「今日この頃」2010年4月〜6月のバックナンバーです



6月30日「東アジアの"結び目"としての沖縄の再スタート」

 今朝の新聞には、知事・市長・県議などの所得一覧が公表されています。県議の平均所得は1189万円ということで前年比11万円増と見出しがありますが、議員報酬のみの場合は前年比32万円減の1018万円です。平均所得が増加しているのは、一部の議員が民間会社や各種団体などの役員などに就いて報酬などを得ているために全体を引き上げていることによるものです。
 なお、私の場合は議員報酬のみの場合より給与所得が6万円ほど多いのは、病院企業団議会議員としての報酬であり、その他の2万円は月刊労働組合という雑誌から原稿を依頼された際の原稿料となっています。

 さて、27日は、運営委員を務めさせて頂いている平和憲法ネットワーク高知第5回総会に参加してきました。
 今回の記念講演は、元太田知事のもとで沖縄県副知事を務められ、現在は沖縄21戦略フォーラム代表の吉元政矩氏で、下記のようなレジュメでお話し頂きました。
 9月名護市議選挙、民主党代表選、11月知事選挙において、沖縄の自立性と「これから」がヤマトンチュに突きつけられるのではないかと思った次第です。
 話を聞きながら、第一回の記念講演の講師が太田昌秀元知事だったことが、思い出されてきました。当時参議院議員だった太田氏は「今一度・日本国憲法について考える」と題して沖縄戦の経験から「軍隊は国民の命と財産を守るものではない。戦争状態になればどのような法律があろうが、国民の生命も財産も守ることはできない。戦争をしないことが何よりも大切で、平和な社会のもとでは、どのような苦労も戦争の悲惨さにはまさる。」と述べられ、その言葉の裏には平和憲法をお互い命がけでも守る苦労をしようではないかと呼びかけられているとの感想をこのコーナーに書き留めています。 

       沖縄の自立は、東アジアとの共生から・・・『昔天問問題」と「ポスト沖振計」・・・
T 冷戦終焉から20年、「沖縄のいま」… 〈日米の「米軍再編に引きずり込まれた〉
 1 「21世紀・沖縄のグランドデザイン」−米軍基地との「共生」を拒否する沖縄
 2  鳩山政権・普天間基地「辺野古崎地区とこれに隣接する水域に設置」(5/28閣議決定)
 3  沖縄県議会は「国外」・「県外」移設で全会―致の決議、県民大会を開催(4/25)
U 東アジアの「冷戦体制解体」こそ… く「占領軍の常駐化」と中国への抑止が米の戦略>
 1  中国革命(1949年)と「分断国家」(?)の形成
 2  朝鮮戦争(1950〜53年)と「分断国家」の形成
 3 「対日講話条約」と「日米安保条約」で、日本は独立(1952年)、だが「分断国家」の形成
   1947年9月20日:天皇は「沖縄に対するアメリカの軍事占領を継続するよう要望した党書をマッカーサー元帥     あてに提出」(「沖縄メッセイジ」)した。「捨て石」として沖縄戦・沖縄を「切り捨て」軍事植民地に(1945〜)。
   ※沖縄の「日本復帰」は1972年5月15日
 4  ベトナム戦争(1954〜75年)と「分断国家」の形成  ※1975年に統一国家に
  〈冷戦体制解体への動向〉
  @1971〜79年:米中が国交正常化へ首脳会談、(72年)日中首脳会談。
  A1990〜92年:韓国・ソ連が国交樹立、(92年)韓国・中国が国交を樹立。
  B これから:北朝鮮と日本、米国の国交回復、そして朝鮮半島における「統一国家」形成へ
V 東アジアの「これから」・・・<東アジア経済圏の形成が急がれる>
 1 「政権交代」で民主党内閣誕生、だが「普天間」で鳩山が辞任。「米の属国」でいいのか日本
 2 米・中首脳会談、「戦略的信頼の強化Jを強調、そして米国は「国家安全全保障戦略」を
 3 日中韓首脳会議(5/29)、「協カビジョン2020」を発表、協力常設事務局を設置
 4 韓国哨戒艇が「爆破沈没」(3/25)、緊張高まる「38度線」。体戦協定連反で国連安保理が動く
 5 台湾問題、「二つの党」(共産党、国民党)トップ会談が深化。「一国二制度」の体制へ
  (関係国の政治情勢・選挙)
  2012年:中国国家主席・韓国大統領・ロシア大統領・米国大統領・北朝鮮総書記・台湾総統
  2013年:日本首相(衆・参ダブル選挙)
 6 「ASEAN共同体」(2015年発足)− 経済共同体・社会文化共同体・安全保障共同体の形成
 7 「東アジア共同体」へ加速 − 経済共同体・安全保障共同体の形成
W 沖縄の「これから」… 〈『沖縄州」を基軸とした自立する沖縄を〉
  「沖縄の『特例型』道州制に関する提言」
  「新沖縄振興体制/スキーム」の構築
      沖縄の…
        東に、世界第1位の富と力を持つ『米国』がある
        西に、13億人の消費者と年・数パーセントの経済成長を続ける『中国』がある
        南に、経済発展がすすむ『アセアン』がある
        北に、1億3千万人・世界第2位の金持ちの国『日本』がある
         …その結節点・『結び目』が沖縄。
          国連の『人間の安全保障』(センター機能)を沖縄へ。 …
6月29日「開催ありきだったと言われないように」

 開催ありきだったのではないかと言われつつ、日本相撲協会は28日、臨時理事会を開き、賭博問題を検証している特別調査委員会からの勧告を受け入れ、必要な措置を講じて名古屋場所を開催することを決めました。
 大嶽親方と大関琴光喜関は、最も重い「除名」か「解雇」、時津風親方は「降格」以上の処分が検討されているということで、以外にも豊ノ島ら計13人の力士が謹慎休場となっています。
 しかし、この状態で名古屋場所を強行開催しても取り組みの質の低下は明かですし、引き続き約1千人の協会員全員を対象にした野球賭博の実態調査に着手する中で、新たに大きな問題が発覚したときどうするのでしょうか。
 私は、当初から指摘したように、名古屋場所を休場して、徹底的に調査と反省をした上で出直すことが最善だと思っているのですが。いくら寛大な相撲ファンの皆さんもこれ以上の、次の躓きは許してくれないような気がしてなりません。

6月28日「イツモ防災」

 九州を始め記録的な大雨が続き、高知の大雨も何とかしのいだところですが、豪雨災害が心配される時期を迎えようとしています。
 そんな中、昨夕はマンションの自主防災会を開催し、新年度事業や予算を決定しました。高知市の補助金が交付されるかどうかにもよりますが、今年は神戸市の「人と未来防災センター」防災研修旅行も企画するなど一つ新たなメニューが加わりました。
 また、継続事業となっていた「防災手帳」(写真A4八折)を、発災時に助けてもらう側に回ったり、助ける側に回ったりした場合に役立ててもらうために作成しました。限られた紙面にどのようなことを盛り込むかなどこの一年間役員会で意見を出して頂いて完成させたものです。総会参加者の皆さんにはその場で配布し、今日以降全世帯の全住人に配布することとしています。
 これを常時携帯しておくことで、イツモ防災のことを意識することになるかもしれません。もし、防災会などで参考にしたい場合には、ご提供しますのでご連絡下さい。(写真は、上から被災したときの連絡先や災害伝言ダイヤルのかけ方など、中段は助ける側に回ったときの応急処置や心肺蘇生法の手順など、最下段は高知市内の避難場所一覧となっています。)
 総会が終わって「龍馬伝」に続いて観ていたNHKスペシャル「深層崩壊が日本を襲う」では異常気象がもたらす集中豪雨の恐ろしさを改めて再認識させられました。地震防災も当然ですが、日頃からいざというときの「助け合いの仕組み」を築いておきたいと思ったところです。

6月27日「豊ノ島後援会当面の活動休止」

 これまでにも、相撲界の賭博事件の全容解明と相撲協会の出直しの姿が見えない中、これ以上の不祥事の連鎖を断ちきるための徹底した荒療治を透明性をもって行って頂きたいと述べてきました。そして、私も後援会員である豊ノ島関が手を染めていたことや所属する時津風親方までもがと報じられている中で、我々の後援の仕方の不十分さを反省し、後援会員の一人として皆様にお詫びをしてきたところです。
 昨日の高知新聞には、「後援会活動の当面の活動休止」と報じられ、後援会からは下記のような通知が届きましたので、ご報告させて頂きますとともに改めてお詫び申し上げたいと思います。

                  今後の後援会活動とお願いについて
拝啓 時下益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、皆様方ご承知の通り、豊ノ島関の大変遺憾な行為が判明しました。
 後援会といたしましても、今まで小さな体で頑張ってきた豊ノ島関を総力をあげて応援
してまいりました。しかし、今回の行為は内容の程度、そこに至る背景等、情状の余地はあるにしましても、社会的には決して許される事ではありません。
 現時点で詳細はすべて判明しているわけではありませんが、皆様方のご期待、ご支援のお気持ちを裏切ってしまった事について、深く反省をしてもらわなければなりません。
 後援会としましては、日本相撲協会、文科省、警察庁の結論を待って最終判断はいたしますが、本人の自粛と反省を促す事を前提に現時点では解散はせずに、その活動をしばらくの間体止させていただく事を緊急理事会で決定致しました。
 また、長期間にわたって応援いただきました高知新聞社藤戸会長、岩井相談役につきましても立場上、やむなく後援会組織より引いていただくことになりました事を併せてご報告申し上げます。
 よって、現会員のみなさま方につきましては、本人も深く反省をし相撲道に精進している姿を見せ、社会的にもお許しいただける時期が来た、と判断出来るようになれば、番付表送付、近況報告、各催し等々を再開させていただきます。それまでは何卒、ご賢察、ご理解賜りますよう伏してお願い申し上げます。
 なお、後援会解散を余儀なくされる場合は、お預かり金の処理を理事会で承認することを前提に、少年相撲等への寄付なども合めて処理させていただくことにし、改めてご報告申し上げます。
 豊ノ島関は、今すぐにでも会員の方々、そして多くの県民ファンの方々へお詫びをしたいと思っていますが、もう少し時間を下さいとの事です。
 自粛、反省をし、再起してもらいたいファンもたくさんいる事を念頭に、まだまだ若い豊ノ島関ですから、後援会として今後応援できる時が来る事を私どもも切に願っています。
6月26日「いこいの場『あいあい』オープン」



 DVや虐待問題などあらゆる暴力で行き場所のない方の自立に向けた支援の場所、そして多くの支援者たちの集う場所で、広く情報発信していける場所としての「いこいの場『あいあい』」がオープンしました。雨は大降りでしたが、お祝いがてら早速喫茶コーナーで昼食を頂いてきました。ふわふわオムライスもゴーヤジュースもすごく美味しかったです。
 オープン前の改修中の時と比べて、ずっときれいになって、何とか今日のオープンに辿り着いたようです。最近では、さまざまマスコミに取り上げて頂く中で、暴力防止支援の施設でありながら、民間で取り組まれる地域ふれあい型の施設のユニークさが浸透し始めています。
 青木代表の言う地域ふれあい型の「いこいの場『あいあい』」は、「例えば、夫の追跡の無い方や、離婚が出来たもののすぐにお部屋を探して家を出なければいけない方、一人で生活するには心配で、支援の必要な方、施設などの入所は決まっているけどそれまで行き場が無い方、仕事はなんとか見つかったけど部屋を借りられない方など、ゆっくりお部屋を探してお仕事を見つけて自立できるまでの間の地域にも開かれた施設」として捉えられます。
 さらに、青木代表は「精神的にしんどくて仕事をしたくてもまだ、フルタイム働くには無理な方、ニートなど引きこもっている方で、何かしなければと思ってる方が、ボランティアで少しだけ関われたらと、お手伝いにきてくださればうれしいです。そして、なにか私にも出来ることがあるかもと、思っている支援者の方、ボランティアをしてみたいという方など、まずは、『あいあい』に顔を出してみてください。」と仰っています。何も支援できないという方でも、お客さんとして喫茶でランチを食べたり、コーヒーを飲んで下さるだけでも支援の一つになると思います。よろしく。
 高知市大川筋2丁目  いこいの場「あいあい」
рW75−4751

6月25日「西原ワールドがまた開く」

 毎年、お声をかけて頂いて、勉強させて頂いている高知アルコール問題研究所の「第38回酒害サマースクール」の案内チラシの最下段に「高知出身人気漫画家による『酔いがさめたら、うちに帰ろう』秋に封切り上映 西原理恵子の夫との酒害体験を描く新作。下司病院主催で高知市内上映会」とあることに、つい最近気付きました。
 そして、ブログ「高知おこし新堀川」にも23日付で紹介されていましたので、ここで触れておかなければとの思いに至ったところです。しかも浅野忠信さんが西原さんの夫鴨志田さん役で、永作博美さんが西原さん役、監督は東陽一さんときていますから、期待が膨らみます。
 映画の簡単な紹介はと言えば、塚原安行(浅野忠信)は「戦場カメラマン」として、世界中を駆けまわってきた。帰国後、人気漫画家の園田由紀(永作博美)と結婚し、ふたりの子どもも生まれるが、やがてアルコール依存症となり、酒の上での暴力が原因で妻と離婚する。なかなか断酒できず、体も心も蝕まれ精神病棟に入院した安行は、そこで不思議な安堵感を覚える。その後移った「アルコール病棟」でも、主治医やさまざまな患者たちと触れ合い、次第に体調も回復し、穏やかな日々を過ごす。そして、元妻の由紀も、忙しい仕事の合い間を縫ってお弁当を持って子どもたちと見舞いに訪れるなど、懸命に安行を支えるのだが・・・・。ひとりの男が、肉体的にもそして精神的にも “酔い”からさめた時に、帰るべき本当の“うち”として、家族という心の居場所を見つけるまでの道のりを、まっすぐな眼差しで描く感動作。とあります。
 昨年来、西原さん原作の「いけちゃんとぼく」、「女の子ものがたり」の実写映画化や「毎日かあさん」がテレビアニメ化されるなど、西原ワールドが展開されています。そして、今年は「パーマネント野ばら」が現在封切り中です。(私も、先日遅ればせながら、何とか時間を見つけて、「パーマネント野ばら」を見てきましたが、人間関係の荒々しさや本音の中にある「人としての強さややさしさ」を感じたところです。)
 そして、さらに「この世でいちばん大事な「カネ」の話」が山田優主演で「崖っぷちのエリー」としてテレビドラマ化されることも決定しているとのことです。
 今、西原さんこそ高知を元気づけてくれている出身者の一人なのかもしれません。
 我が家では、高校時代から西原理恵子の漫画が好きだった息子が今では、仕事の関係で東京の同じ街に住んでいるというのも何かの縁なのかと勝手に思ったりしています。
 本来なら、今朝はサッカーワールドカップ日本勝利に触れるのが筋なのでしょうが、リアルタイムでは見ていない私に語る資格はないのかも。

6月24日「アンテナショップ試食会」

 昨日、6月定例県議会は、高校の授業料無償化に関連した条例の改正案など執行部提出の19議案や意見書8件をいずれも全会一致で可決、承認し閉会しました。昨日も触れていました共産党と緑心会から提出されていた「消費税の増税に反対する意見書」について、私は賛成しましたが賛成少数で否決されました。税制改正の議論は、今の税制度の持つ問題点を明らかにする意味での必要性はあろうかと思いますが、法人税減税・消費税増税ありきの議論に加担することにはならないとの思いです。
 定例会の閉会に伴い、一気に参議院選挙モードです。私の事務所の前の道路を隔てたところに広田一参議院議員の事務所がありますので、隣の青柳公園で出陣式が行われます。普段よりも早くからスタッフの皆さんが駆けつけており、まさにいよいよ本番という感じです。参議院選挙もしっかり、日常の県議会活動もしっかりともに頑張りたいと思います。9月定例会では、予算委員会の一問一答に立ちますので、今からしっかりと県民のみなさんの声を掴んでおきたいと思います。
 実は、昨日議会閉会後、二回に分けてアンテナショップで予定されているメニューの試食会があるとのことで、議員にも案内があって、当初は出席予定としていました。しかし、よくよく考えてみて、無料での招待に違和感を感じてもいましたので、昨日の朝キャンセルさせていただきました。
 メニューは、よりよいものを出すために様々なモニターの意見を聞くことは大事かもしれませんが、その対象として私たちが相応しいのか、いろいろと考えが巡りました。そして、昨日家を出る前に、連れ合いに、事情を説明して、「アンテナショップのメニューの試食会があるけど、やっぱり出席せんことにしようと思うので、晩は家で食べるき」と告げたら、あっさりと「そんなメニューには勝てんけんど、我が家の居酒屋メニューを構えちょくき」との返事でした。

6月23日「6月定例会も閉会へ」

 今日は、午前10時から本会議が開催され、6月定例会が閉会となります。今定例会では、補正予算もなかったことから、各常任委員会の委員長報告も短めで、条例その他議案13件報告議案6件も全会一致で常任委員会では可決されておりますので、粛々と進行するのではないかと思われます。しかし、消費税増税に反対する意見書については、総務委員会では不一致でしたが再提出されますので、それを巡っての討論があります。私たちの会派でも賛否を巡って本会議前に、さらに協議をすることとなっていますが、私自身は、意見書に賛成したいと考えています。9時からは議会運営委員会もありますので、まもなく出発です。
 いよいよ明日は、参院選挙の公示です。国民の期待に十分応え切れていない政権交代からの10ヶ月間ではありましたが、国民から真に信頼される政治が行われるように、さらに「国民が主人公の改革」の歩を進めていくための闘いとしていきたいと思います。

6月22日「全てを明らかにして、断ち切って」

 どうしようもないほどの角界汚染の広がりを見ていて、早く判断をしないと立ち直れなくなってしまうのではないかと心配します。
武蔵川理事長も「協会設立以来の大変な危機」と言いながらも、自身の進退や弟子の元大関の雅山の野球賭博への関与などについて問われると、声を荒げて開き直るなど、「大変な危機」を意識した反省をしているのだろうかと思わざるをえません。
 また、端を発した琴光喜以降名前が出てくる力士を見ていて、日頃からの付き合いの仲の良さから広がっていったのではないかと思っていたところ、賭博においても一つのグループだった可能性が高かったことや巡業の支度部屋などで花札に興じる姿がたびたび目撃されていたとのことでした。何故そんなことを感じたかというとフジテレビのジャンクスポーツによく一緒に出演して、ボーリングなどしていましたもんね。
 「仲がよい」ということは、決して仲の良い相手の悪い点(自分の価値観と違うと言うだけで悪いなどと言うのではなく、違法なことや他人に大きな迷惑をかけていることなど)を見て見ぬふりしたり、全てを許し合うだけではなくて、気付いた点を厳しく指摘できて、後腐れがないということも仲の良さの一面ではないのかと思ったりします。
 いずれにしても、先日も書かせて頂きましたが、場所開催の中止を早期に決定し、これ以上の不祥事の連鎖を断ちきるための徹底した荒療治を透明性をもって行って頂きたいと思います。

6月21日「日常から防災対策に女性の視点を」

 昨日の講演会「災害と女性」は、正井さんの阪神淡路大震災の経験から、「障がい者」「子ども」「高齢者」「外国人」などの視点での防災は語られながら、女性の視点での防災・復興対策が無いことに気づき、直後から、自らが支援を行うとともにその必要性を訴える活動を行ってこられたということに、最初からガツンときました。
 下記のレジュメにもあるように、震災では、男性より女性のほうが1000人多く亡くなられたこと、劣悪な住居環境で暮らしていた多くが女性であったこと、直後に解雇された非正規労働者の多くが女性であったこと、避難所で圧倒的に不安を感じていたのは女性であったこと、仕事優先の中で被災家族を顧みず、職場に出て行く男達に対して、子育ての困難と向き合う女性、そして、被災地での性暴力被害の対象になってきた女性という事実を突きつけられた話に、この「高知」ではと考えざるを得ませんでした。
 「高知県南海地震による災害に強い地域社会づくり条例」や「高知県南海地震対策行動計画」にも、女性に関する記述はありませんし、災害時要援護者とはの説明には「高齢者、障害者、傷病者、妊産婦、乳幼児、外国人等であって、災害が発生したときに特別な援護を必要とする人」とあり、妊産婦はあっても女性としての位置づけはないようです。
 講師は「防災は日常から始まる。震災の時、急に福祉面が充実するわけでも、女性の人権が尊重される行政になるわけでもない。日常から、女性の人権尊重の視点が防災対策に必要である。」と言われていましたし、私自身も防災課題に取り組んでいく時に、その視点をしっかりと据えた取り組みにしていかなければと思ったところです。

「災害と女性」〜報道されなかった阪神・淡路大震災〜
                 NPO法人女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ 正井礼子

1 震災で女性が1000人多く亡くなった一浮き彫りになった女性問題
・女たちの老いの貧しさ―劣悪な住居
・母子家庭の貧困一全国平均所得の3割しかなかつた一賃金は半分でも家賃は平等
・パート労働者の大量解雇
・世帯主差別の裁判
・妊婦や乳幼児をかかえた女性たちの問題
・「女性に対する暴力」が問題とされなかった―シェルターの不足  性暴力への対策の不備
・「被災地の人権」に女性の人権が含まれていなかった
・女性はケアする役割―ケアする対象でなかった
・女性のニーズが考慮されていなかった
2 震災後「女性支援ネットワーク」をたちあげて
・物資の配布一洗濯機 自転車 バイク
・「女性のための電話相談」関設一女性の立場にたちます
・写t幼児をつれたお母さんの集い
・乳幼児への虐待の増加一お母さんへの子育て支援
・女性のための連続セミナー
・垂れ流される美しい家族愛や美談
3 避難所がかかえる問題一女性が運営に参画していなかった
・ここは学校です一生活の場でなかった 洗濯や炊事ができない
・障がい者や高齢者には過酷な環境―震災後に1000人の人が亡くなった
・女性のニーズが考慮されていなかった
・あまりに長すぎたプライバシーのない生活は人権侵書
・女性や子どもへの性暴力の防止がされなかった
・早い段階での心のケアの必要性
・避難所での育児や生活の困難
4 「女性のための電話相識」から見えたこと
・夫・恋人からの暴力に苦しむ声一こんなときにわがままでしょうか?
・孤立感、無力感に苦しんでいる
・震災同居…ややこしい事は苦手な夫たち、生きていた「長男の嫁」
・あまりにも会社優先社会
・日本の夫婦関係の貧しさ一感情表現のできない男たち
・悲しみを語ることのできる場や相手の必要性一回復に何年もかかること
5 災害時における女性と子ともへの暴力 − ドメスティック・バイオレンス、性暴力
・サンフランシスコの調査報告から
・「災害時に女性への暴力が増加する」ことを予測し、防災と復興支援に「女性に対する暴力防止」を組み入れるように、全米の危機管理機関へ発信した
・子どもは性の対象と考えられていなかった
・民間の支援団体もなく、警察や公的機関にもDVや性暴力への理解がなかった
・「被災地における人権」に「女性の人権」が入ってなかった(近畿弁護士会の集会で)
・性暴力−声をあげたことへのバッシング、なかったことにしたい男社会
・スマトラ沖地震―スリランカの女性たちは動いた
6 防災や復興対策に女性の参画を!一意志決定の揚に女性を
・避難所の運営に女性の参画を
・性別に配慮した避難所の設計、女性に配慮した物資の備蓄など取り入れる
・救援・復興体制の構築に女性の能力を活かす―支援の責任者に登用する
・ワーキングチームづくリ−地域における女性特有のニーズを提案する
・女性防災リーダー賛成一企画、管理能力などを育てるプログラム
・警察や医療機閣の受け入れ体制があること
・「性暴力」被害者への理解と支援体制があること
・被暴力女性のためのシェルターなど一時保護施設や相談機関など社会的資源の必要性
・コミュニティの再生が街の復興と人々の心の回復につながる
・支援者のパックアップ体制−二次受傷や燃えつきを防ぐために
7 防災は日常的な取り組みから―女性が結婚してもしなくても一人でも安心して暮らせる社会
・どのような社会的資源があるか
・どのような街づくりがなされているか
・この街の女性政策がどこまですすんでいるのか
・日常的な場での官民における「女性に対する暴力」防止・被害者支援のネットワークづくり
・日頃のネットワークがあなたを助ける
・小地域での取り組み―防災マップ(個人情報保護法が無関係の信頼関係の築ける範囲で)

6月20日「防災に女性の視点を」

 午前中は、高知県サイクリング協会定期総会がありましたので、会長として出席してきました。昼食時のざっくばらんな意見交換の中では、自転車、サイクリングを生かしたさまざまな取り組みのご提案も頂き参考になりました。
 慌ただしく移動して、午後からはソーレで開催された2010年度 男女共同参画推進月間講演会「災害と女性〜報道されなかった阪神・淡路大震災」に足を運びました。正井礼子さん(NPO法人ウィメンズネット・こうべ代表)が震災・復興の中で感じたことや、防災対策に女性の視点を入れることの必要性などについてのお話を聞かせて頂きましたが、大変勉強になりました。詳細は明日、ご報告させて頂きます。

6月19日「角界の反社会的行為の連鎖を断ち切れ」

 角界が揺れ続けています。これまで幾たび、出直しを期して国民に謝罪してきたことか。今回は、暴力団との癒着と賭博事件で、力士だけでなく指導的立場にある親方も含めての、違法行為であり、反社会的行為に関わっているということです。
 財団法人日本相撲協会寄附行為第3条(目的)において、「この法人は、わが国固有の国技である相撲道を研究し、相撲の技術を練磨し、その指導普及を図るとともに、これに必要な施設を経営し、もって相撲道の維持発展と国民 の心身の向上に寄与することを目的とする。」と定められています。今の、相撲協会では「国民 の心身の向上に寄与する」という目的は果たし得ないどころか、阻害しているとしか言いようがありません。
 しかも今回の事件には、私も後援会員である豊ノ島関が手を染めていたことや所属する時津風親方までもがと報じられている中で、正直辛く、我々の後援の仕方の不十分さを反省しています。後援会員の一人として皆様にお詫びしたいと思います。
 私としては、名古屋場所が多数の有力力士の休場で開催が出来るのだろうかとの心配などをするのではなく、場所開催の中止を早期に決定し、これ以上の不祥事の連鎖を断ちきるための徹底した荒療治を透明性をもって行って頂きたいと思います。

6月18日「9月定例会で見えてくる課題も」

 昨日の常任委員会では、予算案こそありませんが、さまざまなことが報告・議論されています。
 私の所属する総務委員会では、高校授業料無償化に関する条例議案や地方税法改正に伴い10月から引き上げるたばこ税に関して県税条例の一部改正条例議案などについて審査するとともに、東西軸エリア活性化プランに関する報告、県立図書館の改築議論などを行いました。
 東西軸エリア活性化プランにしても、県立図書館の改築議論にしても高知市が主体であるべきまちづくりや新市民図書館との合築議論など高知市との関係が密接すぎて、県の主体的な方向性と役割、判断などが見えにくい面があり、不安視される面が生じているように思われます。加えて、図書館については、市民図書館と合築するとした場合の課題整理を行うワーキンググループの議論が加速化されたり、いくつかの新たな前提条件が、県立図書館の基本構想の叩き台の策定を遅らせていることなどにも懸念を抱かせている側面もあります。どちらの課題にしても、利用者である県民・市民の声がしっかりと反映された方向性を見いだすための議論が求められます。図書館議論は、高知市のタイムスケジュールからも、秋には一定の判断が必要になるかもしれません。
 さて、企画建設委員会には、8月21日オープンが決まった銀座アンテナショップ「まるごと高知」の店舗イメージが報告されたとのことで、今朝の高知新聞にも少し紹介されています。委員会に報告された資料はこちらからご覧になれますので、どうぞご覧になって頂きたいと思います。賛否いろいろ抱えてここまで進んできましたが、ここまできたら、何としても成功してもらうためにも、県民の皆さんとともに、チェック機能を大いに発揮していきたいものです。

6月17日「これ以上続けてはならない沖縄切り捨て」

 昨日、本会議における三日間の質問戦が終わり、今日から常任委員会の議案審査に入ります。私の所属する総務委員会では、高校授業料無償化に関する条例議案などが審査されますが、東西軸エリア活性化プランの検討状況などについても報告議論がされる予定です。
 さて、昨夕は、本会議終了後、「普天間問題の日米合意を糾弾し、辺野古移設を許さない」四国ブロック内緊急連鎖集会の一環として「普天間日米合意はただちに破棄せよ!沖縄の闘いに連帯する高知県集会」が、高知市で開催されましたので参加してきました。緊急の集会であるにも関わらず、椅子を足さなければならない140人の参加者で会場は埋まりました。
 講師である自治労沖縄県本部の平良調査部長から「沖縄に米軍基地を必要としているのは誰なのか」と題して、報告と提起を受けましたが、その前段に04年8月13日に図らずも世界一危険な基地と言わしめた「沖縄国際大学への大型輸送ヘリ墜落事件」の直後の地元テレビ局潜入撮影によるフィルムが上映されました。この種のフィルムは現地でもあまり多くの方が目にされていないというものでしたが、これに沖縄の米軍基地の問題点が凝縮されていたように思われます。
 未だに米軍による占領状態は継続していると言うことであり、日本の主権は侵害されていると言うことが改めて明らかになりました。
 撮影を遮る米兵は取材者に対して、「ここから出て行け」と言わんばかりの言葉を繰り返していましたが、この言葉こそ我々から米軍基地に対して突きつけられなければならない言葉だと思いながら、観させて頂きました。平良さんが、このDVDを観るたびに怒りに震えるという言葉は、沖縄の歴史と現実が言わせているものだと痛感し、連帯する闘いは真の平和と基地被害のない安心の生活と日本の主権を取り戻す闘いであるということをつくづく感じさせられたところです。

6月16日「判断の難しさ」

 一昨日、梅雨の中での交通安全指導の大変さに触れたところですが、昨晩の毎月の定期的な夜間自転車街頭指導を巡っての判断は大変でした。本会議が終わって控室に帰ると、携帯に高知市交通政策課から電話が入り「この雨の中で、各校区の夜間指導は中止の判断がされていますが、昭和校区はどうされますか。」「これぐらいなら今までもやってましたから大丈夫です。」と答えて議会を出ようとしたら、どしゃ降り。これは無理かもと思い、交通政策課に電話して「やはり中止にします。」と電話を入れて、事務所に帰ってから、参加予定の交通安全指導員さんや小学校、交番に連絡を入れるのに一苦労。連絡抜かりがあってはいけないとの思いで、午後7時前に指導箇所に行った頃には、すっかり雨も上がって、「なんじゃこりゃ」ということになりました。
 そして、今朝は強い日差しの上天気。しばらくこんな不順な天候に悩まされることになるのだと思います。みなさんも体調管理などに十分気をつけて下さい。質問戦も三日目ですが、9時からの議会運営委員会のため、今から事務所出発です。

6月15日「まるごと高知」

 昨日から、6月定例会質問戦が始まりました。
 菅新政権の考え方に対する評価をはじめとして、産業振興計画をはじめとしたさまざまな分野の活性化などが取り上げられました。新政権の評価もそう簡単に定まるものではないと思いますが、昨年9月からの「政治の変化」がどれだけ国民の目線と国民の生活に近づいているかではないでしょうか。
 さて、4月以降オープン時期や内容などを巡って論議のあった東京・銀座のアンテナショップのオープンを「8月21日」とし、名称も「まるごと高知」に決定したことが明らかになりましたが、詳細は企画建設委員会で報告されるようです。「まるごと高知」という名称になる以上、そのことが体感できるつくり・品揃え・雰囲気を欠かすことはできないと思いますが・・・・・・・。
 ネーミングだけで勝負するわけではありませんが、都内のアンテナショップの店舗名を下記に並べてみました。ここに割って入るのが「まるごと高知」です。(各県アンテナショップより。全部網羅できているかどうか分かりません。)
北海道どさんこプラザ、大空町アンテナショップ、ほのか 稲城店、あおもり北彩館東京店、いわて銀河プラザ、宮城ふるさとプラザ(愛称:コ・コ・みやぎ)、いわて銀河プラザ 、あきた美彩館、秋田ふるさと館、山形県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」、鶴岡江戸屋敷、ふくしま市場、福島県八重洲観光交流館、いわき・うらら、山梨東京物産観光センター、ぐんま総合情報センター (愛称:ぐんまちゃん家(ち)、さいたまアンテナショップ、東京愛らんど、アンテナショップ麦わら帽子、なごみま鮮果、表参道・新潟館 ネスパス、いきいき富山館、有楽町石川県観光物産PRセンター、加賀・能登・金沢 江戸本店、 福井県ビジネス支援センターふくい南青山291、富士の国やまなし館、おいしいさんぽ 信州、いきいき富山館、ギフベスト六本木店、調布&木島平 食の駅 新鮮屋、しずおか夢逸品市場 、熱海市インフォメーションセンター、 滋賀県東京観光物産情報センター(ゆめぷらざ滋賀)、京都館、奈良まほろば館、わかやま喜集館、食のみやこ鳥取プラザ (レストラン:オステリア・モンテマーレ・トットリーネ)、にほんばし島根館、広島ゆめてらす、おいでませ山口館、 Bonne mine akiyoshidai (ボン・ミーヌ・アキヨシダイ)、 徳島アンテナショップ(愛称「なっ!とくしま」)、香川・愛媛 せとうち旬彩館、高知屋コウチ・マーケット、 銀座熊本館 くまもとプラザ、はらじゅく畑 、 坐来大分、 新宿みやざき館「KONNE」、かごしま遊楽館、銀座わしたショップ

6月14日「いよいよ梅雨入り」

 昨日、四国地方も9日遅れの梅雨入りとなりました。今朝は、梅雨入り初の早朝交通安全街頭指導です。梅雨の時期の交通安全指導は、雨合羽を着たりとかなかなか大変です。今日は何とか、崩れずにもっていますが。
 写真は梅雨といえば、すぐに想像されるのが紫陽花です。(写真は、「春野あじさい情報」のページから引用させて頂きました。)「あじさいウォーク」も6月6日には終わっていますが、梅雨入りが9日遅れでなかったら、丁度の時期だったのにという感じですが、まだまだ楽しめるのではないでしょうか。
 唯一の交通手段が自転車の私にとって、行動範囲が少し狭められてしまう梅雨でもありますが、大きな水害などにつながる梅雨でなく、さまざまな作物への慈雨となる恵としての梅雨であることを祈っています。
 今日から本会議質問戦、菅政権と県政の関係をはじめとした質問が中心になろうかと思いますが、しっかりと議案審査も含めた論戦が期待されます。

6月13日「三沢光晴さんの一周忌」

 今日6月13日は、プロレスラー三沢光晴さんの一周忌です。昨年の14日のこのコーナーでは、余りに突然の死について、「受け止めざるを得ない」という腹をくくった思いを書かせて頂きました。
 昨日から、スカパーのサムライテレビでの「Sアリーナ」という格闘技ニュース番組では三沢光晴さん一周忌追悼週間ということで、連夜、縁のゲストやNOAHでの名勝負を放送が始まっていますし、今日はプロレスリングNOAHでは「三沢光晴さん一周忌メモリアル」試合が午後4時から行われることとなっています。
 三沢さんを亡くしたプロレスリングNOAHのリングでは、その後も過激なファィトで多くの選手が、さまざまなケガのために欠場・復帰を繰り返しています。さすがに、頭部の強打によるダメージへのケアには気をつかっている面は見受けられますが、これからも選手の健康管理には十分気をつけてプロレスの醍醐味をファンの皆さんに届けて頂きたいと思います。





6月12日「民主党マニフェストの心配」

 政府・民主党は昨日、菅直人首相を議長とする「政権公約会議」を開き、参院選マニフェスト(政権公約)を決定したとのことです。
 ここでは、「強い財政」に向けて、15年度までに基礎的財政収支の赤字幅を10年度の半分以下にし、20年度までに黒字化とする目標を掲げ、「強い経済」のための成長戦略として、法人税率の引き下げを明記し、消費税については「次期衆院選後に税制抜本改革を行う」として、与野党議員による財政健全化検討会議などで財政再建に向けた議論を始めるようです。
 今朝の朝日新聞には、先日竹中平蔵が登場した「新政権−経済政策の課題」に首相が掲げる「強い経済、強い財政、強い社会保障」の生みの親とされる(記事の取材者によれば)地方財政審議会長の神野直彦さんが登場しています。神野さんは近著「『分かち合い』の経済学」で、著者が言っているのは、「消費税増税論議ではなく、所得税・法人税中心の税制論議が必要であり、1990年から法人税の負担水準を激減させた唯一の例外国家である」と新自由主義のもとで進められてきた、高額所得者に対する所得税や大企業法人の減税については批判的な見解であると思われます。著者は「分かち合い」の原理は競争原理ではなく、協力原理であると述べているが、今回の民主党参院選マニフェストは「強い経済、強い財政、強い社会保障」を打ちださんがために、「分かち合い」の原理から遠ざかっていくのではないかと心配になりました。
 「財政再建に向けた議論」を始めることは必要でしょうが、間違いのない方向性を見いだして頂きたいと思います。

6月11日「反省すべき『付和雷同性』」

 昨夜の「日米安保と米軍基地を憲法視点から問い直す連続講座第2回」は広島市立大学広島平和研究所所長浅井基文さんから「日米安保体制と在日米軍基地」と題した講演を頂きました。下記のような項目に沿ってお話しを頂きましたが、レジュメだけで16頁というボリュームで、その丁寧さは相変わらずです。
 いろいろお話しを聴かせて頂いて、特に印象的だったのは、講師が言う「真相が明らかになっていない中で、天安事件を李明博政権に利するた統一地方選挙にぶつけてきたにも関わらず、ハンナラ党の完全敗北という結論を下した韓国の国民並みの主権者意識を持つべき」ということを重く受け止めたとき、今回の菅首相誕生に伴う民主党のV字回復に見られるような「国民の付和雷同性」に左右される日本の政治の不幸ではないのかということを感じたところです。
 「憲法9条も日米安保も」が多数派で、「日米安保は肯定するが米軍基地は願い下げ」が圧倒的多数派で、「非核三原則に対する支持」も明確な多数派という「複雑であいまいな世論状況」の中で、「戦争肯定思想」が本質にあるオバマ幻想や朝鮮・中国脅威論の虚構性にもとらわれず、腰を据えた国民的一致点を求める観点からの、可及的速やかな核兵器廃絶を目指し、「持ち込み」を認めない非核三原則の堅持を緊急の国民的課題とする運動を展開することが私たちに求められているようです。

1.日米安保:歴史的背景及び日本と国際関係にとっての意味
(1)旧日米安保(1952〜1960年)
(2)日米安保(1960年〜)
(3)有事法制及び「2+2」による日米軍事同盟の変質強化
2.オバマ政権の車事政策
(1)プラハ演説でオバマが発言した内容の再確認:オバマ「神話」を取り除く第一歩
(2)オバマの戦争肯定思想(2009年12月12日のノーベル平和賞受賞演説)
(3)「4年毎の国防見直し」報告
(4)「核態勢報告」(NPR)
3,日本に対する軍事的脅威は存在するか:日本の安全保障を考える出発点
(1)「北朝鮮脅成」論再考
(イ)脅威論を検証する:緊張(朝鮮の「暴走」)を生み出した直接的原因
(ロ)「北朝鮮脅威」論の虚構性と日米の真の狙い
(2)「中国脅威」論
(イ)対中警戒感を共有するアメリカと日本:その内実
(ロ)アメリカの対中戦争のシナリオ:台湾有事
(ハ)戦略的思考が働く余地があるアメリカと戦略的思考が欠如している日本の政治
4.民主党政権と日米軍専同盟
(1)民主党政権の脅威認識
(2)改定安保50年に際しての「2+2」共同発表(2010年1月19日):自民党政権の対米政策の踏襲
(3)「2+2」共同発表(2010年5月28日)
5.米軍基地撤去への認識のあり方と運動の方向性
(1)国際的に恵まれた利点:日本国憲法という座標軸を出発点にできる日本の私たち
(2)私たちが日本を動かして21世紀の人類的課題に率先して取り組むことを可能にする条件
(3)たくましい平和観・安全観を育む上で私たちが克限すべき課題
(イ)日本という国家の国際的重みを正確に理解し、健全な国家観を育むこと
(ロ)曖昧な平和観を鍛える
(4)私たちの運動のあり方に対する私見
6月10日「いまだに蔓延る『富裕層のための最大幸福論』」

 今朝の朝日新聞に、あの竹中平蔵のインタビュー記事があり、その中で「小泉政権で雇用は100万人増えた。」と述べています。総務省統計局「労働力調査」を見てみると、確かに小泉内閣発足時の01年は雇用者数が5358万人で、安倍内閣発足時07年の前年は5481万人と123万人増加してはいるのですが、非正規雇用者数が317万人増加し、正規職員は186万人減少しているという内実が、今の大きな雇用問題となっていることには、何ら言及していませんし、出来るはずがありません。富裕層にだけ「最大幸福」をもたらす一方で、庶民に対する「最大多数の最大不幸」を押しつけてきたことを何ら反省しない彼の傲慢さにむしずが走ります。
 

6月9日「『最小不幸社会』の実現本気度を注視」

 菅直人内閣発足の記事が報道のトップに来る今朝、首相が昨夕、就任後初の記者会見で述べた「私は政治の役割というのは、国民が不幸になる要素、あるいは世界の人々が不幸になる要素をいかに少なくしていくのか。最小不幸の社会を作ることにあると考えています。」ということについて、「沖縄県民に不幸を押しつけ続けて、そりゃないだろう」とツッコミを入れてしまいました。
 生活をはじめとしたあらゆる困難・不幸と立ち向かう国民がこの「最小不幸の社会」をどのように聞いているのか。しっかりと耳を傾けなければなりません。実現過程で国民を裏切るようなことがないよう、新内閣の「最小不幸の社会」を具体化するための本気度を注目していきたいと思います。
 6月定例会開会日、今から事務所を出発です。(午前8時15分)

6月8日「保育現場から見える子育て支援の課題について考える」

 いよいよ明日から6月定例会の開会です。新内閣が今夜発足するというこの時期、先行き若干不透明な新内閣と高知県政の関係が着目されるとは思いますが、ハッキリとは論じられない部分もあったりするのではないでしょうか。いずれにしても、菅新内閣には参院選対応のスタンスに終始するのではなく、国民と真摯に向き合うことこそが求められています。
 私はと言えば、一昨日の県政意見交換会の準備に追われていたかと思えば、今日は午後からの保育士さん対象の学習会講師の準備に追われています。児童虐待の予防のために、幼児期における保育士さんの果たす役割の大きさについて、ある場所でお話ししたところ、今日の講師を依頼されることになったところです。しかし、準備をすればするほど保育を巡る状況の厳しさを改めて認識させて頂いています。今日の学習会では、私の提起に対して是非、現場で苦闘されている保育士さんの生の声をたくさん聞かせて頂ければと思っています。そのことで、今後の「子ども・子育てビジョン」や「こうちこどもプラン(後期計画)」が、単なる効率的な「こども・子育て支援策」ではなく、真にこどもと向き合い、貧困の連鎖を断つような子育て支援として具体化されていくような議論の参考とさせて頂きたいと思っています。

6月7日「防災、福祉などを優先課題に」

 第32回県政意見交換会には、30人近い方にお集まり頂き、貴重な意見交換をさせて頂きました。
 下知地域では毎年開催していますので、いつも参加して下さる方も多いのですが、今回が初めてという方も1/4ほどいらっしゃいました。意見交換会では、私の方から、今年度予算のポイントと今年度皆さんにも理解をしておいて頂きたい事業として、「産業振興計画の進捗状況」「日本一の健康長寿県構想」「地震・防災対策」「東西軸エリア活性化プラン」などの現状について説明させて頂き、参加者の皆さんからもご意見を頂きました。
 4人の方からのご意見や質問の趣旨は概ね次のようなことでした。
@南海地震対策について、県も市も財政事情を理由に集中的に投資されていないが、逃げる場所もない地域のものにとっては、先が見えない不安がある。
 産業振興などは、もっと商業者自らに自前で取り組んでもらうべきであって、行政が過度に支援しすぎではないか。
 その分の予算をもっと防災対策や医療への重点投資とすべきではないか。
A産業振興計画でもそうだが、県の施策に女性の視点が弱い。例えばアンテナショップなどでも、女性の視点が入っていないから、他県との横並びの特色のないアンテナショップになってしまっているのではないか。もっと県の施策に女性の視点を取り入れて欲しい。
 また、緊急雇用も大切だが、その雇用によって官製ワーキングプアーがつくられることがあってはならない。
B防災対策で、気にかかるのは学校の耐震化がどれだけ進んでいるのかということだ。学校でこどもたちが被災することがあってはならない。四川大地震のようなことにならないよう急いで欲しい。
C防災対策におけるハード事業も命を守るための公共事業として、国に予算措置させることを取り組んで欲しい。
 どなたのご意見も、鋭い指摘で、なおかつ今の県政の中でも、県民の皆さんに理解を得られるような取り組み状況になっていないものも多く、今後の優先課題として取り組まなければとの思いを強くしたところです。
 これまでも、防災地震対策は自らの取り組むべき課題の柱と位置づけていましたが、改めて公の担うべき分野の遅れを認識させられたところです。「命を守るための公助」として急がなければと思いますし、学校をはじめとした公的施設の耐震化や避難場所の確保、長期浸水対策のためのハード整備などは特に急がなければと思います。
 産業振興計画の中でも、アンテナショップをはじめとした商工業分野については、一次産業分野とは違った支援の仕方があるということについては、以前から出されている意見でもありますので、改めて議論していきたいと思います。
 県行政における女性の視点の必要性や官製ワーキングプアをつくらないようにと言うご意見は、仰るとおりで、女性の視点を取り入れる仕組み作りや公契約条例の制定に今まで以上に取り組んで行きたいと決意しているところです。
 トータルで1時間40分の大変貴重な時間となりました。日曜日の夕刻お忙しいときにご参加頂いた皆さんに感謝です。
 次は、9月定例会前に2ヶ所ほどで開催したいと考えていますが、8月にはご案内させて頂きたいと思います。

6月6日「今日は県政意見交換会」

 今日は、今年度最初の県政意見交換会で、6年前にスタートしてから第32回目を迎えました。いつも意見交換会では、私が関わってきた県政課題などについて、とりまとめた「県議会活動・県政報告」なる冊子を配布させて頂いていますが、この冊子も毎年の発行で7号目を迎えました。A4版100頁程度の冊子ですが、お入り用の方がございましたら、ご連絡頂ければお届けさせて頂きます。
 今日の意見交換会では、今年度の県予算にみる重点的な課題について、私なりの報告をさせて頂いて、参加者のみなさんと意見交換をする予定です。特に、産業振興計画の進捗状況や日本一の健康長寿県構想、東西軸エリア活性化プラン、地震対策などについて少し時間を割いてご説明させて頂く予定です。
 開催場所は南宝永町となっていますが、決して下知地区に限った意見交換会ではありませんので、是非たくさんのみなさんにご参加頂ければ幸いです。




6月5日「国民は新首相の『庶民・市民・国民』目線に期待しているのでは」

 退陣した鳩山・小沢ツートップの後の民主党代表、新首相として菅直人氏が決まりました。
 確かに今までの政治家一家の出身者か官僚出身者が大多数を占めてきた戦後の歴代首相とは異なる極めて稀な普通の家庭に育った市民運動家であり、その点に置いては期待する声も大きいものがあります。また、高知には年金未納問題で代表を降りた時、四国遍路をされたこともあってより馴染みは深いようです。
 しかも、「脱小沢」色を打ち出し、「政治は数、数は力、力は金」という自民党旧田中派、旧竹下派の流れにも区切りをつけようとしている点にも期待が集まっているようです。
 しかし、今回、鳩山政権が退陣せざるをえなかった失政の総括と、民主党への国民の信頼回復のための足場を固めきれないままに、新たなスタートを切ることに、まだまだ国民の不安は払拭されないままではないのでしょうか。
 新代表当選の挨拶の中で「鳩山由紀夫首相の思いを参院選勝利の中で実現できる本格政権をともに築いていきたい」と述べているが、鳩山政権が退陣せざるをえなかった失政の総括がされないままに、このようなことを決意するところに、国民に寄り添い、沖縄県民の負担解消を図ることも含めた「変革」を実感できる本格政権が構築できるのかどうか心配にもなります。
 国民が期待している「庶民・市民・国民」目線にもとづいた真に「国民の生活が第一」という政治を進めて頂きたいものです。

6月4日「新総理誕生の日に」

  6月県議会には、条例その他議案が13件、専決処分報告議案が6件提案される予定ですが、補正予算は2003年6月議会以来、7年ぶりに提案がありません。去年の今頃は緊急経済対策議論で一ヶ月遅れの7月定例会となり382億円とこの時期戦後最大の大型補正予算が組まれていたことは記憶に新しいことと思います。
 条例の中には、高校の授業料無償化に関連しては、国が対象外としている留年生や高校卒業後の再入学生についても県独自に無償化することを決めた条例案も含まれています。
 また、2月定例会で、議論が集中した東京・銀座のアンテナショップについてのオープン時期が8月中を目指すとの考えが明らかにされた中、産業振興計画の進捗状況や高知市東西軸活性化プランの議論、日本一の健康長寿県構想など今年の尾ア県政の柱となっている課題についてなどの議論もがなされるのではないかと思います。
 明後日6日の県政意見交換会では、その辺の所も県の発行したPR版パンフを使って、参加者のみなさんと意見交換をしたいと思っています。日曜日の夕刻ということで、お忙しいこととは思いますが、是非たくさんのみなさんにご参加頂けたらと思います。よろしくお願いします。

6月3日「本当の反省の姿が見たい」

 民主党両院議員総会での鳩山首相の辞任表明演説を聞くにつけ、鳩山さんが辞任に至った反省が見えませんでした。
 「政権与党のしっかりとした仕事が、必ずしも国民の皆さんの心に映っていない。国民の皆さんが徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。そのことは残念でならないし、まさにそれは私の不徳の致すところ、そのように思っている。」とは。例え自らの不徳の致すところであると断っても、「国民が聞く耳を持たなくなってきた」という国民への責任転嫁としか思えない言葉を軽々に使うのは、どういうことかと言わざるをえません。
 さらに、これまで国民が納得するような「政治とカネ」の説明がされていない中で、小沢幹事長も道連れにして、それで「「政治とカネ」に決別をさせる民主党を取り戻したいと思っている。」と言っても俄に信じてもらえるほど、今の民主党に対する信頼度は高いわけではありません。
 今こそ、この8ヶ月間で明らかになった民主党の中にある「古い政治」の体質や小沢氏依存の党運営を改めるなど徹底した改革課題を明らかにするとともに、昨日も触れた民主党の政策的限界を克服していくということについて、言葉だけでない党をあげた出直し姿勢を国民に明らかにしない限り、無責任な表紙の張り替え批判の声は高まることはあっても止むことはないのではないかと思っているところです。今回の辞任騒動が、真剣に国民の目線としっかり向き合い、普天間問題を改めて考え直す民主党へと改革されることを期待します。
 今朝7時過ぎには、ご近所の方から「朝早うからすまんけんど、これで闘える。自民党の政治に戻したらいかんき。」との電話が入りました。

6月2日「何を反省しているのか」

 昨日、昼休県庁前からなにやら聞こえてきたのですが、ほどなく自民党県議団が参議院選挙区予定候補とともに街頭演説をしていることが分かりました。たまたま最後に聞こえた参議院選挙区予定候補の言葉に「自民党はこの間しっかりと反省しました」とあったのが、印象的だったのですが、何をどう反省したかは触れていなかったように思います。この間の自民党政治を反省したら、これからの政治はどう変わるのでしょうか。
 確かに、鳩山政権の迷走ぶりに、ここぞとばかりに民主党攻撃を強める自民党の支持率が逆転したという調査も報道されていますが、だからと言って国民は自民党政治を臨んでいるのでしょうか。
 自公政権を打ち倒し、連立政権を成立させた人々の思いは、残念ながら今失望に変わろうとしています。福祉や社会保障、派遣法改正などでの連立政権合意の積極面はなかなか具体化せず、消費税増税論議への踏み込みや普天間問題における沖縄の切り捨てという民主党の限界が露呈しようとしている今、民主党も政権交代以来の政治のあり方をしっかりと「反省」し、「政治とカネ」に対する国民の不信や沖縄県民の「怒」、社民党の連立離脱というイエローカードに対して、政権交代に期待した国民に対する説明責任を空疎な言葉の羅列でなく、政治の実行で果たしていくことが求められていると思います。
 そして、自民党の復権や保守諸新党の伸長を許すことなく、しっかりと憲法を基底に据えた政治の実現を求める第三極が必要となる政治状況であるとも言えるのではないでしょうか。

6月1日「業務概要調査終了」

 4月に総務委員会所管の各課の業務概要調査に始まって、4月27日から延べ11日間、8警察署、26県立学校、8つの図書館や教育事務所など、さらには5県税事務所、そして4つの市立小中学校を業務概要調査のため訪問してきました。毎年、年度当初に各委員会がそれぞれの所管の機関を訪問し、業務概要調査を行っているのですが、所管する機関の数が最も多い総務委員会はどうしても長期に及びますが、昨日終了しました。
 現場を見せて頂くのは、非常に勉強になります。特に、何年かぶりに訪問する機関で、県民サービスの改善が図られていたり、学校で生徒との向き合い方に変化が見られたりすることも現場を見せて頂くことの意義でもあろうかと思ったりします。そこで各議員がそれぞれの視点から質をされるのですが、質問を受ける側にとっては、何が飛び出すか分からないこともあって、相当気を使われている感がします。この対応のために、もし日常業務に支障が出るようだったら本末転倒ではないかと思ったりもします。いろいろな視点からの気づきの場としてぐらいに受け止められるのであれば良いのですが、なかなかそうもいかないところもあるのかもしれません。私も含めて視点の違ういろいろな議員がいますから。私としては、どこに視点を置くことが県民やこどもたち、そしてその方達と向き合う職員のためにもなるのかなどをしっかりと踏まえておきたいと思っているところです。
 いよいよ6月、今日は定例会議案の説明を受け、来週9日の開会に備えることとなります。その前には、6日に「第32回県政意見交換会」を開催しますので、その準備も必要ですが、そこで出来るだけ多くの県民の意見も聞いて、6月定例会に臨みたいと思います。6日の日曜日には是非、「第32回県政意見交換会」にご参加頂ければ幸いです。

5月31日「備えのためにできること」

 政権のあり方などが問い直されるなど、いろいろと慌ただしい毎日ですが、定期総会に向けたマンションの自主防災会役員会を昨夕行いました。新年度事業で何を取り組むのか、地震の備えとしての情報提供として「対震丁番」「緊急地震速報機」のことなどについて議論もしましたが、その中では、皆さんが独自でいろんな情報を得ようとしているのかがよく分かります。時間は多少かかっても、そんな姿勢の広がりと具体化が防災に強い人を地域をつくっていくことになるのだろうな感じたところです。
 これまでにも、我がマンション自主防災会では「安否確認プレート」(写真)や「防災マップ」などを作成し、各家庭に配布してきましたが、今回やっと「防災手帳」ができあがる運びとなりました。今度の総会までに仕上げて、順次全居住者に配布していくこととしています。できあがったら、このコーナーでご披露したいと思います。





5月30日「沖縄県民を切り捨てた日米合意優先」

 @日米両政府は、2006年の「再編の実施のための日米ロードマップ」に一部追加・補完し、着実に実施することを再確認A普天間飛行場の早期移設・返還のため、代替施設をキャンプ・シュワブ辺野古崎と隣接水域に設置B政府として、日米共同声明に基づき、普天間移設計画の検証・確認を進める。基地負担の沖縄県外または国外への分散、在日米軍基地の整理・縮小に引き続き取り組むという骨子の閣議決定に署名しなかった社民党党首の福島消費者担当相が罷免されました。「日米の信頼関係を維持することが最大の抑止力なので、日米合意を優先させた」ことで、鳩山首相は社民党だけでなく沖縄県民そのものを切り捨ててしまいました。
 鳩山首相の迷走ぶりは、本人の言葉の軽さや指導力、調整能力、統治能力のなさにも由来しているのだろうが、昨日届いた「週刊金曜日」の沖縄タイムス渡辺豪記者によれば、「辺野古回帰は官僚の筋書き通りだ」とのことがレポートされています。訪沖した際「学ぶにつけ、沖縄に存在する米軍全体の中で海兵隊は抑止力を維持できるという思いに至った」と言ったが、結局は沖縄県民から学ぶのではなく、官僚から学び続けていたのだろうと思わざるをえません。
 鳩山首相はこれまで「命がけ」という言葉を多用してきたが、その軽さはあまりに衆目の一致するところだが、辺野古のオジイオバアの言う「命がけで止める」という言葉はあまりに重く、迫力ががあります。そして、この言葉は、我々ヤマトンチュにも向けられていることを自覚した闘いが問われています。

5月29日「頑張ろう土佐のニューシネマパラダイス」

 以前、高知新聞で「あたご劇場」がBSジャパンの番組「ふるさと発 元気プロジェクト」で紹介されるとの記事があったので、昨夜忘れずに観ました。「あたご劇場」は、高知の皆さんにとってはお馴染みの昭和30年創業の老舗映画館で、経営的には厳しい状況でも、秀作、旧作など常にファンの期待に応えてくれようとしています。
 最近、私が鑑賞した映画では、最も観客の入りが多かったのが「ポチの告白」であったことはこのコーナーで報告したとおりです。それ以外では、世界中で54もの映画賞をかき集めた数少ないプロレス映画の中でも、屈指の傑作ミッキー・ローク主演の「レスラー」(これが上映されていた頃に、この番組の撮影がされていたらしく、画面に出てくる宣伝カーで映っていました)。アレクサンドル・ソクーロフ監督が、ヒトラーやレーニンを描いてきた3部作「20世紀の権力者」のひとつとして、これまで誰も描いて来なかった昭和天皇をテーマに据えた作品で日本では上映されることはないのではないかと言われていたイッセー尾形主演の「太陽」。阪神・淡路大震災を題材に、父と子の絆を描いた人間ドラマで日本防火協会が製作した緒方直人主演の「マグニチュード明日への架け橋」。いずれの時も、観客は私と連れ合いの二人だけでした。
 改めて05年に発行された「高知遺産」で「高知市の映画館の変遷を追う」の章を読んで、「あたご劇場」の歴史を確認しながら、その存続のためにも、機会を捉えて足を運びたいと思ったところです。頑張ろう土佐のニューシネマパラダイス。


5月28日「読書の持つ力」


 総務委員会業務概要調査では、本来の県立学校に加え、小・中学校の学校視察にも伺わせていただいています。昨日は、読書教育を推進して効果をあげている土佐市立蓮池小学校を訪ねました。(写真は図書室のある木造の校舎と図書室で行われていた授業風景と図書室ではなく校舎の中にある日光の注ぐ読書スペース。)
 「しっとりと読書をする子どもを育成するとともに、読書を愛好する風土を創る」ことを大目標とした取り組みは、写真にもあるように校舎の読書環境の整備や授業の創造などに工夫が見られ、読書の持つ教育効果もあがっていることのご報告も受けました。昨年来、県下の小学校で学校図書館支援員が配置されたことで、さまざまな効果が上がっていることについて、今までも実際の現場の声などを聴かせていただいていましたが、読書活動の目標達成のための具体化として「読書環境の充実と整備」「読書時間の拡大と読書意識の向上」「教員の読書指導力向上と読書活動を取り入れた授業の創造」「市立図書館や地域の人々による読書ボランティアの組織と共同事業の実施」などよりきめ細かく具体的に取り組まれている姿勢に学ぶ点が多くあることを実感しました。
今朝の高知新聞にあるように、県内では6月から「母校に本を贈る運動」が始まろうとしています。国民読書年の今年、子どもたちの読書環境を整備していくのは、私たちおとなの責任でもあるのだと強く感じているところです。

5月27日「不順な天候です。お気をつけて」

 今朝は、午前8時半に議会棟出発で、高岡郡方面に業務概要調査に出向きます。この調査も、明日、そして31日で終了します。現場で、いろいろ気づいたことを今後の議会活動にも生かしたいと思います。
 それにしても、今朝7時にマンションを出る際に「朝晩の肌寒さは、びっくりするね」との挨拶を近所の方と交わすぐらいの最近の不安定な気候です。それに、風も強いですし。みなさん体調管理には気をつけましょう。
 今夜から、週末にかけては地域の様々な会やマンションの自主防災会の定期総会に向けた準備などが続きます。そして、来週は第32回県政意見交換会の準備となります。6月6日、是非ご参加頂ければ幸いです。

5月26日「『回復の民権』としての日本国憲法に」

 昨晩は、当初の予定にありませんでしたが「日米安保と米軍基地を憲法視点から問い直す連続講座」が入ったため、そちらに参加してきました。
 この講座は、平和憲法ネットワーク高知運営委員会で、米軍基地が固定化され続けてきた沖縄の悲痛な叫びと移転先とされる各地での強烈な拒絶に対する答えは、「日本のどこにも米軍基地はいらない」ということであり、そのためには日米安保そのものが本当に必要なのか国民に問いかけることしかないと考え、このことに対するお互いの理解を深めるために連続講座を開催することとしたものです。
 第一回の「『平和基本法』について」は、軍事評論家で沖縄大学客員教授の前田哲男さんから「沖縄における米軍基地の移り変わり」「普天間基地の場合」「自民党政権の『米軍再編案』と沖縄の位置づけ」「『政権交代』後のうごき」「普天間問題を機に考える−こんなにある各国の先例」「憲法理念に沿った安全保障・外交政策とは」「そこで『平和基本法』が、いまこそ必要だ」「『平和基本法』に、何を盛り込むか」などを課題に、質疑も含めて2時間を超えてお話し頂きました。
 今の普天間移設を巡る新政権の状況をただただ批判するのではなく、アメリカとの安保政策、今までの自民党の外交政策を批判するという視点がなければ、軍事同盟依存の安保政策や自民党を正当化することになってしまう。アメリカの核戦略理論家によって生み出された「抑止力」概念も、その前提にある「相手を信頼すること」「抑止力効果を発揮する軍事力の基準が存在しない」ということからも、大きな矛盾を孕んでおり、沖縄県民や国民を説得できる理屈ではない。
 むしろ、元駐日大使補佐官でジョンズ・ホプキンス大学大学院教授のケント・カルダーが言う、世界の基地撤退の49例中40例までが政権交代がきっかけということの指摘にも踏まえたアメリカとの向き合い方が求められていると思います。
 これは、ケント・カルダー氏の著書「米軍再編の政治学  駐留米軍と海外基地のゆくえ」の中で、「(政権交代で)外国軍が自主的もしくは強制によって撤退する確立は80%を超えている」として、政権交代で外国軍基地が撤去されたのは米軍基地が12、英軍基地が8、フランス軍基地が8、ロシア軍基地が12にのぼり「結論からいうと、外国軍に撤退をせまる政治力は、基地配置国ではなく受け入れ国の国内政治に根ざしている」と指摘していることによるものです。
 閣内においては、社民党の福島瑞穂党首を孤立化させるのではなく、国民のバックアップで連立政権がアメリカと毅然と向き合うことのできる力を与えなくてはいけないのではないでしょうか。
 最後に、講師は、憲法が制定されていても十分に具現化されていないということを認識して「恩賜の民権」ではなく「回復の民権」としての日本国憲法にしていくことが必要と我が郷土の偉人中江兆民の言葉を引用して、訴えられました。
この講座は、次のように続きます。是非ご参加下さい。
第2回講座
日 時 6月10日(木)18時〜
場 所 高知共済会館
講 師 広島市立大学広島平和研究所所長 浅井基文氏
演 題 日米安保返還・日米ロードマップ・米軍基地撤去
参加費 500円
第3回講座
日 時 6月27日(日) 13時〜
場 所 高知県立人権啓発センター
講 師 元沖縄県副知事 吉本政矩氏
演 題 沖縄の米軍基地をめぐる歴史と闘いの方向

5月25日「『土佐観光ガイドボランティア協会』NPO法人で発進」

 今朝の高知新聞でも報じられていますが、この一月にNPO法人として認証された土佐観光ガイドボランティア協会の第一回社員総会が開催され、臨席させて頂きました。「土佐・龍馬であい博」に備えて、昨年の養成講座を終了した45人の新会員を迎え、総勢146人となった土佐観光ガイドボランティア協会が本県おもてなし観光に果たす役割は極めて大きなものとなっています。高知城観光では案内所と一時荷物預かりのロッカーの設置や昨年10月から始まったまちあるき観光の”土佐っ歩”6コースの評判も良く、その活動の幅は広がるばかりです。
 龍馬の生まれたまち記念館や高知城、桂浜での観光案内をはじめとして、まさに高知市の観光案内の顔として活躍される皆さんの元気さに圧倒される夜の部の祝賀会でもありました。一時の龍馬ブームではなく、今後ともの高知の観光振興の一翼を担う活躍をご期待しているところです。
このホームページをご覧になってガイドを申込みたいと思われた方は、以下の所へお問い合わせ・申し込み下さい。
〒780−0901
高知県高知市上町2−6−33龍馬の生まれたまち記念館内
土佐観光ガイドボランティア協会
TEL 088−820−1165FAX 088−822−1835
受付時間   9時〜17時

5月24日「『引きこもるプロセス』を『肯定的な眼差し』で」

 昨日は、これまでも告知させていただいた「引きこもりについて考える講演会」で芹沢俊介氏のお話を聞かせていただきました。
 テーマは「なぜ引きこもるのか〜引きこもることの意味と価値を基本にもどって考え直す」で、内容は、少し哲学的で難解な部分もありました。しかし、芹沢さんが言われていた結論は一つで、「引きこもりの根底にあるのは、否定性で、引きこもりに対する眼差しが否定的であると言うこと、これをどうしたら肯定的な眼差しに変えていけるかだ。それは、難しい事かもしれないが、現実をそのまま受け止めることであって、そこにいてくれるだけでいいと言えるようになることが、必要ではないか。」ということでした。この結論だけでは、「そうは言っても」という感じで受け止められるかもしれませんが、「否定の強度を高めない」「状態像」「『する自己』と『ある自己』」「引きこもることのプロセス。往路→滞在期→帰路において支援の仕方も違ってくる」などの課題をじっくり聴かせて頂くと、それなりに理解てきますし、子どもさんが引きこもっている方にとっては、しっくりと来る内容であり、終わってからも、いい話を聴かせてもらったとの感想を述べられていました。
 「引きこもる」ことについて、「否定的な眼差し」で見つめていることに気づかなければ、「引きこもるプロセスにある人」に対して「否定の強度」を高めるだけの向き合い方になっていることを自覚しなければならないかもしれません。
 この講演会を主催した全国引きこもりKHJ親の会高知県支部「やいろ鳥の会」は、月例会やポレポレ農園の運営など加えて、昨年から、県保健衛生総合庁舎内に週一回「家族サロン」を開設しております。開設したばかりの09年度に来訪された方が延べ412名にのぼり、一回平均8.6名だったとのことです。これからも気軽に足を運んで頂き、少しリラックスしながら、「肯定的な眼差し」で、引きこもっているプロセスにある家族と向き合えるように集って頂きたいものです。

5月23日「こんなところにも、おもてなしのこころが」

 昨夕は、「自治労高知県国民健康保険団体連合会職員労働組合」の結成50周年記念式典に参加させて頂きました。全国から各県の国民健康保険団体連合会職員労働組合の役員さんもたくさんお祝いに駆けつけられていましたが、そのような方達へのおもてなしに随分と配慮されていました(ちなみに名簿によりますと28県55人にものぼっていました)。
 アトラクションとして「十人十彩」のよさこい演舞、委員長自らを主役(写真は桂浜から駆けつけてきたとの想定)に押し立てた「龍馬伝」のパロディーPVも場内大受けで、県外からの参加者は、「いいものを見せて頂きました」と喜ばれていました。こんなところにも龍馬博効果は現れていることを感じた次第です。
 来年通常国会に法案提出が予定されている後期高齢者医療制度の新制度設計や事業仕分けでの「支払基金と国保連合会の審査支払い期間の統合」への見直し評価を受けて「審査支払機関の検討」による将来など厳しい環境にありながらも、自らの雇用確保や労働条件改善が、業務やサービスの充実・改善そして被保険者・国民の利益へとつなげる決意で51年目の組合運動への新たなスタートが切られました。

5月22日「これ以上沖縄を踏みつけにしてはいけない」

 クリントン米国務長官のたった滞在3時間余で、沖縄県民の意思を踏みにじらないで欲しいものです。しかも、現計画軸に、日米間合意案を作った上で、沖縄県民に理解してもらうなどということが、県民に向かって言えることだろうか。
 ある集会で山内徳心参議院議員は「本土の皆さんは沖縄を踏みつけている立場なんです。踏んでいる者は踏まれている者の痛みが分からない」と仰っているが、折角、政権交代によってこれ以上踏みつけにしていてはいけないとの思いが、ヤマトンチュウの間に浸透し始めているのだから、沖縄を踏みつけにしない、結論を出すしかないと思います。

5月21日「世に生を得るは事を成すにあり」

 昨日は、日頃から大変御世話になっている高知県職員退職者会の結成30周年記念式典に参加し、先輩方と旧交を温めさせて頂くとともに、そのバイタリティーに感心させられました。
 各支部からの一芸によるアトラクションは、会場を大いに賑わせましたが、写真で紹介するのは、昨年はテレビにも出演された高知市内にお住まいの井上さんの一升瓶の上に乗っての草笛演奏。草笛の演奏も見事でしたが、現役時代の運動能力の高さを思い起こさせて頂きました。(こちらのHPで草笛音楽について詳しく紹介されており、井上さんのことも紹介されていました。)
 ところで、記念講演は坂本龍馬記念館・森健志郎館長の「龍馬伝、中盤へ〜龍馬はいごっそう」と題した講演で、会場は感嘆しきりの内容で、これからの龍馬伝をさらに面白く観ることができるのお話しでした。毎週月曜日は、龍馬伝をご覧になったかたから「あそこはおかしうないか」とか「ここはおかしうないか」とかの電話が殺到するらしいですが、歴史物として観たら首を傾げる点はたくさんあるが、ヒーローものとして観たら真に面白いドラマと割り切って鑑賞するのが腹の立たないコツらしいです。いずれにしても、龍馬の手紙にまつわるエピソードや勝海舟との出会いが龍馬の生き方を決めたことなど盛りだくさんの話が聴けて得をしたような感じでした。
 龍馬は、平和オタクで人間は平等に生きることが追求されるべきと言うことに関しては、頑として信念を曲げなかった「いごっそう」であったということも改めてお話し頂くと、今後の龍馬伝の見方も少し変わってくるかもしれません。
 私は、式典の前段で開催された定期総会の挨拶で、龍馬の残した「世に生を得るは事を成すにあり」との言葉を贈り、これからも、退職者会の皆さんが、もう一頑張りされて何かをこの世に残してみたい、自分の手で一体何ができるのか試してみたいという心意気で前途の明るい未来を切りひらかれることを祈念させて頂きました。

5月20日「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」

 たまたま弁護士・布施辰治を描くドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」が近日公開されるということを時々アクセスしている「法学館憲法研究所」のHPで知りました。と、言っても正直、弁護士・布施辰治とはいかなる人物かも知らないまま、ネット上の映画情報を見て、布施辰治が「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」という言葉を残し、生涯を庶民や弱者とともに生き、思想、言論の自由が著しく制限されていた明治憲法の時代から、平和と人権のために最後まで闘い続けたとのことを知りました。
 このような弁護士が法律家をめざす人たちにとって、人権と平和のために果敢にたたかう法律家の使命とやりがい、勇気を与えることになればとの思いもこの映画に込められているとのことですが、この映画が多くの人の眼に触れ、平和と人権のために生きるということについて考えて頂きたいものです。
 私たち政治の道に生きるものにとっても「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」との決意とともに、闘い続けなければと戒められました。2006年12月8日には、法学館憲法研究所などが製作したドキュメンタリー映画「戦争をしない国 日本」の上映会をした経験がありますが、是非、高知でもこの映画の上映会を開催したいと思ったところです。

5月19日「『おとなや親の都合』で子どもと向き合っていないか」

 先日、第2回たんぽぽ教育研究所講座を拝聴してきました。
 テーマは「子どもの声を聴くということ」で、講師の小西豊先生(このHPにも時々登場して頂いたことがあります。)は、不登校の生徒たちと向き合っている先生で「不登校原論」講座の第2回目という事でした。
 先生がおよそ三十分ほど話された後、保護者や学校の先生、大学の先生など多彩な参加者の方々から感じたことなどの意見交換がされます。とても有意義な1時間半でした。
 小西先生は、まず「不登校の子どもたちのなかには、『言葉』で自分の気持ちを相手に伝えることがうまくできない子どもがいる。表情も感情も相手に自然に伝えることが苦手な子どもがいる。」と言われるが、そのことをまず普通に、丸ごと受け止めるができるのかどうかおとなに問われています。
 お話の中にもあったのですが、「人とのやりとりの苦手な子どもたち」と「言葉」以外の「道具」を媒介として人とつきあうことから、時間をかけて心を開ける人間関係を築いていくことの営みは学校だけに限らない「家庭」「職場」「社会」にとって必要とされていることだなと感じました。先生は続けます「私たちは、ややもすると、『言葉』を媒介にして会話ができないと、不安になってくることがあります。」参加していたお母さんが「こもっているというありのままの状況を認める。いじればいじるほど出てこれんなる。無理にこじ開けて、知りたいのは親の都合ではないのか」と感想をおっしゃる。体験に裏打ちされたそれぞれの言葉に重みがあります。
 小西先生は「大人はさまざまな常識に縛られています。世間体のようなものがあったりして、思っていても本音をズバリ言えないこともあります。ところが、子どもはそんな曇ったメガネがないので、本質をズバリ言えるということがあります。それこそ、『王様は裸だ』と、いろんな偏見なしに、見たまま言えるということがあるのです。子どもがこの真実を言えることを私は『裸の王様の論理』と呼んでいます。」と「不登校の子どもたちから『裸の王様の論理』を学ぶ」ことの大切さを教えてくれます。
 この間、業務概要調査でいくつかの学校現場を訪ねています。駆け足で、授業風景を覗いて、後は机上で校長先生からお話を聞いて、第一回のテーマだった「教育のあたりまえ」の概念で議論していますが、本当は、まず「教育のあたりまえ」を疑い、「子どもの声を聴く」ということから、「教育現場」と向き合わなければならないのかなと感じたところです。
 この講座は次回(6月19日午後1時)「子どもから学ぶということを軽々しく言ってはならない」へと続きます。参加は自由ですが、会場の都合もあり事前の申し込みが必要だそうです。申し込みはたんぽぽ教育研究所のメールosaki@tanpopo-k.netからどうぞ。

5月18日「『無灯火自転車』は自らを危険にさらすもの」

 業務概要調査で、警察署に出向くことも多いが、どこの署でも高齢者の皆さんに対する安全・安心の確保に地域の特性を踏まえた対応が工夫されていることを感じていた矢先、昨日の午後3時過ぎ高齢者の方が電車にはねられて、重傷を負ったという事故報道がありました。私たちも交通安全指導で街頭に立つことが多いのですが、高齢者の方の中には道路の横断にあたって、信号のないところや横断歩道でないところを自らのペースで渡ったり、歩道と車道の区分が広くとられていない所などでは、車道にはみ出て通行されていることもあり、ハラハラすることもたびたびです。道路脇で高齢者の方を見かけたら、スピードを落とすなど運転者のみなさんのご配慮をお願いしたいと思います。
 そんな事故のニュースを耳にした昨夕、夜間自転車無灯火県内一斉指導のため午後7時から1時間、他の交通安全指導員や昭和小、城東中の先生方、警察官の方々と街頭に立ちました。無灯火で自転車に乗っている方は、徐々に減少しているとは思うのですが、無灯火の方には、結構無灯火であることを自覚している方がいます。「ライトがついていない」と自転車屋さんの責任のように言い訳する人、「つけ方が分からん」とか「さっき壊れた」とか、毎回言う人。イラッとくることもありますが、そこは抑えて抑えて。結局は、自分の安全のためでもあるということを自覚してくれればいいのですが。
 私たちの校区交通安全会議では、4月の総会で県内一斉指導日だけでなく、毎月15日を基本に無灯火指導に取り組んでいくことを決めていますので、継続的な取り組みで事故の予防に努めたいと思います。
 今月、次に街頭に立つのは20日事故ゼロの日と24日第4月曜の早朝です。

5月17日「改めて『買い物難民』を考える」

 昨日の朝日新聞朝刊一面は「買い物難民 限界生活」との見出しで、本県の中山間地のレポートなども含めた「買い物難民」の記事が特集されています。2面には、08年に「買い物難民−もう一つの高齢者問題」を出版された帯広畜産大学の杉田聡先生のコメントも載ってましたが、杉田先生との出会いのきっかけはこのホームページだったことを思い出します。
 私が06年11月22日の県政報告会の報告記事で「『私たち、この地域に住む人間にとっては、広い道路がついたり、大きな建物が駅前にできることを望んではいません。県とか市は、大きなものさえ造ったら、それで満足しているようだが、この周辺に住み続けるものは、もっと、快適に暮らせる環境が欲しいのです。物を売ったり買ったりする人で、賑わうのが駅前だと思う。』街の中心部にありながら、買い物過疎地になり、移動スーパーに頼っている地域のみなさんの切実な声に耳を傾けなければならないと感じたところです。」と書いた記事にヒットした先生から「全国の商店街の状況と同時に、高齢者のおかれた生活上の困難について調査を続けておりますが、「移動スーパー」についてネットで情報を集めておりましたら、坂本先生のHPに行き当たりました。〜中略〜実は、高知県な中山間部が多いせいか、他県とくらべて比較的「移動スーパー」が多く見られると理解しておりますが、これに補助金ないし助成金を出している(もしくは何らかの振興策をとっている)自治体があるものなのかどうか、常々関心を抱いております。」と07年3月にメールを頂きました。当時、県の地域づくり支援課に照会した内容をご報告させて頂いたことがありましたが、先生の研究の成果に少しだけでも情報提供ができたのかなと改めて思ったりしているところです。
 経済産業省の「地域生活インフラを支える流通のあり方研究会」(座長・上原征彦明治大学大学院教授)は、過疎地の高齢者ら日常の買い物が困難な「買い物弱者」に対し、行政や地域が支援策を講じるよう求める報告書をまとめていますが、内閣府のアンケートなどを基に「買い物難民」が全国に600万人程度いると推計されています。
 中山間地の過疎地の買い物難民だけでなく、市内中心部の買い物過疎地の課題や商店街の持つ福祉的な機能など商店街の多面的機能を行政的支援で拡充していくことが求められているのではないでしょうか。

5月16日「かつお祭り大いに賑わう」


 第21回の中土佐町かつお祭りは晴天のもと大いに賑わいました。私も中土佐町の出身で、町長が同級生ということもあって、5年前から毎年お招きを受けているかつお祭りに出向いてきました。久礼の八幡様は天候に左右されることは多いのですが、かつお祭りは天気予報では悪くても当日は良くなるというジンクスがあり、今日も青い空、清々しい海風、かつおの美味しさがひとしおでした。トイレで並んでいた小学生の男子に声をかけたところ神戸から来たとのこと。鰹が美味しいと満足していました。
 2.5トンの鰹が準備されていましたが、町の担当課長にお客さんの入りはどんな具合かと聞いたところ、「一体どれだけか分からん」との返事。大いに賑わっている最中ではありましたが、途中で失礼して父のお墓参りをしてからただいま帰ってきたところです。(最終主催者発表は17000人)
 龍馬ブームとは違うところでしっかりと定着した「かつお祭り」がさらにさらに今日一日の高知県民、中土佐町民を増やしてくれることを願うばかりです。
(写真は左からオープニングの中土佐町大野見の「四万十源流太鼓」、鏡開きの後の知事、町長らによる振舞酒、鰹一本釣り競争を見学する皆さん)

5月15日「38回目の5.15」

 沖縄が本土に復帰して38年となる5月15日を迎え、33回目の「5・15平和行進」が昨日からスタートしています(写真は沖縄タイムスより)。今年は、33回の歴史の中でも、行進する参加者や沖縄県民の5.15を迎える思いは大きく異なっているに違いありません。とりもなおさず普天間基地問題を巡って真の復帰が問われているからです。本当は、今年の5.15が普天間問題の解決を見いだし、真の復帰に少しでも近づいた形で迎えたかったと願う県民の気持ちを思うと政治の責任は大きすぎます。
 徳之島への一部移設、辺野古の工法変更、全国知事会への協力要請など小手先の対応では、自民党政権によって敷かれた既定路線を変更することは困難を極めています。今こそ、沖縄県民と沖縄にいらないものは国内どこにもいらないと連帯する国民の意思を大きな力とした対米交渉の仕切り直しをするしかないと思われます。クリントン国務長官が21日に日本を訪問し、岡田克也外相らと会談し、米軍普天間飛行場移設問題などについて協議するとのことだが、実務者会議などという前の根本からの仕切り直しが必要なのではないでしょうか。
 5.15平和行進団は今日午後3時半からは、宜野湾市海浜公園野外劇場で「5・15平和とくらしを守る県民大会」を開き、明日は普天間飛行場の外周約13キロを人間の鎖で囲む包囲行動を行う予定であるが、その声が姿が政権の中枢に届くことを祈念するばかりです。

5月14日「自殺の背景をしっかりと分析し」

 昨日まで、県議会総務委員会業務概要調査のため幡多地域へと出張しておりましたので、更新ができずにすみませんでした。
 警察庁は昨日、「2009年中における自殺の概要」を発表し、自殺者総数は3万2845人(確定値)で前年より596人(1.8%)増え、12年連続で3万人を超えました。特に、09年の自殺者のうち原因・動機に「失業」が含まれる人は1071人で、前年から7割近く増えたことなどからも景気後退による雇用情勢の悪化が影響しているとみられ、特に30代の増加率は9割近くに達しています。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率は、20代と30代で過去最悪だったことが際だっています。
 また、自殺原因の概要を見ると、「健康問題」が48.3%で最も多く、以下は「経済・生活問題」25.5%、「家庭問題」12.5%、「勤務問題」7.7%、「男女問題」3.4%の順となっていますが、「家庭問題」のうち、「介護・看病疲れ」による自殺者は285人で6.9%と過去最多となっています。
 動機別では「失業」や「生活苦」が大幅に増加し、50歳代以降の「孤独感」も目立ち、景気低迷や人間関係の希薄化が進み、若年層から高齢者までの幅広い世代で先行き不安が広がっている実態を示した格好だとも言われています。いずれにしても、年齢別自殺者数、職業別自殺者数の原因・動機別とのクロス集計を見ていると、以前にも取り上げた「無縁社会」の姿が見えてくるような気がします。
 これまでも自殺の月別集計が公表される度に本県の動向に懸念を示してきましたが、今回の確定値では、自殺率は34.2と全国で5番目に高く、昨年より5.4ポイント増加しています。一昨年は15番目と自殺率が少し改善されていたこともありますが、5.4ポイントの増加というのは全国で最も高いものとなっています。
 高知県としても、高知県自殺対策行動計画の具体化をはじめ自殺対策に力を注いでいる面はありますが、年齢別自殺者数、職業別自殺者数の原因・動機別とのクロス集計分析などから、より集中した取り組みが急がれるのではないでしょうか。

5月11日「来たれ『野ばら』ブーム」

 今朝の高知新聞13面は映画「パーマネント野ばら」特集の記事。今朝は朝日新聞にも「パーマネント野ばら」の映画評が載せられており、いやが上にも15日の先行上映が楽しみです。土日は無理かもしれませんが、できるだけ早くに観てみたいものです。
 高知の女性の素晴らしさが随所に盛り込まれていることだと思います。「龍馬伝」の効果はなかなか幡多まで届かんと言うことがよく言われますが、宿毛・幡多から「野ばら」効果で情報発信されることを期待しています。
 全国的にヒットしたら、この映画に登場する女性のような生き方を総称して「野ばらってる」とか言われ出したりして。







5月10日「雨に思う」

 今年の連休中は快晴に恵まれ、連休明けには雨が降り、土・日は快晴、そして月曜日は雨と観光には丁度の天候が続いています。しかし、私たち交通安全指導員には雨の中での街頭指導は少し気分が重くなります。こどもたちも心なしか溌剌感が低いような感じがします。しかし、雨の中で考えることも多いのではないでしょうか。
 雨の強さや降り方、季節による表現だけでも霧雨、小糠雨、細雨、小雨、微雨、時雨、俄雨、地雨、村雨、村時雨、片時雨、横時雨、涙雨、天気雨、通り雨、大雨、豪雨、雷雨、風雨、長雨、春雨、菜種梅雨、五月雨、走り梅雨、梅雨、暴れ梅雨、送り梅雨、帰り梅雨、緑雨、麦雨、夕立、狐の嫁入り、秋雨、秋時雨、秋入梅、液雨、寒九の雨、寒の雨、山茶花梅雨、氷雨、淫雨、私雨、外待雨、翠雨、甘雨、瑞雨、慈雨とさまざまな表現の雨が私たちの生活にもたらす影響は様々です。ただ、最近マスコミに多く登場する集中豪雨、局地的豪雨、ゲリラ豪雨などは避けたいものです。
 ちなみに、総務省統計局『社会・人口統計体系』(2008)調べによりますと、高知県の降水日数は年間121日で全国で16位なんですが、降水量は3213mm で一位となっており、降水日数180日で全国1位の富山県の降水量2583mm を大きく引き離しています。降水日数とは、日降水量が1mm以上であった日の年間合計値を指しますので、高知の一日あたりの降水量がいかに多いかと言うことを示しているのではないでしょうか。
 もうすぐ、梅雨ですが、大きな豪雨被害を出すことなく、干ばつで困ることなく、農産物などの成長に適度な雨となって頂ければ一番いいのですが。

5月9日「災害時の備え『d−ERU』」


 今朝は、09年度末に四国では2台目の日本赤十字社高知県支部に配備されたd−ERU(domestic Emergency Response Unit国内型緊急対応ユニット)のデモンストレーションが展開されるとのことでしたので「赤十字フェア2010」を見学してきました。
 このフェアは「県内の赤十字3施設及び奉仕団等関係者と協賛団体が手を携え、県民のみなさまとのふれあいを通じて、赤十字の「人命と健康を守る」活動並びにそれぞれの団体活動を広く理解いただくとともに活動への参加を呼びかける。」ことを趣旨としたものですが、私にとってはd−ERUのデモンストレーションが最大のお目当てでしたので、写真はそればかりです。
 このd−ERUは、日本赤十字社が大規模地震被害想定地域に、計画的かつ重点的に配備しているもので、仮設診療所設備とそれを運ぶトラック・コンテナと訓練されたスタッフ、そしてそれらを円滑に運用するためのシステムの総称で、総機材の総重量は約3トン、麻酔、抗生物質などの医薬品、フレーム式テント、外科用具など医療資機材のほか、診察台、簡易ベット、担架等を積載しています。dERUの要員は訓練を受けた医師、看護師長、看護師、助産師、薬剤師などの医療要員及び事務職員(基本構成14人)から構成されるとのことです。1日あたり150人程度の軽症・中等症程度の傷病者に対して3日間の治療が可能となります。その後は、被災状況により、医療資機材を補給することにより被災者に対する治療を継続することができますので、07年に発生した新潟県中越沖地震の際は、現地の地域医療が回復するまでの間活動したとのことです。
 もし、地震が起きても、このd−ERUが活躍しなくてもよいように医療機関の備えができていればよいのですか、いざというときの備えとしては欠かせないものであることが実感できました。

5月8日「これからの『ソーシャル・ファーム』」

 6日午後8時からNHK教育放送で「ソーシャル・ファーム(社会的事業)」について特集されていた「福祉ネットワーク」をご覧になりましたか。
 障害者、ニート、ホームレスなど一般の労働市場で仕事を見つけにくい、いわゆる「就労困難者」の方の働く場として1970年代にイタリアで始まった「ソーシャルファーム」が注目されているということで、先進事例の紹介がされていました。「地域の中での仕事づくり」を目指して、滋賀県で活動する障害者の事業所「スラッシュレゾー」に働くさまざまな「就労困難者」の活き活きとした働きぶりに教えられることの多い番組でした。仕事場は喫茶店、大学の中のリサイクル作業、体験農園の中のイチゴ狩り施設など実にさまざまで、特に「売り手、買い手、世間」の「三方良し」の関係が成り立ちながら地域の課題が解決される仕組みづくりがこれからの社会では求められていることがよく分かりました。
 高知でも、「地域の支え合い」の中で、このしくみづくりができればと思うとともに、日頃お付き合いのある方々と知恵を出し合っていきたいと思ったところです。

5月7日「『なぜ引きこもるのか』一緒に考えてみましょう」

 今朝の朝日新聞に、「引きこもり−SOSを見逃さぬために」という社説が掲載されていました。愛知県豊川市での先月の家族殺傷事件を題材とした引きこもりとの向き合い方について書かれたものです。専門家の立場から情報センターISIS京都の山田孝明さんの指摘も紹介されています。
 この事件が報道されたときに、高知新聞の社会面の見出しで「引きこもり男」などと書かれている記事を見て、どれだけ引きこもりの問題を抱えて悩み、孤立したりしている御家族の方がショックを受けたか、マスコミ関係者は真剣にとらえて欲しいと思いました。
 私もある勉強会で講師の大学の先生から指摘されたことで大いに反省させられたことがあります。
 「なぜ引きこもるのか」をもっとしっかり考えてみたいものです。
 日頃から学習の場を与えて頂いていますKHJ全国引きこもり親の会高知県支部「やいろ鳥の会」の主催で、ポスターのとおり「引きこもりについて考える講演会」を開催しますので、是非ご参加下さい。「引きこもり」を考え、向き合うヒントが与えられるかもしれません。

5月6日「さあ、切り替えて」

 GWの最後は、事務所掃除と「かわら版29号」の配布で締めくくろうと思い、朝から事務所の掃除に取りかかったところ、なんと午後4時半までかかりました。腰は痛くなるはで、かわら版配布には取りかかれませんでした。気を取り直して今日はと思っていたところ、雨が降ったり止んだりあいにくのお天気ですが、可能なところから配布していきたいと思います。今回は6月6日の第32回県政意見交換会のお知らせも掲載しております。是非、多くのみなさんにご参加頂き、意見交換ができればと思います。よろしくお願いします。
 それにしても、GWが終わるのを待っていたかのような雨の立夏となりました。これから日毎に夏に向かって暑さも増していくことになるのでしょうね。

5月5日「何事にも『いちむじん』」

 昨日は、高知市バトミントン連盟主催の第67回クラブリーグバドミントン大会の挨拶にお招きを頂き、春野運動公園体育館まで自転車で往復しました。県議会議員としてのご紹介を頂きましたが、むしろ小学生バトミントン連盟会長として挨拶させて頂きました。昨年暮れの第18回全国小学生バドミントン選手権で高知県女子が団体でベスト8に入ったことをはじめ、小学生の力がレベルアップしているのも、日頃の皆さんのご指導であったり、関わりであったりとの思いでお礼を述べさせて頂くとともに、今後とものご指導をお願いしました。
 会場は全体で約90クラブ400人ほどの参加で賑わっており、連休の終盤にしっかりと身体を動かすいい一日になったのではないでしょうか。出場チームのユニークな名前は紹介し切れませんが、中に「天ぷらうどん」「山菜うどん」「鍋焼きうどん」「ざるうどん」というチーム名がありましたが、そこに共通した「うどん」から連想されるように香川県のチームも参加されており、しっかりと龍馬であい博の宣伝も挨拶の中に入れさせて頂きました。
 龍馬伝と言えば、エンディングの「龍馬伝紀行」で一気に全国区になった「いちむじん」のミニコンサートがファィティングドッグスの試合とコラボレートすることもあって、高知市営球場に出向きました。ミニコンサートの後では、始球式にも登場しナイスピッチッング。これから高知を元気にしていくためのこのようなコラボレートは大事ですね。試合の方は残念ながら、1−1の引き分け。何とか香川オリーブガイナーズの連勝を止めて欲しいのですが。今日に期待がかかります。
 さて、沖縄を訪問した鳩山さん。何がしたいのか本当に良く分かりません。学べば学ぶほど「国外移設は在日米軍の抑止力を維持する必要から不可能だ」と思うと言うが、一体何を学んだのかと問いたいもんです。抑止力ではなく攻撃力そのものである海兵隊が何故沖縄に必要なのか。最終的に、県民の声を蔑ろにした誤った判断をした時、その判断が放った沖縄の怒りの炎は燎原の火の如く日本全土を覆い尽くすことになるのでは。
 誤りなき判断がされるのであれば、5月末に拘らなくてもいいよという声を高めることも必要なのではと思ったりします。

5月4日「米軍基地は日本にいらない78.6%」


 昨日の憲法施行63年目の記念日に、街頭から訴える予定でしたが、日頃から御世話になっていた方の告別式に参列することとなりました。65才での早い旅立ちにご冥福をお祈りします。ご出棺をお見送りした後、街頭行動場所に到着したときにはほぼ終了間際でしたので、模擬投票のお手伝いを少しだけさせて頂きました。
 設問は「米軍普天間基地についてあなたはどう思いますか」とし、4つの選択肢の投票数は次のようになりました。
1 現状のままでよい。             32票
2 県外移設(高知県を含む)とすべき。   34票
3 国外移設とすべき。              57票
4 米軍基地は日本にいらない。       185票
 以上の結果からすれば、「(普天間の)国外移設」と「米軍基地は日本にいらない」とする街頭の声は、78.6%にのぼり、「現状のままでよい」とするのは10.4%に止まりました。
 このような数字は、決して高知だけの傾向ではないような気がします。鳩山首相は、いろいろとぶれずに国民の中で、もっとも尊重しなければならない当事者である沖縄県民の意思を尊重して欲しいと思います。
 ところで、私が間に合えば街頭から訴えたかったことは次のようなことです。
●18日から、2007年5月に当時の安倍政権が強行成立させた国民投票法が施行されるが、このまま施行してよいのかという懸念が強まっている。
●憲法改正の手続きを定めた同法の施行により、法律上は国会による改憲の発議が可能になるが、国の根幹を定める憲法改正の手続き法としての成立過程そのものが問題であるし、余りに杜撰。
●18歳以上に投票権を与えているが、付則で施行までに行うとした関連法改正は手付かず。成立時に参院特別委が行った18項目にもわたる付帯決議による「十分な検討」と「適切な措置」はなされていない。「成年年齢」、「最低投票率」、「テレビ・ラジオの有料広告規制」の3点については、「本法施行までに必要な検討を加えること」とされている。しかしながら、これらの重要な問題点を含めて、附帯決議がなされた項目について、ほとんど検討がなされていない。
●日弁連も会長声明で国民投票法の「施行延期」を求めている。
●3日付の朝日新聞では、国民投票法を強行成立させた時の世論調査で、憲法改正を求めた割合がが58%だったのが47%に減少している。9条に関して言えば、変えない方が良いというのは67%、日本の平和や東アジアの安定に役立つという方は70%にのぼる。これだけの人が信頼している9条をはじめ25条の健康で文化的な生活を保障する憲法を暮らしの中に生かさなければならない。
●そんな思いを沖縄の人たちとともに共有していくためにも、普天間問題から目を背けてはいけない。
●野中広務元内閣官房長官「沖縄の皆さんには迷惑をかけるが、辺野古しかない。沖縄経済は基地でもってきたのに、撤去してしまっていいのか。」的な発言。基地による経済効果は、今まで自民党を支持してきた一部の事業者が占有していたものであり、野中さん達自民党もその人達と基地「利益」を分け合ってきたのではないか。
●日本の面積の0.6%の土地に、在日米軍基地の75%が集中しているという、沖縄で復帰後35年間で米軍犯罪は5514件、凶悪犯552件が発生している。米軍犯罪が減らないのは屈辱的な日米地位協定で、米兵の「不逮捕特権」的優遇措置があるためで、日米地位協定の壁により国民が蹂躙されていても、痛みも屈辱も感じない政府、国民であってはいけない。沖縄に必要ない米軍基地は、日本のどこの県でも必要ないはず。
 最後に、憲法前文の一部である次の下りを、朝倉中学の生徒さん達が土佐弁に直したものを紹介して終わろうかと思っていました。
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
 「土佐弁・朝倉中学訳」
 あてらぁは、世界中のみんなあが、命がのうなることをおとろしがったり、かつえたり、ひもじかったりせんずつ、平和の中に生きていく権利を持ちゅうことを確認するがです。

5月3日「安芸も弥太郎フィーバーぜよ」

 このGW、県内の観光地の様子を少しでも見ておきたいとの思いで、安芸市へ連れ合いとプチ旅行に行ってきました。高知駅からのごめん・なはり線は満員。安芸駅では、案内をお願いした県庁OBの先輩と合流し、まずは岩崎弥太郎・こころざし社中へ。「通行手形」を使って、入りましたが、メイン会場の龍馬ろまん社中を見ているだけに、少しスケールの小振りさは否めませんでした。

(写真左から、こころざし社中の外観、あのテレビに出てくる弥太郎の生家のセット前で、社中前のステージではチリメン丼の早食い競争)

 そこから江ノ川上公園の「岩崎弥太郎生誕之地」記念碑に向かいましたが、ここも次々と訪れる観光客有り。また、「書道のまち」安芸市らしく手島右卿や手島右卿の末弟南不乗、川谷横雲・尚亭兄弟と安芸市出身の優れた書家の碑が並んでいます。安芸市には“書の殿堂”として全国から注目を集めている書道美術館が土居廓中の安芸城跡にあり、「安芸全国書展」や「全国書展高校生大会」などの書展が毎年開催されるほど書道が定着しています。(「岩崎弥太郎生誕之地」記念碑前での写真撮影。土俵入りみたいとのツッコミが入りそうです。)
 そんな中で、江ノ川上公園のロケーションを見ていて、思いついたのが、 「書道パフォーマンス甲子園」の場所こそ、ここが相応しいのではということです。安芸市の各学校の体育館で予選を開いて、決勝戦をこの場所にステージを構えて行うなんてのはどうでしょう。映画「書道ガールズ」も封切られます。先日業務概要調査で県立南中高等学校に出向いた際に、書道の選択授業が希望者が多すぎる悩みも出されているほどです。確かに、元祖は愛媛県四国中央市で、愛媛県立三島高等学校書道部が始めたことですが、何とか出来ないでしょうか。
 そんなことでわいわいと盛り上がりながら、昼食は数あるチリメン丼の中から「廓中ふるさと館」の「かきあげチリメン丼」を食しました。客席はほぼ満員で、注文するのがほとんどみなさんが「かきあげチリメン丼」という感じでした。満足。
 その後は、内原野公園経由で、あの岩崎弥太郎生家へと向かいましたが、駐車場も一杯で、県外ナンバーがほとんどでした。生家の中では、観光ボランティアガイドのみなさんが活躍されていました。ガイドの方が「去年まではこの前の道は犬と猫しか通っていませんでしたが、今年は犬と猫も通れんぐらい人で一杯です。来年は、また、犬と猫ばかりになるかもしれません。」と冗談を言っていましたが、そうならないようにこの人出が継続していくことを願うばかりです。とにかく、県内観光の将来は、今年の賑わいを来年以降もどう定着させるのか、このことにかかっています。一昨日、幡多の人がいうには、「龍馬伝効果」は幡多まで波及してないということで、ここへの手だても求められています。
 
 いろんなことを感じさせて頂いた、安芸市へのプチ旅行でした。

5月2日「『野中広務』発言に唖然」

 今朝、BS−TBSで「時事放談」を見ていて、野中広務元内閣官房長官の普天間に関する発言を聞いていて、こんな人たちに沖縄は翻弄されてきたのだなあと腹が立ってたまりませんでした。「沖縄の皆さんには迷惑をかけるが、辺野古しかない。沖縄経済は基地でもってきたのに、撤去してしまっていいのか。」的な発言には呆れてしまいました。
 この方は、自民党の中でも戦争の愚かさを嘆き、差別を憎んできた人ではなかったのか。沖縄に関して平気で、こんな発言をするという本質を見たとき、この人の平和・反差別の思想というのは何だったのかと疑わざるをえません。
 先日、知花さんが、講演の中で「米軍基地が返還されると沖縄は困るのではないか?」という質問に「返還跡地の経済効果」について具体的に雇用者数や税収、経済波及効果などをあげて「米軍基地が無くても沖縄は生活できる。」と答えていることを述べられていました。基地による経済効果は、今まで自民党を支持してきた一部の事業者が占有していたものであり、野中さん達自民党もその人達と基地「利益」を分け合ってきたのではないかと思わざるをえません。
 非自公連立政権だからこそ、沖縄県民の総意である「基地はいらない」という怒りの声をしっかりと受け止めた判断がされることを多くの国民が求めているのです。

5月1日「改めて5.1に考える」

 いつもなら今は、私が32年前に労働者となって以来、参加してきたメーデーに参加している月日時間帯です。すでに、29日に参加した前倒しメーデーはこのコーナーで報告してきたとおりです。
 昨日、09年度平均の有効求人倍率は過去最悪の0.45倍で完全失業率はワースト2位の5.2%と発表されました。
 そして、厚労省は6月までに職を失ったか失うことが決まっている非正規雇用労働者の数が、先月の調査から5224人(4月20日現在)増えたとする調査結果をまとめ、08年10月からの累計は27万5014人になるとのことです。
 かつて、日本は完全雇用を達成したかのように錯覚された時代がありましたが、資本主義のもとでは、失業者がいなくなるということはありません。それは資本主義的生産様式においては、追加資本を投じて拡大再生産するときに、社会に追加的労働力がなかったら、拡大再生産ができないからです。必要なときにいつでも労働力を市場で買える状態にしておくことが資本にとっては絶対必要だからです。従って失業者は資本にとって産業予備軍であると言われています。
 だったら、失業者はなくならないのかと諦めるのではなく、徹底した闘いで減らしていく。そして、その先に展望を見いだすことは可能なのではないでしょうか。
 そのためにも、労働者が正規・非正規を問わず団結した闘いを展開していくしかないのです。最近、働く仲間の前でお話しさせて頂くときに強調しているのは、「自分さえよければと思いだしたら、団結は崩れる」ということです。私たちが弱肉強食の資本側の「わが亡きあとに洪水は来たれ」(この言葉の意味は1月2日付け「『わが亡きあとに洪水はきたれ』という社会の限界は近い」と題して紹介していますので、そちらを参照して下さい)とばかりにしかけてくる攻撃と一日でも長く闘い続けるためにも、団結をいかに維持するかです。
 そんなことを改めて5月1日に考えているところです。

4月30日「おもてなしで『連休渋滞』の緩和を」

 いよいよゴールデンウィークが始まりました。それぞれの観光地では準備万端で高知のおもてなしを発揮しようとされていることと思います。
 そんな中で、一番心配されているのが桂浜周辺の交通渋滞です。4月26日付け高知新聞「龍馬三昧」でも「恐ろしい連休渋滞 解消新作戦に期待」と龍馬記念館館長のお話しが出ていました。読んでみると館長の嬉しい不安は連休中毎日続くのだろうなと同情せざるをえません。
 「同情するなら何とかせえ」と言われそうなので、せめてこのホームページで「桂浜周辺のゴールデンウィーク中の交通規制」についてお知らせさせて頂きます。

●浦戸大橋南の県道春野赤岡線(桂浜花海道)から桂浜方面への三差路と、浦戸トンネル西側交差点の2ヶ所で5月1日〜5日の午前7時から午後6時まで規制されます。
●原則一般車両は進入禁止になり、観光客は替わりに無料のシャトルバスを使用することになります。
●自動車で訪れた観光客は特設駐車場の「高知競馬場」と「高知新港岸壁」に自動車を置き、桂浜まで無料シャトルバスで往復します。詳しくはこちらから
●なお、車両進入禁止区域でもバスやタクシー、居住者、体に障害のある人が乗った車、二輪車などは通行を許可されます。
お問い合わせは高知県観光コンベンション協会または高知市観光協会
   

 もう一つの提案は、県外観光客の方が少し困っているような様子だったら一声かけてあげて下さい。出来るお手伝いがあるかもしれません。そのことで、もし渋滞にイライラすることなどがあったとしても、そのイライラを和らげる「おもてなし」になるかもしれません。

4月29日「これからは『高知レーバーデー』に」

 今からメーデーに参加します。遂に高知でも連合メーデーは5月1日から連休始めへと移行してしまいました。なんとも寂しい気持ちです。今までも、連休の狭間になろうが5月1日で頑張ってきていたのですが・・・・・・。残念です。これからの労働者の意識の中では、ますますメーデーの起源が薄らいでいくのではないかと心配です。ヨーロッパでは。「労働(者)の日」"Labour Day"とも言うそうですが、どうせ四月にやるのなら、「高知レーバーデー」とでも言ったらなんて思ったりしてます。

 メーデーの後の連合高知20周年イベントに参加して、ただいま事務所に帰ってきました。
 今年から4月29日に変更しても、その理念や運動は何ら変わるものではないとのことをことさらに、繰り返し主張されているのを聞いていたら「だったら変更しなくても」とツッコミを入れたくなりました。
 連合では、「すべての働く者の連帯で『平和・人権・労働・環境・共生』に取り組み、労働を中心とする福祉型社会と、自由で平和な世界をつくろう」メインスローガンとし、「社会の底割れに歯止めをかけ、雇用を確保・創出する政策制度を実現し、働く者の生活を守ろう」と訴えています。
 連合主催の第81回メーデーが今日開催されたのは、全国29都府県だとのことですが、今後の高知におけるメーデーのあり方については、また、いろいろと論議されたらいかがでしょうか。

4月28日「『新福祉国家』への転換に向けて」

 昨日から、民主党小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会が「起訴相当」の議決をしたことについての報道が繰り返されており、改めて「政治とカネ」に関する政治家の責任問題が問われることとなります。
 さて、政権交代によって政治が変わっていることがなかなか実感できませんが、そのような中で、昨年来、自治労高知県本部や連合高知が、高知の地域医療・介護・福祉を守るための議論を重ねてくる中で、「高知の地域医療・介護・福祉を守る県民会議」を発足させるとともに、「第一次提言」を発表しました。
 その内容は、医療費抑制政策や医療現場の現実と患者サービス後退の実態、障害者自立支援法の施行実態とその評価などを明らかにする中から、社会保障抑制策の財源論への対抗軸も示すことによって、地域医療確保に関する提言や障がい者施策の確立に向けての提案の骨子となっています。ただし、広範な分野全てを網羅した提言とは成りえないことを前提とするものの、高知県内の情勢の分析に基づく具体的な提言をさらに掘り下げて二次、三次の提言としていくこととなります。膨大な作業になるかもしれませんが、具体化を図ることが、後退し続けてきた社会保障に歯止めをかけ、「いつでも、どこでも、誰もが」安心して医療が受けられ、「誰にとっても暮らしやすいまちづくり」運動の実践過程として取り組まれなければならないことと考えます。
 そして、そのような「新福祉国家」へと転換するため「社会保障充実のための経済・財政改革視点」が記念講演として二宮厚美教授(神戸大)から提起されました。所得の再分配機能を全体として弱体化させてしまった小泉構造改革でもたらされた「格差・貧困問題の社会的解決」「戦後最大の長引く不況の打開」「深まる財政危機から脱出」という三つ難問の三位一体的解決のための突破口として、「垂直的所得再分配の再構築」の徹底によって福祉国家型財政の再構築(財政の所得再分配機能、資源配分機能、経済安定化機能)を図るためにも、今こそ憲法の視点を生かすときであるということを受け止めて運動展開していかなければと訴えられました。

4月27日「沖縄に不要な基地は日本全土に不要」

 連日、普天間基地移設に関する報道がされていますが、そこには沖縄県民の総意と乖離した政府のブレばかりが報道されています。いろんな修正案や代替案を考えたところでねアメリカが前向きに評価する提案は沖縄県民の合意は得られないということを踏まえた判断が求められています。沖縄県民の合意が得られないということは、日本国民の合意が得られないということであるという意思表示を全国で示さなければなりません。
 その一つの行動として、昨夕高知市役所前広場で、「普天間基地即時撤去・沖縄に新基地建設反対」4.26県集会が開催され、約250人の方が参加されました。「沖縄に不要な基地は日本全土に不要」であるという沖縄県民の意思を共有確認し、連帯して闘い続けることを確認し、デモ行進も行いました。日本の隅々からこの声を上げ続けていきましょう。
 昨日は、議会運営委員会が開催され、二つのことが決定されました。
 一つは、6月定例会の会期が当初の予定から一週間前倒しされて、6月9日から23日までとなりました。流動的な参院選挙の日程等に対応するための止む終えない判断です。
 もう一つは、6月定例会から議場傍聴席に手話通訳者を配置することを決めました。これは、議場に手話通訳者を配置して欲しいという県聴覚障害者協会からの要望に対応するためのものですが、全国では28の都道府県の議会で、すでに、事前に申し込みがあった場合などに、手話通訳者を配置していることなどからも、本来議会自らが対応しておくべき課題だったといえます。さらに、私の方からは、常任委員会での傍聴者の配置希望者への対応などについても要請し、今後の課題となりました。
 今後は、申し込みがあれば県聴覚障害者協会に手話通訳者の派遣を求めることになりますが、申し込み方法などの詳しい内容は、県議会のホームページなどで紹介される予定です。

4月26日「4.25という日に」

 4月25日、米軍普天間飛行場の県内移設に反対する県民大会は普天間問題をめぐる県民大会としては過去最大規模の9万人参加で、「県内移設を断念し、国外・県外へ移設するよう強く求める」との決議を採択し、日米両政府に突きつけました。
 そして、もう一つの4.25として乗客106人と運転士が亡くなり、562人がけがをしたJR宝塚線(福知山線)脱線事故から5年を迎えました。JR西日本の歴代の4社長が相次いで業務上過失致死傷罪に問われ、現場カーブに自動列車停止装置(ATS)を設置せず、事故を引き起こしたとして、検察審査会の議決を受け、今月23日に強制的に在宅起訴された3人も含めて、全て起訴されています。この事故は安全より経営が優先された民営化の象徴として決して忘れられてはならないものです。
 私にとって、もう一つの4.25に医療・福祉・命の問題として、「高知の地域医療・介護・福祉を守る県民会議」の立ち上げと医療・福祉講演会「福祉型国家への転換は可能だ〜社会保障を中心にした財政改革」に参加してきました。(詳細は後日報告)
 いずれも、国民の命と安全の扱い方に対してイエローカードを突きつける行動です。
 「政権はかわっても政治がかわらない」限り、何を優先するかという政治が見えてきません。鳩山さん、「命を守りたい」とおっしゃった以上、そのことを優先するための判断をして下さい。
 政治をかえるための一つの行動として、午後6時からの市役所前広場「普天間基地の即時・無条件撤去を」4.26県集会に参加しましょう。

4月25日「沖縄問題を日本の主権と民主主義の問題として」

 昨日、少しご報告しましたが、平和運動家で沖縄県読谷村議の知花昌一さんの講演はヤマトンチュに対する強烈なメッセージであったように思います。
 主な趣旨は、下記に転載したレジュメのとおりですし、今朝の高知新聞32面にも講演要旨が掲載されていますので、参考にして下さい。
 沖縄にとって基地経済に依存しているのは、極めて少数であり、米軍基地が返還されることへの心配がないことは、レジュメの7で明らかにされています。それ以上に、命への不安と隣り合わせで暮らしている沖縄の負担を解消できない日本の主権や民主主義の問題が問われなければならないのです。
 「政権はかわっても政治はかわらない」中、今、この普天間基地問題を逃して、政治が変わらなければ、沖縄の基地はなくならないとの思いでウチナンチュは闘っているのです。それだけの覚悟が、ヤマトンチュにも求められているのです。
 また、ガマのことに触れた話の中で、「読谷村のチビチリガマで集団自決した83名のうち12才以下の子どもが47名を占めていたが、こどもたちが自決したのではなく、泣く泣く母親が手にかけたのです。何故、そのようなことが行われたのか。それは、ヤマトンチュに差別されたくないとの思いで軍国教育の中で植え付けられてきた『動物的忠誠心』」の結果である」と言われたときに、改めて「差別」が人の命まで奪い、「差別」が戦争遂行のテコにされていることを痛感させられました。
 レジュメの最後に「日本を見つめなおすために沖縄を見つめる。沖縄を見つめることで、日本の姿が見えてくるはずです。」とありますが、このことをしっかりと受け止め、本日の沖縄県民大会の大成功を祈念するとともに、明日午後6時からの市役所前の「普天間基地の即時・無条件撤去を」4.26県集会を圧倒的に成功させようではありませんか。

                    沖縄から日本がよく見える
         「沖縄問題」は沖縄の問題ではなく、日本の民主主義と主権にかかわる問題である。

1、県民大会の状況
2、なぜ沖縄から見えるのか
 中央部=都会から辺境=地方には多くの人々に見られたくないものが押し付けられる。「見られたくないもの」からこの国の本質がよく見える。
 迷惑施設=産廃、原発、軍事墓地など・・最も必要とし、最も恩恵を受けているのは中央部=都会であるが、最も見えなくされている。
3、「沖縄問題」は米軍基地問題である。
 米軍基地−日米安保条約6条「日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、米国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。」
 1945年沖縄戦=本土防衛の捨て石、1947年天皇メッセージ、1952年講和条約=屈辱のアメリカ軍事独裁支配、1972年日本復帰=日米安保体制
4、沖縄に米軍基地を置き続ける必然性はない。
         時の政治は国民多数の意思により規定される
 日本の面積の0.6%の沖縄に、在日米軍基地の75%を置き、世界遣産的過密、過重。日本国民多数の意思により戦後60年間→構造的差別
 軍事技術の向上で地政学的な問題はクリアー→ グアム統合軍事開発計画
 財政的優位性があれば米軍はどこにでも展開する→多額な思いやり負担
 普天問基地閉鎖、辺野古移設のパッケージ論は、屈辱的日米関係そのもの
5、噴出する米軍犯罪
 復帰後35年間で米軍犯罪は5514件、凶悪犯552件である。
 米軍犯罪が減らないのは屈辱的な日米地位協定で、米兵の「不逮捕特権」的優遇措置があるため。現行犯以外は起訴後しか身柄を引き取れない
6、この国の主権者は誰なのか、米軍なのか
 1972年 沖縄返還における日米密密約隠蔽事件(核密約、費用負担密約)
 1995年9月 少女暴行事件以降10年間で、米軍人の性犯罪14件発生
  日米地位協定の壁により国民が蹂躙されていても、痛みも屈辱も感じない政府。
 1997年4月 米軍用地特別措置法、日米政府による「象の檻」不法占拠、アメリカのためなら憲法も無視
 2004年8月 沖縄国際大米軍ヘリ墜落事件、事件現場を仕切ったのは米軍。
7、米軍基地が返還されると沖縄は困るのではないか?
米軍基地が無くても沖縄は生活できる。
●-1  軍用地料が無くなる
  軍用地主3万人 軍用地料765億円→ 日本政府
●-2  米軍人・家族の消費が無くなる
  米軍人関係45000人(軍人軍属25500人、家族19500人)
  消費金額523億円(米軍は貢献度を強調して737億円)
●-3  基地従業員が失業する
  約9000人 給与521億円→ 日本政府、現在失業率7%
○-1 跡地開発により財産価値が高くなり、賃貸借料が軍用地並基地返還で経済的困窮が問題になったことはない。
○-2  経済依存度が小さくなっている。1972年返還時18%→ 今4%
   ドルと円との変換レート1ドルが1972年360円→今90円
   観光客1972年44万人→600万人 観光収入324億円→4104億円
○-3  米軍基地があるのは日本政府の責任、沖縄が誘致したことはない。
   駐留米軍経費6400億円(思いやり予算2400億円)
◎返還跡地の経済効果
1、ハンビー飛行場=北谷町美浜=アメリカンビレッジ
  返還前従業員数100人→今2259人、税収357万円から→今1億850万円
  経済波及効果総事業費1726億7100万円
2、牧港住宅地区=那覇新都心
  返還前従業員数196人→今7168人 税収10億4863万円(06年度)
3、天願通信所=緑町4人→今2431人
4、那覇空軍・海軍補助施設470人→今6769人
  日本を見つめなおすために沖縄を見つめる。
  沖縄を見つめることで、日本の姿が見えてくるはずです。
4月24日「明日の沖縄県民大会に呼応して」

 いよいよ明日4.25「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」が県知事も参加の予定で、読谷村で開催されます。
 全国で連帯する集会も開催されるようですが、高知でも今日、人権啓発センターで知花昌一さんの講演会「「ウチナンチュが語る基地と沖縄、ガマの悲しみ」が開催され、参加してきました。詳細はまた明日。
 その前段では、朝鮮会館で「2010高知県日朝友好春の集い」があり、日本の琴演奏と朝鮮の歌舞公演の文化交流も楽しませて頂きました。この集いで主催団体の代表の一人として挨拶に立った浜田嘉彦さんが「沖縄の米軍基地が、今や共和国を仮想敵として戦略上で位置づけていることを考えたとき、朝鮮敵視の外交政策と沖縄の米軍基地問題は切り離せない課題である」との指摘をされました。そして、その後の集会の知花さんの話しで、「差別」の問題でも共通していると考えさせられたことを報告しておきたいと思います。

4月23日「高知の地域医療・介護・福祉を守るために」

 25日(日)午後2時から高知城ホールで「高知の地域医療・介護・福祉を守る県民会議」の立ち上げと第一次提言の発表を兼ねた場として医療・福祉講演会「福祉型国家への転換は可能だ〜社会保障を中心にした財政改革」が開催されます。是非、多くの皆さんに参加して頂きたいと思っています。
 このとりくみは、これまで、自公政権下で進められてきた社会保障切り捨て政策に対峙し、医療・福祉の規制改革による社会保障制度崩壊に対し、高知県における医療と福祉を守るための広範な県民運動を創り出していくことを方針としてきた自治労高知県本部を中心に、これまで開催されてきた数度のシンポジウムの積み上げなども踏まえて提言をしていこうとするものです。
 あくまでも立ち上げであり、第一次提言でもありますので、それこそ広範な県民のみなさんのご意見をお聞きして、真に「高知の地域医療・介護・福祉を守る」ことのできる提言に仕上げていきたいものです。
 講演会の方は、早くから医療・福祉の民営化・営利化・市場化に対して警告を発し、新自由主義に対抗する社会保障運動・新福祉国家論を提唱されてきた神戸大学発達科学部二宮厚美教授が講師となってお話し下さることとなっています。
 

4月22日「鳩山さん、愚かさを嘆いているときではない」

 鳩山さん、「確かに私は、愚かな総理かもしれません」などと謙虚さ(平野官房長官評)をアピールなどしている場合ではありません。私たちは、米軍普天間飛行場の移設問題では、沖縄県民の総意である「普天間基地の早期閉鎖・返還、県内移設反対」を具体化する政府の腹ぐくりと米政府と沖縄の合意をえるための姿勢を「愚直」に求めてきました。アメリカが日本に海兵隊を駐留させたがっているのは、軍事的必要性というより潤沢な思いやり予算による安上がり論や今もって沖縄をアメリカの占領地か領土とすら考えているのではないかとすら言われています。そのような中で、我が国がいつまでもアメリカに従属するのではなく、日本国の総意として「普天間基地の早期閉鎖・返還、日本に米軍基地はいらない」という意思表示ができる国民運動に高めていくことが、求められているのではないでしょうか。
 改めて、4月25日の沖縄における10万人県民集会に連帯する意味で、その前日
24日(土)午後2時から、高知市・人権啓発センターで知花昌一さんを招いて開催される講演会「ウチナンチュが語る基地と沖縄、ガマの悲しみ」に多数の県民の皆さんの参加をお待ちいたしております。

4月21日「河田小龍生誕地前の偶然」

 昨日、県庁からの帰途、河田小龍生誕地の碑の前で、写真撮影をされていた県外観光客かと思われるご夫婦がいらっしゃったので「ご一緒に写しましょうか」と声をかけて、撮影したところ、ご主人から小龍の顔を指さし「似てませんか」と聞かれました。「そういわれてみればどこか似てますかね?」と答えたところ、「曾孫です」とのご返事。びっくりしていろいろとお話ししておりますと、京都から来られた河田重公さんとおっしゃり、碑の除幕の時に来られなかったので、いつか来たいと思われていたそうです。
 河田小龍は、文政7年(1824年) に生まれた土佐藩の絵師であり、ジョン万次郎の取調べを行った際に、ジョン万次郎から英語や西洋事情などの知識を得たわけですが、この西洋事情や思想などは小龍を通して坂本龍馬や多くの志士に伝わり、多大な影響を与えたと言われています。晩年は主に画家として活躍し、明治31年(1898年)にこの世を去られました。「龍馬伝」でもリリーフランキーが演じて好評を博したところでしたが、今改めて見直されている人物であろうと思います。
 ご先祖の碑を探すのに、駅で頂いた観光マップだけではご苦労されたとおっしゃってましたが、行き着くことができて何よりでした。ちなみに、河田さんの弁によると「子孫の中には絵の才能を継いだものはいない」とのことでしたが、お兄さんのところには小龍の書き残した下書きなどが、たくさん残っているそうです。名刺交換をさせて頂いた際に、私が坂本と名乗ったことにも驚かれておりましたが、いずれにしましても、このようにゆかりのある方に声をかけることが出来たというのは何かの御縁かと思ったところです。(ご本人の了解をえて、写真もアップさせて頂きました)

4月20日「自殺に関するデータを読み解く」

 NHK教育「福祉ネットワーク」シリーズ「動き出した自殺対策 第一回 新公表のデータを読み解く」の再放送を昨日録画で見ていましたが、丁度昨日3月の全国の自殺者数の警察庁暫定集計が公表され前年比6・6%減少の2898人だったことが報道されていました。年度末を対策強化月間と位置付け、うつ病の兆候である睡眠不足の自覚を呼び掛けるなどのキャンペーンを展開した政府は「支援を求めやすい雰囲気をつくった効果が出た可能性がある」とコメントしています。これで、前年同月より自殺者数が減ったのは昨年9月以降、7カ月連続ということになります。高知の3月は前年比同数の23人と減少傾向に歯止めがかかったのかと心配になります。
 番組では、3月30日に公表された警察庁の自殺統計から明らかになった4つの要因から三人の専門家が検証するというものでした。@3月の月曜日に多いA一般的に、被雇用者や自営業者が多いが、主婦が年間2000人以上にのぼる。B連鎖の傾向が見られる。C地域の課題が見えるなど、これまで判然としなかった自殺の実相がより浮き彫りになっているというものです。
 コメントを加えていた3人は内閣府参与でNPO法人「ライフリンク」代表の清水康之さん、「強いられる死 自殺者3万人超の実相」の著者でジャーナリストの斎藤貴男さん、自殺率が高い秋田県で長年にわたって自殺対策に取り組んでこられた秋田大学医学部長の本橋豊さんと今まで私も自殺対策について、日頃から情報提供を頂いていたり、その著書や講演などで学ばせて頂いた方ばかりで「自殺に関するデータを読み解く」とはどういうことなのか改めて勉強になりました。今日の昼12時からも NHK教育放送で「第二回 自治体の取り組みから」の再放送があります。是非ご覧になって下さい。

4月19日「つらくても声すら出せない子ども達がいる」

 大阪堺市での一歳男児虐待死や福岡3歳女児虐待をはじめ児童虐待に関する報道のない日がないくらい、虐待報道に心を痛める日が多い毎日です。虐待され続ける子どもと、虐待を繰り返す親。どうしたら、この現状を止められるのか。大阪市では昨年度に受理した児童虐待の相談や通告件数が、前年度の約1・5倍に急増しており、「市こども相談センター」(児相)では職員1組あたり100件以上の案件を抱え込む事態に陥っているとの報道もあります。本県でも、児相の体制を強化し、懸命の対応をしているが決して十分とは言えない面があるかもしれません。何とかしなければとの思いを強くされている関係者も多い中、関わりをさけようとする地域の支えの弱さもあるのではないでしょうか。
 昨晩、校区の青少年育成協議会総会の席上でも、我々がしなければならないことや何ができるのだろうかとの意見も出されていました。そこに参加している人は日常的にそのようなことに思いを寄せているのかもしれないが、まだまだその思いが地域のすみずみに行き渡っているわけではないことも事実です。子ども達のさまざまな変化に気がつく地域にしていくところから始まるのではないかと思いました。
 つらくても声すら出せない子ども達がいるということをしっかりと踏まえて、地域の声なき声にアンテナを張ることを心がけようではありませんか。
 そして、本来は虐待が起きてからの対応ではなく、どうすれば虐待のない親子関係をはじめ社会を築いていけるのか取り組んでいくことに力が注がれなければなりません。

4月18日「パラグアイの風に

 3週連続で日曜日は、自治体議会選挙の出陣式へ出向きました。今朝は土佐市で5期目を闘う候補と初挑戦の候補で、ともに政治運動、労働運動の先輩です。今日は天気もよく暖かい中での出陣式でしたので、気分もよかったです。
 ところで今朝の高知新聞30面にあった記事「パラグアイの歌完成」を見てびっくり。あの「とこさん」じゃないですか。(と言っても、このホームページにアクセスされる方の中で、けっしてポピュラーな方ではないと思いますが。)元国際協力機構ボランティアでパラグアイで活躍していた県職員の所谷寿美さんです。先日も帰国してしばらくの元気な「とこさん」にあったところでしたが、今度はこんなエピソードで新聞登場とはびっくりしました。人とのつながりを大切にされてきた所谷さんならではのエピソードだと思い、早速ホームページから試聴させて頂きました。パラグアイの日本人会の人たちの喜ぶさまが目に浮かぶような感じです。

4月17日「高知白バイ事件が県外から国外へ」

 昨日、13時10分からの白バイ事件国賠訴訟の判決言い渡しの傍聴に行ってきました。裁判長が口を開いてから「主文 原告らの請求を何れも棄却する 訴訟費用は原告らの負担とする」と言い終えるまで、腕時計のストップウォッチで計っていましたが所要時間は何と35秒。「棄却」という予想された内容であれ、あまりの呆気なさに唖然とします。
 今回の国賠訴訟の判決は端的に言えば、その主張自体が失当しているというものでした。その判断は、「本件有罪判決が誤っており、冤罪を前提であることを前提とするものであるから、被告らの私法上の責任の有無を判断するにあたっては、本件有罪判決自体の当否を判断しなくてはならない。 −略− 本件有罪判決は確定しており、原告晴彦が再審等により無罪の確定判決を得た旨の主張立証は無い。したがって、本件有罪判決を受けたことにより損害を被ったとする原告らの主張はそれ自体失当と言わざるをえない。」とのことが理由なら、一年間も引き延ばす意図は他にあったのではないかと思わざるをえません。
 片岡さんは、5月20日から24日の間に再審請求を地裁に提出するとのことですので、その間に新たな闘いの支援の輪がさらに広げていこうではありませんか。
 これまでにも、「高知白バイ事件」を国外メディアに向けて告発する外国人特派員協会での記者会見が行われることをお知らせしていましたが、動画録画がアップされましたので、ご報告しておきます。片岡晴彦さんの他に警察内部告発の仙波敏郎さん、そして映画「ポチの告白」の監督高橋玄さんがひな壇に並んでの会見となっています。動画は全部で1時間22分と長めですが、貴重なものですので是非ご覧になって下さい。
 いずれにしても、外国人記者の反応が興味深いのと最後に質問者として登場する元最高裁判事の弁護士の違和感は特筆です。特にこの弁護士に対する怒りは高橋監督のブログ「乱暴者の世界」に詳しく書かれています。
 昨日の午前中、警察本部に対する業務概要調査で、私は捜査費予算を2年連続で1500万円としていることの増額理由に説得力がないことを指摘していたのですが、3年前の「支出の実体がないと判断するもの、支出が不適正と判断するもの及び支出が不自然で疑念のあるものが数多く見られた」との監査報告などどこ吹く風とばかりの議員の発言が相次いだことには呆れました。この方達に是非、仙波さんの著書を読んで頂きたいものです。

4月16日「地震対策の迅速化に政治判断も」

 中国青海省玉樹チベット族自治州玉樹県で14日発生したマグニチュード7.1の地震から時間が経つほど被害の大きさが明らかになっています。また、標高3500bを超える「陸の孤島」的な地理的条件や言語の違いによるコミュニケーション不足などの要因が救援の困難さを増大させており、救援隊の二次被害も心配されますが、何とか救援の手を出来るだけ早く届けたいものです。また、08年5月に発生した四川省大地震の際の救援の教訓を生かしてもらいたいと思います。それにしても、今年に入って1月のハイチ大地震、2月のチリ大地震と続く中で、南海大地震に無関心ではいられないはずなのですが、.....。
 昨日の総務委員会でも、学校耐震化の計画などが報告されましたが、急がなければならないことはわかっていても、いろいろと困難な課題があるとは言え、政治的に判断して、進めていく大胆さも必要なのではないかと強く感じる今日この頃です。

 さて、これまでにも折に触れて報告させて頂いている高知白バイ事件に関して。昨年3月2日、県議会本会議でこの件に関して質問した翌日から始まった国賠訴訟の判決が、本日13時10分から高知地裁で言い渡されるようです。裁判所はこれまで事前準備等で、理屈にならないような理屈で 「国賠訴訟は再審請求をしてからするべき」と言っているようですから、判決言い渡しはすぐ終わるのではないかと言われています。次は再審請求という次の真実を究明するステージに移ります。

4月15日「『官製ワーキングプア』をつくりださないために」

 昨日の総務委員会業務概要調査で、管財課の清掃委託業務などに端を発し、委託先労働者の低賃金に自民党議員から指摘が出始めて、これまで私が予算委員会や本会議、各常任委員会で指摘してきたことが全体化し始めたと勝手に思っています。予定価格の算定根拠の賃金単価が委託先労働者の手に渡るとき、どれだけ減額されているのか。県が把握しようとしないのなら、我々が調査するしかない。県が「公契約条例」の制定に踏み出さなければ我々の手で提案するしかない。そんなことを改めて感じたことでした。

4月14日「いついかなる時にも子どもと寄り添うために」

 6日からスタートした春の交通安全運動も明日までだが、不順な天候の中で寒暖の差が激しく、雨合羽を着用しての日も多く、こんなことは本当に珍しいと口々に言いながら街頭に立ってきました。明日の最終日も天気予報では雨かも。
 さて、身体に不釣り合いなほど大きなランドセルを懸命に背負って、通う新一年生が横断歩道で待っていても、スピードを緩めることなく走り去る車。歩道を塞ぐかのように駐車して買い物をする人たちの姿を見ると何がそうさせているのだろうかと悲しくなることがあります。
 地域で子どもを見守る、地域の支え合いのしくみを築いていくためにも、このような光景が変わっていかないと難しいのではないかと考えたりします。今日から、それぞれの常任委員会による業務概要調査が始まります。
 子ども達と寄り添う教育や子ども達を始めとした地域の安全のことを所管する総務委員会で任期最後の一年を頑張りたいと思います。

4月13日「普天間問題で首相は腹くくれ」

 日本時間の今日午前、鳩山首相は核安全保障サミットの夕食会でオバマ米大統領と非公式に接触し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について、日本政府の方針を説明するとのことだが、正式な日米首脳会談は見送られたとのことも含めて、大統領が首相の説明にどのような反応を示すかが注目されています。
 普天間問題で日本側は、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に移設する現行計画に代え、鹿児島県徳之島への訓練移設と、キャンプ・シュワブ陸上部(名護市など)にヘリ離着陸帯を建設する案を組み合わせることを検討しているとか、案はいろいろと迷走しているが、どこまで本気で沖縄県民の負担を解消し、日本の主体性を貫けるかにかかっています。
 アメリカ側からは基地機能の分散移転は部隊運用に支障が出るとして難色が示され、移設先の地元合意を取り付けることも求められているが、国内にはそのような場所はない。軍事戦略よりも平和な生活を優先することを日本政府が選択することを国民の総意で迫るところに来ているのではないかと思います。
 4月24日午後2時、「知花昌一講演会(人権啓発センター)」に集まりともに考えましょう。

4月12日「心地よい疲労感の二日間」

 土曜日には、ファイティングドッグス地元開幕戦を迎えました。目標の2000人動員には届きませんでしたが、1287人と多くのファンが駆けつけて頂き、大変盛り上がる開幕戦となりました。試合結果も5対4の逆転勝利で一安心ということですが、独立リーグ2年連続日本一に向けて監督、選手の皆さんが頑張っています。スポーツ振興議連では、収益をファイティングドッグス球団に役立ててもらうということで餅つきをし、販売。私もその、一員として参加しましたが、全部で15sをつきあげ完売ということで、こちらも一安心でした。試合観戦も後半面白くなったところで抜け出し、四万十市へ。
 四万十市で一泊した後、四万十市議選挙に立候補した社民党議員の出陣式、候補者カーに終日同乗、街頭からの訴えを6箇所でこなし、列車で帰ってきました。餅つきの疲労感もあり、多少疲れた二日間でした。

 応援した候補者は大川筋地区を地元とする候補者でしたので、四万十川の沿線を行ったり来たりしましたが、雨の中の四万十川もまた趣があり、沈下橋には雨の中でも、観光客があちこちでシャッターを押しており、やはり人気の高さを感じたところです。
 昨年、田中市長による市政の舵取りを選択した四万十市ですが、課題も山積しており、候補者は市長の対話と協調姿勢と連携を取りながら、市民病院の救急体制整備、中山間地対策、交通弱者のためのデマンド交通、防災対策の人づくりなどを訴えられていました。





4月10日「貧困と自殺」

 厚生労働省の公表で、生活保護水準未満の収入や資産で暮らす世帯が229万世帯にのぼると推計されていますが、さらにそのうち、受給できる可能性のある低所得世帯のうち約3割が保護を受けていないとみられることも判明しました。つまり、「最後のセーフティネット」で救済されていない低所得者が多数いる可能性があるということです。
 また、厚生労働省は、初めて実施した生活保護受給者の自殺率調査で、人口10万人当たり62.4人(09年)で、国民全体の自殺率(10万人当たり約25人)の2倍以上に達することも明らかにしています。
 調査は07〜09年、受給者の中で自殺した人や自殺と推定される人を対象に、全国の福祉事務所の報告を基に実施。死亡診断書や死体検案書、職員の記憶などから集計したもので、自殺者は▽07年577人(人口10万人当たり38.4人)▽08年843人(同54.8人)▽09年1045人(同62.4人)と年々増加し、貧困と自殺の関係を示すデータとして改めて分析されることが必要ではないかと感じたところです。

4月9日「『パーマネント野ばら』もあるき、観てよ」

 昨日の「君が踊る、夏」ネタを読んで下さった方からメールを頂きました。大月出身で県外に在住のこの方からは、時々HPなどの感想をメールで頂き励ましになっています。この方のメールに「映画『君が踊る、夏』、帰高時、撮影進行の記事を見たような気がしましたが、完成したんですね。9月の公開が楽しみです。それと、西原理恵子原作の『パーマネント野ばら』でしたっけ、これも5月に公開されると聞いて、今から楽しみにしています。」とありました。
 そうなんですよ。当然この映画もプッシュします。この映画、宿毛・大月の活性化に一役買うはずです。あの西原理恵子さんの原作と言うことでもありますし、何と主題歌を高知出身のシルキーボイス「さかいゆう」さんが歌っていると言うことです。高知では、全国(5/22)に先駆けてTOHOシネマズ高知で5月15日から先行ロードショーとなっています。映画のテレビコマーシャルで、主役の菅野美穂さんが電話ボックスで泣きながらつぶやく「なんでうちこんなにさみしいが。なんでさみしうてさみしうてたまらんが」の土佐弁フレーズはすごく印象的です。この映画もヒットさせて、宿毛・大月に足を運んで頂きましょう。
 さて、話はとんで、「費用弁償供託」ネタです。供託のたびに報告していますが、09年度分の供託が全て終わって、3年分で合計1,018,000円となりました。これも、自ら支給される費用弁償を少なくしようとして、開会中の閉会日に議案審査のために登庁しても、登庁しなかったことにしていますので、その分がもともと少なくなっています。いずれにしても、見直しがされる日まで、頑張ります。

4月8日「君が踊る、夏」

 昨日は、高知のよさこいまつりを舞台に、小児ガンと闘う少女の「夢」と周りの人間の生き方を描いた「君が踊る、夏」の試写会を文化振興推進議連のみなさんと鑑賞し、その後完成を記念した「感謝の夕べ」に出席しました。会場には、香月秀之監督、主演の溝端淳平、木南晴夏さんが出席し、スターのオーラを振りまいていました。それにしても、人気のあるイケメンスターというのは違いますね。
 会場では写真撮影はマスコミ以外はNGということで、ポスター写真と溝端君が映画の中で使った纏の前で写真を写した私でお許しを。しかし、お三人を囲んでのグループ記念写真も撮影して頂きましたので、できあがって届いたら、ひょっと後日公開できるかも。
 それにしても、この映画、高知の観光PR映画を思わせるぐらい随所に高知の良さが盛り込まれています。映画の中では、主人公が部屋の窓に立つシーン一つとっても、東京と高知の違いを出し、高知の良さを描きたかったとの監督の話を聞くと映画作りの深さを感じさせられました。
 実は、最近、いろんな方が「夢を実現」することについて語られることを聞いていたもので、今回の映画を観て、「生きること」と「夢の実現」ということについて考えさせられました。他者の「夢の実現」を優先するために自らの「夢の実現」を後回しにするという生き方、そして、「夢の実現」が叶う可能性は「生きること」の力になるということを感じさせてくれた映画です。9月11日より全国東映系にて公開ですが、ヒットさせるために高知から盛り上げていこうという思いが一つとなった「感謝の夕べ」でした。
 是非、映画公開の際には、みなさん劇場に足を運んで下さい。

4月7日「常任委員会委員差し替えの怪」

 昨日、組織委員会の前に議会運営委員会が開催され、県政会から常任委員の差し替えの申し出がありましたが、非常に疑問の残るものでありました。今朝の高知新聞でも少しだけ触れられていますが、変更届の「都合」というのが、「選挙区の県政課題に対応するため」というものでした。しかし、本来は、「選挙区の県政課題」などということも踏まえて、2月定例会閉会日までに、各会派から届けられて本会議で指名されていたもののはずですし、そのことを後から気づいたとしたら、逆に「選挙区の県政課題」を日頃は失念しているということになりはしないかと思ったりしました。
 私は、議会運営委員会で、手続き的に閉会中については議長が変更できるとしても、変更に値する特段の理由があってしかるべきではないかと指摘しましたが、そのまま変更が認められることとなりました。
 そして、その後の常任委員会では、変更された委員がそれぞれの所属委員会の委員長、副委員長に指名されるに至っては、委員変更の目的は「選挙区の県政課題」という建前よりも「ポスト調整」だったのではないかと私は疑念を抱かざるをえませんでした。私の所属する総務委員会にも当事者がいましたので、私はその方の副委員長指名には異議を唱えさせていただきました。
 こんな形で、閉会中の委員変更の先例ができてしまったことを残念に思います。

4月6日「年度初め」

 今朝から、15日までが春の交通安全運動ということで街頭に立ちました。先日の校区交通安全会議の総会で会長に選任されましたので、気持ちも新たに頑張りたいと思います。通常でしたら、明日の入学式・始業式の日から街頭指導を始めるのですが、今年からは、全国の期間に合わすとともに、毎月15日は夜間の街頭指導も行うことを決めるなど今まで以上に丁寧に取り組むことも打ち出させてもらいました。今朝も今までになかった新しいメンバーも加わり、初日を終えました。
 そして、議会の方は組織委員会が開催されますが、その前に議会運営委員会、組織委員会で正・副委員長を選出することとなっていますが、それを終えたら、新エネルギー議連、そして、文化振興議連と続きます。昨日、新しい会派「民主党・県民クラブ」として、控室も模様替えして6名でスタートしましたので、よろしくお願いします。

4月5日「びっくり2題」

 今朝は、あるブログとツィッターからびっくりする話題を頂きました。
 まず、高知白バイ事件の片岡さんの支援者の方のブログに次のような話題がありました。
4月3日付け「国賠判決の3日前。片岡さんは上京するのだけど、その行き先がすごい。外国人特派員協会。そこで何をするのか? 高知県警の実態と司法の実態をスピーチする。仙波敏郎さんも高知白バイ事件を語るために同席してくれる。10日後のことなんだけど、無事に事が進むことを祈ってます。再審請求の日程が決まりました。5月20日に高知地裁に提出予定です。」そして、4月5日付「外国特派員協会で片岡さんと仙波さんがスピーチすることをお伝えしましたが、特派員協会HPにも掲載されました。片岡晴彦スピーチ完全確定です。」
 びっくりするじゃないですか。映画「ポチの告白」の上映会の時に、イタリアのテレビクルーが取材に来たと書きましたが、今度は外国人特派員協会から世界に向けて情報発信がされることになります。そして、5月20日の再審請求と動きが活発になりました。
 3月31日の愛媛白バイ国賠判決の不当性について触れたところですが、この裁判を傍聴していた片岡さんのコメント「自分のときと同じ、警察を相手にした裁判では、一般人の声は届かないというよりも聞く耳を持たないという印象だ。」というコメントが愛媛新聞に載っています。
 その内実を外国人特派員協会の皆さんにしっかりと訴えてきて頂きたいと思います。 

 もう一つは、ある議員のツィッターに4日付けで「一区で落選した元高知県知事が新党から出馬予定らしいですね。自民党にも拾ってくれと来てみたり、昨年は参議院選挙出馬は否定していたり。何をしたい人なのでしょう。」とつぶやかれていましたが、早稲田大学の客員教授に収まっておきながら、こんな動きをしているのでしょうか。それともこれらの動きが頓挫したから客員教授に収まったのでしょうか。でも、今朝の新聞には平沼・与謝野「新」党でも名前が挙がっているそうですが、誰か真相を知っていれば教えて下さい。
 それにしても、「自民党に拾ってくれ」と言ったのが本当であれば、一体何を考えてということになりますね。

4月4日「花・人・土佐であい博がしっかり根付いています」


 香南市議選挙の告示にともない、以前からおつきあいがあり昨年4月に市役所を退職して立候補した51才の新人の激励に出向いてきました。そこに応援に駆けつけていた黄色いジャンパーを着た方達は、「かがみ花フェスタ実行委員会」のみなさんでした。「花・人・土佐であい博」の時から御世話をしてきた彼の人柄と行動力と役所とのコーディネート力に期待をする方達の旧香我美町岸本から市会議員をとの思いが溢れた出陣式でした。何としても、初陣を飾って欲しいものです。
 そんなお話しも聞きましたので、出陣式が終わった後に、「かがみ花フェスタ」の場所を訪ね、咲き誇った53種類8万本のチューリップ(残念ながら今日が閉幕と言うことで、咲き終わったものも多くありましたが)で目を楽しませて頂きました。
 「花・人・土佐であい博」が地域に根付いた成功例でもあり、昨年2月「土佐・龍馬であい博」に引き継ぐバトンタッチセレモニーで取組の報告がされたことを思い出したところです。

4月3日「災害への想像力」

 昨日、国の中央防災会議「大規模水害対策に関する専門調査会」は、東京湾を巨大台風が直撃した場合の高潮による被害想定を死者は最悪で伊勢湾台風の約5千人を上回る約7600人、孤立者は80万人に上り、深さ50センチ以上の浸水が2週間以上続く地域が約5100ヘクタールにのぼると発表しました。
 国は2010年度中に総合的な対策を定めた大綱を策定するとのことですが、この発表を見て、08年10月に読んだ高嶋哲夫著「ジェミニの方舟〜東京大洪水」を思い出しました。史上まれな強風を伴う超大型台風が日本を襲ったら。もし驚異的な雨が降っていたら。ということで、埋立地、ゼロメートル地帯、網の目のように広がる地下街と地下鉄網。いつ起きてもおかしくない首都水没への警鐘を込めて書いたと言われる著作は、災害に対する想像力の大切さを教えてもらいました。
 当時の私の「今日この頃」には、「日本をかすめ離れつつあった二つの台風が合体して巨大な台風となって東京を襲い、荒川、隅田川を氾濫させていく。『荒川防災研究』という論文をまとめた気象学者の主人公を取り巻く人間がそれぞれの場面のキーパーソンとなって巨大台風、東京大洪水に立ち向かっていくというもので、一気に読ませる作品になっています。この種の本を読んでいて感じるのは、災害に直面したときに、起こりうるさまざまな場面を想定できる想像力の必要性」を感じたと言うことです。
 そのようなことを感じた一方、今朝の高知新聞には、「チリ大地震津波 県内6防潮扉閉鎖遅れ」の見出し。「委託」事業の委託先の「危機感」とはこの程度のものなのかと思わざるを得ませんでした。四半世紀前の県の行政改革で、県管理の河川の水門管理を委託するという提案に対して、本当に大丈夫なのかという議論をしていた当時のことを思い出しました。

4月2日「警察捜査のあり方を問う」

 国松警察庁長官銃撃事件の時効後に行われた、警視庁の公安部長の異常とも言える記者会見に、国民の多くが呆れているところですが、3月31日にこれまたおかしい判決が隣の愛媛県でありました。「高知白バイ事件」に関心を持たれている方なら、ご存知の「松山白バイ事件」です。
 この事故は、2004年11月、青年が大型スクーターに乗り、ワンボックスカーの後ろで停止していたところ、ワンボックスカーが右折したとたんに、前方から松山西署の白バイが猛スピードで突っ込んで来て、停止していた山本さんの大型スクーターと衝突したものです。にもかかわらず、その後の現場検証で、現場に集まった警察官らは大破した白バイと大型スクーターを交差点の反対側まで移動し、あたかも青年が走行していて白バイと衝突したかのように現場の状況を捏造しました。そのため被害者であるはずの青年に過失が生じ、業務上過失傷害の疑いで家裁送致され2005年6月に保護処分を受けたが、青年は処分を不服として高松高裁に抗告、松山家裁に審理が差し戻され、2006年3月に刑事事件の無罪に当たる「不処分」と決定していたものです。しかし、県警側は主張を曲げず、青年に白バイの修理費用などを請求していたため、青年は「不当な捜査で精神的な苦痛を受けた」として、国や県などに計約340万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、松山地裁が請求を棄却したというものです。
 この事件も、 「高知白バイ事件」と同様、警察が「被害者」を「加害者」にしてしまう手口と争っているのです。警察が相手となった事故では、「被害者」であっても「加害者」にさせられてしまうという恐ろしさと向き合い、「明日は我が身」と戒めながら、正していかなければなりません。

 両事件の特集記事がジャーナリスト柳原三佳さんのレポートで週刊朝日の今週号に掲載されていますので、ご一読を。それにしても、表紙には「新聞が伝えない高知白バイ事故 警察の”でっちあげ”」とあり、刺激的です。
 この間、映画「ポチの告白」を鑑賞して以来、仙波敏郎さんの著書「現職警官『裏金』告発」を読んだり、冤罪事件を扱った「真昼の暗黒」(今井正監督)「松川事件」(山本薩夫監督)のDVDを観ており、つくづくと警察の体質や捜査のあり方の矛盾を見せつけられているだけに、国民の声を結集して、その膿を出させない限り、改まることはないのではと思っているところです。

4月1日「東西軸活性化の前に議論の活性化を」

 昨日、第3回「はりまや橋から高知城までの東西軸エリア活性化に係るプラン検討会」を傍聴しましたが、これまでの県・市議会での議論やそのパブリックコメントの多さと辛辣さへの対応からか、少しブレーキがかかったのかなという感じです。
 開会の挨拶は、高知市副市長の釈明で始まったという感じで、「プランの打ち出し方、説明不足」から、プラン案は今後の議論のたたき台として官民協働のスタートラインに立ったもので、「議論の積み重ねによって、本プラン案の内容の変更、追加、削除などについて柔軟に行うとともに、ただちに取り組む事業など迅速に対応していく」ことがプランの位置づけとして明らかにされました。
 当初、記者室配付資料では、議題として「東西軸エリア活性化プラン(平成22年度版)最終取りまとめに関する協議」となっていたが、来年度も引き続きプラン案のままで行くこととして、「平成22年度の本格的な検討と実行に向けた出発点・たたき台」と位置づけられました。
 30人の方から延べ290件にのぼるパブリックコメント(後日、政策企画課のHPに第3回「はりまや橋から高知城までの東西軸エリア活性化に係るプラン検討会」の資料としてアップされることになると思います。)は、詳細はいずれ検討会資料として県のHPにアップされると思いますが、多岐にわたる意見で、個々への判断は結構難しいのではないかと感じた次第です。
 これからのまちづくりは議論百出、知事の投じた一石はあまりに大きかったのかもしれません。しかし、納得がいくまで議論をするというのは、将来のためにはいいことだと思います。私は、2月定例会質問でも「日本という国は、まちづくりの反省を踏まえるのが遅く、商店街が衰退し始めてから、郊外型大規模店舗の規制のあり方を見直したり、とにかく自動車を走らせるための道路を縦横に通して、今度は環境保護のため、エコ対策で金をつぎ込んだり、公共交通体制維持のために悪戦苦闘するなど、検証すれば反省点は限りなくあるのではないかと思います。」と指摘したのですが、今回の東西軸の活性化は、そのようなことにならないような慎重な検討で、全国に自慢ができて、県民が一致してめざせる将来像をまさに公民協働で描いていこうではありませんか。
 
 さて、国松警察庁長官銃撃事件の公訴時効を迎えた後、警視庁の公安部長が記者会見をし、「事件はオウム真理教のグループが、松本智津夫教祖の意思の下、組織的に敢行したテロだった」と断定するというあるまじき行為に批判が集中しています。
 唖然とするこの行為は、公安の暴走ですますのか、警察組織の体質として正していくのか、看過できない問題です。また、改めて取り上げたいと思います。