということである。VFMの評価が難しいことはあるが、結果的に、開院以来、経営の効率化を図るという期待した効果が得られず、病院企業団においては、毎年計画以上の赤字を計上する一方、モニタリング結果に見られるように材料費や運営面におけるマネジメント不足を指摘されつつもSPCは確実に利益を得られる構図となっており、この関係の修復(解消)以外にPFI事業の継続は有り得なかったものである。
 官民両者の利益の共有関係が成立するためには、応募者提案についての民の責任と募集時における官の提示条件の説明、そのことに対する官民双方の説明と理解が十分であったかが問われるものと考えている。そのことが、お互いに当初から十分理解されておれば、ここまで材料費問題などをめぐり双方の主張が硬直化することはなく、VFMの評価や病院企業団とSPCの主張に対する歩み寄りはあったのかも知れない。今回のPFI事業契約の終了は、民間ノウハウの活用による、全国初の病院PFI事業の導入という過程の中で、民間ノウハウをもってすれば可能であろうという民に対する過度の期待がもたらした結果と言えるかも知れない。
 運営に関わる事業を委託する際には、今回のような問題を発生させないために、官が想定した当初の計画、それに対する民間の提案内容を官民がお互いにきちんと検証したうえで、実際の運営に際して生じる課題や問題点、リスクを事前に想定し、協議しておくべきである。契約期間中に想定される変化を十分に検討し、変化が生じた場合、リスクが発生した場合において、双方がどのように対処するのか、十分に想定しておくことが必要であったが、その点も十分でなかったと言えよう。 また、高知医療センターの事業契約は、30年間の長期の契約となっていたが、医療の環境変化を想定すると、数年先の医療制度がどのようになっているのか、予測することが難しい環境である。リスク回避の手法は契約上とられているとは言え、病院運営のPFI事業において30年の長期契約は、あまりにも長すぎたといえる。
 以上、PFI事業の検証を行ったが、高知医療センターにおいては、今後、PFI事業の良い点やその中で学んだ経験を最大限に活かしながら、今後の直接委託方式による経営改善に取り組んでいかなくてはならない。
 最後にいくつか、今後、運営面に活かすべきものとして次の点をあげておく。
@ PFI事業においては、モニタリングを行うことによつて、委託事業のサービスの水準や質が担保しやすいことがあり、今後の事業委託においても、競争入札により価格は安くなったものの、仕様書の業務水準が維持できず、吉情対応や業者指導に翻弄されることがないような仕組みづくりが重要である。
A PFI事業によって、医師や看護師からは、従来の業務から解放されたという声も少なからずあった。今後、医療が複雑化・高度化していく中で、費用対効果の問題もあるが、医療従事者が専門性を如何に発揮できる環境を作るかと言うことも課題である。
B PFI事業においては、長期契約や民間ノウハウの活用の中で、医療経営のマネジメントをSPCに積極的に求めた背景がある。医療経営における専門的なマネジメントカは、今後の病院経営にとって極めて重要なことであり、プロパー職員を含め医療の専門家を育成していくことが重要である。
C 上記とあわせて、事務系職員の入れ替わりをなくし、専門性を重視した人事も考慮しなければならない。
D 高知医療センターのPFI事業において求めた、材料費比率23.4%は達成できなかったものの、公共が行うよりも廉価で材料を調達していることは事実であり、病院経営の視点からもこの効果が継続できる仕組みを構築しなくてはならない。
E 病院企業団職員と委託企業職員が、所属の違いはあっても、同じ医療機関で働く者として、病院運営に関わる当事者意識を持ち、医療安全や感染対策、災害医療、病院サービスの向上、医療の質の向上に向けた取り組みを進めていく意識を持ち合わせることが重要である。

2月15日「みっちりと意見交換」

 昨日の大津地区での県政意見交換会は、参加者が少なかった分みっちりと意見交換できました。私の報告40分ほどに対して、意見交換は80分近くに及びましたが、最後までお付き合いいただいた参加者の方々に心より感謝しています。
 図書館の合築問題に端を発して、県・市の連携や箱物施設のあり方、行政の無駄についてなど。さらには、地域の支え合いのあり方の問題など。また、高知医療センターを始めとした県内医療体制の課題や県内雇用の場づくりとしての福祉・介護分野の勤務条件の確保の問題などなど。介護人材のために対する国や県の支援策については、ご提言も頂いたりと濃密な意見交換となりました。
 ご参加いただいた方から、「日曜日の午後は参加しにくいのではないか、平日でもかまんき夜に開催してもらった方がよい」とのご意見も頂きました。私としては、できるだけ多くのみなさんとの意見交換ができればと考えていますので、参加しやすい時間帯に設定したいと思っています。是非、みなさんから適当な開催時間に対するご意見を頂ければと思います。



2月14日「じっくりと構えて」

 この間、2月定例会の質問準備などもしながら、セミナーなどで大学の先生などいろんな方の新政権に対する考え方を聴いたり、さらに、県政意見交換会や働く仲間との意見交換をしていて、つくづくと今の政治が表面的な変化と国民に対する表面的な向き合い方に止まっているのだなあと感じています。
 どんな時代のどの社会でも格差や矛盾は存在し、格差の大きさは経済状況や政策によって変化するけれども、格差の背後にある階級構造が変化しない限り事の本質は変わりません。表面的な変化だけに一喜一憂するのではなく、もっと本質的なことから変えていけるような理解と認識を広げていきたいと思っているところです。
 時間はかかりすぎるのかもしれませんが。

2月13日「高須での多岐にわたる意見交換に感謝」

 先ほど、高須ふれあいセンターでの第30回県政意見交換会を終えてきました。
 来年度予算の編成見通しや2月定例会で議論になりそうな県政課題などについて一時間御報告し、ご意見を頂きました。高須という地域柄からか南海地震後の津波対策から始まって、新歴史資料館、永国寺キャンパスの新学部のあり方、雇用問題、中心商店街の疲弊の原因を明らかにした活性化、駅前県有地の今後の利活用計画、高知工科大学の評価など一時間ほど多岐にわたって意見交換をさせて頂きました。参考になる意見が多く、今後もしっかり踏まえさせて頂きたいと思います。
 明日は、大津ふれあいセンターです。今日も高須だけでなく、市内のあちこちから来て頂いていました。大津地区に限らず、この機会に聞いておきたい、言っておきたい思われている方は是非お越し下さい。

2月12日「沖縄県民の意思と連帯した5月の闘いへ」

 マスコミでは、「建国記念に反対する集会」が一箇所でしか開催されていないかのような報道しかされていませんでしたが、私たちは平和憲法ネットワーク高知、護憲連合高知県本部、戦争を許さない女たちの会、高知県平和運動センターの共催で「建国記念の日に反対する県民の集い」を共済会館で開催しました。講師に、沖縄平和運動センターの崎山議長を迎え「沖縄は辺野古新基地建設に断固反対する 基地の県内タライまわしは許されない」と題して、沖縄の現状について報告を受けました。ご本人の体験から、何故沖縄は闘い続けるのかについて話されました。会場からは、率直な疑問も出され、沖縄県民と高知が連帯することの必要性が、今まで以上に確認できたのではないかと思います。
 今朝の朝日新聞の一面に米軍普天間飛行場の移設問題に関連し、本県を含め15県知事が「沖縄の負担を軽減すべき」との回答をしています。一方で、「米軍基地を新たに受け入れてもいい」と答えた知事はいなかったということから考えれば、国外移設しかないという声がもっと広がるべきではないでしょうか。「基地はいらない」という沖縄県民の意思を尊重することが、平和を希求することにもつながると言うことをしっかりと踏まえた「5月の闘い」が、全国規模の民意として闘われることを期待します。

2月11日「火災に気をつけて」

 今朝は、午前5時頃火災発生のサイレンで目が覚めました。消防車の音がどんどん近づいてきて止まるので、近所ではと思い、電車通りに出てみると150bほど東の知寄町3丁目のリサイクルショップの鉄骨造3階建1階部分から出火したようで、10分後ぐらいに駆けつけたときには、鎮火していました。地元の下知消防分団のみなさんも駆けつけていましたが、大火にならずに一安心でした。
 ところで、火災の出火原因は、08年までの間12年連続して第一位なのが放火によるものであり、放火の疑いを加えると1万776件で、全火災の20.6%となります。さて、「2008年度に発生した火災において、次の原因の中で1火災あたりの損害額が最も大きいものはどれでしょうか。」@放火・放火の疑いAたばこBストーブC火遊びの中から選んでください。
 これは、現在私が挑戦中の「2010防災学検定」の問題です。この検定は、3回目の挑戦ですが、昨年は30点満点中26点で成績優秀者として、ウェブサイトに公表して頂きましたが、さて今回は?

2月10日「会場の内外ともの熱さかな」

 あまりの気温の変動の大きさに、少々驚いています。昨日は、東京での自治労「2010年度地方財政セミナー」聴講のため、上京しました。そしたら暑いの何の、最高21.0度、今日の東京は一転風が強くて最高で10度、そして高知へ帰ってきたら高知の最高気温は20.9度、汗をかいたり、コートを着たりと大変でした。急激な変化に健康を損なうことのないように気をつけたいと思います。
 ところで、この二日間の自治労「2010年度地方財政セミナー」は、全国で頑張っている自治労の仲間や自治労出身の自治体議員の皆さんが、勉強のために毎年この時期に集まっており、参加者は500人で熱気ムンムンの会場でした。テーマも「日本経済と財政問題」「政権交代と税制改革」「2010年地方財政対策」「地方交付税の動向」「公立病院に関する財政措置について」と盛りだくさんで、学ぶことの多い内容でした。中でも、逢坂誠二内閣総理大臣補佐官の「『地域主権』−民主党は何を変えるのか」について、一時間の濃密な内容は、今度の2月定例会の代表質問の参考にさせて頂きたいと思ったところです。

2月8日「夢実現の公式」

 事務所に出向いて、朝一に開くメールで楽しみにさせて頂いているのが「コニヤンの朝いち便り」です。高知市教育研究所で生徒達と真剣にそして楽しく向き合われている小西先生ですが、メールのやりとりやブログ「コニヤンの『今日も笑顔でボチボチです』」を読ませて頂いて、随分と教えられることが多く、勝手に励みにさせて頂いています。
 先生のお家には「コニヤンオモチャギャラリー」があり、これがまたすごいのです。そこへ、テレビでもお馴染みの「開運!なんでも鑑定団」にレギュラー出演されている、世界的なオモチャコレクターの北原照久さんが先日訪問されたということです。そこで、話をされた「夢実現の物語」は、こどもたちにもしっかり伝えたいし、夢を失いがちなおとなにも伝えたいお話しだと思いましたので、紹介させて頂きます。
 北原さんは「五十代はアイドリング、六十から何でもやればできる」と言われているそうで、北原さん流の「夢実現の公式」は、
@まず「想い」を強く念ずるように描く
A具体的にイメージして夢見る
Bその夢をとにかく熱く語る
C目的と目標を明確に突き進む
Dそしたら夢は叶う
ということだそうです。
 「アイドリングの期間」を大切にして、「還暦」からのスタートをめざして「私の夢」をさらに実現していきたいとコニヤン先生は思ったそうですが、私たちにもやり残した「夢」はないでしょうか。まだまだ間に合います。

2月7日「二つの啓発」

 今朝は、「県民一斉美化活動月間の取組み」の一環としての県職員率先美化活動に8時半中央公園集合で、参加してきました。2年前に議員提案で条例化された「清潔で美しい高知県をつくる条例」に基づき、県民、事業者、市町村及び県が連携協力して美しい県土づくりに取り組むため、毎年2月を「県民一斉美化活動月間」と定め、県下各地で清掃活動を繰り広げるというものです。
 その活動の1つとしての高知市での取組には、県職員をはじめ「清潔で美しい高知県をつくるパートナーズ協定」を締結した企業・団体、また県民のみなさん約700人が参加し、清掃活動を行いました。
 多くのみなさんの感想は、日頃から随分気をつけられているのか、ゴミが少なく、ポイ捨てのタバコの吸い殻などが一番多かったのではないかという感じでした。
 もう一つの報告。昨夜は、「児童虐待の予防、子育て支援を図るため、周産期から児童に関わる関係者に対して、研修会や講演会を開催する事業を行い、児童の健全育成を支援し公益の増進に寄与すること」を目的とするNPO法人「カンガルーの会」の設立を祝う会に参加してきました。
 これまでの間、@児童虐待予防の為の研修会を実施する事業A妊婦、幼児期や児童に関わる関係者に対しての研修事業B一般の方に児童の健全育成、児童虐待予防を啓蒙啓発する事業C@〜Bを実施する為の指導者を養成する事業などに取り組まれてきましたが、新年度からいよいよ本格的な取組が始まります。そのことをお互いが確認するかのようなやる気に満ちた会となりました。
 昨年度、県の児童相談所に寄せられた児童虐待相談は計302件で、うち虐待認定は184件に上り、ともに過去最多というですが、会員の皆さんの活動でこどもたちの笑顔が一人でも多く増えていくことを祈念したいと思います。

2月6日「県政意見交換会でご意見下さい」

 来週には、二箇所での「県政意見交換会」を控えていて、準備もしなければなりませんし、ご案内にも回らなければなりません。しかし、さまざまな予定があったりして、十分なご案内ができないまま当日を迎えることになるかもしれませんので、このホームページをご覧下さっているみなさんも、是非、お知り合いの方と連れ添ってご来場頂けたら幸いです。来年度の予算案が決定・公表されている時期ではありませんが、概要の説明は可能だと思いますので、県政課題とともに報告させて頂きながら、意見交換をさせて頂きたいと思います。
 先月末には、12月分の費用弁償を供託してきたことのご報告が遅れました。45,000円を供託し、累計が929,000円となりました。なんとか任期中に、費用弁償の見直しができないものかと思います。実費弁償的に適正に見直すことができますようにお力を貸してください。

2月5日「二人の男の退き際」

 みなさん、ここ数日二人の男の「退き際」について考えさせられていませんか。一人は「角界」の頂点を極め、もう一人は実質「政界」の頂点を極めた男です。そして、昨日、一人は「引退」を決め、もう一人は「続投」を決意するという極めて象徴的な日となりました。
 手元に内橋克人著の「退き際の研究」という本があります。この本は、1989年に刊行されたもので、橋本前知事の5期目についてどう見るかと考えていた06年当時に、ネット古書店で購入したものです。
 その中に、「公私截然の男、太田垣士郎・関西電力初代社長」の章があり、そこには「『キミ、人間が権力にしがみつく、と言うのは、ありゃウソだよ。それは逆で、権力の方から人間にとりついてくるんだ。だから、人間のほうがよほど邪険に権力を振り払わんと、どこまでもつきまとわれる』、カネのあるところにカネが集まり、情報のあるところに情報が集まるように、権力もまた権力者の手もとに無限に集中してくる。権力の周辺ではその権力を意識的、無意識的に利用しようと謀る力が絶えず働き、問題が困難であればあるほどその解決のために強力な権力者の介在を求めるようになる、というのである。太田垣は自らが次第に権力の中枢部へと近づくにつれ、身の回りで動き始めたそのような現実の力学を法則的に捉える目を失わなかった。権力者のその不明はまずもって「公私混同」に始まると彼は見ていた。太田垣の『公私截然』は揺るぎない信条だったと言える。」という下りがあります。
 朝青龍関は記者会見で、土俵外での奔放さが物議を醸し、今回の引き金となったのも土俵外でのトラブルであるにも関わらず、「品格」について聞かれ、「土俵では鬼になることもある」と的外れな答えをしていました。「土俵の鬼」と言われた初代若乃花に失礼ではないでしょうか。小沢一郎氏に限らず政治家は「公私截然」を揺るぎない信条として有権者と向き合うことが、今まで以上に求められていることを自覚しなければなりません。しっかりと肝に銘じておきたいと思います。

2月4日「『軒だけでなく肩を並べる』ための戦略と相当の覚悟と準備を」

 東京での研修の道中、折角なので、アンテナショップ候補地や沖縄の「銀座わした」を訪問しました。日曜日の午後四時過ぎという時間帯ですが、人通りの少なさを感じざるを得ませんでした。はじめは、相乗効果と言うことも考えられるでしょうが、「軒だけでなく肩を並べる」ための戦略と相当の覚悟と準備が必要ではないでしょうか。わしたの産みの親である宮城弘岩さんの著書「沖縄の物産革命」に「物産というものは、常に文化部分を残しておかないと、市場では存続しえないのである」とあるように、「わした」では文化も一緒に体感できるようなつくりになっていると感じた次第です。では、高知で物産の中で醸し出す土佐文化とはと考えたとき・・・・。
 ごった返していた「わした」で、ラフテーと沖縄そばとゴーヤチャンプルーのもとを買って、次に、北海道どさんこプラザを覗いてみましたが、お客さんが「酸欠状態になりそう」と出てきましたし、時間の関係もあって入店はせずに次に向かいました。
 また、今評判の『全国の名産品』と『めざましテレビ』がコラボレーションした「銀座めざマルシェ」は、日本全国、47都道府県の物産品を集めた物産館としてオープンしたばかりでもあり、これも見ておかないととばかりに訪ねてみました。日曜日の夕方は、アンテナショップ候補地の通りと違って人の流れは圧倒的に多く、入館してみようと思いましたが、エレベーター前に長蛇の列となっており、日を改めました。



 二日後の平日夕刻に行ったところ、それほどの人出でもなく、「めざまし君」と「めざましテレビ」メンバーパネルに迎えられて、エレベーターで10階に向かい、各フロアーを上から沖縄・九州、中・四国、関西・東海、関東・静岡、北陸・甲信越、北海道・東北エリアの順で回ってみました。案の定というか、やはり北海道・東北エリアの人出が最も多く、次が中・四国という感じでした。中でも中・四国フロアーの多くの売り場を高知が占めさせていただいているのは、ありがたく感じたところです。しかし、テレビ局が違っているせいか、龍馬伝のポスターの一枚もないところに少し残念な感じがしました。地下の生鮮品フロアーの「めざマル鮮魚」も覗いてみましたが、それほど賑わうという感じでもなく、お客さんの流れも速い感じで、取りあえず来てみたという状況でした。
 全体を通じて感じたのは、全国の物産を集めていますので、県別に見れば品揃えも少なく、類似品も多く感じました。その意味では、アンテナショップの客層をこちらにとられるというのではなく、ここで新たな発見をした方が、アンテナショップに足を運んでくれるという効果を作り出せればいいなと思います。それでも東京に行く機会があれば、JR有楽町駅銀座口から歩いて5〜6分程度で、数寄屋橋交差点のソニービルのすぐ近くですので、一度足を運んでみてはどうでしょう。


 東京滞在中の2月1日は、午後からの冷たい雨が夜には雪へと冷え込みが厳しくなっていきました。もう少しで転倒しそうになりながらこわごわと歩いている方が多く見られました。翌朝は、たまたま研修会場が両国の国技館近くにあり、理事選挙で貴乃花親方当選というニュースで揺れた国技館前を通って研修会場に向かった際の写真です。国技館前の力士達ののぼり旗が「貴乃花部屋」と「朝青龍」が並べてあったのは、意図的なのかなと思いながらとにかく転ばないようにしながら急いだところです。
 以上、研修周辺の雑感でした。

2月3日「新政権下での自治体財政」
 自治体議会政策学会主催の第12期自治政策特別講座に出席してきました。テーマは「自治体財政 予算・決算のポイント」となっており、2月1日〜2日までの間、次のようなカリキュラムで学習してきました。
 第1講義「自治・分権と公共サービスの再編」今村都南雄中央大学法学部教授、第2講義 「2010年度予算審議と自治体財政―予算の読み方考え方 」星野泉明治大学政治経済学部教授、第3講義「地方格差と財源確保―自治体財政の安定」青木宗明神奈川大学経営学部教授、第4講義 「説得から納得の政策形成―図解コミュニケーションで行政改革」久垣啓一(先生のホームページは必見です。)多摩大学経営情報学部教授、第5講義 「地方債の動向と自治体財政―世界経済と自治体」稲生信男東洋大学国際地域学部教授というラインナップでした。それぞれに時宜をえたテーマであり、改めて多くのことを学ばせていただきました。
 とりわけ新政権のもとでの「地域主権」が憲法にある地方自治の本旨からいってどうみるのか。新政権のもとで、自治体財政の安定性を確保するために共通しているのは、地方交付税の復元など地方の窮状を克服するためにしなければならないこととは。さらには、地方債の動向と自治体財政の安定性をいかに捉えて自治体議会としてチェックしていくのかなどはさらに掘り下げていく課題だと感じました。また、説得から納得の行政を住民参画のもとで進めていくためにも図解思考によるコミュニケーション力をつけていく必要性も参考になりました。また、事業仕分け人として参加されていた青木先生の話は結構興味深いものがありました。
 学ぶべき事は極めて多い内容でしたが、詳細は別途報告させていただきます

1月31日「『高知白バイ事件』国賠口頭弁論近づく」
 「高知白バイ事件」の国賠訴訟の口頭弁論が2月2日午前10時から高知地裁で行われます。傍聴に行きたいとも思っていましたが、丁度東京での自治体政策特別講座出席のため、出向くことができません。現在収監中の片岡さんも2月下旬には、帰ってこられます。そして再審請求の闘いが始まります。足利事件の影響や裁判員制度の導入などによって、取り調べや司法のあり方に少なからず国民の関心は高まっています。そんな中で、「高知白バイ事件」への関心が県外ではなく、県内でもっと高まってもらいたいと願います。その意味でも2月2日の国賠訴訟口頭弁論に多くの方が関心を持って頂いたらと思います。
1月30日「『県政かわら版第28号』をお届けします」

 今日の午前中は、できあがった「県政かわら版第28号」の配り込みをし、午後からは医療を取り巻く情勢についての学習会への出席です。ホームページをご覧の方で、手元に「県政かわら版」が届いていない方は、ご連絡頂ければお届けします。また、こちらのPDFファィルでご覧になって頂いても結構かと思います。
 二月になれば、すぐに「県政意見交換会」の準備やお声掛けもしなければならず、あっという間に2月定例会を迎えることになると思います。少し休む日も欲しいかなと身体が求めていますが、とにかく年度末まで一気呵成に駆け抜けたいと思います。

1月29日「対等な日米関係は未だ」

 23日、あたご劇場で1965年公開の熊井啓監督作品「日本列島」が上映されることを新聞で見たが、他の会議で、劇場に足を運べなかったので、結局DVDを購入して、観ました。
 戦後十数年経った日本で、在日米軍基地の憲兵隊犯罪調査課に通訳として勤める主人公が、一年前に起きた米軍兵士の変死事件について再調査するうち、旧日本軍が関与した疑惑にぶつかる。上司から、調査の打ち切りを命令されるが、納得できず、職を辞めて独自に調査を続け、やがて、主人公自身が事件の渦中に巻き込まれ、沖縄の地で最後は殺されるというものです。
 この映画は、占領統治は解けたものの完全に主権を取り戻しているとは言い難い戦後日本を舞台にしたもので、普天間基地の移設を巡って混乱する日米関係にある今も、ダブって見えるものがある見応えのある作品でした。後半で主人公と関わるヒロインが、エンディング部分で主人公が殺された後に、闘い続けることを決意して「諦めてしまっては、いつまで経っても私たちの生活は変わらない」という言葉と、沖縄に異動を希望して赴任する記者の「沖縄だって日本列島の一つ」という言葉に、メッセージが込められていたのかと思った次第です。
 今夕、午後6時〜「普天間基地の即時返還新基地建設・自衛隊の歓迎行事反対高知県民集会」が市役所前で開催されます。私は、同時刻に他の会があって出席できずに、残念ですが、多くのみなさんに参加して頂きたいものです。

1月28日「県立大学永国寺キャンパスは『正直』不安」

 26日の文化厚生委員会で、現在パブリックコメントを求めている「県立大学にかかる永国寺キャンパス検討会」報告書について、私学・大学支援課から説明を受け、質疑を行いました。
 パブリックコメントを求めるにあたって、これまでの議論の前提の理解度合いによって、受け取り方に違いが出るような内容となっており、委員会でも行きつ戻りつの議論となったような気がします。
 質疑を通じて、今後いくつかの議論のポイントとなるのは、次のような点ではないかと感じたところです。
@経済系と経営系の2コースを持つ社会科学系新学部を設置するにあたって、工科大学構想案をベースに選択した以上、その手続き論を優先することから、工科大学に新学部を新設することとなる。
A工科大学マネジメント学群定数100名も含めた200名定数が前提となった場合、実質200名増ではないこと、永国寺キャンパスに新学部を設置した場合の香美キャンパスの定数確保の継続性や一大学二キャンパスの遠隔キャンパスの問題、工科大学の今後の検討における実現性の不透明感などが惹起されていること。
B社会科学系新学部の理念・養成すべき人材のあり方など、学生確保につながるアピールポイントやアドミッション、カリキュラム、ディプロマ・ポリシーが不明なままで、全国の社会科学系学部との競争に耐えられるのか。
C短期大学については、委員長から「短大はやめたらいいという表現」に映ることのないよう配慮が求められていたものの、「新たな社会科学系学部の設置状況を踏まえて、そのあり方を検討することが適当」として、「検討」の方向性に疑問が抱かれかねないものとなっている。
 などが、私の受け止めです。今後、パブリックコメントを踏まえた「報告書」を工科大学と関係する大学で具体化させていくということですが、工科大学に新学部を新設するということが決まった時点で、「新学部構想」に不協和音を生じている感は否めないというのが率直な気持ちです。最速で2013年4月スタートの新学部、本当に県内高校生が進学したくなる新学部となるのか「正直」不安です。

1月27日「生きて欲しいという支えのシステムを地域に届けて」

 昨日の警察庁発表で、昨年1年間に全国で自殺した人は、前年より504人多い3万2753人(暫定値)で12年連続で3万人を超え、統計のある1978年以降では5番目に多かったことが明らかになりました。
 同庁によると、月別では1〜8月は前年比2.9〜7.4%増で、過去最悪の2003年(3万4427人)に迫るペースだったが、9月には一転して前年比7.2%減となり、10月(同9.3%減)、11月(同1.3%減)、12月(同2.1%減)と前年を下回り続けたということでだが、自殺予防のための支えの仕組みが届き始めたためなのか、今後の検証が必要であるのではないでしょうか。
 本県の場合は、9月、10月と引き続き増加傾向にあったが、11,12月と減少しています。さらに、トータルで見ると、前年度との増減比率で見ると、増加県28都府県中本県は17%増で沖縄に次いで増加率が多くなっています。前年が多少少なくなっていたと言うことがあるかもしれませんが、高知県という地域特性を踏まえた支え合いのシステムの構築が求められているのではないでしょうか。

 さて、写真は、昨晩出席した毎年この時期恒例の「豊ノ島関激励会」です。昨年は初場所で魁皇関に腕を決められてケガをして、この激励会も見送られた経過があります。それだけに、日馬富士、魁皇の二大関と好調把瑠都を倒しての前頭筆頭での勝ち越しという成績で臨んだ激励会でもあり、今回は豊ノ島関を励まそうという方の熱気が感じられました。
 私は、豊ノ島関の隣の席だったということもあって、普段は聞けないようなこともいろいろと聞かせて頂き、「豊ノ島頑張れ」の思いが一層強くなったところです。関取とのツーショットを載せると「どっちが関取か分からん」というメールをよく頂くのですが、今回は朝バナナダイエットで減量した分を維持して臨んだツーショットですが、うーん。
 会場では宿毛出身の豊ノ島関だけに、第24回地場産業賞受賞のすくもの「いも焼酎」が販売されるとともに、各テーブル席には水割りで飲めるように一本ずつ置かれるという配慮がされていました。故郷を大事にする「おらんく力士」のますますの奮闘を期待します。








1月26日「予算編成もいよいよ大詰めへ」

 昨日、財政課から、2010年度一般会計当初予算案の編成見通しが説明されました。規模は4200億円台後半(昨年度4180億)で、昨年度に続いて2年連続の前年度比プラスとなる見込みですが、今日からの知事査定において、変動する可能性もあるとのことです。
 当初予算編成のポイントとしては、「産業振興計画」のさらなる進化による「経済の活性化」、保健医療福祉施策に官民一体となって取り組む「日本一の健康長寿県づくり」など、「5つの基本政策」に基づく事業を加速化するとともに、依然として厳しい県経済や雇用に配慮する。併せて、費用対効果の観点からの事務事業の見直し、県債残高の抑制など、将来に向けた財政健全化を目指した予算づくりに留意する。また、「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」(46.4億円)など国の緊急経済対策(第2次補正予算)を最大限に活用した平成21年度2月補正予算との一体的な編成を行っている。とのことです。極めて特徴的な個別事業の内容しか示されていませんので、全容が明らかとなる2月半ばまでは何とも言えませんが、少し首を傾げたくなるものもあり、十分に精査しなければと思ったところです。
 2年連続の増額予算となる中、県税収入は、法人関係税を中心に、前年度を大幅に下回る見込みですが、地方譲与税の増額見込み、交付税総額1.1兆円(雇用創出等推進臨時特例費含む)の増による地方交付税等の大幅な増額見込みとるため、財源不足に充当する基金の取り崩しなどは減少するとのことです。一定の財政見通しに目途をつけた昨年でしたが、2月定例会でも県民のための慎重な予算審査を行いたいと思います。
 写真は、昨日の昭和小学校で開催された「ありがとう集会」で頂いた、感謝状と生徒達が育ててくれたパンジーの鉢植えです。私も、日頃交通安全指導に携わっているものの代表として、一言挨拶をさせて頂きました。





1月25日「災害を大きくしているのは文明人そのもの」

 さて、昨日の高知市防災講演会だが、名古屋大学大学院福和伸夫教授の「迫り来る巨大地震に対する我が家の備えの点検」は、極めて刺激的で、単に防災の知識を身につけるだけでなく、それを具体化させていくことにつながっているかどうかが検証されるものでした。その意味では、我々はさまざまに防災知識を身につける機会は得ていますが、それを実践につなげられているのかと言うことが問われています。
 08年11月に福和先生のお話を聴いた際にも、この「今日の一言」の欄で「中でも参加者にとって、相当ショックを与えたのは名古屋大学福和先生のお話だったように思います。それは、「近代化の街づくりの中で、建物を高層化させたり、密集化させたりと余計なことをしてきたから大変な街になってしまっている。日本中が街づくりを失敗してしまっている。今更勉強しなくてもできることを早くしないと、勉強している内に被害に遭うことになる。分かっていることなのに、何もしていないが、それをするためには、いかに我がことにするかである。メディアの力で社会全体を変えよう。まず、早く県庁、市役所、消防署の耐震補強をせよという住民運動を起こそう」というもので、出席していた県・市の関係者はどのように受け止めたのでしょうか。」と書いているが、今回も同じことを突きつけられて、安穏としているようだったら、次からは先生に匙を投げられるかもしれません。
 寺田寅彦の「災害は忘れた頃にやってくる」という名言は有名だが、先生が冒頭に紹介した寺田寅彦の「天災と国防」にある「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実」を忘れがちであり「いやが上にも災害を大きくするように努力しているものはたれあろう文明人そのものなのである。」ということを肝に銘じた防災のまちづくりに本気で取り組むところにきているのではないでしょうか。
 写真は、先生が、会場参加者に、終わったら早速防災のために何か一つでも取り組むことを約束できる人について挙手させたところです。先生曰く「この皆さんが、約束を守ってくれたら、高知の防災力は少しでもアップする。」とのことでした。

1月24日「マンションで『防災フリーマーケット』」

 昨日から今日にかけて二つの安全の課題について、取り組んできました。
 昨日は、「高知市交通指導員研修会」で、交通事故の現状や道路交通法の改正内容、交通安全教育現場からの報告、校区安全会議の活動報告などを受け、「交通安全」について改めて学びました。
 そして、昨夜はマンション自主防災会で開催する「防災フリーマーケット」の値付けなどの準備を防災会役員の皆さんとともに午後9時までおこない、今朝9時半スタートのフリーマーケットに備えました。始まると同時に徐々に訪れてくれる方も多くなって、2時間でほぼ8割の品物が売れました。誰もが驚く安い値段ですので、売り上げ総額はあまり多くありませんが、当初は売り上げは防災会の収入とすることとしていましたが、協議の上その一部はハイチ大地震の救援募金に寄付をすることとしました。
 一応「防災フリーマーケット」と銘打っていますので、写真にもあるように売り場には啓発パネルを掲示したり、ハイチ大地震への募金などを通じて少しでも地震についての関心を持って頂くことも心がけた取り組みとしました。
 そして、フリーマーケットを片づけてからは、桟橋通りのアスパル高知に向かい、高知市防災講演会に参加して、名古屋大学大学院福和伸夫教授の「迫り来る巨大地震に対する我が家の備えの点検」と題した講演を聴かせて頂きました。以前にもお聴きしたとき同様に、危機感煽りまくりのお話しで、参加者の危機意識も改まり、とにかく一つでも取り組んで備えなければという気持ちになったのではないかと思います。
 このお話しはまた後日。






1月23日「企業側の都合良さを許さない春闘を」

 政府が、閣議で正式決定した2010年度の政府経済見通しでは、国内総生産(GDP)成長率は実質1.4%程度、名目0.4%程度と、3年ぶりのプラス成長を見込む中、雇用者報酬は前年度比マイナス0.7%と07年度から4年連続のマイナスを見込んでいます。一方で、企業の利益を示す企業所得は10年度には増加に転じるとの見通しとなっています。
 このことからも、日本経団連の今春闘の経営側指針となる「経営労働政策委員会報告」における「賃金より雇用を重視する」との強い人件費抑制姿勢方針に、経営側の一層の都合良さばかりが感じられます。今春闘では、定昇そのものが凍結されかねないという攻防が議論となっていますが、労働者の生活を犠牲にする企業所得の増加に労働者の怒りと団結を強化して頑張りたいものです。

1月22日「納得いかない県の姿勢」

 昨日、「米海軍ミサイル巡洋艦『レイクエリー』宿毛湾港寄港に対する申し入れ」を平和憲法ネットワーク高知、高知県平和運動センター、原水爆禁止高知県民会議、県平和委員会などのみなさんとともに県に対して行いました。(写真右から2番目)
 県は前日、外務省からの「艦船には核兵器の搭載能力はない」とする回答があったとして使用許可申請があれば、許可する方針を打ち出していました。
 しかし、ここ3年の間に5回(宿毛湾港3回、高知新港2回)も寄港してくる狙いと背景には、米軍再編が世界規模で加速化される中、高知県を恒常的な米軍艦寄港地とし、米軍再編とミサイル防衛戦略に組み込む狙いが透けて見えるだけに、形式的な、従前通りの手続き論に終始する県の姿勢を追求しました。
 県は、単に「核搭載の有無」の形式的確認をするのだけではなく、「戦争」遂行中の米軍兵士と「親善と友好」を図る県民に対して、アメリカと交戦中の人々がどう見るかということなども十分留意して、「危険物」載せまくりの米艦船から県民の安全・安心を担保する港湾の「平和利用」を目指さなければならないと思います。
 例え、県が拒否すれば、国土交通省が使用させることを命じてくることがあったとしても、県の姿勢を明確にすることで、米軍が寄港打診をしてこなくなる可能性もあるわけで、県として県民の安心と安全を第一に考えた姿勢を貫くべきではないでしょうか。
 話がそれますが、前回、高知新港寄港をクロメリンが予定していて、理由も分からないまま中止したことによって本県は、845,250円の費用を支出しただけに終わりました。今回も寄港すれば200万円近い費用と職員の人件費や時間を「戦争」加担に費やすことに、県民の納得は得られるのでしょうか。
 予定通りであれば、レイクエリーは2月1日午前9時に寄港予定だが、現地での抗議行動がさまざま予定されています。県民の意思表示の場として、可能な方は、午前8時に宿毛湾港の緑地公園に集合を。

1月21日「日朝間の関係改善へ学習と交流を」

 昨夜、昨年6月に再編・再建した高知県日朝友好・国交正常化促進会議の主催で「日朝国交正常化とアジアの平和に関する新春セミナー」を開催し、神戸市立外国語大学、姫路獨協大学の名誉教授で関西日朝友好の会会長・家正治さんから「今日の国際情勢と今後の日朝関係」をテーマとして講演を聴かせて頂きました。
 国際情勢は、第二次大戦後のスパンで見たとき、国際規範に依拠する国際社会の民主化は確実に進んでいることが、一つは、「国連憲章の採択〜武力による威嚇と武力行使の禁止」二つは「民族解放闘争の高揚と植民地体制の崩壊」三つには「国際人権保障〜人権の国際的保障」という事例をあげて説明されました。そして、「ベルリンの壁Jの崩壊後のポスト冷戦時代は「対決から協調へ」と進む中、もはや軍事同盟は、日米安保条約も含めてアメリカを軸とした4同盟のみになっています。その意味では、日本が韓国併合100年、日米安保改定50年という今年、「朝鮮の植民地支配と朝鮮の分断」「日米安保体制の強化と対朝鮮政策」「日朝平壌宣言の位置」をしっかりと捉え返しながら、日朝国交正常化の前進を果たすことが求められているのではないかということが、問いかけられました。
 セミナー終了後は、参加者でキムチやチヂミ、お餅など手作りの朝鮮料理を囲んで交流しました。今後とも学習と交流を重ねながら、日朝友好・国交正常化の声を高知からもあげていきたいと思います。会では、会員募集をしているところですが、関心のある方のご参加をお待ちしています。

1月20日「米海軍ミサイル巡洋艦レイク・エリー寄港反対申し入れへ」

  日米安保改定50年、普天間基地の移設問題など日米の軍事同盟について、改めて考え直さなければならない時に、宿毛湾港に米海軍のミサイル巡洋艦レイク・エリー(写真はウィキペディアより)が2月1〜5日に寄港したいとの打診が米国側からなされています。県は港湾の平和利用を掲げた1997年の県議会決議に基づき、外務省に対して同艦が核兵器を搭載しているかどうかの照会をしているところですが、県が許可するようなことになれば、これで、米海軍艦船の宿毛湾港寄港は三度目となります。寄港目的は相変わらずの「親善と友好」という大義名分でありますが、ここ3年で高知県の港湾に5回もの寄港を求めてくる背景には、高知県を恒常的な米軍艦寄港地とする狙いがあるのではないかと思われます。
 特に、今回寄港要請がされている「レイク・エリー」は、米海軍ミサイル防衛システムに不可欠な、新型対空ミサイルSM3のテスト発射艦という「試験任務」を遂行したり、日本も1980年以来参加しているRIMPAC(環太平洋合同演習)という軍事演習にも参加している海軍版ミサイル防衛で、撃ち方の専門家と言われているものです。04年には、宿毛湾港に初めて寄港した「ラッセル」との間で、ラッセルが「探知」、レイクエリーが「迎撃」という分担でイージスシステムを運用したこともあるというから、決してたまたま「親善と友好」のために、宿毛湾港に寄港するのではないと考えるのが、妥当ではないでしょうか。このようなイージス艦の乗組員と「親善と友好」を図ること自体が、アメリカの軍事戦略に加担することであると言わざるをえないのではないかと思います。
 県は、今まで同様「核を積んでいないとわかれば受け入れる」とのスタンスに終始していますが、アメリカの軍事戦略に加担することにつながる寄港であることをしっかりと踏まえて、知事には「不許可」の政治的判断をしてもらいたいものです。
 明日、午後1時15分から県に対して「米海軍ミサイル巡洋艦「レイク・エリー」宿毛湾港寄港に対する申入れ」を平和憲法ネットワーク高知、高知県平和運動センター、原水爆禁止高知県民会議の三者で行うこととしています。

1月19日「こども関連予算は災害の備えにも

 1.17を過ぎると潮が引くように震災を振り返る報道が少なくなります。そんな中で、昨日開会した通常国会では「政治とカネ」の問題が議論されると同時に、「コンクリートから人へ」の予算案が審議されることになります。その予算の一つの目玉でもある「高校授業料無償化」の予算のしわ寄せを受けるかのように、公立小中学校の耐震化工事の予算が6割も削られることとなっています。
 中国・四川大地震で学校が倒壊して多くの子どもが犠牲になったことを考えれば、急がなければならない事業でありこそすれ、先送りになろうとしていることが心配でなりません。本県の小中学校は、08年4月時点では耐震化率は全国平均の62.3%を大きく下回り51.6%で、耐震化率全国37位という状況であり、南海地震に備えるべき県としてはお寒い限りです。
 鳩山由紀夫首相は第173国会所信表明演説で「地震列島、災害列島といわれる日本列島に私たちは暮らしています。大きな自然災害が日本を見舞うときのために万全の備えをするのが政治の第一の役割であります。」と結びのなかで述べています。
 災害に備えることは、「いのちを守り、国民生活を第一とした政治」の大きな柱であることを肝に銘じておいて頂きたいものです。

1月18日「伝える


 昨日は、午前4時起床、5時46分の「1・17 高知からKOBEに灯りを」に参加し、その後お声のかかっていた大津田辺島の防災会の訓練に参加させて頂きました。一時間ほど参加の後、昭和小学校ひまわり学級の収穫祭に出席し、生徒達の種蒔きから収穫までの発表とハンドベルの演奏を見学させて頂き、いよいよ収穫した食材をもとに作られたご馳走を試食という時に、次の結婚式へと移動し、慌ただしい一日でした。毎年、1.17は非常食で一日を過ごすというのが、我が家の決まり事でしたが、そんなこんなで昨日は非常食生活は出来ませんでした。
 15年目の1.17は特に「伝える」ということが、改めて確認された日であったように思います。それも「人間を中心」にしてということが確認されなければならない15年目でした。

1月17日「15年目の1.17


 しんしんと冷える午前5時46分、15年前の神戸に思いを馳せながら「1・17 高知からKOBEに灯りを」に参加し、黙祷をささげてきました。5年前にこの中央公園での追悼集会も一旦区切りがつけられていましたが、今年は15年ということで、「1.17 高知からKOBEに“灯り”を」実行委員会によって再開されたのです。実行委員会では、ハイチ大地震への支援募金活動もあわせて取り組まれていました。
 私は、5年前にも参加しましたが、今年は、昨夕の午後5時46分と今朝の5時46分との二回、1000本の竹筒のロウソクに火をともして震災の犠牲者を悼み、災害への備えの気持ちを新たにしてきました。
 1.17を前後して、さまざまな震災関連の報道があります。今年は、先日、私も訪問させて頂いた長田でも感じたように、取り返せない失ったものが大きいことが改めて確認されている報道が多いように思います。限りある時間と費用では取り返せないものがあるとすれば、災害が襲っても失わなくてすむような人間中心の事前復興がなされていかなければならないと考えさせられる15年目の1.17です。

1月16日「注視すること二つ

 昨夜から、民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入問題を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢氏の秘書だった石川衆院議員が東京地検特捜部に逮捕されるという報道が続いており、小沢幹事長の責任を問う声の高まりと鳩山政権の発足以来、最大の危機を迎える状況に陥っています。
 どのような責任の取り方をするのか、事件の解決と説明責任を国民に示すのか、いずれにしても、「政治とカネ」の問題に不信感を抱かれたままで、真の「政権交代」は果たせないのではないかと思います。
 今日からの民主党党大会では党内民主主義と自浄能力が問われる節目として注視していきたいと思います。
 もう一つ、注視し続けたいのはハイチ大地震の被災者に対する救援活動です。現地時間15日夕には、救出を待つ被災者の「生存の限界」とされる発生後72時間を迎えました。今こそ、万難を排してのあらゆる国際的救援活動が展開されなければなりません。

1月15日「土佐・龍馬であい博、明日開幕

 いよ明日に開幕が迫った「土佐・龍馬であい博」のメイン会場となるJR高知駅前のパビリオンが完成し、昨日内覧会に出席してきました。
 これまでも順次、安芸市、土佐清水市、梼原町の3つのサテライト会場の落成・内覧のニュースが続いていた中で、いよいよメイン会場ということで、いやが上にも盛り上がりつつあるという感じです。メイン会場の2つのパビリオンのうち、「高知・龍馬ろまん社中」は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」をテーマにしたもので、観光情報発信館「とさてらす」では、高知の伝統工芸品や郷土芸能の神楽の面などが展示され、高知の観光やおいしい食べ物などの情報が映像などで紹介されるとともに、お土産品の販売もされます。
 私なりの感じ方では、一長一短の面がありますが、それぞれに練り上げてきたものですから、成功に結びつけていく必要があります。日頃お付き合いのある土佐観光ガイドボランティア協会のみなさんもたくさんお見えになっていて、慌ただしく打ち合わせや準備をされていましたが、今年に備えて、新しい会員も養成されて体制を強化して臨まれています。ご無理をなさらないようにご活躍を祈念致したいと思います。

県産材をふんだんに使ったパビリオン とさてらすには高知の情報が満載 寺田屋の二階には龍馬達が。けんど階段には「のぼられん」の表示あり。

 それにしてもハイチの地震被害は、報道されるたびに甚大さがひどくなっていきます。国際的な救援活動も始まりましたが、被災者が野ざらしになっているということも報道される中で、救出はもちろんだが治安、食糧、医療面での支援が急がれるのではないでしょうか。

1月14日「アクセス件数10万件突破に感謝

 2002年9月に開設したこのホームページのアクセス件数が、いよいよ10万件に達しました。アクセス頂いている方に感謝申し上げます。100,002件目に訪問頂いた方からお祝いのメールも頂いたところです。
 さて、開設当初から4年間ぐらいは、アクセス件数も400件/月程度でしたが、5年目から1000件/月程度になり、6年目から2000件超/月と伸びてきました。しかし、これだけの方に、訪問頂いているとなれば、ほぼ毎日の更新を心がけるなど責任も感じるところです。今後とも懲りずにアクセス頂ければ幸いです。そして、ご意見も頂ければなお一層感謝です。よろしくお願いします。
 ところで、1.17を控え、カリブ海のハイチをマグニチュード7.0の大地震が襲いました。被害は極めて甚大で、数万人の死者に達する恐れもあるし、首都ポルトープランスが壊滅的な被害を受け、国家機能がまひ状態に陥っているということです。西半球でも最も社会・経済基盤が脆弱な国の一つと言われるハイチに、大規模災害から自力で立ち直る力はなく、国際社会からの支援が遅れれば、人命救助や復興に支障が出るのは必至と言われる中で、日本の果たす役割は大きいのではないかと思います。

1月13日「誰のための資料

 寒い。寒空の中、一時間も交通安全指導で街頭に立っていると身体の芯から冷えてきます。挨拶を交わす皆さんも「今日は特別やね」という言葉ばかりでした。県下の年末・年始交通安全運動は先週の9日で終わりましたが、昭和校区交通安全会議では、三学期が始まったばかりの今週一杯は続けようということで取り組んでいます。
 さて、来年度に向けて、実行元年の産業振興計画フォローアップ委員会に向けて各部会が開催されていますが、どの部会でも丁寧な資料が提出されます。とある部会では、ある委員から「立派な資料だが、これらの資料は知事向けの資料であって、生産者や消費者向けのものではないのでは」と苦言が呈される場面もありました。この資料作成のために、相当労力が割かれているという県庁内部の声がよく聞かれますが、委員会の雰囲気が一瞬固まったと感じたのは私だけでしょうか。いずれにしても、産業振興計画の実行は誰よりも県民のためのものでなければならないことに間違いありません。

1月12日「あれから15年、長田の復興を見る

 神戸の二日目は、震災当時神戸市の中でも被害が集中した長田区を訪ねました。
 大正筋商店街で御茶屋さんを経営されていて、「アスタきらめき会」の伊東正和さんに、美味しいお茶を頂きながら、被災当時からの話を聞かせて頂きました。
 伊東さんのお店も焼け落ちてしまい、そこからの再スタートで、一ヶ月後ぐらいには、何とか食べていかなければとの思いで、焼け落ちた店跡にお茶を並べて売り始めたと言うことでした。
さらに再開発の中での支障は様々あったが、「高齢者に優しいまちづくりで商店街の活性化」をということでユニバーサルデザインによるまちづくりを目指されたと言うことです。
 各商店街単位の組合員の減少や高齢化による販促活動の限界を感じる中、若手商業者の危機感、既存商業組織の垣根を越えた交流の模索から1998年に「アスタきらめき会」を設立したとのことです。地元商業者を中心に、活性化に関心のある有志で集まる任意団体で、いろんな情報や知恵を交換しながら取り組んでこられています。「アスタ」というのは「アス」というのは「明日」と「我々の」という意味の「US」をかけ合せた造語で、「タ」はタウンの「タ」といことで、とにかく先に向かっていかんとあかんという意味で前向きに考えて付けたそうです。そして、今では、「アスタきらめき会」を母体にして叶_戸ながたTMOが発足して、さまざまな活動が取り組まれています。

丁寧に説明頂いた「アスタきらめき会」の伊東さん 被災当時と再開発後の写真などを見比べながら、ご説明を頂きました。 長田を励ましに訪れた有名人の手形228枚が、アーケードの歩道に埋め込まれています。故・仰木監督、五木ひろし、羽生名人など

 今、長田はJR新長田駅前の鉄人28号と三国志の街として多くの人が訪れています。その意味では、表向きの「復興」は進んでいるのかもしれませんが、「路地裏文化の賑わい」を取り戻すにはまだまだ時間がかかるのではないでしょうか。長田を訪れて「鉄人と三国志に出会える街、新長田の回遊散策マップ」を見ながら散策するのではなく、是非、鉄人三国志ギャラリーの前にある震災ミュージアムにお立ち寄り頂くとともに、アスタくにづか4号館にある「お茶の味萬」の伊東さんを訪ねてみてください。お忙しい方ですが、お時間が許せばいろいろお話しを聴かせてくれるのではないでしょうか。ご本人が「生かされた者の務めとして語り継がなければ」と仰ってましたので。

高さ18メートルの鉄人28号モニュメントは毎日たくさんの見学客が訪れています。 関羽の石像(阪神淡路大震災復興基金の「まちのにぎわいづくり一括助成事業」補助金で作られている) 震災ミュージアムの写真やビデオを是非ご覧になって、しっかりと記憶に焼き付けて、今と比べてみよう。

            

1月11日「あれから15年改めて『災害復興』を考える

 今年であの阪神・淡路大震災から15年を迎え、改めて復興の検証が行われている神戸で関西学院大学災害復興制度研究所5年フォーラム「阪神・淡路大震災がこの国に遺したもの〜人間復興の旗は立てられたのか」に9日参加してきました。
 五年前に研究所ができた時からいろいろと災害復興について学ばせて頂いてきました。そして、そこで学んだことを議会で取り上げ、本県の南海地震対策の中に「復興」の課題も盛り込んでいただくこととなりました。
 関連死なども含め公式死亡者6434人を超える犠牲者を出した阪神・淡路大震災から15年、私たちは今何を教訓とし、何を伝えていくかということが主に議論されたフォーラムでした。
 中でも作家の高村薫さんの問いかけはたいへん重いもので、「震災の経験とともに生きる」で、多くの視点が提起されましたが、「物理的な被害も、心の被害も決して元通りに回復することはない。被害を最小限にするための備えに全力をあげなければならない。そのためにも震災の教訓を伝えることは、生きている者としての前進であり、亡くなられた方への手向けである。」という言葉に凝縮されていたのではないでしょうか。このことは、翌日長田区でお話しを聴かせて頂いた大正筋商店街のアスタきらめき会伊東正和代表の「生かされたものの務めとして語り継ぐ」という決意と共通されていたように思います。(長田区でのお話しは明日ご報告します。)
 パネルディスカッションの中で、15年経てば震災を体験していない住民が1/3に及ぶと貝原俊民元兵庫県知事が言われていましたが、だからこそ、「伝える」ことの大切さが改めて確認されました。それは15年間の中で、改めて気づかされてきた「人と人とのつながり」「コミュニティのありかた」などが、議論されるようになってきたことからも、開発型の復興では回復できていない「人間復興」を果たしていく節目の年のスタートであることを学ばされました。
 詳細は、後日報告させて頂きます。

写真は左から順に
 「災害復興制度研究所の5年」 山中 茂樹(災害復興制度研究所教授)
 「震災15年の総括」室崎 益輝(災害復興制度研究所所長)
 パネルディスカッション
 魚住 由紀(MBSラジオ「ネットワーク1・17」パーソナリティー)
 貝原 俊民(財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 理事長・元兵庫県知事)
 木村 拓郎(日本災害復興学会 復興支援委員会委員長)
 外岡 秀俊(朝日新聞社編集委員〔香港駐在〕)

1月8日「『観光八策』の可視化を」

 テレビで「龍馬伝」が始まり、「土佐龍馬であい博」の開幕も間近というタイミングで、第2回高知県産業振興計画フォローアップ委員会観光部会が開催されましたので、傍聴してきました。
 「『観光八策』の推進で、400万人観光の実現、1000億円産業へ」という目標を掲げて、実行元年の高知県産業振興計画の検証等を行うため観光分野の成長戦略について必要なフォローアップを行うための検討が行われました。(1)産業成長戦略(観光分野)の進捗状況について(2)平成22年度計画の追加・拡充項目について(3)今後の産業成長戦略(観光分野)の進め方について議論がされていました。現在の取り組み状況から、ポスト「龍馬博」を睨んだ検討でしたが、そこをつなげていく意味では、地域資源の磨き上げ、人材育成、情報発信戦略が大きな課題となっているように感じました。これらの課題の実践の中で、雇用の拡大にもつながる観光産業として定着していくことの成果あげていきたいものです。

1月7日「『揺れ』に備えて


 昨日から、県庁本庁舎1階ロビーで「家具等の転倒を防ごう」ということで1月18までの間、家具転倒防止器具などの展示会が開催されています。
 地震に対する備えの基本は「自助」であり、地震発生時までに自ら「備える」ことで被害を大きく軽減することができるということで、「家屋の耐震化」や「家具等の固定」などの事前に行える「備え」について知ってもらうことが目的として行われています。中でも、今回の展示は、地震時の室内での怪我において大きな割合を占める「家具等の転倒落下」について「備える」ことの大事さや、その方法について啓発を行うということですが、少し物足りなさを感じました。
 設置時の注意点がもっと丁寧であってもいいと思いますし、それぞれの使い途、取付方などについて動画で見せるということでビデオ上映もされているような工夫などもあればいいのではないでしょうか。ホームセンターの防災アドバイザーの方が、出前教室を行っていますが、オファーも多くニーズには十分応え切れていないようです。県としてコンパクトにまとめた「家具転倒防止器具備えつけ講座」のビデオでも作成し、自主防災会に貸し出すなどすれば、啓発につながるのではないかと思った次第です。
 県庁にお立ち寄りの際には、是非ご覧下さい。
(参考)「宮城県北部を震源とする地震(平成15年7月26日発生)」における負傷者の内訳


 それにしても、「揺れ」続ける鳩山連立政権は、藤井財務相が、体調不良を理由に辞任し、菅副総理を充てることとなりましたが、単なる体調不良のみが理由なのかさまざま憶測されています。昨日も、市内のあちこちを回っていて、「民主党も困ったもんや」「小沢は何様のつもりで」などとご批判を頂きました。私のような党外の者にとっては何とも言いようがありませんが、国民の声に耳を傾けてこそ「国民の生活が第一」ということの具体化につながるのではないかと思います。方や「あこちにいい顔をしすぎる」首相と「聞く耳を持たないかのような」幹事長では、どれだけ国民の声が正確に伝わるかが問題です。
 かといって、自公政権への揺り戻しだけは認めることにならないとすれば、国民がしっかりと注文を付けていくしかないと言うところに行き着くしかありませんね。

1月6日「2月県政意見交換会の準備へ

 昨日は、「小寒」で寒の入りとも言われ、寒さが本格的になる頃で、今日から明日にかけて北日本や日本海側では大雪の心配がされています。高知でも天気はよくても、あまり気温が上がらない一日となっています。
 そんな中、2月に予定している県政意見交換会の場所の予約のため、高須や大津を自転車で回っていますと、結構風が強くて、坂道向かい風が厳しく感じられました。それでも舟入川の北岸の日当たりのいいところで、水鳥が日向ぼっこをしているような光景を目にしましたのでシャッターを押しました。もう少し大きく写そうと思って近づくと、見事に飛び立ってしまいました。
 2月は定例会での代表質問を控えて、13,14日に県政意見交換会を開催させて頂く予定です。13日は高須ふれあいセンターで14日は大津ふれあいセンターで、ともに午後2時から開催します。お構いない方は、今から予定に入れておいて下されば幸いです。今年は、例年以上に市内各所で県政意見交換会を開催する予定ですので、いろいろとご意見・ご提言を下さい。

1月5日「『考えていない』と言うことにしている

 朝いつものとおり、テレビの各チャンネルを回してみると、みのもんたと掛け合っている橋本大二郎氏が目に入りました。「国政進出」についての質問には「『考えていない』と言うことにしている」との答え。この人らしい言い方だなあと、思いつつ、その他のコメントにしても、自分のことをもう少し省みた発言であってもいいのにと感じた次第です。
 それにしても、国政進出を考えていない人が、共益費も含めた坪単価相場20000円もする貸事務所をあの平河町・砂防会館に構えるのでしょうかね。ところで、砂防会館とは自民党の最大派閥田中派の派閥事務所や田中角栄の個人事務所があり、ロッキード事件では、主な現金授受の場所とされている、いわくつきの場所という受け止めがあるのですが、「改革を目指す人」にふさわしいのか、いろいろ考えさせられたことでした。

1月4日「一歩前に

 いよいよ世間は今日から仕事はじめですが、年末・年始をずっと事務所で過ごしましたので、改めてという感じでもありません。今日は年始の挨拶回りを予定していたのですが、学生時代からの友人のお母様が亡くなられたのでご葬儀参列のため今から四万十市に出向きます。
 一日遅れとなる皆様には申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。
 年末・年始を事務所で過ごした関係での出会いもありましたし、仕事もいくつか片づけることもできましたし、また、一歩前に出る気持ちも改まった気がします。

1月3日「『災害復興』は『人間復興

 今年は、阪神大震災から15年ということで、さまざまな取り組みや報道がされることになります。今朝の高知新聞にも「復興していない29%」と復興の道のりが遠いことについての記事が載っていました。(写真は震災メモリアルパーク)
 私も、母校の関西学院大学に災害復興制度研究所が開設されてから「復興」の課題に取り組んできたことからも、今年の15年目というのは一つの節目として改めて学び・生かす年にしたいと思っているところです。
 9日には災害復興制度研究所開設5年フォーラム「阪神・淡路大震災がこの国に遺したもの〜人間復興の旗は立てられたのか」に出席の予定をしています。関連死なども含め公式死亡者6434人を超える犠牲者を出した阪神・淡路大震災は、孤独死、二重ローン、震災障害者、県外避難、関連死…。一方で、命、絆、思いやり、団らん。行き過ぎた経済至上主義が片隅に追いやっていた人間社会の大切さも改めて私たちに思い出させてくれた「人間復興」の取り組みを学ぶ年にするとともに、議会活動の中で、反映できたらと思っています。

1月2日「『我が亡き後に洪水は来たれ』という社会の限界は近い


 浦戸湾を朝日が照らします。
 そして、高知駅前には、船出を待つかのように帆をたたんでいる高知・龍馬ろまん社中の完成は間近。高知駅から南に広がる中心部の賑わいを取り戻し、それが高知の元気につながることを期待する新しい年です。
 しかし、今年はあくまでもきっかけの年。今年一年で終わっることを良しとしてはいないはず。先を見通したまちづくり・県土づくり・産業づくり・雇用の場づくり・人づくり・暮らしと健康づくりは続きます。そのことを実現していく社会の仕組みと政治の変革は継続していかなければなりません。
 フランスにおいて、王侯貴族が庶民達の犠牲の上に贅沢三昧な生活を送っていることから、いずれ聖書にある神罰(この世の全てを押し流す大洪水)が下ることを恐れ、ルイ15世の寵姫が「我が亡き後に洪水は来たれ」と言い放ち、次のルイ16世の時代に、その通りのフランス革命という大洪水が起きました。自分の生きている間さえよければという資本家が牛耳る社会の限界は確実に近づいているのではないでしょうか。
 そんなことを感じた年明けの光景です。

1月1日「あらゆる運動の広がりで変革の後押しを」
 新しい年を迎えました。
 本年もよろしくお願いします。

(今年の私のフィギュアは龍馬とのツーショットです。龍馬が小さすぎて分かりにくいかもしれませんが。)
 気持ちそのものは少し改まるのですが、一日一日の連続ということで捉えれば、昨日も 事務所で過ごし、今日も事務所で過ごすという活動には大きな変化はありません。ただし、今年一年の過ごし方は、来年4月の3期目の挑戦の準備の年であるということを念頭に置かざるをえません。
 私は、一期目当選以降から選挙が近づくと、有権者にアプローチするということではなく、日常から情報発信をしながら、県民のみなさんと繋がっていたいとの思いで取り組んできました。
 そのことが、事務所は常に開設しておく。ホームページを日々更新する。県政かわら版を定例会ごとに発行する。県政意見交換会を市内各所で日常的に開催する。ということにつながってきました。これまでに27号の県政かわら版や、29回の県政意見交換会で県民のみなさんから頂いたお声は数えきれません。そんな声に応えていくため今年一年も真摯に議会活動・政治活動に取り組んでいきたいと思います。
 「字が多すぎる」「内容が硬すぎる」「写真が少ない」とご批判を頂きながらも、何とか自分なりには工夫もと思いながら続けてきたホームページも今月中にはアクセス件数が10万件に達することになると思います。開設当初は一ヶ月400件もアクセスがあれば良い方でしたが、今ではコンスタントに一ヶ月2000件は超えています。今年も是非ご愛読いただきますとともに、ご意見・ご指導を頂けれは幸いです。
 昨年は「変化」の年でありましたが、今年は変化によって生まれたいくつかの芽をどう育てていくのかが、問われる年ではないかと思います。変革は運動の後押しがあってこそです。変革の内容には、さまざまな矛盾も感じる場面は多々ありますが、働く者や弱者が大切にされる社会を目指す運動の広がりで、まともな変革の後押しをしていきたいものです。